▼replay_ブルーフォレスト物語

■『討魔龍伝承 第五話』/06

←return   →next












▼ 追跡

ユーリス:念の為、外に捕虜を一人捕まえといたから、そいつを尋問しようぜ。ヘッヘッヘ(笑)。
GM:クリストが顔をしかめて言う。「そういう賊みたいなことは、お前達に任す。エルバート、茶でもどうだ?」
エルバート:「うむ。一杯たのもう」
ラージャ:早速、その縛ってる山賊Aを叩き起こそう。ペシペシビシバシと。
GM:そいつはハッと、目を開いた。
ユーリス:「俺の質問に答えろ。そのサザルってのは、どこにいるんだ?」
GM:「それは……それは、それはこれだぁーっ!!」と、山賊Aは隠し持っていたナイフで縄を切り、君達に襲いかかる…とみせて、茂みの奥、木々の合間へと逃げ出す。
ユーリス:リーダー、<念気斬>でっ!
レーラカイス:でも、殺しちゃうかもしれませんよ。それでいいなら……
ラージャ:ケッ、敵に情報が漏れるくらいなら、さっさと殺っちゃいなさいっ!!
レーラカイス:では命中斬り。(ガシャン)……39、成功です。
GM:山賊の回避も成功。背後に迫る殺気を感じて横っ飛び(笑)。レーラカイスの<念気斬>は暴発して飛距離も伸びてるから、あと2回は撃てるよ。
ラージャ:よぉし、リーダー。森ごと切り倒すのよ(笑)!!
ユーリス:俺は後を追うぞ!
GM:了解。レーラカイスは?
レーラカイス:命中斬りで。
GM:木々が邪魔で狙いがつけにくいってことで、難易度は1つ上がって1/2で。
レーラカイス:はい。(ガシャン)……32、成功。(ガシャン)……70、失敗。
GM:森の木々を切り倒して斬撃が飛んでいくけど、微妙に外れてる。山賊の方は命がけ。全速力で突っ走っている。
ユーリス:オラァッ、待て待て待てぇーっ!!
GM:と、それを追うユーリスもかなりの速さ。盗賊並みや。
ユーリス:俺、怪盗なんやけど(笑)。
GM:さて、レーラカイス。最後のチャンスやで。
レーラカイス:(ガシャン)……63、失敗。
GM:最後のビームも、木を3本ぐらい切り倒してそれてしまった。ユーリスはだんだん相手に迫りつつある。
ユーリス:よっしゃあ!
GM:と、君の背後から突風が吹き抜け、すぐ側の大木3本が突然倒れかかってくる(笑)。
ユーリス:なにぃーっ!!
GM:運動ロール×2。
ユーリス:よっしゃ! 成功やで。
GM:大木を巧みに飛び越したユーリスは、なおもその盗賊を追いかける。そしてあと少しで追いつける、というところまで来た時、森は終わり、いくつもの山々が連なった見晴らしのいい場所に出てくる。盗賊が走っていく山の斜面、断崖絶壁に沿う山道の向こうには、青い海と、何隻かの船が見える。
ユーリス:ほぉーっ。なんかスゴいものを見てしまったようだ(笑)。
GM:ま、山賊にはいい加減、追いついたことにしていいよ。
ユーリス:じゃあタックルしよう。
GM:運動ロール×1。
ユーリス:おりゃっ! (ガシャン)……ああ、失敗した。
GM:断崖絶壁山道での突撃に失敗した君は、崖っぷちから真っ逆さまだぁーっ(笑)!
ユーリス:ひーっ、やめてぇーっ!
GM:可哀想やから、もう一回、運動ロールしてみて。
ユーリス:(ガシャン)……よし、今度は成功。
GM:では、一度宙に飛び出した君は、慌てて空気をかいて逆戻り。崖にへばりつく。逃げる山賊は、そんな間抜けな追っ手には目もくれず逃走。なんとか山道に這い上がる頃にはもう、見失ってしまう。
ユーリス:仕方ない。みんなの所へ戻ろう。

 追跡から戻ったユーリスは、一連の出来事を仲間に話す。

GM:クリストが腕組みしながら言う。「だが今の俺達の目的は、この山の『幻龍の谷』と呼ばれる場所にある、『幻龍の泉』へ行くことだ。だからそのことは、『青き旋風』の者達に任せた方がいい。俺達の用が片づいた後、お前達が伝えに行くといいだろう」
レーラカイス:そうですね。
GM:まぁ、そんなわけで、クリストを先頭にしばらく行くと、君らは夕方頃には、その『幻龍の谷』と呼ばれる巨大な谷にたどり着く。


