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■『討魔龍伝承 第五話』/05

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▼ 結局、戦闘。

GM:「またお前かっ!」と、小屋を飛び出した山賊AとBが襲ってくる。今度はマジみたい。接触まで残り1ラウンド。他の人は?
ユーリス:ちょい。俺はそのAとBに、<眠りの律動>をかけたいのだが。
ラージャ:んなもんせんでええ。もっと引きつけとけ! それよりマスター、小屋の中の連中は何人くらい?
GM:んなもん知らん。
エルバート:10人以上、20人以下。
レーラカイス:エルバートさん。まず僕が、<念気斬>で扉をブッ壊しますから、山賊達が出てきたところを<溶岩噴出>で……(マスターに)いけます?
GM:ああ。いけるよ。なかなかいい作戦やね。パンダやクマや名乗りを上げるのより、よっぽどまともや。クリストも言う。「よし、俺も術の準備をするぜ。ケッケッケ。久しぶりだな。<稲妻招来>を使うのは」

   (一同爆笑)

エルバート:危ねー(笑)。
GM:でもこの呪文、3ラウンドかかるねん。少々お待ちを。

 というわけで、結局始まってしまった戦闘。以下、それぞれの行動を簡単に示す。

[1ラウンド目]
・レーラカイス、習得以来、初めて唱えた<念気斬>が暴発。全ての効果に10倍ということで、60ラウンドの間、半径500mの敵に斬りつけられることとなる。(編注:参考までに、後日発売された追加ルールでは、<念気斬>の効果時間は『一戦闘』と、拡張されていました)
・ユーリス、<眠りの律動>を発動。賊2人をたちまち眠らせる。
・エルバート、謎の剣に<岩斬力刃>。
・ラージャ、謎の剣を握り待機。

[2ラウンド目]
・レーラカイス、剣を一振り。レーザービーム(笑)で扉を破壊。
・ユーリス、ニヤつきながら眠っている賊の一人を、鮮やかな手つきで縛り上げる。
 ラージャ:うーわ。ヤラしー。こいつ、こんな趣味あったんか。
・ラージャ、突撃。
・エルバート、計画通り<溶岩噴出>。ただし失敗。ラージャは慌てて引き返す。
・山賊達、次々に小屋から出撃。

[3ラウンド目]
・レーラカイス、賊に一閃。しかし外れる。
・ユーリス、ニヤつきながら残りの一人にとどめを。しかし何故か失敗。賊はレイピアに貫かれた痛さで目を覚ます。
・ラージャ、待機。
 エルバート:行くんだぁ!
 ラージャ:んなもん、行けるかぁ!
・エルバート、2度目の<溶岩噴出>も見事失敗。
・クリスト、準備した<稲妻招来>を失敗。
 ユーリス:おいおい、何やってるねん、ジジィ!
 GM:ジジィちゃう。まだ30や。

[4ラウンド目]
・レーラカイス、賊1人に18発のダメージ。
・ユーリス、突き刺さったままのレイピアで『グリグリ攻撃』を開始。しかし、賊は絶叫しただけでダメージは入らず、レイピアを曲げるだけとなる。
・ラージャ、エルバートの<溶岩噴出>に巻き込まれたくなく、またまた待機。
 エルバート:突撃するのだ!
 ラージャ:嫌や。(山賊に向かって)ヘイ1人! Come on、Come on!
・エルバート、3度目の<溶岩噴出>にも見事失敗。
・山賊達、突撃を開始する。

[5ラウンド目]
・レーラカイス、賊1人を38発にて切断。
 エルバート:すてきーっv
・ユーリス、刺さったレイピアを抜こうとして、賊を殺ってしまう。
・ラージャ、ついに我慢できなくなり突撃。
 エルバート、4度目の<溶岩噴出>がおもむろに発動。賊3人と仲魔1人を餌食にする。
 ラージャ:キーッ!!
・山賊3人、ラージャに攻撃。わずかながら、ダメージを与える。

[6ラウンド目]
・レーラカイス、賊1人に13発のダメージ。
・ユーリス、絶命した賊から曲がったレイピアを引き抜くことに成功。
・ラージャ、<岩斬力刃>効果で当たらない力斬りしかできないことが災いし、賊への攻撃に失敗。
・エルバート、迫り来る賊1人へ<地影捕縛>。おもむろに暴発。自分がその場から動けなくなってしまう。
・山賊数人、ラージャへ攻撃。残りは魔道士達と巨人騎士へ突撃。
・クリスト、<稲妻招来>を発動。賊3人に大打撃、1人殺傷。

[7ラウンド目]
・レーラカイス、攻撃失敗。
・ユーリス、賊の隙をついて、山小屋へ侵入。椅子に縛られた小太りの男と、そいつに拷問しようとしている賊を目撃。
・ラージャ、攻撃失敗。
・エルバート:動かれへん(笑)。
 GM:力ロールに成功したらええんちゃうん?
 エルバート:17しかない(笑)。
・賊3人、ラージャに攻撃。着実にダメージを。残りはレーラカイスに攻撃するものの、ぶ厚い鎧に阻まれ、ダメージ0。
・クリスト、賊1人に<衝撃弾>。5発のダメージ。

