▼ 帰還
GM:クリストが両手を差し出して言う。「さぁて、みなさん。お手を拝借」(笑)。
レーラカイス:ラッキー。帰りの食糧浮いた(笑)。
GM:クリストが呪文を唱えると、泉の間から、全員の姿がたちまちにして消える。そして気がつくと、君らはある部屋の巨大な魔法陣の上に立っている。で、扉を開けて仕事場に出て来たクリストを見て、弟子のコナイが「師匠!」などと泣きながら抱きついてくる。
ユーリス:怪しい奴(笑)。
GM:クリストも顔をしかめて言う。「気色悪い奴だ。しかし心配はかけたな。すまん。ところで、こいつらにくれてやる武具の準備は出来たか?」「はい師匠。出来てます」 元気よく頷くコナイ。クリストは早速、弟子が仕上げた剣とかの具合を見始める。「……ふむ。お前もなかなかの腕になったものだ」とか言いながら、結構感心してる。で、一通り武具を仕上がりを確認したクリストが、君らに言う。「この通り、武具はできあがっている。だが、これらに魔力を込める最後の仕事が、まだ残っているからな。3日程かかるだろうから、その時にまた来てくれ」やって。
ラージャ:じゃあ宿屋にでも行って、くつろいどこか。
レーラカイス:いや……ちょっと……
エルバート:そうそう。そんな暇あったら、アルバイトでもしとけ。アルバイト。
レーラカイス:いえ、あの、ドーンさんに会いに行きます。助けた報酬を貰いに。
(一同爆笑)
騎士を除く一同:おいおい(笑)!
GM:みんながウキウキ亭へ向かうのをよそ目に、レーラカイスは一人で行くねんな?
レーラカイス:え、一人ですか……
ユーリス:しゃあないなぁ。俺もその後からついていったろ。
GM:じゃあ二人はドーンの店にやって来る。この前来た時のような廃れた感じも今はなく、中からは熱心に仕事をしているらしい音が聞こえる。
ユーリスとレーラカイス:「こんにちは!」
GM:工房では、一生懸命汗水垂らしながら、剣を作っている美しいドーンの姿が(笑)。「あ、君達はこの前の……どうもありがとうございました」
ユーリス:「そーですね。ハハハ」(笑)。
GM:さぁ、どうするよ(笑)?
レーラカイス:え……
ユーリス:「ま、せーぜー頑張んなさい」
(エルバート):バカタレ。『例のモノを貰いに来た』って言えばええやろ。
ユーリス:生憎、俺は貴様のよーな悪逆非道な男ではないっ(笑)。
GM:とか何とか、虚空に向かって呟くユーリスに、ドーンが言う。「すみません。今はこの剣を作るのに集中したいので、そろそろお引き取り願えませんか」
レーラカイス:ギャヒッ(笑)。
──敵に数十発の打撃を受けても決してこんな声は出さないであろう、騎士の心からの叫び。
GM:そんなわけで、今回の話もそろそろおしまい。経験点は100点。レベルアップは30分で終わらしてな。
この後、ガヤガヤと楽しいレベルアップ作業が始まる。そして3日後。一行は魔力付与作業を終え完成した武具を、クリストから授かることになる。
GM:ユーリスには、クリスト製、レザージャケットと、ブレードを。
ユーリス:「ありがとー!!」
GM:ラージャには、クリスト製、ブレストプレートと、バスタードソードを。
ラージャとユーリス:うおぉーっ!!(←ダメージ5D10を見て感動の雄叫び)
GM:「エルシュの力が戻るまで、それを上手く使いこなすんだぞ」
ラージャ:「まぁ、頑張ってみましょう」
GM:レーラカイスには、クリスト製、プレートアーマーと、ハイパーブレードを。
レーラカイス:魔法の武器は、絶対壊れない……と。(←メモしてます)
GM:そしてエルバートに、クリスト製黒ローブを渡したクリストは、家の奥から白い布に包まれた、一本の棒のようなものを持ち出してくる。「これをお前に渡すべきか、かなり迷ったんだが……これを使いこなすには、正義の心がけが必要なんだ」
エルバート:「何を言ってるのですか。私はいつも正義を心がける、正しい心の持ち主ですよ」
──大ウソ。
GM:「ではこれを受け取る資格がある、というのだな?」
エルバート:「もちろん」
GM:「自分で言うところが甚だ怪しいが……まぁいい。受け取れぃ」
エルバート:布を取る。
GM:……まだデザイン考えてなかった。まぁ、杖が出てくる。サザソアイズに出てくる木の杖みたいなんを想像してくれていいと思う。
エルバート:山登りに最適(笑)。
ラージャ:良かったやん。これで山登る時、前みたいに「担いでいってくれぇー」とか言わずに済む。
GM:「山登り用ではない。それはかつて、俺が師と仰いでいたユリクスフィナという魔道士から、直々に授かったシロモノなんだ。当分旅に出ることもないだろうから、お前にくれてやる。それからその杖には、天呪の奥義が一つ、封じ込められている。天呪については、知ってるか?」
エルバート:「多少の知識は。で、クリストさん、その奥義って」
GM:「なんだかわかるか?」
ユーリス:怖いなぁ(笑)。
エルバート:「ま、<魔風衝撃波>?」
GM:「その通りだ」
エルバートとユーリス:うおぉーっ!!(←ダメージ5D10呪文に感動の雄叫び)
GM:「だから分かったな。それは正義の為に使うのだぞ。仲間を巻き添えにするなど、もってのほかだからな」(笑)。
というわけで、クリストの店を出た一行。
エルバート:では船をチャーターしなくてはいけないな。
GM:それならユーリスが思い出す。『青き旋風』の本拠地、カイドラトスまで行けば、マハカム島まで行けるような船が用意できることを。
ユーリス:「俺達の本拠地に行けば、船を用意できるぞ」
エルバート:「ほぉ、こわっぱのくせに、よくできたな」(←年下の発言)
GM:ではとりあえずカイドラトスに?
エルバート:もちろん。
GM:食費は?
エルバート:しまったぁー! ない(笑)。
レーラカイス:あ、この前の5日分がまだ残ってますけど。
ラージャ:おおっ。
GM:5日で行けると思う?
ユーリス:さぁ、どぉでしょう。
GM:ちょっとまってや……まぁ、断食すれば、なんとか行けそう。
エルバート:何故? 3日で行けたはずや。
GM:それは今回の初めの山ん中からルーガまでの話やろ。ルーガからカイドラトスまでは、5日ともう少しかかるよ。山ん中でエサ切れや。
ラージャ:山ん中やったら、動物おるやろ。それにまた、キャラバンとか来るかもしれんし、旅の商人とかも、襲ってまえばいいのよ。
ユーリス:まさしく賊やな。『闇の斧』に入れてもらうか(笑)。
GM:なんちゅー奴らや(笑)。
レーラカイス:じゃあみなさん。そのナンチャラとかいう所へ行きますけど、いいですか?
一同:おーっ。
GM:では、シュリーウェバ暦1999年祭の月12日。君達は、カイドラトス市目指して、ルーガの街を後にした。と、いうところで今回はおしまい。
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