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■『金の瞳の女神 act3』/13

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■ act 3-13 M'1949/04/28
〜降臨〜

GM:大ピンチの戦いの中、ふと窓越しに見た甲板の方で、なにやら砲台がめったやたらと発砲してるのに君らは気づく。と、同時にこのブリッヂの側面の窓ガラスを突き破って戦闘中の広間に侵入してきたデュート=リグ。(とバトルマップで状況説明)
ハス:おおっ!デュート=リグ! 来てくれたか!!
ソフィ:(バトルマップを見て)は、はぁうぅーっ!
シルバート:ソフィ轢いたぞ(笑)。
GM:ま、まぁゴロゴロと転がってよけたことにしとき。レイ大佐もよける。で、シルバートの近くまで滑り込んでくるんやけど、乗ってたリアラが、腰抜かしてるコールに向かって叫ぶ。「トリガーを引いたまま銃座を外し、中のプラグを繋げてこの弾を使ってーっ!!」と、青い弾丸を一つ、投げてよこすよ。
コール:え!? 何て何て? わからんかったーっ(笑)!!
ソフィ:だからトリガー引いたまんま、
コール:トリガー引いたまんま?
シルバート:銃座を外して、
コール:銃座を外して?
ハス:中のプラグを繋ぐ!
コール:中のプラグを繋ぐ?
GM:トリガーを引いたままやと銃座が折り曲がるように外れるわ。んで、その中はこれが鉄砲か!?と言わんばかりに複雑怪奇なコードやら機械装置がぎっちり詰まっていて、その中にまだ接続されていないプラグが目に入る。
コール:それを繋ぐ……
GM:すると鈍い起動音と共に銃座がカチン!と自動的にしまり、銃自体が今までの小汚いだけのとは明らかに異なる雰囲気を発するよ。
コール:おおっ!
ハス:早く弾を込めるんだ!
GM:全くや。リアラの突撃で一旦は引き下がっていたカイスが、またコール目がけて突進してくる。で、肝心のコールは?
ハス:ここはカッチョいいセリフで決めろよ!
コール:セリフぅ(笑)? じゃあ「これで、終わりだっ!!」
GM:銃ブッ放すんやったら命中判定、どうぞ。
コール:いきます。(ガシャン)……85、失敗。WOL……12! 成功。
GM:では鋭い音と共に銃口から閃光がほどばしり、君は強烈な反動で吹き飛ばされる。
コール:うおーっ!
ハス:壁にブチ当たったな。(テ注:サイバーフィギュアで実況中継)
GM:その閃光をとっさによけようとするカイスなんやけど、冑にかすってしまう。と、同時に今まで装甲値30を誇っていた暗黒鎧冑が、ピシッ!という軽い音と共に亀裂が走った後、真っ二つになって床に落ちる。
一同:おおっ!
GM:そして! 無表情に目の前のコールを見つめるのは……なんと、十年前に死んだはずの男、マックス=パーバートであったのだーっ!!
一同:なにーっ!?
ハス:『お、おやじぃーっ!』ってやつか(笑)。
コール:いや……今の状況を信じられんという風に、首をブンブン振る。
GM:しかし、その状況は変わらんぞ。おまけにその青白いマックスの顔をよく見てみると、頭の横辺りから怪しげなコードがビロビローッと垂れてる。
コール:こっ、これは……!?
GM:その状況にいたたまれなくなったのか、レイが大声でわめく。「しゃらくせーっ!! これで終わりだーっ!!」 懐から取り出した手榴弾を10個近く、まとめて君らの方に投げつける。
一同:げーっ!!
シルバート:チッ、こっちに飛んで来たのを掴んで「とーっ!」って、飛んでいく(笑)。
GM:アルテミスも巻き込まれそうになるけど。
シルバート:大丈夫、後で肉の壁になる(笑)。
