▼ 忘れられた宮殿
GM:ようやく山の頂上まで登った君達。霧の中にひっそりと立ち並ぶ石像が見える。辺りはちょっとした広場になってる。どうやらここが、ナウマニカの離宮の入り口らしい。じゃ、知覚ロールしてみて。
ラージャ:あー、目が悪い。
エルバート:ほーっ、成功。
ユーリス:うーん。
レーラカイス:げっ。
GM:成功したのは?
エルバート:はいな。
GM:君の耳に、聞こえてくる。
エルバート:「こ、この音は……来たぞーっ!!」(笑)。
ラージャ:「一体何がっ!? エルバート」
エルバート:「知らん」(笑)。
(一同爆笑)
GM:エルシュの声が響く。『空から2つ。地上から3つ。強い殺気が迫ってくるぞ!』
ユーリス:きたきたきたきたぁー(笑)!
GM:ライフィスが言う。「エルバート! 入り口の扉は、君のその杖で開くはずだ!!」
エルバート:じゃ、杖をかざすぞ!
GM:反応なし。扉の前まで行かなあかんのやろな。
エルバート:はぁ。(←面倒くさそうな溜め息)
GM:ライフィスとロミリアは、立ち止まって敵を迎え撃つ。他の人は?
ユーリス:空に向かって、矢を放つ構えに入る。
ラージャ:あたしはエルバートを援護する。
レーラカイス:僕も。
GM:じゃあ2人が援護で3人が応戦か。扉へ向かうエルバート達の前に、地上から駆けてきた黒い馬達が立ちはだかる。
エルバート:うひゃー。皆の者、ひけぇー(笑)!
GM:退いてどないすんねん。
エルバート:フ…フフフ……ついにいくぞぉ! (杖の力を借りて)<魔風衝撃波>を放つ!!
GM:普通、護衛が戦うんとちゃうんか?
ラージャ:んなもん知らんよ。こいつが勝手に…
エルバート:(ガシャン)……うおぉぉーっ! おっしゃーっ!! 成功!!
GM:はいはい。エルバートが呪文を唱えながら振った杖の先から、もの凄い風が巻き起こり、敵は吹き飛ばされる。
エルバート:「ハッハッハ。これこそが天才大魔道士エルバート様の(杖の力を借りた)実力なのだぁーっ!!」
GM:敵がはね飛ばされている間に、君ら3人は、観音開きの大きな扉の前にたどり着く。
エルバート:じゃ、杖をかざす……いや、かざすより、叩きつける(笑)。
GM:ガーン(笑)。
エルバート:えぇい、開けぇーゴマーッ!!(←近所迷惑な絶叫)
GM:ゴゴゴゴ……と、重苦しい音を立てながら、扉はゆっくり開き始める。
エルバート:「扉が開いたぞーっ!!」って、ライフィスさん達に言う。
GM:了解。しばらくしてライフィス、ロミリア、ユーリスの3人が、扉の奥へ駆け込んでくる。で、ロミリアが「レーラカイスさん、扉を閉めて!」やって。
レーラカイス:はい。よっこらしょ(笑)。
GM:ガガガーンと、扉が閉まる。で、離宮の中なんやけど……すまん、今回は時間なくてサイバーマップ作れんかった。
ラージャ:わかったわかった。
GM:君達が踏み込んだその扉の奥の広間は、様々な木々が生い茂ってる。けどそれらは全て、異様な状態で枯れてしまっている。ライフィスが厳しい顔つきで呟く。「ここも既に、降魔の力が及んでいるのか……」
ラージャ:降魔って、木ィ枯らすん?
GM:木だけじゃない。生きてる物、全てに負の影響を与える、ヤバい存在やろな。
エルバート:天井は?
GM:あるよ。それが何か?
エルバート:いや、真っ暗で見えへんのんとちゃう?
GM:……(←痛いところをつかれた)
ラージャ:大丈夫。赤外線アイや(笑)。
GM:あ、そうや! 横に窓があんねん。そう考えよう。
エルバート:おおー、なるほど。それじゃあ、杖使わんでも入れたな(笑)。
GM:正面から入るのが礼儀ってもんやろ。で、奥の方には、別の間に続く入り口があるよ。
レーラカイス:ではみなさん、進みましょうか。
ラージャ:行こ行こ。
GM:君らが木々の合間を進み、その入り口をくぐると、外に出てくる。先程より霧が濃くなっていて、辺りの様子は分かりにくいけど、どうやら行く手には湖が広がってるみたい。湖から突き出した石柱に挟まれるようにして石橋が掛けられていて、君達は、その湖の中へと続く石橋の縁に立っている。
ユーリス:ほぉー。
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