▼replay_Far Roads to Lord

■『リーン、珍獣を飼う』/06

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■ scene 06
〜毛玉の実体に衝撃を受ける日陰者と、(実は彼によって招かれた)窓から飛び込む困難〜

ポリー:さて。そんなことを話しつつ、診療所を出たみんな。私は早速、夕暮れのかずら通りで呪文を唱えます。<紫>、<鳥>、<轍(車輪)>。紫は『何かを知らせる』伝達。車輪は『何かを導く』道標。鳥は『私達を誘う』啓示。つまり『私達を、探し物のタマへ導く』呪文です。ウリャリャリャタァーッ、とか叫びながら、通りの真ん中で詠唱開始。ギャラリーとか集めながら。
ハックル:いや、ギャラリーまで集めんでも(笑)。
ピノ:買い物帰りの主婦とか子供達の注目を浴びてます(笑)。
ポリー:消費MPは3点。触媒…ってか、魔法を定着させる道具として、家宝のスプーンを指揮棒よろしく振りかざしつつ。触媒効果は2点くらいとして、今難易度20から5引いて15。こっちは霊感14あるんで、ピンゾロとか出さない限り、呪文は成功するはすですが。マスター。そんな感じでロールしていいですか?
セシル★:OKです。
ポリー:(ガシャン)……はい、成功。タマの居所など掴めました? 私達が町のどちらの方角へ向かうべきか、とか。曖昧な情報でも構いませんので。
セシル★:そうですね。(町の地図を示しつつ)ここからなら、南……と出ました。
ハックル:かずら通り、リーン診療所前から南か。
ポリー:マスター。今作った呪文バラしたいです。構造は3枚なんで、霊感20の判定に成功したらカードに戻せるってことでいいですか? 失敗したら呪文を忘れることになります。
セシル★:ちょっと待って下さいね。難易度は……えーっと……
ポリー:これは特別な修正とかはなしで、素の霊感ロールでいきます。とりあえず振っときますね。(ガシャン)……10ゾロです。
セシル★:それは大成功です。パワーソースもそのまま手に入ります。
ポリー:どうも。これでまた魔法が使える。
ピノ:(笑)。

(編注:シナリオ進行そっちのけで、嬉々として魔法使いにいそしむポリーことGM。誰も満足に使えない呪文解体ルールとか得意げに使っています。が、これはちょっとメリット多すぎかもしれません。セシルさんが考えていたように、解体に成功しても通常成功ではパワーソースは戻らないとか、呪文構成枚数からランダムに-1するとかいった弱体化を考えた方が良さそうです。ちなみにファーローズのオリジナルルールでは、解体不可となっています)

ポリー:「皆さん。南です。南の方に、紫ネズミの気配がしましたっ」
ピノ:「じゃあ南に行けばよろしいんですわねっ?」
ポリー:「ええ。早速行きますか。たけ町とかささ町とかひいらぎ横丁とか、真南に通っていきます? 路地裏とか、込み入った細通りとか。それとも真南ではなくなるけど、一旦噴水広場へ向かってから、南東へ進んでみるとか」
ハックル:「いや、別に。普通に南に向かってもいいんじゃないかな」
ポリー:「まぁ、南のどの辺りにいるのか分かってませんしね」
モノユニ:「なんせ、相手は小っさいから」
セシル★:そろそろマスタ代わっておきましょう。
ピノ★:では司祭様。
セシル:はい。
ピノ★:南へ向かってしばらく町中を歩いていると、ふと、少し前に見た光景と出くわします。それはかずら通りで見た幻にあった煙突です。どうやら黒猫亭の屋根についてる煙突みたいですね。
セシル:「……あれは」
ハックル:「司祭殿、どうされたのだ?」
ポリー:「ややっ、あそこですねっ! セシルさん。私のスプーンもあの煙突の建物に引かれていますっ!」
セシル:「ええ。どうやらあれが、私の見たイメージと重なるようです」
ハックル:「成る程」
セシル:「私の直感に従って頂けるのなら…」
ポリー:「私のスプーンにも従って下さいっ」(笑)。
ピノ★:(ピノ)「お二人がそう仰るのなら、きっとタマはこの黒猫亭にいるに違いありませんわっ。早速中へ入りましょう」
モノユニ:「ですね」
ピノ★:とかいいながら、みんなが黒猫亭の扉を開くと、あのかずら通りで見かけた丘小人のクコがいます。そのクコは、厨房の隅にかがみ込んでこんな事を言ってます。「あれー? ネズミ取りになんか、変なのが捕まってるぞー? コレ、食べれるのかなぁー?」とか言って、罠に引っかかっていたモノをプラーンプラーンさせてます(笑)。
ポリー:「これはっ!? 開けるなり大ピンチってやつですか?」(笑)。
セシル:「ちょっと。そこの丘小人の君…」
ピノ★:(自分の即興話に夢中になってます)そして、その丘小人の周りには、まるで『蝶々』が飛んでるかのような、好奇心満載で楽しげな雰囲気が漂っています。
ポリー:「モノユニさんっ。あれ見ました? 紫ネズミなんかじゃなくて、尻尾の生えたモコモコ白毛玉ですよっ。なんか動いてますっ」
モノユニ:「ショック……」
セシル:「あぁー、そこな丘小人君」
ピノ★:(クコ)「えっ? 僕のことかい?」
セシル:「ええ。私は司祭のセシルと申します」
モノユニ:「アレはきっと……紫色に変色するに違いない」
セシル:「少しお話させてもらってよろしいですか?」
ピノ★:(クコ)「うん、まぁ。これから夕食の準備もあるから、早くしてね。さて、こいつをコンソメにしようかな。それともクリームシチューに入れようか」(笑)。
セシル:「実はその手にしていられる毛玉のことなのですが。それは…」
ハックル:「ある人の家から逃げ出したペットなのだ」
セシル:「ええ。そして私達は、それを連れ戻すよう、頼まれてきたのです」
ピノ★:みんなと一緒についてきていたスカイニットが、クコをしかる。(スカイニット)「クコッ! あんたまた、変なモノを勝手に調理しようとしてるんじゃないの!?」、ジャラーンと竪琴など鳴らしながら。
ピノ★:(クコ)「えぇーっ。じゃ、これは食べちゃダメなの?」ってところで、タッチ。(と隣のモノユニへマスタ交代)……<蝶>はあんなんで良かったのかな(笑)?
ポリー:うん。問題なし。
モノユニ★:……カードは……
ハックル:(モノユニが引いたカードを覗き込み)……パワーソースの<金>色か。
モノユニ★:……えー、それやったらね……ちょっと待ち……この人はどんな感じなんだ?(とシナリオ素材を眺めつつ)……あぁ、成る程ね……では。突然、「ガッハッハッハッハッ!」と、『金歯』をキラーンときらめかせて、ヨザック爺さんが厨房に飛び込んできます。「そいつは儂がもらったぁっ!!」

   (一同爆笑)

ハックル:ここにジジイが登場するのかっ(笑)。
ピノ:しかも『金歯』(笑)。
モノユニ★:はい、交代。


 
 
 

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