GM:どーやって一方で爆発させて、他の爆弾に巻き込まれそうな彼女を護れるねん? 飛びまくるんか?
コール:X攻撃だっ!(テ注:意味不明)
GM:じゃあアルテミスの方に飛んでくる分は限り無くキャッチして、抱え込んだ自分の腹ん中で大爆発させたってことでええか?
シルバート:ああ(笑)。こっちに飛ぶわ。(と、バトルマップで方向を示す)
ソフィ:ゲーッ!! なんでこっちに飛んで来るねんーっ(笑)!!
GM:ソフィも巻き込まれるか(笑)。(ガシャン)×(いっぱい)……2、7、3、5、7、10。
シルバート:……34か。
ハス:い、生きてるか!?
シルバート:まぁ、生きてることは生きてるよ(笑)。
一同:うおーっ!!
ソフィ:でもあたしゃ、木端微塵だよぉ……(笑)。
GM:(はいはい)ところが、二人とも爆発の影響は受けてない。気づくと君らの周りには光り輝く金色のバリアのようなものが張られてるねん。で、広間に起きた大爆発の煙が、割れた窓から吹き込む強風に吹き飛ばされると、その窓の側に、金色の髪を風になびかせてたたずむアルテミスの姿がある。
一同:おおーっ!!
GM:唖然とする君らに瞳を閉じたまま、アルテミスがゆっくりこちらに向かって歩き出す。知覚ロール×1してみて。
ハス:(ガシャン)……成功。
シルバート、ソフィ、コール:失敗。
GM:ではアルテミスから一番離れた場所におったはずのハスやけど、地獄耳で(笑)彼女の隣で茫然としているフンディングの呻くような呟きを聞き取る。
「こ……この力だ……。認識照合さえ解読できれば、世界が私のものになるのだ……」とか言ってる。さて、アルテミスが一番近くにいたシルバートの側にゆっくりと近づいた時、今度は壁にもたれて茫然としていたコール。
コール:は、はい?
GM:……服が燃えてる(笑)。
コール:ああーっ! 燃えるぅーっ(笑)!!
GM:どうやらその昔、イルナからくすねポケットに入れてた赤水晶が火の元みたいやねん。
コール:燃えた体のまま体当たりする(笑)!(テ注:有頂天、全然聞いてねぇ)
ハス:誰に?
コール:シラ又イ舞の、超必殺シノビバチーッ(笑)!!(編注:格ゲー会社、SNKによる『餓狼伝説』ネタ。ハレンチな牛乳娘が燃えながら飛ぶ技です)
ソフィ:扇子口にくわえて飛んでいくねんな(笑)。
GM:だからどこへや?
ハス:ガリューダなんぞどうや(笑)?
コール:いいねぇ。「チョーッ!!」って(笑)。
GM:勝手に飛んでろ(笑)。燃え盛る変質者に抱きつかれ、さすがのガリューダも嫌がってる。「はぁなぁせぇーっ!!」って。で、コールの飛行中に落ちた赤い水晶球が、激しく炎上する。そしてその炎の中から、ゾッとするような笑い声と共に、真っ赤な衣を纏った半透明の女の姿が現れる。ちなみに王城で遭遇したあの赤ローブとは違い、もっと不気味やねん。
ハス:ああ。
GM:『クックック……ロゼッタの力は情報呈示のみにあらず、というわけか。なかなか使えそうだな。世界秩序崩壊の日も近いぞ。ではそれをもらってゆくか』やって。
ハス:俺、そいつに斬りかかるぞ! (ガシャン)×2……14成功、91失敗。WOL……16、成功や!!
GM:勢いよく飛びかかったハスの一撃は、見事にその女の体を擦り抜ける。『無駄だ……』 女が薄く笑うと、先程リアラが突撃してきた窓を更に派手にブチ壊して、巨大なコウモリのような顔が突っ込んでくる。
ハス:ギョエッ!?
GM:昼間やからサングラスかけてる。
コール:オ、オシャレな奴(笑)。
GM:そいつが飛び込んで来た勢いで、アルテミスは吹き飛び、床に倒れる。と同時に髪も元の赤髪に戻るよ。で、コウモリの頭から降り立ち、その髪を掴み上げる赤ローブの女魔道士。
