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■『討魔龍伝承 第四話』/06

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▼ 試練の通路、レーラカイスの場合

GM:目の前には、バシバシッて凄い音を立てている通路がある。
レーラカイス:では、エルバートさん。<硬化防護>をかけてほしいのですが……
ラージャ:無理なんとちゃう? 精神的な苦痛の方が大きいと思うから。
レーラカイス:そうですか。では通ってしまいましょう。
GM:とその時、君が持っていた謎の剣が話し出す。『俺にはこの通路の力をある程度、弱めることが出来そうだ。お前は力もあることだし、弱き者に者に俺を渡しておいてはどうだ?』
レーラカイス:はい。じゃあエルバートさんに渡します。
エルバート:何故すぐに私の名が出てくるのだ(笑)?
GM:エルバートに剣を手渡したレーラカイスが通路に入っていくと、もの凄い力が君に襲いかかる。体がねじ切れて、脊髄が飛び散るような感じになる。(←どんなや)

 などと言いながらも、さすがに体力には自信のあるこの人。大した苦労もなく、通り抜けてしまった。


▼ 試練の通路、ラージャの場合

GM:ラージャの首飾りをくぼみにはめた途端、通路の中が大爆発する。バリバリズドドドーッ!と、雷光だの轟音だので、庭園中が地響きをたてて揺れ動く。「おぬしも相当のワルよのぅ」(笑)。
ラージャ:やっだぁv、もぉ(笑)。
エルバート:おいおい。

 ニコニコしながら『試練の通路』へと突入していったラージャは数秒後……

ラージャ:うっぎゃあぁぁぁぁぁーっ!!!
GM:通路の中から絶叫が響くと同時に、エルバートとロミリアの目の前に、グチャグチャに焼けこげた内臓ビロビロ血管ブチブチの血みどろラージャ、らしきモノが送り返されてくる。その黒ずんだ物体は煙をくゆらせたまま、ピクリとも動かない。
ラージャ:おいおい(笑)。
エルバート:おわっ(笑)。
GM:「仕方ありませんね……」と、ロミリアが膝をつき、呪文を唱える。<減命完治>。
レーラカイス:え? そんな呪文もあったんですか。
GM:あったよ。寿命を減らして体力を完全に回復する呪文……と、成功。
レーラカイス:うーん、覚えておけばよかった。
ラージャ:とゆーことは、超美形絶対的主人公、ラージャ=ガリューダ復活!! バキバキバキ(←謎の効果音)
GM:はいはい。で、また行くん?
ラージャ:ぬおー!って、突っ込んでいくぜ。

 体力全快が功を奏し、ラージャは辛うじて通路を突破することができた。


▼ 試練の通路、エルバートの場合

エルバート:じじい、受け取れぃ。
GM:カチッとはめると、ラージャの時と同様、バリバリバリバリ!! 「おぬしの悪行も、先程の者といい勝負じゃな。きっと以前、仲間までも道連れにするような悪事を重ねてきたのじゃろう」(笑)。
エルバート:はて、そんなこともあったかな?
ラージャ:とぼけるなぁ!

 と、このオトボケ自爆魔道士、当然先のラージャと同じ運命をたどるはずだったのだが、レーラカイスから受け取った謎の剣の力により、辛うじて通路を通り抜けることができた。その後、ロミリアも難なく奥へ進み、一行はついに、森王ナウマニカの声を聞くこととなるのであった。


▼ 降魔迎撃の約束

GM:そこはどこからともなく暖かな光の差し込む、こじんまりとした部屋で、中央に女神像がある。そしてそこから、森王ナウマニカの思念が君達に伝わってくる。
「あなた達の願いは今、聞き届けられました」……ってことやけど、君らの願いって、どんなんやった?
レーラカイス:え……来いってゆうか、動いてくれーっていうか……
GM:(ほぉ、少しは覚えてたか……)……
エルバート:「降魔と戦え」

