▼ 戦闘
あっけなく追いつかれ、始まった戦闘。魔獣は一匹とはいえ、巨大かつ獰猛であった。一行は苦戦を強いられるが、ユーリスが狙い違わず放つ矢によって、かろうじて互角を保ち続ける。そして数ラウンド後、エルバートが2回の暴発後にようやく発動させた<地影捕縛>によって、魔獣の動きを封じることに成功する。とはいえ、魔獣の攻撃そのものは休みなく一行を襲い続ける。
GM:おらっ、レーラカイスに酸の涎飛ばし攻撃じゃ! (ガシャン)……18、成功。
レーラカイス:ゲッ……回避失敗。
GM:25発。鎧に付着したそのヨダレは、ジュッとかいう音を立てながら、煙を上げる。
エルバート:私なら死んでたぞ(笑)。
GM:よっしゃ、次はラージャに酸の涎付牙攻撃。(ガシャン)……10、成功。
ラージャ:うわぁ、回避失敗。
GM:フッ、30発や。
ラージャ:ゲッ、30!? 強すぎるぞーっ!!
などと言いながらも12R後。
GM:ほれ、ワイバーンもどき毒サソリ尻尾攻撃。レーラカイスに……当たり。<地影捕縛>による力ロールにも成功や。回避は?
レーラカイス:失敗しました。
GM:うおっし、18発。
レーラカイス:カキン。(←鎧で防いだ音)
一同:でぇ(笑)!?
ラージャ:(レーラカイスのプレイヤー、熊野を見て)今、手で払いのけよったで(笑)。
GM:毒サソリ尻尾攻撃を手で払いのけるとは(笑)。魔獣の目が真っ赤に輝く。これは怒りを表していたりする。
レーラカイス:そんなの無視して力斬り(笑)。(ガシャン)……あ、06、成功。
GM:回避は失敗。ダメージは?
レーラカイス:……41。
GM:41ィ!? ……こっちの残りは31。
ラージャ:よっしゃ、そこへあたしが命中斬り……成功!
GM:……ダメージいってくれや。
ラージャ:キャッホーッ、35。
GM:ケッ、残り6。
ユーリス:よぉーし♪
GM:ロミリアさんは<献身治癒>に疲れたみたいなんで、物陰に隠れる。
ユーリス:俺。当然、弓撃つよん♪ (ガシャン)……おっし、成功。
GM:回避は……よし、成功。力ロールは……ゲェッ、失敗。
ユーリス:フフン、いくよーん……21。
GM:死んだ。
エルバート:やっと死んだか。
こうして太古の魔獣すらブッ殺した一行であったが、真の戦いは、これから始まろうとしていた。
▼ 飢え (その三)
GM:なぁ、お前ら。怪獣殺したんはえーけどさぁ……
ユーリス:俺ら5人で倒せるよーな奴に、散々な目に遭ったってことは、昔の人って弱かったんとちゃう?(←勝利に酔いしれてます)
一同:ほんまやなぁ(笑)。
GM:ま、まぁ、復活してすぐやったから、弱ってたんとちゃう? それよりこれからどないすんねん。チャッピー息絶えてんねんぞ。
ラージャ:燃えさかる都市を見とく。
レーラカイス:(チャッピーに)<献身治癒>は効きませんか?
ラージャ:ケッ、歩いて帰るか。
エルバート:ヴァンナーさんは?
GM:「はっ、私……今まで何をしてたのかしら」とか言って気がつく。
エルバート:「バカヤロバカヤロ」(笑)。
ユーリス:「えーい、お頭をバカ呼ばわりするんじゃない!」
GM:そのヴァンナーさんの話よると、彼女と精鋭達は、あっさり『闇の斧』を退治して連中を縛り付けた後、カイドラトスへ送り返したんやって。それで『闇の斧』の船団から助け出した村人達を村へ送ろうとしていた時に、あの黒ローブの集団が現れ、彼女は捕まってしまったそうや。で、結局君らは歩いて帰んの? まぁ、砂漠でのたれ死ぬと思うけど。
エルバート:確率、大。しゃーないなぁ、魔獣の肉でも喰いながら帰るか(笑)?
ラージャ:気持ち悪いこと言うなよー。で、結局どないやって帰んねん。何かないんかー?
GM:知らんよ。自業自得や。
ユーリス:あの人……あれは……(←思い出し中)
ラージャ:あちしちゃうもん。
GM:んじゃ、誰やねん。
一同:ユーリス=レイ(笑)!!
ユーリス:あ、クリストさんや! <以心伝心>で、何とかなれへん?
エルバート:おいおい、無茶ゆーな。距離がありすぎる。
GM:しゃーないな。じゃ、とりあえず全員砂漠で行き倒れたってことで、全能力値1ずつ減らしといて。
エルバート:ラージャ、今まで貸していた食糧返せ!!
一同:いぃーやぁ(笑)。
その後、能力地を下げたくない人達による、醜い争いが繰り広げられる。
レーラカイス:ムゴ過ぎる(笑)。生きるか死ぬかって時に。
ユーリス:でもクリストさんて、移動の魔法使えたやん。
GM:帰る魔法はあっても、行く魔法はないぞ。もしあったとしても、行き先わからんがな。さて、結局重い足取りで、炎天下の砂漠をよろよろ進む君達。
エルバート:あの黒ローブの使ってた呪文、便利そうやったなぁ。
GM:あぁ、神代闇呪の術の一つやな。ベラボーな速さでスッ飛べるやつ。
レーラカイス:それが使えたらなぁ。
GM:呪文書はあっても、触媒がないから今の君らには無理やね。さて、村までの距離は約300km。急ぎ足でも10日はかかる。わかった? 10日分の食糧がいるねんで。
エルバート:ひ、1人も生き残れんな(笑)。
4日後。
GM:あかんわ。とーとー、ロミリアがバタリと倒れる。おまけにヴァンナーも。
ユーリス:お、お頭大丈夫ですか……あーっ、俺もバタッ(笑)。
ラージャ:あちしとっくにメシないよ(笑)。
GM:レーラカイスは?
レーラカイス:あぁ、もうなくなりました。
エルバート:ぬぉーっ。倒れたみんなの服剥ぎ取って食べとくぞ。この地方の衣服は、食物繊維で作られてるはずやから(笑)。
GM:無駄や。能力値減らすよーに。
エルバート:ということは、砂漠でのたれ死にじゃなくて、誰かが拾ってくれんのか?
GM:そのうちな。ちゃんと減らしとけよ。
ラージャ:なんで減らさなあかんねん。俺はまだ死なーん! 周りで死んだ奴らの肉喰ってでも生き延びてやるぅ(笑)。
GM:無駄や。喰われた奴ら困るやろ。というわけで、ふと気がつくと、君達は、ベッドに寝かされている。話によると、ヴァンナーの手下達が、助けに来てくれたらしいわ。
ユーリス:す、すまない。俺の為に……
エルバート:いやぁ、助かった助かった。かの黒ローブ共に復讐するまで、私は死ねんからなぁ(笑)。
GM:はいはい。てなわけで今回は終わり。経験値はどないしよー? 100はやれんわな。まぁ、80点ってことで。(←レベルアップできません)
レーラカイス:うぅーっ、ガルルッ。(←獣じみたうめき声)
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