ハス:また来たんかい(笑)!
GM:「随分てこずったものねぇ」 と、今度はそいつに向かって「キィーッ!!」と奇声を上げ、突撃するガリューダ大佐。
ハス:燃えるコールは(笑)?
GM:奴の背中にひっついたままやろ(笑)。で、ガリューダが恐るべき斬撃を放つんやけど、それよりも早く、呪文を唱える男の声が響く。「伏して願う。視野にありき抵抗せし者を、至高の力で呪殺せよ。かく為せ」その途端、ガリューダの首が一回転半くらいギギィーッとねじれ、背中にへばりついてたコールに、ひん剥いた目を合わせながら絶命する。
コール:ギャヒッ(笑)!! 逃げます逃げます(笑)。キャーッ!
GM:満足そうにコウモリから降りてくる紫ローブ。
ハス:まだ一匹おんのかい!? もぅ人物関係ぐちゃぐちゃや(笑)。
シルバート:そういやリアラさんは何してんの(笑)?
GM:へ? リアラさん?……そやな、放心でもしておこう(笑)。
一同:放心好きやなーっ(笑)。(編注:大量のNPCを一度に処理しようとすると、必ず放心状態になる人物が出てくるのです。私のマスタリングでは日常茶飯事(笑)。しかし、放心状態として処理されてるリアラはまだマシで、一行と一緒にコウサくんに乗ってやってきたクラーゼ博士やシロクロブチに至っては、完全にプレイヤーからも忘れ去られているという酷な状況にあります)
GM:で、さっきの紫ローブはルグー。前回出てきたやろ? で、そのルグーが床に降り立った時、今度は君らの体が重くなり動けなくなる。今度は赤ローブの女魔道士、ザイアの仕業やね。ルグーが得々と話し出す。「お前達がアーズの眼を持っていたお陰で居場所を知ることができた。そこにおられる教祖、アーズ様もさぞお喜びのことだ。さて、もはやお前達とも会うこともあるまい。この空飛ぶ船も、もうすぐ堕ちる。お前達と共にな」
 そう言ったルグーは、倒れて気を失っているアルテミスを抱え、ザイアと共にコウモリに飛び乗ろうとする。そこへ突撃をかけるカイス准将。しかしいつの間にか術を完成させていたザイアによって、また床に沈められる。それからデュート=リグの影から呪文をかけようとしていたリアラさんも、ルグーによって吹き飛ばされてしまう。
「さらばだーっ!!」 そう言い残し、巨大グラサンコウモリに乗った『夜風の女王魔術師団』の連中は去っていったわ。で、それを見届けるかのごとく、教祖アーズの姿も陽炎のように消えてく。と、今度は艦橋の四方八方から爆発が起きる。
ハス:どうやって脱出する!?
GM:飛行船もかなり不安定に揺れ始めてる。あ、君らにかかってた術は解けるよ。で、クラーゼ博士が「アルテミスーっ!」とか悲痛な叫びをあげる。この博士、今までどこにおったんやろな(笑)。気がふれたかのように、コウモリが突っ込んできた穴に向かって走り出すわ。
ハス:おお。
GM:……反応なしか(笑)?……では、クラーゼ博士が穴の方へ走って行くんやけど、途中でレイ大佐が飛び出し、博士の後頭部を銃座で殴りつけ気絶させる。穴の方からはまた派手にガラスを突き破り、今度はヴァルモン兵が入ってくる。「隊長!本艦はもはや危険です。こちらの小型飛行艇で脱出を!」って言うわ。
一同:うん(笑)。
GM:君らは呼ばれてない(笑)。フンディングが「わかった。レイ大佐、クラーゼを連れて行け!」と言い、さっさと飛行艇に乗り移ってしまう。その後にはクラーゼ博士を抱えたレイ大佐とマックス=パーバートことカイス准将。ガリューダは首の骨が捩れ切れて、ただの死骸と化してる。
ハス:死んでんの? 死んだんか!? うおーっ!! 俺はついに一撃もダメージ与えられんかったのにーっ! くそーっ(笑)!!
GM:で、結局みんな、どーすんの?