▼ 幻龍

ユーリス:こ、ここが風の谷か……
GM:違う。幻龍の谷。クリストの話によると、ここはかつて、『炎帝の槍』という所に棲んでいて、千年程前に肉体が滅んだ龍の幻が、泉を護っている場所らしい。匍匐前進で頭だけ突き出して谷を覗いてみると、君らがいる崖下20m程の所に、降りられそうな岩が突き出してるのが見える。そこが『幻龍の泉』の入り口やそうや。「ほら、あれを見てみろ」と、クリストが更に目線で示す。君らがそっちの方を見てみると、谷の狭間に、半透明の巨大な龍が飛んでいるのを目撃する。
エルバート:うわっ(笑)。
ユーリス:おいおい(笑)。
GM:クリストが明るく言う。「あんな奴、さすがの俺でも倒せない。だが、俺が泉への扉の封印を解くまで、なんとかして時間を稼いでほしいんだ」
ラージャ:おいおい(笑)。
GM:「俺達が下の岩場に降りれば、奴は必ずやってくる。ま、1分程度持ちこたえてくれ」
エルバート:おいおい(笑)。「クリストさん、そりゃ無茶ですよ!」
GM:「そろそろ日も沈む。早速始めよう」
ユーリス:フック付きロープ、持ってるぞ。
レーラカイス:ではまず、ロープを降ろします。
エルバート:楔とハンマー、誰か持ってないのか?
ラージャ:ヘイ、持ってるぜ! ガンガンガンガン!!(クサビ打ち込みSE)
GM:まぁ、そんな感じで、縄は岩場まで下ろせた。ではまず、クリストが鮮やかな手つきで、降りていった。はい、君らの順番は? 降りてきた順に、岩場の奥に入って行くから、戦闘員は後の方がいいよ。
ユーリス:んなら、俺が一番最初に。シュルルルルッと。
GM:運動ロール×2。
ユーリス:成功。
エルバート:次は私が。
GM:魔道士の君には、ちょっと難しい行動ってことで、運動ロール×1。失敗したら手が滑る。
エルバート:(ガシャン)……おおっ、見事に失敗だ(笑)。
GM:では手がツルッと滑って落下。もう一回、運動ロールしてみ。
エルバート:はうっ! またもや失敗。
GM:では慌てて崖に張りつこうとするが、そのまま滑り落ちてしまい、爪が4枚くらい割れる。
ユーリス:哀れな奴。
ラージャ:ほぉんと、哀れねぇ。じゃああたしも行くよ。
GM:調子づいてるのでロール×1で。
ラージャ:(ガシャン)……失敗。
GM:じゃあ足を滑らせて落下。
ユーリス:哀れな奴。

 その後、難なく岩場に降り立ったレーラカイスと共に、幻龍を迎え撃つことになった一行。幻龍は強かった。鉄壁のレーラカイスですら20発もの打撃を受ける程の強さであったが、どういうわけかGMのサイの目が悪く、攻撃そのものはなかなか当たらないまま、最終ラウンドを迎えようとしていた。

GM:はい、龍の噛みつき。(ガシャン)……久々の成功。レーラカイス、回避は?
レーラカイス:あ、失敗です。
GM:18発。ついでにエルバートに引っ掻き攻撃。(ガシャン)……失敗。
エルバート:ヒャッヒャッヒャッ(笑)。
GM:はい、このラウンドで封印は解けたみたい。岩場の奥から、クリストの呼ぶ声がする。「開いたぞ。早く来い!」
ユーリス:助かった。
GM:でもあと一回あったりする。こっちの攻撃(笑)。
ユーリス:ゲゲッ。
GM:奥へ急ぐ順番は?
ラージャ:ユーリス、エルバート、早く入りなっ! その次にリーダー。
GM:ということは、ラージャが最後やな。龍の体当たり、いくで。
ラージャ:ヘイ、来なっ!
GM:(ガシャン)……67。チッ、失敗。すぐ隣の岩場に激突する。
ラージャ:じゃ、その隙に入りましょっと。



 
 
 

▼replay_ブルーフォレスト物語

■『討魔龍伝承 第五話』/06

←return   →next