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■『討魔龍伝承 第三話』/11

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▼ 絶体絶命

GM:そんなことゆーてるうちに、外から「侵入者だぁー!」という叫び声と共に、大勢が走り回る音が聞こえてくる。
ラージャ:チィッ、見つかったか!?
エルバート:当たり前だぞ(笑)。

 結局、腕輪はエルバートの懐に落ち着き、一行は城からの脱出を試みようと広間を飛び出した。しかし、破壊と窃盗活動のツケは今になって還ってきた。一体これだけの数が何処にいたのか、と思う程大勢の兵士に追い回され追いつめられた一行。あっという間に最大の危機を迎えようとしていた。

シアルグ:ウギーッ!! じゃあ、そっちへ向かって<岩石招来>!!
GM:ナイムの方も、<溶岩噴出>。「拙僧の力を見せてやる」っと、(ガシャン)……お゛お゛お゛お゛ーっ、暴発っ!
一同:ぎゃあぎゃあぎゃあぎゃあぎゃあぎゃあ。(←大騒ぎ)
GM:いや、すまん(笑)。暴発チャートは……3、『呪文が自分にかかる。自分にかけていたなら、一番近い敵にかかる』っう!?……ナイム絶叫。「おぬしらだけで逃げろーっ!!」と、その途端、彼の足下から灼熱の溶岩が吹き出し、追ってきた兵士達も驚いて後ずさりする。ダメージは28発。まだ生きてる(笑)。燃える坊主は敵の集団に突っ込み、しばし混乱させた後、煙を上げながら再び君達の元に帰ってくる。「待たせたな」と(笑)。一方、怒りに我を忘れた兵士達が、また追いかけてくるよ。
シアルグ:うりゃっ、<岩石招来>、成功! 奴らが来る道のど真ん中に、岩を出すぞ!
GM:了解。先頭の兵士達は、突如地面から湧き出した大岩に吹き飛ばされる。しかし、残りの者達はその岩を乗り越えて、激しい勢いで君達へと迫ってくるぞ!
ラージャ:ちきしょーっ! こうなったら仕方ないわ。謎の剣をパーッて抜いて、突っ込んでいったらーっ!!
GM:兵士の群れの中へか!?
ラージャ:うぉーっ、うぉぉーっ、うぉぉぉぉぉーっ!!(←絶叫)
GM:でも15人以上おるぞ。
ラージャ:かまわん!!

   (一同爆笑)

GM:バンザイアタックしかけたラージャの腕をひっ掴み、燃える坊主が言う。「この城さえ抜け出すことが出来れば、脱出の見込みは必ずある。中庭までもう少しだ。気が触れるのは、そこへ行くことすら叶わなくなってからにしろ!」
レーラカイス:では、みなさん行きましょう。(←冷静そのもの)
GM:しかし、君達がもう少しで城の出口が見える中庭まで辿り着こうとした時、目の前に巨大な犬のような黒い獣が現れる。
エルバート:おおっ!
GM:んで、君らに向かって、いきなり火ぃ吹くぞ!
ラージャ:うわぁ、気持ちいいわぁー(笑)。(既にラリっているようなヘロヘロ状態)
GM:全員回避どうぞ。
シアルグ:お゛ーやべっ、成功っ!
エルバート:奇跡だ……成功。
レーラカイス:あ、失敗しました。
ラージャ:キャハハハハ、失敗よぉ(笑)。
GM:13発。AVで防げるよ。
ラージャ:キャハハハハ、残り8ぃ(笑)。
GM:進路を絶たと思ったナイムが叫ぶ。「ここは駄目だ、戻れーっ!!」
シアルグ:(少しずつ書き足していった城の見取り図を示しながら)急いでこっちへ走ろーっ!
エルバート:そーそ、かなりヤバそうだけど、逃げちゃえばいーんだよ(笑)。
GM:じゃあ、そっちの通路へ駆け込んでゆくと、早くも後ろから兵士達の迫る姿が見える。さっき少し後戻りした分、時間くったんやろな。
エルバート:ちっ、シアルグ、<岩石招来>で、道を塞ぐのだ。
シアルグ:よぉーし、いくでぇ。(ガシャン)……おおーまたもや成功。
GM:再び飛び出した大岩で道は塞がれ、少しの時間稼ぎになったみたい。既に城は無茶苦茶やなぁ(笑)。で、その後も全力疾走した挙げ句、ようやく中庭まで辿り着き、あと少しで城門を抜けて脱出できる…という所まで来た瞬間、城門の両側から新たな兵士達が現れる。背後からは岩を乗り越えて来た兵士達や、火を吹きながら迫ってくる犬とかによって、君らは一斉に囲まれてしまう。
エルバート:絶体絶命……というやつだな。
ラージャ:うぎゃぁぁーっ!(絶叫)
シアルグ:うぎーうぎぎー!(絶叫)
GM:と、君達に襲いかかろうと、今か今かと待ち受けている兵士達の中から、一人の太った男が現れ……
ラージャ:うん。(←期待に満ちている)
GM:「お前達。何の用があってかは知らんが、散々荒らしてくれたようだなぁ」って、嫌らしく笑う。
ラージャ:……「いえ、ただの通りすがりの者です」

