■ act 5-20 M'1949/05/08
〜エピローグ〜
GM:さて、大内海の戦いから三日後、5月8日。高速飛行船なこるる壱號は、軍用飛行戦艦ゼルディティスとの戦いがあった、旧ユークリードの都へ到着する。旧都の方は、既に落ち着きを取り戻し、人々は何事もなかったかのように生活してる。で、飛行船が着陸した都外れの森の中で、ロミリアが光の扉を作り出す。君らは故郷へ帰る彼らを見送ることになるんやけど、シルバートとかは……ついてく?
シルバート:……。
GM:「ハハハッ、お前はここで暮らす方がいいようだな、さらばだ息子よーっ!」とか叫ぶと、エルバートは光の中へ飛び込んでいく。
シルバート:「ありがとうー」
GM:で、ロミリアが「みなさんお元気で」って言い、医者には「シルバート、体には気をつけてね」と、ギュッと抱きしめた後、扉の向こうへ消える。異国から来た二人を迎えた扉はその後、徐々に光を失い始める……が、その中からまた、ロミリアが慌てて飛び出してくる。「そうそう。実は私達の地方でも、悲しいけどまた戦乱が起き始めてね。また、忙しくなりそうなの。だからあなたにこの子を頼もうと思って……」とか言う彼女の腕には、可愛らしい女の赤ん坊がいて、突っ立っているシルバートにひょいと、預ける。
シルバート:「ち、ちょっと待って下さい。この子は一体誰なんですか!?」
GM:「あなたの双子の妹ですよ」って、にこやかな答えが返ってくる。
シルバート:「ふたっ……ご!?」
GM:「名前はハルカと言います。生まれてまだ一つと少しだから、色々大変だと思うけど、頑張ってね」というロミリアの傍らの光の扉の中から、エルバートが顔だけニュッと突き出して言う。「好物はスルメとウメボシだ」(笑)。「私達も来る時間さえ間違えなければ、可愛らしい男の子を見れたものを……こんなむさくるしいオヤジになりおって」とか、嘆きながら再び魔道士は光の中へ消える。その後を追って、ロミリアもこの地を去ってゆく。ということで、今度こそ完全に光の扉は消えてしまったけど、君らはどうしよ?
イルナ:「あら、可愛い赤ちゃん」
ハス:「ほぅ、これがドクターの双子の妹か」
GM:ちなみにその後、リアラはラビエル商人として、再び諸国を巡る旅の生活に戻り、ユティートも色んな景色を見てみたいと、彼女についてゆくことになる。一方、まだ体調は万全とは言えないものの、仕事が山済みだからと、クラーゼ博士もヤクルト博士と一緒に、ペトルシアの学究都市へ向かおう、と言い出す。で、彼らの衣食住の面倒は、アルテミスがみてくれるそうで、ヤクルト博士達は、平和な将来を約束される(笑)。てなわけで、その日の夕方。リアラとユティート、それにクラーゼ、ヤクルト、アルテミスといった人達は、大陸鉄道に乗るべく駅へ向かう。構内まで見送りに来た君達に、すっかり普通の娘に戻ったアルテミスは、「みなさん。本当にありがとう。またいつでも遊びに来て下さいね」って、明るい笑顔で君らを見上げる。ヤクルト博士の方も、「もし困ったことがあれば、いつでも来なさい」やって。「あと、ハス君」
ハス:「はい」
GM:「君も私のような、夢溢るる科学者になるんだよー」(笑)。
ハス:「わかりました、博士っ!!」(笑)。
GM:構内でのそういった別れの言葉と共に、彼らを乗せた列車は汽笛と蒸気を吹き上げて、発車してゆく。……そんなわけで、最後に残った君らはどうしましょ?
イルナ:「さ、うちへ帰りましょうか」
ソフィ:「え、帰んの?」(笑)。
GM:シルバート達は?
シルバート:「どこか、旅に出ようかな」
イルナ:子持ちで(笑)?
ハス:「シュ、シュリーウェバとかいう戦乱の絶えない地域が東の方にあるらしいんですけど、ドクター、一緒に行ってみませんか?」(笑)。
GM:コールは?
コール:んじゃ、「こんな文明銃なんかもういらないんだーっ!!」って、単発狙撃銃壞す。シロクロブチと一緒に。
GM:まぁ、そんな風に騒ぎつつも、ひとまず君らは、懐かしい故郷の街レールスへ、なこるる壱號の舳先を向けるのであった。……ちなみにその頃、レールスのイルナの家『もしもしチャペル』は、完全な廃虚と成り果て、地元の人達からは、『お化け屋敷』と呼ばれている(笑)。……ってなわけで、おしまいです。
一同:イャッホォォーッ!!!
こうして、赤い髪の少女を巡る一連の事件は、幕を閉じた。
そして、それぞれの道を歩み始めた者達は、また新たな冒険と巡り会うことになるのだろう。
『act5』 is over.
But their adventures go on so long......
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