▼ 束の間の休息
神殿探索から二日後。
GM:宿代族長もちで『長き旅路』亭でダラダラくつろいでいた君達。昼過ぎかな、一人の子供がやってきて、「族長が呼んでるよー」と、伝えてくれる。
ラージャ:ありがと、坊や。ウフフv
シアルグ:おいおい。
レーラカイス:じゃあついて行きましょうか、その坊やに。
GM:了解。族長の家に行くと、君達があの神殿のあった谷間の丘から摘んできた花によって、眠りから醒めることができた族長の娘に会うことになる。彼女は静かにお礼を言い、君達にこう告げる。
「永い……夢を見ていた、ようです」
ラージャ:「それはどんな?」
GM:「ほんの少し先……あるいはずっと彼方の時の流れの中にいたような…… そんな、不思議で静かな夢を見ていた気がします。だから、お礼にはならないかもしれませんが、あなた達のこれからの旅のことで、すこし忠告させてくれませんか?」
ラージャ:「はいはい、そりゃタダでくれるもんならなんなりと」
GM:「あの……黒ローブの者達には、くれぐれも気をつけて下さい。そして……これから先、どんな危険に陥った時も、最後まで諦めないで下さい。それがあなた達自身の手で未来を築くことになるはずだから……旅の安全を、心からお祈りしています」やって。
ラージャ:お姉さんきれーっ。
GM:族長がやってきて言う。「娘が再び目覚めることができたのも、君達のおかげだ。本当にありがとう。これはほんの気持ちだが、受け取ってほしい」と、お金の入った小袋をくれる。
エルバート:いや、どーもどーも。ありがとうございます。
ラージャ:でで、中身は?
GM:うん、金貨が五枚程入ってたわ。
一同:おーっ。
レーラカイス:……五枚……(ニヤリと笑う)。
GM:それから、さっきやったレベルアップ作業で、シアルグは村の老人から<神代語>を教えてもらったんやな。で、神殿から持ち出してきた呪文書から、どんなことについて調べるん?
シアルグ:んっとな……闇水晶のことについて調べるわ。
GM:闇水晶を触媒とする呪文について調べてみたことにして……知覚ロール、振ってみて。
シアルグ:(ガシャン)……17、いけた。
GM:闇水晶を媒介とする呪文はけっこう載っていたけど、その中でも水晶の他に、闇の腕輪という物も使うものの中で、目を惹く呪文がいくつかあったわ。<魔幻影>、<降魔召還>、<降魔吸引>とか。
シアルグ:どれも出てきそーやな(笑)。
GM:それから最後に挙げた<降魔吸引>だけは、先の二つの触媒以外にも、あと一つ、闇の砂っていうものが必要だと書かれている。一番の大技みたいやね。
ラージャ:敵さんが、闇の腕輪も手に入れたってことはさぁ、やっぱ<降魔吸引>ってやつまでやるんとちゃう?
GM:でも、あの黒ローブ達が闇の腕輪を手に入れた、とは限らんやろ。
シアルグ:そやなぁ。
エルバート:なんだか話が真面目になってきたような気がするなぁ。
GM:呪文書の話はおしまい。そうこうするうちに時は巡り、シュリーウェバ暦1999年、陽の月15日の昼過ぎ。君達は集いの村にて、無事、旅の修験者ナイムと再会を果たすこととなるのであった。ってことで、今回は終わり。
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