▼replay_ブルーフォレスト物語

■『討魔龍伝承 第五話』/03

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▼ 竜仙山

 ルーガの街を出発して5日後の昼過ぎに、竜仙山に到着した一行。ひとまず頂上目指し、山登りを開始する。山道をしばらく進むうちに、彼らは木々が茂る中腹にやってきた。

GM:木々の合間を進んでいる、と。えー、ラージャ。
ラージャ:はい?
GM:運動ロールしてみて×1/2で。
ラージャ:……失敗したよ。
GM:ザッという音と共に、すぐ側の茂みからいきなり人影が現れ、君はたちまち羽交い締めにされる。
ユーリス:「何者っ!」 すかさずレイピアを抜く。
GM:相手は落ち着いた静かな声で、「動くな」って言う。
ラージャ:「わかったわ」
GM:その黒ローブをまとった大男は、君達を見回すんやけど、その視線がレーラカイスのところで止まる。「巨人……? おまえ達、もしかしてライフィスの知り合いか?」
ラージャ:「誰だねぇ、それわぁ。全く知らないねぇ」(←非常にエラそう)

   (一同爆笑)

GM:羽交い締めの腕に力がこもる(笑)。
ユーリス:へへっ、落ちるぞ落ちるぞぉ(笑)。
ラージャ:大丈夫よ。
GM:じゃあ首の骨が一本、きしんだよ(笑)。
エルバート:大丈夫。いざとなったら君ごと<溶岩噴出>で殺ってあげよう(笑)。
GM:さて、どうする?
ユーリス:おい、騎士さん。
レーラカイス:はい? あ、じゃあ攻撃します。
GM、ユーリス:おいおいおいおい(笑)!!
ラージャ:きゃー、私はどーなるのよー(笑)。
レーラカイス:じゃあ話します。「そうです」
GM:「それにしては遅かったな」って、ラージャを放しながら、その大男は言う。
ユーリス:「あんた誰?」
GM:「あぁ、俺はクリストだ。すまんが、ここで大声を出すのはよしてくれ」 そういうと、彼は君達を手招きする。「こっちへ来てみろ」と言った後、現れた茂みの中に入っていってしまう。
ユーリス:レイピアをしまいながら、ついていってみる。
GM:クリストの後についてしばらく進むと、やがて木々のない、少し開けた場所に出てくる。君らはその周囲の茂みの中に潜んでます。で、クリストが、「あれを……」と空き地を指さす。そこには山小屋があり、窓から中の様子も少しは伺える感じ。山賊らしき連中がたむろしている。結構な数やね。
ラージャ:「や、奴らは……」
GM:「『闇の斧』だ。俺がここに来た理由は……お前達、エルシュを持っているだろ?」
ユーリス:え? エルシュ?
ラージャ:酒?
GM:それはエール酒。「違う。それのことだ」と、クリストはラージャが腰にぶら下げていた剣を指す。
ラージャ:へ? これ?
エルバート:「謎の剣のことかね?」
GM:「謎の剣? 妙な名前で呼んでるんだな。エルシュとは、その剣のことだ。正しくは、その剣に封じられた魂、といった方がいいかもしれん。俺はその封印を解くことのできる、ある泉を目指して、この竜仙山へ来たんだ」
エルバート:ほぉ。
GM:「だが、ルーガを出た俺を、商売敵だったドーンという男が尾けてきたらしい。結局、奴はあの『闇の斧』の連中に捕まってしまったんだ。今はあの山小屋に監禁されている。奴は今でこそ酒におぼれたうだつの上がらない中年だが、根はいい奴なんだ。俺を尾けてきたのも、なにかいい武具を作る秘訣でもあると思ったんだろう。とにかく俺は、なんとか奴を助け出してやりたいんだが、何せ相手の数が多い。俺の術であの小屋ごと吹き飛ばすのは簡単だが、ドーンまで巻き添えにしてしまいそうだしな。そんな訳で、賊達の様子を伺いながら、助け出す方法を考えていたんだ」
ユーリス:「商売敵なんだろ? 構わん構わん、殺ってまい」(笑)。
レーラカイス:山賊の数はどれくらいいますか?
GM:10人くらいかな。
エルバート:20人はおらんか?
GM:20人も入るような山小屋ではないよ。クリストが言う。「ま、ここで会ったのも何だ。剣の封印を解きに行くついでに、ちょっと手伝ってくれ。作戦はお前達に任せる。ちょうど冒険者としての資質も、見極めたいと思っていたことだしな」
ラージャ:自分で考えるのが、面倒くさいだけじゃないの(笑)?
エルバート:「おっさん、なかなか言ってくれるやないか」
GM:「当然だ。俺も昔は冒険者として腕を鳴らしていたからな。しょぼい連中にエルシュは扱えまい」



 
 
 

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■『討魔龍伝承 第五話』/03

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