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AD1991/04/07_08/18
 劇団『魑魅魍魎』
 ブルーフォレスト物語・キャンペーン
 『討魔龍伝承』
 『第四話 降魔迎撃の約束』
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 『ブルーフォレスト物語』(ツクダ・ホビー版)
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 ◆第一話 あらすじ
 シュリーウェバ暦1999年種の月3日。シリス王国の聖都アロカランを訪れた駆け出し冒険者達。彼らは、とある旅の吟遊詩人から、『まぼろしの種』なるものを、西の果ての最終僧院まで届けて欲しいと頼まれる。しかし、西への旅を続けるある夜。一行は、一人の旅人を取り巻く、謎の黒ローブ集団との戦いに遭遇する。そして、その戦いで出会った旅人、修験者ナイムと行き先が同じだったことにより、彼らは共に最終僧院を目指し、ついにその地へ辿り着くのだった。
 
 ◆第二話 あらすじ
 ナイムと共に、最終僧院を訪れた一行。彼らは、闇水晶等を触媒とする神代闇呪の実体を探る為、寺院都市へと向かう。しかし目的でもあった呪文書の写本は、既に何者かの手によって、奪われていた。そこで彼らは、その原本があるというアウス山の古代神殿へと赴くのであった。一行はその地で、魔族の一団が一足先に訪れていたことを知り、魔軍による半島侵攻と、太古の呪術に繋がりがあることが明らかとなる。
 
 ◆第三話 あらすじ
 魔族の一団が見つけられなかった呪文書を太古の神殿より見い出した一行。その恐るべき内容を知った彼らは、魔族の一団が奪っていったと思しき闇の腕輪を取り返す為、魔軍の本拠地、ランカル島へと向かう。そして魔族の城での苦戦の末、一行はようやく闇の腕輪を手に入れる。しかし、城の兵達に気づかれ追われ取り囲まれ、絶体絶命の危機に陥る。そんな彼らの前に、意外な救い主が現れる。それは、かつて聖都で出会った吟遊詩人、ライフィス。旋風の術を唱えた詩人は、彼らを連れて魔城を脱出するのであった。
 
 
 ■第四話 降魔迎撃の約束
 
 ▼ 闇の月に
 
 GM:吟遊詩人ライフィスの力を借りて、ドルザネリス城から飛び立った君達は、逃れの町付近の平原に降り立つ。もう夜やね。辺りはすっかり暗くなり、少し遠くには新開拓地の家々の明かりが小さく見える。
 ラージャ:「ギャー、ここは何処だー(笑)!!」
 GM:ライフィスが白衣を整えながら答える。「どうやら、逃れの町の近くのようですね」
 ラージャ:「あんた誰よ」
 GM:「誰って、私は君達に…」
 エルバート:「ウクレレ使いだな」
 GM:「そう。聖都アロカランで君達に種運びを依頼した吟遊詩人ですよ」
 エルバート:「貴様っ、もっと金よこさんかい(笑)! あれっぽっちじゃ旅費にもならんかったぞーっ!」
 GM:「ま、まぁ昔のことは水に流して。とりあえず町へ食事でもとりに行きましょう。今夜は私がおごりますから」ってなわけで、町へ向かうことにしていいかな、リーダー?
 レーラカイス:みなさんいいですか?
 一同:おーっ。
 
 新開拓地を抜けて市街地にあるウキウキ亭に入った一行は、遅くなった夕食をとりながら、ライフィスの話すこの事件の真相に耳を傾ける。
 
 彼の話によると、シュリーウェバ全土の支配をもくろんでいる魔族は、シリス王国制圧の後、ひとまずランカル島へ戻り、戦力が整い次第、ラグの地を中心とする半島部への進軍を計画しているらしい。(このことは、一行が乗り込んだ城で見つけだした書類にも記されていた)
 しかし、最終僧院のカルマを始め、ナイムやライフィスが最も恐れているのは、魔軍の侵攻そのものより、二ヶ月後の闇の月に、天より降魔が降ることを知ったこと。しかも、最終僧院に安置されていた予言書、ドルザネリス城で見出した闇の腕輪、更にナイムやライフィスがそれぞれ調べてきたことなどから、その降魔を引き寄せる原因となるのが、魔族の中でもかなり上位に属する、ガルナスという魔道士であるかもしれない、ということなのであった。
 
