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■『討魔龍伝承 第六話』/03











▼ 再会

GM:では甲板を降りて、船室に入った君達は、その人と再会する。彼女はかの青き森で出会った…
エルバート:ロミリアさんだぁ!
GM:そやね。「みなさん、お久しぶりです」って、にこやかに挨拶。
エルバート:「おお、我がロミリアさん。お久しぶりぃ」(笑)。
GM:『我が』って、あんたのもんちゃうぞ。
ラージャ:「ロミリアさん、はよーん」
GM:「はい、おはようございます。実は昨日、ウキウキ亭でみなさんが、大きな声でこの船の話をしていた、という話を耳にして、ちょっと来てしまいました。もしご迷惑なら、帰りますけど……」
エルバート:「いやぁ、迷惑だなんてとんでもない。ちょうど仲魔が一人消えたところなので、大歓迎ですよ」
(ユーリス):おいっ(笑)。
GM:そんな話をしている内に、碇は上げられ、岸のロープもたぐり寄せられ、船は静かに港を離れ始める。出航や(笑)。
(ユーリス):あぁーっ、さよぉーならぁー(笑)!!
GM:さよならじゃねーよ。今、船は港沿いにここらへんを進んでるんやけど、どないすんの?(と、ユーリスに地図を示しながら訊く)
(ユーリス):むー……
エルバート:「ヴァンナーさん。結局、レイは来たのかい?」
GM:「いえ。出航を少し遅らせて待ってみたんですけど、とうとう来ませんでした。やはりラージャさんの言う通り、どこかでのたれ死んだのかしら」(笑)。
(ユーリス):Holy shit!!
エルバート:では久しぶりに呼びかけてみるか。奥義<以心伝心>(笑)。(ガシャン)……19、成功。
GM:何て言うん?
エルバート:『あーあー、こちらエルバート。レイ、レイはおるか?』
GM:心地よい夢の中、突如響き渡ったその異様な声は、ユーリス=レイを現実に引き戻す。
ユーリス:「はい、こちらユーリス」
エルバート:『船が出るぞぉー』
ユーリス:「なにぃーっ!」
GM:寝床から跳ね起きようとするが、君に抱きついて寝ている大男の難民が重くて動けなかったり(笑)。
ユーリス:「ええぃ、離れろ! 汚らわしいっ!!」(笑)。
GM:大男をひっぺがし、テントの外に飛び出したユーリスは、遠くの町並みのそのまた向こうに見える海を、颯爽と突き進む義賊団の船を目撃する。
ユーリス:よし、こっち側の岸から海に飛び込むっ(笑)。
エルバート:『泳ぐんか、あんさん』
GM:たあっ! ザブーンとユーリスは飛び込んだ。でもちゃんと泳げたか、運動ロール×2してみて。
ユーリス:運動ロールやな……うし、楽々成功。
GM:ザバサバと船の前まで泳ぎ着いたユーリス。えー、船はもの凄い勢いで、君に突進してくる(笑)。
ユーリス:おわあぁぁっ!!
GM:おわあぁぁっ!!じゃねーよ。荒波に飲み込まれ、船に跳ね飛ばされようとしているユーリスを見つけたヴァンナーが、「これに掴まって!」と、ロープを投げ渡してくれる。
ユーリス:掴まる。
ラージャ:斬る!

   (一同爆笑)

GM:なんて奴や。まぁまずユーリスはロープを掴めたか、運動ロール×2。
ユーリス:成功。
GM:で、そのロープをラージャが斬る、と。運動ロール×1。命中斬りでもいいよ。
ラージャ:命中斬り……成功! おまけに悟ったぞ(笑)。
GM:スパッ!と、あっけなくロープが切れる。でもラージャ、君はあまりに勢いよくロープに飛びかかった為、勢い余って甲板から飛び出し、そのまま海へザブーン(笑)。
ラージャ:ギャーッ、俺、鉄の鎧やで。
GM:ゲボゲボガバガバッと、二人揃って沈んでいく。甲板からは、慌てて2本のロープが投げ出される。また掴みたかったら、運動ロール×2。ラージャは鉄の鎧のせいで、×1で。
ユーリス:……成功。
ラージャ:フッ、失敗や。
GM:ゲボゲボゲボォ……(笑)。
ラージャ:し、沈んでいくーっ(笑)。
ユーリス:しゃーない、手ぇ掴んだる。
GM:沈みかけてるラージャを掴み、ロープに引き上げられて、ようやく乗船したユーリス。まぁ、勝手に飛び込んできたのもおったけど、ようやく一息つけたわ。
エルバート:バカどもめ(笑)。

 というわけで、ヴァンナーと彼女が連れてきた『青き旋風』の精鋭20名、そして我らが勇者達とロミリアを乗せた船による航海が始まった。穏やかな天候の下、マハカム島への航海は順調に進み、やがて7日が過ぎようとしていた。