   (一同爆笑)

エルバート:よし、みんなで交渉に入ろう。うまくとぼければ、逃がしてくれるかもしれんやん。

──包囲されて言える言葉ではない。

GM:小太りの男はニヤニヤ笑いながら笑いながら言葉を続ける。「へっへっへっ……バギス様やガルナス様が進軍している時を狙って忍び込んだのかもしれんが、このザーズ様がいた時を狙うとは、お前達もつくづく運のない奴らだ」
ラージャ:「でもそーゆーのって、役に立たない奴だから、城に置いてかれたんじゃなぁーいのぉ(笑)?」

──包囲されて言える言葉ではない。

GM:デブ男逆上。「なぁんだとぉ、者共、殺っちまえぇーっ!」って絶叫した時、一人の黒ローブを着た人影がその男の前に現れる。あの白仮面やね。
一同:おおーっ!?
シアルグ:出たなぁ、ブラックハーツ!!(編注:プロレスネタらしいです)
GM:んで、デブ男が白仮面に向かって、「一体、何処へ行っていたんだ」とか問いつめている。でも白仮面は無言で小男に近づいてゆき、なんと突然、奴を一刀のものに、真っ二つに切り裂いてしまう!
一同:おおっ!?
GM:驚きの余り動けなくなっている兵達を無視し、白仮面は君達の所へ駆けてくる。その背後には、あの犬も真っ二つになっているのが見える。
ラージャ:こっ、こいつ、違う奴よ。
GM:白仮面の姿が走りながらみるみる変わってゆく。天呪の変装術、<幻像変身>を使っていたみたい。で、その変わった姿を見た君達は思い出すかどうか、知覚ロールしてみて。
シアルグ:うぎゃ、失敗。
レーラカイス:失敗しました。
ラージャ:成功! あれっ、こ、この人は!
GM:うん、かつて聖都アロカランで出会った吟遊詩人、ライフィスさんや。
レーラカイス:あ゛ーっ!
シアルグ:うぎーうぎー!
ラージャ:ウクレレ男(笑)!
エルバート:「貴様ぁ、旅費返せーっ!!」(←真剣)
GM:ええっ(笑)!? 「今はそんなことを話してる場合ではない! 私の周りに集まって!」ってな感じでライフィスが呪文を唱えると、何の前触れもなく周囲に突風が巻き起こり、君達を青い光が包み込む。その中でエルバートは、ライフィスの左腕にも、君が持っている腕輪とよく似た腕輪がはめられているのを見る。で、周囲から襲いかかる兵士達を吹き飛ばした風は、より激しく吹き荒れ、次の瞬間、君達を乗せて恐ろしい程の勢いで、星の瞬く夜空へと飛び出すのであった。ということで、今回はここら辺で終わり。
エルバート:なんて、いきなりな展開だ(笑)。



 
 
 

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■『討魔龍伝承 第三話』/11

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