▼replay_Call of CTHULHU

■『蛇男、爆発犬餌を飲み込む』/09

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■ quiver 09
〜犯人は……〜

GM:さて、狩野とローザは病院にたどり着いた。
アンネ:「あぁ、ローザさん。かわいそうに……」
(サムラン):ァオオオオオオオオッッッッ!!
アンネ:さっきから吠えてるこのタイ人、まだ噴水広場で硬直してんの?
GM:ローザの父の死体置き場に、一緒についてきていた。
サムラン:ァオオオオオオオオッッッッ!!
アンネ:死体置き場で奇声あげるかね。茶汲さんは?
GM:さぁ? ぼーっと突っ立って、「タスケテ」とか呟いてんのかな?
茶汲:うーん。
アンネ:デビルサマナーの鳩尾に一撃。「しっかりなさい!」
茶汲:うっ。
狩野:じゃあ儂らも死体置き場に入ってく。みんなに例の首飾りを見せる。「ローザさんは、寝ている間にこんなものをかけられたそうだ」
アンネ:「これが、例の首飾りですか……」
狩野:こいつの材質とかわかる? 骨?
GM:ちょっとよくわからんね。
サムラン:赤い首飾り……
狩野:とりあえず茶汲さん。かけてみますか(笑)?
茶汲:かけてみます(笑)。
GM:特に目立った変化は現れない。
アンネ:結構似合ってますよ。
茶汲:ありがとう。
アンネ:ま、首飾りはとりあえず茶汲さんにかけさせといて、
茶汲:出かけます。
アンネ:何処へ? こんな夜中に。
狩野:その首飾りの赤い材質には見覚えない?
GM:そやね、なんとなく血なまぐさい雰囲気や。死体置き場で話し込んでるからかもしれんけど。
狩野:ローザさんに訊く。「何か恨みを買うようなことはしませんでしたか?」
アンネ:親、地上げてしてるってゆーとったしな。その辺、詳しく訊いてみよ。
狩野:追いつめられた一家全員が心中したとか、そんなことはなかったですか?
GM:「いえ、そんなことは私、聞いたことありません」
サムラン:「顧客リストなどありますかな」
GM:「ちょっと、私には……それほど父の仕事を知っていたわけではありませんから」
アンネ:「お兄さんは?」
GM:「兄? 兄ですか……」
アンネ:「ベランダンさんのことです」
狩野:そうか。そんなのもおってんな。
GM:「兄はまだ、家で寝ているんじゃなかったかしら……」
アンネ:じゃあ、行ってみよう。顧客リストのこととか色々訊かなあかんし。
GM:ほい。ローザ家到着。めっちゃ機嫌悪そうな顔でベランダンが出てくる。
「なんだ、お前ら!」
アンネ:「はじめまして。実は、」
狩野:「あなたのお父さんが死にました」
茶汲:わぁっ(笑)。
GM:「うるせーっ! 俺は今眠いんだ!明日は朝一でコンベなんかあるしよぉーっ!」……どうやらやけ酒をあおったらしい。バタンと乱暴に扉を閉めてしまう。
アンネ:仕方ありませんね。サムランさん。やっておしまい。
サムラン:明日はコンベだそうだ。今は静かにねむらせてやろう。
アンネ:おいおい。じゃあ、ちょっと手詰まりやん。
狩野:腹減ったな。

GM:まぁ、とりあえず今までの状況をちょっと、整理してみたら? 何か新しいことに気づくかもしれへんし。
茶汲:うん。まず、
アンネ:体に鱗が生えてくるという奇病が発生。
狩野:しかも首に噛み跡あり。
アンネ:えっ? そんなんあったっけ?
GM:ない。勝手に情報捏造しないように。
アンネ:で、患者達に共通しているのは首飾り。ローザさんも寝込みを襲われて病気がうつり始めたと。
狩野:あと怪しいのはわしらをつけてた黒マント。それと墓場の落雷。空の棺桶が一つ。
アンネ:周囲の遺骨にも損傷アリ、と。
GM:もうバッチシな状況証拠じゃないですか。(テ注:『どこがやねん』……と、今、この文章を起している筆者は思ってしまった。自分の発言なのに)
茶汲:ふん。
アンネ:問題は犯人は誰かってことで……
茶汲:犯人は……ジョゼフだっ!

   (一同爆笑)

GM:……ジョゼフって、誰?
アンネ:墓守やっ! マスターすら忘れていた人物を犯人に仕立て上げるとは、恐るべしデビルサマナー(笑)。
狩野:首飾りがその無くなった骨から出来ていたとか。
アンネ:そんなこともゆーてへん。ブラッディーなだけや。
GM:まず、犯人は誰かってことやね。君達は勿論まだ犯人の姿も名前も確定できんけど、これまで集めた情報の中から、有る程度の推測はつくと思う。つまり、『○○だから、××が怪しい』と。
狩野:『墓場の棺桶の一つが空やったから、その中に入っていた奴が怪しい』
サムラン:よく考えた方がいいよ。
アンネ:この辺、土葬?
サムラン:ちゃうかな。
GM:それと、墓場の外れの伝道師の碑銘。1940年代のことやったと思う。
狩野:50年くらい昔? じゃあ、そいつが生きててもおかしくない、と?
アンネ:じゃあその辺も、図書館で調べる必要あるね。
GM:あと、鱗患者。確かに見た目は恐ろしいし、あーうー言葉のろれつも回ってないけど、実際に殺される程の被害に遭っているのは……
アンネ:ブランダンとか。
GM:ニュルンベルガー家の一族かと。あと墓場の奇妙な状況も考えると、そこにはどうも最近彼らが地上げ等で恨みを買っていた、というよりも……
アンネ:過去の因縁の方が大きいと。よし、さっそく次の朝にでも図書館の古新聞漁りやね。
サムラン:応。
GM:狩野一平は?
狩野:一緒に調べに行く。
GM:茶汲茶汲は?
茶汲:私はブライトさんの様態を見てきます。
アンネ:爺さんはただの腰痛や、ほっとき(笑)。孫がゆーてるんやから。
茶汲:でもお見舞いに行きたいです。
サムラン:いってらっしゃい。


 
 
 

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