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■『討魔龍伝承 第六話』/01

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劇団『魑魅魍魎』
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『討魔龍伝承』
『第六話 大砂丘の戦い』
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『ブルーフォレスト物語』(ツクダ・ホビー版)
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◆第一話 あらすじ
 シュリーウェバ暦1999年種の月3日。シリス王国の聖都アロカランを訪れた駆け出し冒険者達。彼らは、とある旅の吟遊詩人から、『まぼろしの種』なるものを、西の果ての最終僧院まで届けて欲しいと頼まれる。しかし、西への旅を続けるある夜。一行は、一人の旅人を取り巻く、謎の黒ローブ集団との戦いに遭遇する。そして、その戦いで出会った旅人、修験者ナイムと行き先が同じだったことにより、彼らは共に最終僧院を目指し、ついにその地へ辿り着くのだった。

◆第二話 あらすじ
 ナイムと共に、最終僧院を訪れた一行。彼らは、闇水晶等を触媒とする神代闇呪の実体を探る為、寺院都市へと向かう。しかし目的でもあった呪文書の写本は、既に何者かの手によって、奪われていた。そこで彼らは、その原本があるというアウス山の古代神殿へと赴くのであった。一行はその地で、魔族の一団が一足先に訪れていたことを知り、魔軍による半島侵攻と、太古の呪術に繋がりがあることが明らかとなる。

◆第三話 あらすじ
 魔族の一団が見つけられなかった呪文書を太古の神殿より見い出した一行。その恐るべき内容を知った彼らは、魔族の一団が奪っていったと思しき闇の腕輪を取り返す為、魔軍の本拠地、ランカル島へと向かう。そして魔族の城での苦戦の末、一行はようやく闇の腕輪を手に入れる。しかし、城の兵達に気づかれ追われ取り囲まれ、絶体絶命の危機に陥る。そんな彼らの前に、意外な救い主が現れる。それは、かつて聖都で出会った吟遊詩人、ライフィス。旋風の術を唱えた詩人は、彼らを連れて魔城を脱出するのであった。

◆第四話 あらすじ
 ある魔族の魔道士が、闇水晶や闇の腕輪といった触媒を用いた神代闇呪によって、天空の悪魔の月より、降魔を招くことになるかもしれない。それは魔軍が侵攻すること以上に、防がなければならないことだ。ライフィスから、そんな話を聞かされた一行。詩人や修験者と別れた彼らは、この戦乱の地に疲れ果てて青き森に眠る森王の下へ、降魔を迎え撃つ手助けをしてもらえるよう、嘆願する旅に出ることとなる。

◆第六話 あらすじ
 青き森での様々な苦難の果てに、ようやく森王から降魔迎撃の約束をとりつけた一行。彼らはライフィスの友人の武具職人を訪ねる為、南のルーガへと向かう。道中、彼らに新たな仲間、『青き旋風』のユーリスが加わる。ルーガにて、武具職人クリストの不在を知らされた一行は、彼を捜しに竜仙山へと向かう。そしてその山での一騒動の後、一行はクリストと共に、ルーガの街へ帰還。魔族の一団が闇の砂を見出す為、南のマハカム島へ船出したことを知り、その後を追うこととなる。


■第六話 大砂丘の戦い

▼ カイドラトスでの一日

GM:さて、君達の話を聞いた『青き旋風』の長、ヴァンナーが言う。「わかりました。急いで支度をしますので、明日の早朝、港の第1ブロックに集まって下さい」
ユーリス:「あ、お頭。それから『闇の斧』の……えーっと、サザルとかいう奴らも、その大砂丘へ向かったようなのですが……」
GM:「竜仙山へ逃げた『闇の斧』の残党ね。それなら念の為、私達からも、何人かの腕利きを連れて行くことにしましょう」
エルバート:「そのマハカム島とやらには、どれくらいかかるのですか?」
GM:まぁ、7日くらいってとこやな。食糧はある?
一同:ない。(←キッパリ)
ラージャ:お金ちょーだい。お金ちょーだい。お金ちょーだい。お金ちょーだい。お金ちょーだい。
GM:(無視)てなわけで、義賊団『青き旋風』の隠れ家、雑貨屋『ステム』の地下から出てきた君達。時はシュリーウェバ暦1999年、祭の月15日。マハカム島へ行く船を用意できるというユーリスの言葉に従い、君達は、義賊団『青き旋風』の本部があるカイドラトス市へやって来たわけ。

