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■『討魔龍伝承 第三話』/08

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▼ 魔の言葉

GM:東館から出てきて回廊をしばらく進むと、結局君らはまた、前に居た場所に帰ってくる。つまり例の城の外と中庭と、東と西の建物に続く左右の扉がそれぞれ見える所。城門の兵士達は、相変わらず君らに背を向けたまま見張りを続けてる。
ラージャ:よぉーし、あの番兵共を倒しに行きましょう!
シアルグ:何ぃ。他の兵士が寄ってきたらどないすんねん。
GM:ナイムも頷く。「うむ、今まで通り、静かに行動すべきだぞ」
ラージャ:そんなんゆーたって、いつまでも隠密行動できるわけでもないでしょ。相手は魔族なのよー。
GM:(さっきまでとはえらい違うことゆーてんなぁ……) でもとりあえずそこは、そおっと通り過ぎたらええんちゃうん?
エルバート:そーだぞ。
ラージャ:う……うう……カ、カタナの斬れ味を試したいのよぉーっ(笑)!!

   (一同爆笑)

シアルグ:結局ソレかい(笑)。
エルバート:アブないぞーっ(笑)。
GM:まぁ、君らを実験台にせんよーになっただけ進化したんちゃう? さて、とりあえず運動ロール×2。成功した人は、門番兵士達に気づかれることなく、抜き足差し足で反対側の扉の方へ進むことができた、ということで。
シアルグ:おっし。成功。
ラージャ:成功っ。やっ、ピシューッ!(意味不明SE)
エルバート:……ほっ、ギリギリ成功したよ。
レーラカイス:……失敗、しました。
残り:何ぃっ!
レーラカイス:失敗したぜっ(笑)!(←賊口調。どうやら緊張度が一線を越えると、こうなるらしい)
エルバート:……この騎士って、さっきの武器庫でプレートメイル着込んでなかった?
GM:しかも隊列の先頭やし。ではレーラカイスが一歩踏み出した途端、ガシャっとプレートメイルのカチ合わさった音がこぼれる。「……!? 今、何か音がしなかったか?」と、門番兵士が回廊の方を振り向く。
ラージャ:私は木っ(笑)!!
レーラカイス:それじゃあ、もういっぺん隠れましょう。
シアルグ:見つかりかけてる張本人が、えらい落ち着いてるなぁ。
GM:番兵はしばらく君らの潜んでいる回廊の入り口辺りを見ている。実際には、こちらに近づいてきて廊下の中まで覗きでもせん限り、バレへんとは思うけどな。で、その場で硬直してる君らは、どーすんの?
ラージャ:しばらく動かずに、(小声で)「物音たてたらあかんよー」って。
GM:しばらく経ったけど、相手の反応もない。
ラージャ:じーっと、見てるのかしら? まぁ、なんてイヤらしい人v
GM:相手がどういう反応してるのかは、隠れてるとわからんよ。顔でも突き出して見てみる?
レーラカイス:ううっ。
シアルグ:嫌やなぁ。
レーラカイス:うーん。……みなさん、何かいい案はありませんか?
ラージャ:こーなったら、あなたがまた行っちゃいなさい。あなたのミスなんだから(笑)。
エルバート:そーそー、成せば成る。心配せずに行くのだ!
レーラカイス:ううっ……行っていいですか?
シアルグ:どーぞどーぞ、お構いなく。
GM:運動ロール×2やで。
レーラカイス:(ガシャン)……失敗。
GM:もう一回出来る。
レーラカイス:(ガシャン)……成功!
GM:じゃあ番兵の目を盗んで、反対側の扉の方へ進むことができたよ。入り口を通りすぎる時に、城門の方を見てみると、番兵はまた、君らに背を向けて門を守っていたりする。鎧から出た音は、どうやら気のせいと思ったみたい。
エルバート:では私も再び、(ガシャン)……おぉー、珍しくまたもや成功。
シアルグ:こっちも成功。しかも悟ってるわい。
ラージャ:……失敗やぁー(笑)。
シアルグ:うわっ。
エルバート:なんてこったい。
GM:レーラカイスが静かに入り口を横切った後、今度はラージャが渡ろうとするんやけど、鎧……じゃなくて、半分抜けかけだったカタナが鞘を滑って、シャキーンと音を立ててしまう(笑)。またもや番兵が振り向く。
ラージャ:バッって迅速に隠れるよ。
GM:しかし、「どうも怪しいなぁ」と奴は思いかけてる。
エルバート:そりゃそーだろう。
GM:どうやらこちらの様子を見に来るみたい。足音が聞こえてくる。カツン、カツン、カツン。
ラージャ:カタナをシャキーンって抜くわ。
GM:それやったらもう抜けてるって。入り口を潜り、廊下の方にふらっと兵士が現れる。
ラージャ:思いっきり力を込めてぶった斬る。ドバーッ!(鮮血SE?)
シアルグ:こりゃよけられんわなぁ。
GM:そやね。武器の命中判定はなしでええわ。ダメージは?
ラージャ:ウキャーッ! 31。
GM:様子を見に来た兵士は、哀れにもいきなり倒れてしまう。城門の方にいたもう一人の番兵が、「おい! どうしたんだ?」って叫びながら、こっちに駆けてくる。どうする?
ラージャ:「うりゃーっ!」て、絶叫しながら突撃。
GM:「仕方ないか」と、ナイムもナギナタを構えて後に続く。
レーラカイス:行きます。
GM:三人が、廊下の入り口の影から飛び出した、と。
ラージャ:怯んだ?
GM:そやな。とりあえず仲間を呼ぼうと大声を出そうとしている。1R後に叫ぶということで。なんとかしましょう。
レーラカイス:剣を投げる。
一同:おいおい(笑)!
ラージャ:仕方ない、力斬りでいくわ!!
レーラカイス:……あ、失敗しました。
ラージャ:ちっ、こっちも失敗。
GM:ナイムのナギナタは当たった。けど、即死とはいかず、番兵はまだ生きている。
シアルグ:ちっ、叫ばれたら困るな。体当たりで堀の中に放り込むぞ。
ラージャ:それでも、音するわよ!
シアルグ:何ぃ(笑)!?
GM:音でゆーたら、さっきの突撃者の絶叫の方が大きいと思うけどな。体当たりとかもせんかったら、ラウンド終わりってことで、絶叫しちゃうよん。
シアルグ:ちくしょーっ(絶叫)! 印結んでる暇ないし、とりあえず正拳突きじゃい。(ガシャン)……うわ、空振った(笑)。
GM:じゃあ行動終了ってことで。
エルバート:ちょぉっと、待ったぁぁぁ(絶叫)!
一同:なに!?
エルバート:我が最大の奥義にして最高の魔術、<以心伝心>で死にかけ兵士に謎の声を語りかけるぞい。

