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■『討魔龍伝承 第六話』/07

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▼ 魔の帰還

GM:中央通りを進むにつれ、その大木の大きさが嫌でもわかってくる。まるで天をも覆い尽くすように、緑の枝葉を君らの頭上にまで広げてる。で、その大木の根元までやってきた君ら。そこには何やら祭壇らしきものがある。まぁ、大木の影になっていて辺りは薄暗いから、はっきりとは見えんけど。
エルバート:では、そこを覗き込んでみるか。
GM:その祭壇らしきものの上に、黒い壺が置かれているのがわかる。
ラージャ:くしゃみするぞ(笑)。
GM:「ハクショーン!」……
ラージャ:え? 何も出ぇへんの?
GM:出るわけないやろ。
ユーリス:では、あくびをするぞ(笑)。
GM:娘も出ぇへん!
レーラカイス:まぁまぁ(笑)。
ラージャ:イカサマやんけ! くしゃみしたら出るもんやろ!
GM:じゃあラセツでも出したろか(笑)?
一同:いらん。
エルバート:では、それを取る。
GM:うん。その壺には何やら、古代の文字とかがうじゃうじゃ刻まれている。
エルバート:振ってみる。
GM:シャリシャリ。
ユーリス:これが、闇の砂か!
ラージャ:持ってけ持ってけ、はよ帰ろ。
ユーリス:そやな。帰るか。
エルバート:その前に、中身を確かめてみたいと思うのだが。
ラージャ:ちょっと! 「悪の大魔王ふっかーつ!」とかって出てきたら困るやんけ。はよ帰ろうぜ。
ユーリス:そうそう、はよ帰ろ。
エルバート:えーい、腹いせに壺を振りまくるぞ。
GM:シャカシャカ。
エルバート:おおーっ、いい音だ。マラカスマラカスー(笑)。シャッシャッと振りながらリズム刻む(笑)。
ラージャ:よっしゃ、それに合わせて踊っていこうぜ、チャチャチャーン♪
GM:では踊りながら中央通りを行進する一行。遺跡の出口へ意気揚々と向かう君らの目の前で、ブワッと突然炎が燃え上がる。<爆炎投射>やな。上を見上げると、やっぱり現れた、黒ローブ達。彼らは宙に浮いたまま、君らを見下ろし話し出す。「やはりお前達であったか……その浮かれた様子だと、闇の砂を手に入れたようだな……」
ラージャ:「ヘイ、何のことだい? マンボマンボ!チャンチャンチャーン、チャチャチャーン!」(笑)。
GM:……踊りで誤魔化す気かよ。
エルバート:「君達、何を言ってるんだい? これは由緒正しきマラカスだよ(笑)。シャシャッ、シャシャシャシャーン!」(笑)。
GM:エルバートの振り上げた黒い壺を見て、白仮面達を引き連れたボスらしき黒ローブの男が、うれしそうに言う。「ほぉ、それが闇の砂か。ならば話が早い。お前の手にしている闇の砂、そして魔城から奪い去った闇の腕輪を、お前達の仲間と交換してやってもいいのだぞ」 君らはそう話す男の傍らに、気を失って抱えられているヴァンナーさんを見つける。
ユーリス:「おっ、お頭ぁ!!」
エルバート:やはり返り討ちに遭ったか。黒ローブに言う。「そんなことを言っていいのかな? この大砂丘にこの砂を混ぜてしまえば、貴様には手に入らなくなるのだぞぉ! うりうり、こぼしちまうぜぇ」
GM:「勝手にやれ。、意味なく蒔かれた砂など、呪文一つで集められる」
ユーリス:ぬううぅっ……こうなったら仕方ない。俺は角笛吹くぞ(笑)。パラパラパラパラパパパパァーッ!
GM:ブオォーッと吹き鳴らしたんか。すると、宙に浮いていた黒ローブ達の背後に突如砂柱が立ち、チャッピーが現れる。
ユーリス:「いけっ、チャッピー! 奴らを倒すんだっ!!」
GM:黒ローブ達のボスが、いきなりその手に巨大な火球を出し、砂獣に投げる。チャッピーはあっという間に火柱になった(笑)。ゴォォッて燃えながら、ブッ倒れる。
一同:うおぉーっ!!
レーラカイス、エルバート:帰れない(笑)。

   (一同爆笑)