──神に向かって命令する奴なんて、大抵悪人だというよい見本。

ラージャ:「こら、神様に向かってなんちゅー言いぐさや。すみませんね、森王さん」
GM:森王が言う。「わかりました。もし、降魔がこの地に墜ちてくるようなら、私も他の神々と同様に立ち上がり、あなた方にも力を貸し与えましょう」
エルバート:「いや、君が戦うのであって、私達は観戦しておく」(笑)。
ラージャ:おまえもやるんや(笑)。
GM:森王が静かに語り続ける。「しかし、私は人間を許したわけではありません。このことによって、彼らには、自分達のこと、自分達が生きるこの緑の地の未来をよく考えてほしい……永い眠りの果てにそう思えたから、私は力を貸すのです」
エルバート:何のこっちゃ。
GM:そのうちわかるかもな。「さぁ、もうあなた達がここにいる必要はないはず。青き森の外まで送り届けましょう」
エルバート:おお、気が利くなぁ。
ラージャ:「ありがとうございます。森王さん」
GM:というわけで、青き森の外まで一瞬で送ってもらった君ら。半日程歩き、逃れの町へ帰ってくる。ちなみにロミリアとは、森の外れで分かれました……ってことで、今日の話はここまで。経験値は100点。レベルアップ作業は30分程で済ませといて。後少し、続きがあるから。
一同:はーい。

 そして30分後。


▼ ライフィスからの手紙

GM:さて、青き森から逃れの町のウキウキ亭まで戻ってきた君達。一階の酒場には何人かの旅人がくつろいでるくらいで、わりとすいてる。
ラージャ:苦痛状態のままやから、床を這って、「や゛、や゛どうぉぉおぉー」(笑)。
GM:するとカウンターにいたおやじがやってきて尋ねる。「あぁ、あんた達だね。ライフィスさんさんの知り合いってのは」
ラージャ:「や゛ぁ、や゛どうぉぉおぉー」
GM:おい、聞いてんのか。
エルバート:もちろん。「その通りだが、一体何があったと言うのかね」
GM:するとおやじはうれしそうに言う。「いや、やっぱしそうか。一目見ただけでわかったよ。あの人が言ってた通りだなぁ……巨人に鬼女、陰険魔法使い……」(笑)。
ラージャ:まぁ、この私の美しさがあれば、すぐ分かるけどね(笑)。
エルバート:インケン……とは失礼な。
(故シアルグ):しかし、1人おらんというによく分かったな。

──己の価値を高めようとする亡霊。

GM:「ライフィスさんからこれを預かっているんだが……」って、一通の手紙を渡される。
レーラカイス:はい。ではその手紙を開けて、内容の方をパーっと見てみます。……あ、ライフィスさんの字だ(笑)。
ラージャ:ライフィスさんの字って、見たことあったっけ(笑)。
GM:まぁ、そんなことはさておき、肝心の内容の方やけど、次のようなことが記されてたわ。

 1、つい先程、神代闇呪の触媒の一つである闇の砂というものが、マハカム島の大砂丘のどこかにあるらしい、という情報を手に入れたこと。

 2、フィラオ王国のルーガという街に、クリストというライフィスの親友が武器屋をやっているので、降魔との戦いに備えて、是非足を運んでおくとよい。

 その後、今後の方針について散々わめき散らしながらも、結局マハカム島へと行こうということになった一行。とりあえずフィラオ王国のルーガまで旅をしようということになる。ただ、そんな彼らを戦慄させた大問題が一つ残された。そう、彼らには先立つもの、つまり金がなかった。いかに森王と会ってきた彼らといえども、さすがに神様に無心するわけにはいかなかったようだし、吟遊詩人は当然の如く、手紙は置いていっても旅費は置いていかなかった(笑)。

 困った彼らは無い知恵を振り絞った。必要なのは、ルーガまでの運賃と食費。彼らはいかにして安くて速い乗り物を探すか、どれだけ断食しなくて済むか、真剣に話し合っていた。マスターは思った。いつもこれだけ真剣にやってくれたら、さぞシリアスな物語になっていただろうに……と。

 真剣な協議の結果、時間がないので路銀稼ぎもままならないという状況を再認識。結局各自手持ちの全財産+レーラカイスのへそくり(笑)+亡き仲間、シアルグの遺品を売り飛ばして手に入れた資金などによって、辛うじて行き倒れずに、ルーガまでたどりつけるだろう、という見通しがつくのであった。

GM:よし、それでなんとかなりそうやな。で、出発はいつにする?
レーラカイス:え、今日の宿代もないので、今から行きます。(←マジ)
GM:じゃあ、風の月、8日に出発やね。君達は、明るい日差しの中、ルーガの街目指して、逃れの街を後にしたのであった。というわけで、今回はこれで終わり。



 
 
 

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■『討魔龍伝承 第四話』/06

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