   (一同爆笑)

ラージャ:『動くと命がないぞーっ』とか、吹き込むんか(笑)。
エルバート:(ガシャン)……発動。
GM:兵士の体が一瞬硬直する。で、メッセージは?
エルバート:(恐ろしく間抜けな声で)『君の見ているのは実は夢だぁ、幻覚なんだよぉぉっ』(一同爆笑)『幻覚で夢なんだよぉぉっ。だからねぇ、夢から起きるには、もう一度寝たらいいんだよぉぉー』(意味不明)
GM:怪しい言葉を頭の中に囁かれた番兵は、これは本当に夢なのか!?と、口を開いたまま立ち止まり、しばし意識が遠のく。
レーラカイス:(きっぱりと)剣を拾い上げて、力斬り。
GM:……悪魔や。
レーラカイス:成功しました。
エルバート:(まだ伝言を続けている)『でもねぇ、眠っちゃうと死んじゃうんだよぉー』(笑)。
GM:レーラカイスの振り下ろした剣によって、番兵は頭からザックリと真っ二つ。内臓やら鮮血やらをたっぷりと撒き散らし、返り血が騎士の白銀の鎧にベットリつく。
シアルグ:とぉーとぉー殺っちまったか。逃げる(笑)?
ラージャ:ひとまず死骸をズルズル引きずって、
エルバート:堀の中に捨てる。
シアルグ:だから、音するって(笑)。
GM:ナイムが言う。「もう充分騒いだだろう。大した時間稼ぎにもならないと思うが、橋の下にでも沈めておこう」
ラージャ:ドボッ、ボチャッ(笑)。(投棄SE)
シアルグ:おー、ひでぇ(笑)。とても坊主のすることとは思えんなぁ。
GM:「門番がいないことにはすぐ気づかれるだろう。急いでここを離れるぞ」
レーラカイス:ではみなさん、行きましょう。
一同:うおぉーっ!

 その後の彼らは本能の赴くままに動いた。
『城全体を知るには、まず見張り塔を抑える』という妙なお告げに従い、近くの見張り塔に乗り込んだ一行。魔族三人を激しく不意打ちする。2ラウンド後、一人を死亡、二人を瀕死の重傷とする。その後、「バルルゥ」と吠える某呪術師が瀕死の一人にむしゃぶりつき、息の根を止める。動かなくなった魔族を見てけたたましく笑い出した少年は、もう一体の死骸共々両手に掴むと、うれしそうにそれらを見張り塔から掘りへ投げ捨ててしまう。

 一方、そんな狂行を目の前にして泣き叫んで命乞いする残りの魔族を微笑んで見下ろす某女剣士。背嚢から鞭と縄をおもむろに取り出すや、瞬く間に亀甲縛りに。そして鞭と剣を巧みに操り拷問開始。一通り情報を聞き出すや、「もぅいい、目障りだ、死ねぇっ(笑)!」という、某少年の一言。以下略。

 既に本来の目的を見失いつつあった一行。『バギス』なる人名だけが記憶に残っていたらしく、ひとまず事切れた魔族から見つかった城の見取り図片手に、徘徊を再開する。

 既に隠密に行動することも忘れた一行。重要機密書類に着火する某魔道士。『立ち入り禁止』の札を踏み倒して叫ぶ某女剣士。鍵によって閉ざされた厚い扉を無言でブチ破る某巨人騎士。散々暴れ回る彼らに、魔族の反応は皆無に等しく、城の警備は相当手薄だったといえよう。

 そして一行は、ついにバギスの私室へと辿り着くのであった。



 
 
 

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