▼replay_Gear Antique

■『金の瞳の女神 act4』/05

←return   →next












■ act 4-5 M'1949/05/03
〜説教風詐欺〜

GM:カウンターで喰ってる群れはどうしてる? オヤジが話しかけてくるよ。「それにしてもあの黒船はデカいねぇ」
イルナ:「ほんとにねぇ……一体どれくらいあるのかしら」
GM:「物騒な大砲も、やたらついてたしなぁ。やっぱ軍艦は違うよな」
ソフィ:船は全部で何隻?
ハス:5隻の船団。
シルバート:兵士に訊いてみる。「君らは一体何人くらいで来ているんだい?」
GM:「そうですね……」 若い海兵は口調まで正しくなりながら続ける。「僕の乗っている旗艦グレンデルには、320人以上はいます。その他、積み込まれた最新の兵器の管理などに携わる技術者達も、何十人か乗っています」
イルナ:「最新兵器って、どんな?」
ソフィ:「動力はやっぱり降魔エンジンかな?」
ハス:「帝国軍兵器の動力なら、やっぱりそやろ」
GM:君ら、シルバートから離れたカウンターにおったんちゃうんかい。ハスの叫びに兵士が答える。「勿論、そうですよ。特に最近では開発も十分進んで、小型で安全性の高いものも完成しつつあります。特に我が軍の主力戦車『ヤークトバイパー』には、随時最新型エンジンが搭載されています。御存知でしたか?」
シルバート:「知らぬでもないが」
ハス:砲弾くらったし。
GM:「あの戦車など、比較的安全性も高く、兵士達にも人気があるんです」
シルバート:「いいかい、兄ちゃん。よく聞け。所詮兵器は兵器。人を殺すことしかできないんだよ!!」(「バンッ!」と実際に机を叩き興奮する偽善者)

   (一同爆笑)

ハス:おおっ、ドクターの説教が始まった!
シルバート:「医学だ! 医学を学ぶんだ!!」
コール:慌てて席を立ち、トイレへ駆け込む。
イルナ:席に近づき鞄から解体新書とかをガーッと出す。「どうです? お兄さん」
ソフィ:「ほーら、ここがミノでこれがタン、これがレバーだよ」
シルバート:「故郷に帰ったら軍人なんかやめて、医学を学ぶんだぁ!」
イルナ:「今ならこの『医学入門』もおつけしますわよ」
GM:「しかし、医者の中にも、妙な薬や誤った治療法で人を苦しめる者もいると聞きました」
シルバート:「そんな奴は医者の風上にもおけん!」
GM:「実際にそういう人達がいることも確かです。我々は軍隊ですが、あくまで祖国の為に誇りをもって戦っているのです」
シルバート:「祖国だろうがなんだろうが、人を殺すことに変わりないんだよ!」 机をドーンと叩き、「よく覚えておきなさい!」 そう言い残して席を立つ。……ミルク代はあいつらに持たす。
GM:周りの連中は萎縮したまま。さて、コールは?
コール:お手洗いから帰ってくる。
ハス:なんか妙に静まり返って、気マズい雰囲気やねんな。ま、俺も喰い終わったから外出るわ。
ソフィ:「ご馳走さまーっ、お代は向こうのおっちゃんに払ってもらってねーっ」と、店出る。『おっちゃん』とは勿論説教医師のことやで(笑)。
シルバート:わしゃ、もうおらんよ。
GM:じゃあ一体誰が最後まで残ってるねん? イルナは?
イルナ:「これがまず、基本セットですね。このテープを聞きながら読むと、なお一層効果が増します」

   (一同爆笑)

ハス:まだやっとったんか!
ソフィ:傍らには解剖セットが(笑)。
GM:兵士達は食餌中なだけに、遠慮気味や。コールもそこにおるねんな。店長が君ににじり寄る。「お客さん、お代の方は……」
コール:あ、う、うぎゃーっ。「イルナさん、そろそろ帰りましょう」 肩をトントン叩く。
イルナ:「おだまり!」 ドギャッ!「……さぁ今ならお買い得! この白衣セットも付いてます!」
GM:兵士達はもう唖然としている。店長がコールの肩をトントン叩く。「お勘定は…」
コール:「うるさいっ!」

   (一同爆笑)

ハス:キレたぁ!
ソフィ:恐るべし。
GM:「お客さぁん、それは困りますぜ」 屈強な男達が厨房の奥から4人程現れ、コールを取り囲む。遠巻きに成り行きを眺めていた他の席のヴァルモン兵達が、「やれ、やれーっ!」と囃し立ててる。
コール:「お代はこの女の人に払ってもらって下さい」
ハス:いっぺんに態度変わるんか!
ソフィ:すごすごと店を出て行く。
GM:イルナはまだ販売に夢中になってるねんな。男達に凄まれるぞ。「ねぇちゃん。駄賃払ってもらおうか」
イルナ「うるさいっ! 今、交渉中なんだよ! さぁ、どうです? 何ならテープを聞くテープレコーダーもありますよ」
GM:兵士達も全員逃げ出した。もう誰もおらへんよ。兵士達よりも恐そうな店の人が君を取り囲んでいる。
イルナ:「このテープレコーダーの電気を確保する発電機も…」
GM:電気? そんなんこの世界にあらへんよ。(編注:自然現象としては、観測されてます) 蒸気式蓄音機とでも言ってくれや。
イルナ:「このスチームレコーダーを…」って、デローってテープ伸びてまうやんけ!
GM:んなことより、エサ代どないすんねん。君以外の連中は全員逃げ出したぞ。
イルナ:……ふぅ。
ソフィ:『ふぅ』じゃねーよ。
イルナ:「御馳走様でしたぁv」
GM:捕まえられる。
イルナ:「あなた方が私の商売の邪魔をしたのよ」
GM:「しめて金貨2枚、払ってもらおうか」
イルナ:なんで、そんなに?
GM:エサ代、5人分。
イルナ:5人分!?……「わかったわよ。金貨2枚、払うわよ」
GM:「よし」
イルナ:「払うけど……このお店、随分お金の出入りが激しいみたいね。そんな時にちゃと財政管理できるこの『貯金箱』を!」
GM:「とっとと出ていけーっ!」って放り出される。
イルナ:糸の切れた操り人形のように、ガランガランと表に転がる。
ハス:回収。ロリエスに放り込んで一目散に撤収。「出発進行!」



 
 
 

▼replay_Gear Antique

■『金の瞳の女神 act4』/05

←return   →next