 で、島行きの話はさておき、この町に入った時から気づいたことなんやけど、カイドラトスはかなり多くの難民らしき人達で、ごったがえしてる。そんな人達から少し話を訊いてみると、彼ら避難民は、半島の北からやって来た人達みたい。どうもランカル島の魔軍が、ついに半島に乗り出してきて、あの『逃れの町』も、占拠されたらしいことがわかる。さて、そんな往来の激しい通りにいる君達。これからどうすんの?
レーラカイス:金稼ぎ。
ユーリス:スリか? 略奪?
レーラカイス:バイト探し。
GM:1日で金稼ぐとなると、やっは土木作業とかかな。
レーラカイス:難民の人達がテントを建ててるはずだと思うので。
GM:そやね。じゃあ町外れの平原に、避難民達が、テントを建ててたりしてる。
レーラカイス:そこへ行って、避難民をひっつかまえて言います。「テントを建てますから、雇ってくれませんか?」(笑)。
ユーリス:さすがはリーダー。見事な行動力だ。おい、そこの女剣士。<調理>の技能持ってたやろ。なんとかしろよ。
ラージャ:ケッ、貴様には関係ない。……そやなぁ、(と、町の地図を指さして)この『高級ホテル、ローレンス』に乗り込んで、「あたしを雇いなさいっ」って、凄い偉そうに言い放つ(笑)。
GM:そんな薄汚い格好で? 「おい、ガードメン。物乞いが紛れ込んでるぞ。放り出してしまえ!」 君は大男達にひっつかまれて、店先に投棄される。ポイッや。
ラージャ:キャーッ、覚えてらっしゃい(笑)。
エルバート:哀れな奴。
GM:大通りに放り出されたラージャと共に、その場に立ちつくす残り2匹。日もそろそろ傾き始め、お腹も減ってくる。
ユーリス:ドッギャーン。しまったぁぁっ(笑)。
GM:その頃、無事雇い主の見つかったレーラカイスは、その怪力によって、何十というテントを次々と建てている。

 と、黙々と働き続けるリーダーに反し、ラージャは追い出された仕返しに、ローレンス前で、ガイキチダンスを開始。その近くにいたくなくなった残り2匹は……

エルバート:レイと町中をブラついとくわ。
ラージャ:「待てっ、コソ泥とインチキ魔道士っ!」
ユーリス:「黙れキ千ガイ」
エルバート:「呪い殺すぞ」

 ケンカをしている内に、日は暮れてしまう。

ユーリス:では、難民キャンプにでも行ってみる。
GM:町外には多くのテントが建てられていて、あちこちからおいしそうな晩ご飯の香りが漂ってくる。
ユーリス:「すみませんっ! おめぐみ下さいっ!!」(笑)。

   (一同爆笑)

GM:「なんだ、君達も難民なのか?」
エルバート:行かん! 私は行かんぞっ! それは魔道士としてのプライドが許さない(笑)。帰って宿でも探しとくわ。
GM:じゃあユーリスだけ、そのテントで美味しい夕食とドンチャン騒ぎで、翌朝まで難民達と優雅な一時を過ごすことになる。で、その頃にはバイトも終わり、(ガシャン)……えーっと、金貨2枚をもらったレーラカイス。騎士がウキウキ気分で町中を歩いていると、通りの前方に、気のフレた女が踊り狂ってるのを目撃してしまう。
ラージャ:ハアッハアッハアッハアッ。
レーラカイス:じゃあラージャさんと一緒に、宿を探します。
GM:そろそろ嫌がらせにも疲れ始めていたラージャを捕まえて、宿探しをしていると、今度は突然、闇の中からエルバートが現れる。
エルバート:なんか化けもんみたいやんけ。「おおっ、レーラ!」
GM:というわけで、また変なのが増えたんやけど、その後君らが空きのある宿を探していると、ようやく見つけだすことができました。『ウキウキ亭 カイドラトス支店』を。
エルバート:……またかよ。
ラージャ:じゃ、まぁそこにでも行こか。



 
 
 

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