 GM:ライフィスが深刻な面もちで話を続ける。「そして、もしも本当に降魔が降って来るとなると、当然陽王や星王などの神軍が迎撃に向かうはずです。しかし、このシュリーウェバ地方の肝心の守護者である森王ナウマニカは、遙か昔に人間達に絶望してしまった為、青き森から動き出す気配はありません。だから一刻も早く、降魔迎撃の力を貸してもらえるよう約束する為、青き森へも行かなければならないと思っているのです」
 シアルグ:しかし、こんな一大事に黙ったままとは、なんて神様や。
 ラージャ:ま、それじゃああたしが森王になるしかないわね。
 シアルグ:んだらまず悟りきらなあかんぞ。
 エルバート:「ではライフィスさん」
 GM:「はい」
 エルバート:「あなたは青き森へ行くのですね?」
 GM:これからの行動として、ライフィスは、魔軍が半島部に乗り出してくるのに備えて、アーカローン諸侯国の人々を少しでも多く、南へと避難させに行かなくてはならず……まぁ、この人、詩人としては結構有名で、各諸侯達にも、そこそこ顔が利くらしいからできることなんやと思うけど……で、ナイムの方は、最終僧院のカルマの元へ、これまでの状況を報告しに行くそうや。ちなみに詩人と修験者は知り合いやったってことは、最終僧院でも言ったよな。で、ライフィスが言う。「だから、森王へ会いに行くのは、できれば君達に頼みたいのですが……」
 ラージャ:寝たい……
 シアルグ:ゴゴゴゴゴ……(意味不明)
 エルバート:へぇ、知り合いやったん。
 GM:なんか話が妙にそれてますが。レーラカイス、どないします? 一応剣の腕はたつんやし、まだまだリーダーとしての貫禄を見せて欲しいところですが。
 レーラカイス:え? じゃあ…
 ラージャ:あ、剣てゆーたらこの謎の剣……一体どんなものか調べてみたいな。
 GM:じゃあそれをみたライフィスが「その剣は……ラージャさん。一晩それを貸してもらえませんか。調べてみたいことがありますので」ってさ。
 ラージャ:え? じゃあレンタル料、オーッホッホッホ。
 GM:うるさい。こんな奴は<魅了>してやる。(ガシャン)……
 ラージャ:あー、あたしも<魅了>持ってるもーん。魅了仕返したる、(ガシャン)……
 
 怪しげな魅了合戦が無闇に続き、夜は更けてゆくのであった。
 そして次の日。
 
 シアルグ:じゃあ俺らは、その『青き森』の森王様の所でも行くかぁ?
 エルバート:行ってらっしゃーい(笑)。
 シアルグ:でも、青き森って何処?
 GM:あぁ、君達が今いる逃れの町から北へ半日程度の所にある。
 ラージャ:「ライフィス様はお一人で?」(←魅了合戦敗北者)
 GM:「ええ。出来るだけ早く、多くの人々を避難させる為にも、独り身の方が身軽なので……」
 ラージャ:あたし達がいちゃ、足手まといになるって言ってるみたいね。
 GM:それはさておき、君らは既に敵に狙われてもおかしくない状況やから、覚悟しときや。
 ラージャ:ええ!?
 GM:昨日話した魔道士とかにな。
 エルバート:なんで?
 GM:腕輪パクッてきたやろ。
 エルバート:誰が?
 ラージャ:誰が?
 シアルグ:俺違うぞ。
 GM:え? どっかに書いてるやろ。闇の腕輪って。
 エルバート:は、はあぁーっ(奇声)! 俺が持ってんぞー(爆笑)!!
 シアルグ:まず狙われるのは、
 一同:おーまーえーやーのー(笑)。
 ラージャ:あなたが単独行動にしなさい(笑)!
 GM:おまけになぁ、城に潜り込んで書類奪うわ、城内燃やすわ壊すわ、兵士殺しまくるわ……
 シアルグ:挙げ句に<岩石招来>もしたしなー(笑)。
 エルバート:<溶岩噴出>もな。
 ラージャ:結局、そこらの賊と一緒やん(笑)。
 GM:まぁ、それだけやってたら、敵から狙われて当然やろ。
 シアルグ:しまったあぁ!
 ラージャ:くーっ、口惜しやーっ!
 GM:もっと隠密に行動すべきやったな。
 シアルグ:せめて顔だけでも隠しとくべきやった。
 ラージャ:そぉそぉ。
 エルバート:私は紫ローブで隠していたぞ。
 GM:……(反省はなしかよ)
 レーラカイス:じゃー剣を売りに行きます。
 ラージャ:行くなぁーっ(笑)!
 GM:こんな小さな町じゃ、下取りしてくれそうな店もないよ。
 レーラカイス:ありませんか……では森王の所へ行きます。
 ラージャ:「と、いうわけでライフィス様。私達が青き森へと向かい、森王様に頼んでみます」
 GM:「そうですか。お願いします」
 エルバート:「で、どうすれば森王様に会えるのでしょーか」
 GM:「それならこれを持っていって下さい」って、詩人は背負い袋から、ごそごそシャキーンと、一本の杖を取り出す。
 エルバート:また杖か、好きやなぁ。
 GM:あぁ、杖好きやねん、俺。あ、でも結婚したいとか、そーいう意味じゃないぞ。
 エルバート:……わかってる。それで?
 GM:君らに渡された杖は『銀の杖』って名前。リーダーでも持っといたら? ライフィスの説明によると、森王の聖殿へは、『試練の通路』と呼ばれる難所を通る必要があり、そこを突破する為にも、その杖の力が必要になるそうな。さて、君らの出発はいつにする?
 シアルグ:早い方がええやろ。明日の朝なんてどうや?
 レーラカイス:みなさん、いいですか?
 一同:おーっ。
 
 
 
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