■ quiver 04
〜診療所〜
GM:では君らが大急ぎでシェルバートの診療所に駆け込むと、扉を開けるなり鱗バァーン!や。
一同:(笑)。
茶汲:なんちゅう表現(笑)。
アンネ:『鱗バァーン!』て、わからへんって。もうちょっと……
GM:寒いんや!
アンネ:はいはい。
サムラン:わかったわかった。
狩野:『鱗バァーン!』やねんな。
GM:懲りたか!
茶汲:懲りた(笑)。
GM:で、君らの目の前にそんな患者達がいてる。
アンネ:二言三言話しかけてみる。まともそう?
GM:目が虚ろやね。皮膚もなんか緑っぽくて、ウロコウロコしてる。
狩野:なんてことだ。一体、いつ頃から鱗が生えてきたんですか?
GM:話しかけられても患者達は「あー」だの「うー」だの言ってブルブル震えている。寒そうや。
アンネ:通じませんか。
GM:シェルバートも途方に暮れている。「診察に来た頃にはまだちゃんと人の言葉を理解していてね、私が色々訊いてみたところ、彼らの多くが首飾りを買ってから具合が悪くなった、とか言っていたんだ」
狩野:その首飾りとやらは?
GM:今は誰もしてないけど。
サムラン:どんな形の物だったとか訊きませんでしたか?
GM:いや。彼らの多くが記憶に混濁を来していたようでね。その辺りの話になると、皆、おぼろげで曖昧になるようなんだ。
茶汲:ふむぅ。
アンネ:ではまず、その首飾り探しから始めましょう。
茶汲:うんうん。
狩野:その前に、秋葉原から買ってきた小型発信機を取り出して患者にブチュブチュっと。
GM:そんなの持ってたん?
狩野:今、なんでも売ってるで。
GM:とりあえず、幸運ロールでもしてみて。成功したら持っていた、ということで。
狩野:(ガシャン)……あ、失敗。
GM:じゃあ狩野探偵が秋葉原から買ってきた発信機はとんでもないパチもんでした。探偵は、そんなことには全く気づかず、上機嫌で作業を続けている。その間に他の人達はなんかやっとく?
アンネ:とりあえず、シェルバートさんに、患者を退院させないように言っておこう。
GM:引き止めとくん?
サムラン:監禁や。
アンネ:いや、監禁とまではいかなくても、面会謝絶くらいにはしといた方がええやろ。
サムラン:拉致監禁んんーっ。
茶汲:兄ちゃん、めちゃうれしそう(笑)。
アンネ:サムランさん! 大丈夫ですか!? あの絵を見てから、顔が怖いですよ。
GM:茶汲さんは何か?
茶汲:あ、うん。鱗が生えて大変ですねぇー。
アンネ:めちゃ、和み系やん。
GM:さて、これからどうする?
茶汲:その方達のアドバイザーになってみよう。
アンネ:だから、あーうーしか話せんて。
サムラン:しかも独逸語しゃべれんし。アドバイザァー3。アドバイザァー♪
狩野:お菓子まだ余ってへん?
GM:で、どうアドバイズすんの?
サムラン:アドバイザァー♪
茶汲:んん。まぁ、コンサルタントとか。
GM:コンサルタント? なんか、一人で妙な方向どんどん突っ走ってんねんやけど。
アンネ:もーあかんわ。
サムラン:コンサルタント……って。
茶汲:これがデビルサマナーの仕事として……っ!!!
アンネ:大丈夫か!?
(熊野、サイコロを卓上から落としてしまう。闇の中に延びる吊り橋の真ん中で、机をおいてセッションしているので、当然、橋の板の下は非常用のネット以外、何もないので慌てる一同)
茶汲:うわ、向こう行った。
アンネ:あ、ヤバイ!
サムラン:転落? 転落!?
茶汲:えーと、たしかここらへんに……、あ、あった!
アンネ:おぉ、セーフ。良かった良かった。
GM:今回は落とさんかったか。(編注:第一回、吊り橋セッション戦国霊異伝の巻では、大塚が落としてます) さて、鱗患者のコンサルタントを引き受けることにしたデビルサマナー。まずは何から始めます?
茶汲:うん。やっぱり、まずはその原因を突き止めて、退治しなければいけません。
アンネ:それをさっきからやってるんです。
茶汲:……そうだったんですか。
狩野:うー、寒なってきたー。(と、皮膚を擦る)
GM:我慢しろー。
アンネ:そっから放尿や。
サムラン:ホンマやなぁ、ションベンしたなってきたわ。こいつぁ、寒いわ。
GM:やろ? だからはよ進めてはよ終わろ……ということで、どうする?
アンネ:やっぱり、奇病の原因を突き止める為、まずは患者がそろって身に付けていたという、首飾りとやらを探してみましょう。リーダー、探偵さん。
狩野:わかったー。
サムラン:うむ。
GM:じゃあ、なんか首飾り探しロールとかある?……ちなみに、他の人達はどうすんの? 探偵と、その助手は患者宅へ向かったけど。
サムラン:うーむ。(テ注:放尿したげな呻き)
狩野:あ、誰かその病院に残って鱗人間見張っといて。
茶汲:私は自動車運転ができます。
狩野:タクシーでいい。
サムラン:うーむ。(テ注:放尿したげな重厚な呻き)
アンネ:というか、そのまま歩いていける距離でしょう。あーあ、現場仕事は苦手ね。
茶汲:あ、こういう時は、まず図書館でしょう。パターンとして。
アンネ:行って何する?
サムラン:うーむ。(テ注:放尿したげな危険な呻き)
GM:そらやっぱデビルサマナーやから。
アンネ:ドイツ語読まれへんのに?
GM:その辺やっぱデビルサマナーやし。
茶汲:うん。やっぱデビルサマナーやから、
GM:英語くらいは読めるやろ。
茶汲:読めたかなぁ?……(キャラシートを見て)<言語0>って書いてるよ。
GM:あかんやん、デビルサマナー。でも君、確か留学とかしてなかった?
茶汲:え? そんなんしてたかな……
アンネ:いや、<言語0>でも自国語くらい読み書きできるやろ。普通。
サムラン:じゃあ、私がチャムさんについて行きましょう。
GM:鱗患者の見張り、結局誰もおらへんやん。
茶汲:(笑)。
サムラン:何か?
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