ソフィ:お、追うよ。苦痛状態で。
GM:カイス准将に容赦なく蹴り飛ばされる。で、コールは?
コール:「と、父さん……」 這いつくばったまま手を伸ばす(笑)。
ハス:俺はデュート=リグのエンジンかけとくぞ。(テ注:一人、やけに事務的な男)
GM:じゃあ特殊部隊の連中も飛行艇に乗って去ってしまう。さて、この軍用飛行戦艦もそろそろ真っ直ぐ飛ぶこともできなくなってきてるけど、どうする?
ハス:えー今一番体力ある奴。
シルバート:わし(笑)。
ハス:信号弾渡すからうまく打ち上げて。
シルバート:プシューッ!(編注:ハスはちゃんと打ち上げれたか判定して決めるつもりで、苦痛状態でないシルバートに渡したのに、このたった一言で勝手に成功させてしまった愉快な医者)
GM:さて、壁にしたたか打ちつけられて気を失っていたリアラがやっと目を覚ます。「と、とにかく脱出よ!」って。みんなで乗り込めるように、コウサくんとデュート=リグを合体させるねんて。
シルバート:おおーっ!
GM:でもこれはみんなが素早く作業せな。連結部分が8ヵ所あるから1人2個くらいの割合で作業したということで、作業ロール×1でどうぞ。
シルバート:(ガシャン)……失敗。
ハス:(ガシャン)×2……成功と失敗。
ソフィ:(ガシャン)×2……両方とも成功。
コール:(ガシャン)……16成功。
GM:失敗した人。
シルバート、ハス:はーい。
GM:連結器に指を挟む(笑)。
シルバート、ハス:ギャアアアアーッ!!
GM:ダメージは……5発。
ハス:気絶(笑)。残りHPなんか1やぞ(笑)。
ソフィ:スゲェ(笑)。
GM:君らが失敗した作業は、リアラがフォローしていく。しばらくして準備も終わったみたい。「みんな、乗って!」 ブリッヂの所々でも小さな爆発が起きてる。リアラは上のリグの操縦席、上にはあと一人乗れるよ。で、下のコウサくん部分には残りの3人が乗る、と。
ソフィ:エルバートとロミリアさんは?
GM:あ!? 「確かにそうだけど……もぅ一刻を争うのよ!」って発進しようとする。
コール:そんな、無責任な!
ハス:無責任過ぎるぞ(笑)!!
GM:「じゃあ、ここに残って死ぬ方を選ぶの? 今少しでも脱出をためらえば、みんな死ぬことになるわよ」 冷たく言い放たれる。辺りは既に次々と爆発が起こり、ブリッヂも火の海や。「それにあの人達はそう簡単に死なない気がするの……シルバートさん! コウサくんを押し出して!」って、言われるけど……
シルバート:…………そやな、ぐずぐすしてられん。スタッと降りてウリャーッ!って押すわ。
GM:じゃあゼルディティスの艦橋から飛び出したデュート=リグ+コウサくん。グライダーのように滑空しながらデュート=リグの緊急用ブースターを全開にして燃え盛り落下してゆく飛行戦艦から急速離脱する。やがてとてつもない大爆発が起こり、ヴァルモン帝国軍巨大飛行戦艦、ゼルディティスは海の藻屑ならぬ、空の藻屑と化すのであった。
ソフィ:エルバートさぁーん、ロミリアさぁーんっ!!
GM:時にマキロニー暦1949年4月28日金曜日のことであった。ってとこで、今回はおしまい。
一同:ほーい。


 アルテミスを『夜風の女王』魔術師団に、クラーゼをヴァルモン帝国軍に、そしてエルバートとロミリアを堕ちゆく飛行戦艦に奪われた一行。果たして彼らに奪回の機会は訪れるのであろうか。情報提供疑似生命体ロゼッタを巡る争いは、混迷の中、更なる事態を迎えようとしていた。


『act3』 is over.
See you next act......




 
 
 

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