[8ラウンド目]
・レーラカイス、賊1人に12発のダメージ。苦痛状態へ追い込む。
・山小屋の中にて、
 ユーリス:「てめーがサザルか!」
 GM:「うるせぇ、なんだてめぇは!」と叫んで、その賊は襲いかかってくる。他の連中とは格が違う頭っぽい奴やけど、多分サザルではないと思う。山小屋警備隊の小隊長クラスやろな。
・ラージャ、攻撃失敗。
 エルバート:何やってんねん。
 ユーリス:全く。このサルがっ!
・エルバート:動かれへん(笑)。
・賊2人、ラージャに攻撃するが失敗。レーラカイスにも鎧で弾かれる。
・クリスト、賊1人に<衝撃弾>。殺傷。

[9ラウンド目]
・レーラカイス:えー、Cに命中斬り。
 エルバート:死んだな。
 GM:うん。
・ユーリス、ひん曲がったレイピアで攻撃するも避けられてしまう。おまけに賊の頭の反撃は01。AV無視による17発が炸裂する。
 ユーリス:うおぉーっ!
 GM:ユーリスは血を吐きながら壁に打ちつけられる。胸元がザックリ裂けて、内臓ビロビロや(笑)。
 ユーリス:ヒーッ(笑)。グラフィカルに想像してまうやんけ。
・ラージャ:当たったでぇ!!
 ……というわけで、賊に70発。(←これはちょっと、計算間違えてると思う)
・エルバート:動くぞ。今度こそ動いてみせるっ!!(一同爆笑)
・クリスト、賊1人に<衝撃弾>。気絶させる。

[10ラウンド目]
・レーラカイス、気絶している賊にとどめを刺す。
 GM:あ、まだ行動できるよ。
 レーラカイス:じゃあ、ユーリスさんの援護射撃でもします。
 GM:でも賊の頭は小屋ん中やで。まぁ、窓からちょっとは見えるかもしれんけど。
 ユーリス:やってくれぃ。建物ごとスパッと(笑)。
 レーラカイス:それいいですね(笑)。
 GM:ではレーラカイスは、その小屋の窓際に吹き飛ばされたユーリスと、そいつにとどめを刺そうとする賊の頭の姿を目撃する。
・ユーリス、レーラカイスが狙いをつけやすいように、賊の頭を誘導。
・ラージャ、おびえて行動不能の賊に90発の一撃。
 GM:バックリ割れた。血しぶきが派手に飛び散り、あんたは返り血でグショグショや。
 ラージャ:あー、気持ちいいわー(笑)。
 エルバート:鬼や。
・エルバート:はぁ……動けん(笑)。
・クリスト、エルバートにかかった術の解除を始める。

[11ラウンド目]
・GM:いけっ、ゴノレゴ13(笑)!
 レーラカイス:力斬り……09、成功。
 GM:回避失敗。ダメージは?
 レーラカイス:15足す、24の……39。
 GM:窓だけでなく、小屋の壁まで切り裂いて飛んできた騎士の斬撃に、侵入者にとどめを刺そうとしていた山賊の頭と体は真っ二つ。反対側の壁にまで吹き飛ばされて、床に落ちる。小屋の中も凄惨な血の海で、椅子に縛られていたドーンは、とっくに気絶している。
 エルバート:グチョグチョやなぁ。
 ユーリス:嫌だなぁ(笑)。

 頭がやられたことで、山賊達は逃走。こうしてひとまず、戦いに決着がつく。

ラージャ:そのオッサンの縄をブチブチと切って、ペシペシビシバシと。
GM:「やめてくれぇー、もう拷問は嫌だぁー、俺は何も見ちゃいないー」とか呻きながら、ドーンが目を覚ます。
ユーリス:「安心しなさい。我々は…」
ラージャ:「あなたの味方よ」
ユーリス:「山賊ではない」
エルバート:「だが似たようなものだ」(笑)。
GM:男は怯えて声も出せないでいる。と、そこへクリストがやって来る。「全く。無茶なことをするから、こんな目にあうんだ」 で、彼を見たドーンは「おお、クリスト! 私が悪かったぁ、うおぉぉ」と泣き出す。「武具作りの秘訣を知るどころか、またお前に助けられるはめになるなんてなぁ」「なに、無事で何よりだ。それから俺は、ここに武具作りで来たわけじゃないんだ。ここにいる者達に関わる用事だから、お前が得するような話は何もない。さぁ、今から俺が、術でお前をルーガまで送ってやるが、いいな?」 クリストの言葉にドーンは感涙の涙で頷く。というわけでクリストが帰還の術を唱えると、ドーンの周りに光りが集まり始め、次の瞬間には、パッと消えてしまう。
ラージャ:しまったぁー!!
一同:なに!?
ラージャ:助けてやった報酬、もらっとくんやったーっ!!



 
 
 

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