▼ マハカム島

GM:7日目くらいかな。前方に、巨大な島影が見えてくる。
エルバート:「島が見えたぞぉー」って、誰かが叫ぶんとちゃうか?
GM:そやね。マストの上で望遠鏡を覗いていたヴァンナーの部下が叫ぶ。で、ついでにこんなことも言う。「あ、あれは……『闇の斧』の船ではっ!」 と、その様子を自分でも確認したヴァンナーは、相手に気づかれないよう、こちらの船を大きく迂回させる。で、『闇の斧』とは反対側の岸に、船を碇泊させる。まぁ、こんな状態。(と、状況図を差し出す)
ラージャ:しかし、もう来てるとは思わなかったねぇ。
エルバート:あぁ、全くだ。
ユーリス:早い早い。
GM:で、これからどうすんの?
ラージャ:ここに降りるしかないやろ。
エルバート:船同士で戦闘するとか(笑)。
ユーリス:突撃ぃーっ(笑)!
GM:おいおい。戦闘なんてのは、最後の手段やって。そんなもんいちいちやってたら、命いくらあっても足りんわ。
レーラカイス:(地図を指さし)では、こちらの山を登って行きましょう。
エルバート:そうだな。素早く目的のモノを手に入れて、おさらばおさらば(笑)。
GM:では小舟で岸まで向かい上陸した君らは、かなりの傾斜のある山を登っていく、と。今、君らに同行してるのは、ヴァンナーとロミリア。合わせて6人やね。
エルバート:あれ? 義賊団の兵隊は?
GM:ああ。悪戯に同行者を増やすと、それだけ相手に気づかれるかもしれないってことで、とりあえず君らだけ。さて、山の頂上に着く頃には、水平線を赤く染めて沈む夕日が見える。で、山を下って麓の森に入る頃には、すっかり夜になってしまう。全員、知覚ロールしてみて。レーラカイスは×2で。
エルバート:はて? レーラだけ2倍というのは、何かあるのかね?
GM:確か特技かなんか持ってたはずなんで。
エルバート:へぇ……まぁ、私は失敗だ(笑)。
ラージャ:キーッ、失敗ぃ。
ユーリス:ふ、不覚っ。
レーラカイス:……あ、失敗。
GM:……じゃあロミリアが立ち止まって、声を潜めて言う。「狙われてます…」
エルバート:へ、何て?
GM:とか言ってるうちに、すぐ側の茂みの奥から、男の声がする。「動くな」
ラージャ:「何故?」
GM:「動くと撃つぞ!」と、男は緊張した声で言う。「おとなしく武器を捨て、両手を頭の後ろに組め」
ユーリス:ひっでぇ……
エルバート:「嫌だと言ったら?」
GM:「撃つ」
エルバート:「はーい」 ポトッ(笑)。
ラージャ:チッ。
ユーリス:悔しいなぁ。
レーラカイス:「はい」 捨てます。
GM:意外に素直だった君らを見て、相手が茂みの奥から尋ねる。「お前達、何者だ?」
エルバート:「エルバート」

   (一同爆笑)

GM:固有名詞言われてもな。「……誰だ、そいつは?」
エルバート:「知らんのか? 我こそは、偉大なる天才大魔道士、エルバートだぁっ!!」
ユーリス:また言い出したか。
エルバート:「そして、もうすぐ超メジャーになる予定だ!」
ラージャ:「貴様らこそ何者だっ!」
GM:「先にお前達から名乗れ」
ラージャ:「何言ってんのよ。まずそっちから名乗るのが、礼儀ってもんやろが」
GM:「撃つぞ」
ラージャ:キーッ、許すまじぃ(笑)!
GM:ラージャの髪の毛が逆立つ。
エルバート:で、その間から、角が見えると(笑)。
ユーリス:おいおい。
GM:男は再び訊いてくる。「お前達は何者だ。一体何の用があって、この島へやって来たのだ?」
ラージャ:「そうだねぇ……『正義の味方』とでも、名乗っておこう」
GM:その割に角とか生えてるけどな。
ラージャ:あ。こ、これは何かの間違いだっ(笑)。
GM:他の人の反応は?
ユーリス:「んー? 何のことかなぁ?」
GM:なんじゃ、そりゃ。レーラカイスは?
レーラカイス:「実は闇の砂というものを取りに……」
エルバート:言うなぁっ(笑)!!
GM:「お前達の言ってることは、サッパリわからないことだらけだが、どうやら盗賊達ではないようだな」
ラージャ:「勿論、その通り」
ユーリス:「私は盗賊じゃないよ。盗賊なんかじゃないんだってば」(笑)。
ラージャ:「そう、こいつはただのコソ泥よ」

 その後、一行を信用しきれないままも、茂みの奥の男は姿を現す。彼は近くの村の住民で、狩りに出ている間に、自分の村が黒い鎧を纏った集団によって占拠されたことなどを、一行に話す。

ユーリス:ちょお待て。黒い鎧ってことは、やはりあいつらのことやな。
エルバート:はて? 何のことかね。
ラージャ:でも黒い鎧なんか、よーさんあるやろ。
GM:そやな。以前のあんたの鎧も黒やったし。
ラージャ:黒ちゃうよ。
GM:何? ピンクとか?
ラージャ:黄色。
ユーリス:ガイキチ色か。
ラージャ:黄色とピンクのまだら模様で、しかも蛍光色やねん。
ユーリス:怪しい鎧やな。「あ、お頭。さっき黒い鎧の奴らと言ってましたが、それはもしや…」
GM:「ええ。おそらく間違いないでしょう。『闇の斧』ね」
エルバート:「村人よ。名前は?」
GM:その狩人の名前は、ロドスや。
エルバート:「ではロドスとやら。村へ案内せい」



 
 
 

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