ユーリス:「き、貴様ァ、許さんぞぉ!!」
エルバート:(ユーリスに)「バカヤロウ! 帰れなくなったじゃねーか」(笑)。
ユーリス:(完全に無視して)「つ、罪もないチャッピーちゃんに……」
GM:はいはい。で、どないすんの?
エルバート:「そんな女のこと、儂ゃ関係ないよ」(笑)。
ユーリス:「き、貴様ァ!!」
GM:リーダーはどないする?
レーラカイス:「渡しましょうか? 壺」
エルバート:「違う、これはマラカスだいっ」(笑)。
レーラカイス:「渡して下さい」
エルバート:「やだ」(笑)。
ユーリス:「貴様はお頭がどうなってもいいと言うのかっ!?」
ラージャ:「いいんちゃう、別にぃー」
エルバート:「心配ない。あれは脅しだ脅し」
GM:「お前達がもめているのなら、力ずくで奪ってもよいのだぞ」
レーラカイス:「わかりました。お頭さんの代わりに、こいつを人質にして下さい」 エルバートさんを掴み上げます(笑)。
GM:「そんなむさ苦しい男など、いらぬな。その男の持っている砂と腕輪だけでいいのだ。で、渡すのか、渡さないのか?」
ラージャ:「来なよ」 シャッて剣を構える(笑)。
レーラカイス:(ラージャに)「でもそんなことしたら、お頭殺されちゃいますよ」
GM:そう、ヴァンナーが殺されるってことは?
レーラカイス:船に乗せてもらえなくなるかも……
ラージャ:んなもん、泳いで帰ったらええやろがっ。
エルバート:「まぁ、お頭のことは、不幸な事故だったということで」
ユーリス:「貴様ァ、壺を渡せ壺をっ!」
エルバート:「だからこれはマラカスなんだよ。壺に見えるのは、君達の気のせいなんだ」
GM:「ならば、そのマラカスと交換だ」
エルバート:「やだ」(笑)。
ユーリス:「頼む! マラカスと交換してくれ!!」
ラージャ:「強い、強いのぅ。フフフッ」(←意味不明。元ネタは格闘漫画、『修羅の門』辺りかと)
GM:「あと、お前の持っている闇の腕輪もな」
エルバート:「何のことだね? あ、この腕輪か。ぬ、抜けない」(笑)。
GM:「ならば、その腕ごと切り落としてやろう」
エルバート:「あ、抜けました(笑)。おぉ、不思議だぁ」
GM:よくまぁ、ここまでバカやってくれるわ。リーダー、なんでもいいから、いい加減まとめてくれ。
レーラカイス:じゃあ渡す。
GM:結局レーラカイスがエルバートからひったくると。闇の砂と闇の腕輪を。
エルバート:俺はひったくられへんぞ。
GM:怪力騎士に勝てるわけないやろ。非力魔道士の抵抗むなしく、あっけなくひったくられた。レーラカイス、それ投げ渡すん?
レーラカイス:いえ、少し前の地面に置いて、引き返します。
ラージャ:「やーい、欲しけりゃ降りてこーい」
エルバート:「先に女を返せぇーっ」
GM:君らの言葉に耳を貸す様子はもうないみたい。一人前に進み出てきたレーラカイスを見た黒ローブは、手首を少し捻る。すると、騎士の手から二つの触媒が浮かび上がり、ボスの手に収まる。「では約束通り、女を渡してやろう」と言って、ヴァンナーは無造作に投げられる。
ラージャ:剣を逆さにして地面に刺す(笑)。
一同:おいおい(笑)。
ユーリス:バカヤロウ! 受け止めに行く。
GM:ヴァンナーは、ユーリスがなんとか受け止めることができた。まだ息もしてるみたい。一方黒ローブの方は、「これが闇の砂か……」とか言いながら、壺をシャカシャカ振ってる(笑)。
エルバート:「そん中のは、ただの砂だよーん」
GM:まだ言うかね。「ところでそこの魔道士よ。この闇の腕輪は使ってみたのか?」
エルバート:「もちろん」(笑)。(←使ってません)
GM:「そうか。ならば一つ、おもしろいものを見せてやろう」と、闇の腕輪をはめた黒ローブが、懐から呪文書を取り出し、詠唱を始める。すると突然、空に光がはじけ、君らの背後で大爆発がおこる。爆風と熱風が、君らにも襲いかかってくる。で、しばらくしてなんとか辺りの様子がわかるようになると、なんと、君らの背後にあった、あの大木が見事に消し飛んでるわ。

 黒ローブは何事もなかったかのように、話を続ける。「腕輪を使えば、こんなことは造作もないこと。他にもこのようなこともできるのだぞ」と、再び短い呪文を唱える。すると今度は、黒ローブ達の周りに赤く輝く光の膜のようなものが現れる。「もしお前達が生き残り、懲りずに私に刃向かうというのであれば、暗き内海にある、ナウマニカの離宮に来るがいい。その時こそ、お前達の命が尽きることになるだろう。ワーッハッハッハァーッ!!」(GM絶叫) 黒ローブの叫びと共に、赤い光は爆発し、連中は恐るべき速さで、空の彼方へと飛んで行く。
レーラカイス:(冷たく)あほや。

   (一同爆笑)

GM:あんた、人の熱演をそこまで言うか。
エルバート:「ハハッ、それくらいのこと、もはや一万回も試したわっ!」 空の彼方に向かって叫んだる(笑)!(←負け惜しみ)
GM:それはええねんけど、焼け落ちた大木のあった地の底から……
ラージャ:ダッシュで逃げるぞぉーっ!!
一同:おおーっ(笑)!!
GM:ムクムクと、紫の塊のようなモノが、未だ燃えさかる炎の中で動き始める。ギャオーとか吠えながら、その異様な姿が地上に現れる。
ユーリス:お、起きるんだっ! チャッピーちゃん!!
GM:で、廃墟で動く物体を見つけたそいつは、恐るべき速さで君らに迫ってくる。
ユーリス:起きるんだチャッピーちゃん!!パフパフパフーッ、笛吹くぞ!
GM:反応なし。こりゃバトルやね。
ラージャ:バトルって最終手段とちゃうんかよ。
エルバート:敵の方が足速いんやろ。
GM:まぁ、逃げてもいいけど、多分追いつかれると思う。相手六本足やし。真昼の砂漠の中へ、砂獣なしで走り出すってだけでも自殺行為やろ。第一、あんたはその最終手段を楽しんどるやろ。
ラージャ:最終手段楽しまな、何楽しむねん(笑)。



 
 
 

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