■ scene 09
〜大魔法でうやむやにされた闇競り市と、明け方に解決した毛玉騒ぎ〜
モノユニ★:(ペック)「よぉし。とりあえず『毛玉が欲しい奴を全員』、噴水広場にでも集めやがれっ」(と啖呵を切りつつ、カードを示す)
ポリー★:あぁ。ここで<混じり合う全ての色>ね。それで全員が集まったと。で、次の私は……<四角>。
ピノ:シアンも来たかな?
ポリー★:来てます。えー、みんなを噴水広場に集めたペックは、わざわざ露店から『四角い』木の台などを特設ステージとして用意。その上に鳥かごを載せると、その中にタマを入れました。「さぁー、みなさん。寄ってらっしゃい見てらっしゃい。ここに出しまするは、世にも珍しいムエ島の天然記念物。踊る毛玉、ウジェ!」
ピノ:「おおーっ」
ポリー★:「さぁさぁ、この珍獣を手にされたい方々、いくらで買って頂けますか? さぁ、どうぞどうぞ。お声をかけて下さいっ」
ピノ:「私はちょっと……どうすればいいんでしょう?」
セシル:「仕方ありませんね。ここは一つ私が……」と、呪文でも唱えてみます。「皆さんを仲良くしましょう」ってことで、ちょっと大魔法を。
ピノ:(セシルが場に出したカードの枚数を見て)わぁ、マジで大魔法や。
セシル:<竪琴>で『魂の共感』、<円>で『円満なる形』、<金>で『前向きな心』、<山>で『不同たる平穏』、<犬>で『共感』
ポリー★:それはなかなか強力な魔法ですね。難易度は今30です。
セシル:触媒は……
ポリー★:家宝とか使います?
ピノ:ヨザックの『金歯』でいいんちゃうん(笑)。……って、自分の持ち物じゃなきゃダメか。
セシル:……ちょっと待って下さいね。触媒は……
ポリー★:まぁ、司祭様も大魔法かけてることやし。そろそろクライマックスということになりますか。
ハックル:うむ。
ポリー★:ちなみに私、エンディングを受け持つ気はありませんので。他の方、よろしく。
ハックル:私ももう少し回しましょう。
セシル:MPは5消費で……触媒は……スフで。
ポリー★:スフ?……あぁ、初期装備の杖ですね。じゃあ合わせて7点修正の難易度23です。まぁ、ショボい数字でも出ない限り大丈夫でしょう。
セシル:大丈夫です。
ピノ:いいなぁ。23で余裕とか言ってるし。
ポリー★:しかもこの人、人間ですし。
セシル:(ガシャン)……36出たので余裕で成功です。
ポリー★:すると司祭様が大魔法を唱えた途端、広場の噴水から勢いよく水が舞い上がります。水飛沫はキラキラと輝きながら降りしきり、広場に集まって入札していた人達も通行人も、皆で見とれてしまって和みます。ってところでマスタ交代。
ハックル★:そして皆の『心が解き放たれました』。(←『精神の開放』ってことで<稲妻>)
ピノ:速っ(笑)。(ポリーことGMに)エンディングを受け持つ気はないんですよね?
ポリー:うん。ありません。
ハックル:私も次の方にお願いします。ってことで、交代。
セシル★:では一旦、セシルがこの件を引き受けるということで。
一同:(笑)。
セシル★:ペックさんからタマを買い受けました。
ポリー:ペック的には納得したんかな? さっきはあんなに輝いていたのに(笑)。
セシル★:いや。だからそんな彼も満足させる魔法ということで。
ピノ:ペックさんも笑顔で納得されたんですね(笑)。
モノユニ:嘘臭ぇ。エリートのやりそうなことだぜっ(笑)。
セシル★:一応、金子も渡しますよ。
モノユニ:「やっぱりこうなるのか……俺は商売人に向いてないのかな」とか、言ってるペックさん。「転職しよっかなっ」(笑)。
ピノ:「下手に欲を出すからですわっ」(笑)。
ポリー:ちっとも納得してねぇ(笑)。「それでセシルさん。この場をどうとりなすつもりなんですかー?」
セシル★:「そうですねぇ。ここは私の力で……」
モノユニ:(ペック)「俺は商売人だっ、欲を出して何が悪いっ」(笑)。
ピノ:「開き直りましたわねっ」(笑)。
セシル★:「一つ、卑怯な手かもしれませんが、私の『権限』(←<赤>)を使って…」って、さっきからNPC、奴が演ってるんやけど(笑)。(と、やるせないペックと一心同体化しているモノユニを指さす)
ポリー:いやもう、どっちでもいいですし(笑)。
ピノ:<赤>が『権限』?
ポリー:『密かながらも大きな力』っていったところでしょう。
セシル★:ええ。「とりあえず、私の司祭としての『権限』を使って、タマをリーンさんに渡します」ということで、交代。
ポリー:というわけで、リーンの手元にタマが帰ってきました。
ピノ★:じゃあリーンはねぇ。……<青>か。
セシル:ペック商人はどうあれ、とりあえずさっきの魔法で、ヨザック爺さんとシアンさんをなだめたということにしておいて下さい。
ピノ★:あ、はい。じゃあそのヨザックには、側にいたフローラがたしなめる。「あなた。あんな可愛い子を食べるつもり?」「おお、そうか。フローラがそう言うのなら、仕方ないのぅ」って。
ポリー:魔法の力いらんし(笑)。
ピノ★:いや、魔法の力でフローラのダメ押しが出たんです。そしてリーンもタマを撫でつつ、「もう大丈夫よ、タマ」とか言ってる。タマもホッとしてる感じです。
ポリー:エリナ的には心穏やかではないのでは?
ハックル:そうだった(笑)。
ポリー:「エリナさーん。なんかそわそわしてますけど、どうしたんですかー?」とか、小脇をつついてみよう(笑)。
ピノ★:ええっ?……エリナって、どんな子なんやろー?
セシル:先生一筋って感じの娘さんです。
ハックル:診療所の助手さんやね。
ピノ★:あ、そっか。じゃあそんなエリナに対してリーンは、タマを抱きかかえたまま、少し首を傾げてジッと見つめつつ……(実際にそんな身振りをしながら、以下可愛く)「……ダメッ?」って(笑)。
(一同爆笑)
ピノ★:エリナはその微笑みにコロッとやられます。「先生がそう仰るのならーv」(笑)。
ポリー:一撃死(笑)。
ピノ★:ある意味脅しです(笑)。
ハックル:「まぁ、そういうことだ。大事に飼ってあげなさい」
セシル:「そうですよ。他の方々に任せると、とても不幸なことが起こりそうですから」
ハックル:「確かに。司祭殿の仰る通りだ」
モノユニ:「ま、次の日まで生きてられへんやろ」
(一同爆笑)
ポリー:とりあえず司祭様から金子を渡されたペックさんもとりあえず納得したみたいやし、そろそろエンディングといきませんか?
ピノ★:ラストに<青>か……じゃあ、そして一段落つく頃には、夜空も『青く』白み始めていました、と(笑)。
(一同爆笑)
ハックル:長い追い駆けっこだったなぁ(笑)。
ピノ★:こいつら夜通し何やってんだか(笑)。あ。結局シレリのシアンは、噴水広場でもずっと寝てました(笑)。
モノユニ:闇夜のオークションも終わった(笑)。
ピノ★:はい。というわけでおしまいです。
ポリー:はい、エンディングご苦労様。
セシル:最後に大魔法使えて良かった。
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