▼replay_Call of CTHULHU

■『蛇男、爆発犬餌を飲み込む』/10

←return   →next












■ quiver 10
〜屋敷跡〜

GM:はいはい。では、翌朝。村の図書館に出かけた三人。<図書館>ロール振ってみて。
アンネ:56、成功。
サムラン:27、成功。
狩野:失敗。
GM:アンネは、数日前の落雷記事の詳しいものを見つける。どうやら、突然雲行きが怪しくなって、雷雨と共に起きたものらしい。
GM:サムランサックはニュルンベルガー一族の古い記事をみつける。色々罪な過去があるみたい。時は数十年前まで遡るんやけど、ニュルンベルガー一族の先祖で村の判事を勤めていたバランダンという男が、村人達を扇動して、当時村外れに住んでいた魔女と噂される一族を火あぶりにしたそうな。
アンネ:いわゆる魔女狩りってやつやね。
GM:で、その判事と行動を共にしていたのが伝道師のヂーザス。彼はやがて村の屋敷の持ち主になるんやけど、その後行方不明になったそうな。判事の方の末裔は今のニュルンベルガー家、ということで。あと、当時の魔女ゆーても、あれは一概に女の人だけを指してはなかったみたいやから。魔男も入ってたと思っていいかと。
茶汲:マオトコ?
アンネ:いや。間男やと、別の意味でヤバいけど。
GM:そういえば、ブライト爺さんの見舞いに行った茶汲。
茶汲:あい。
GM:「おぉ、アンタは確か、アンネと一緒にジャパーンから来なすった娘さんじゃったの。なかなか、ええ尻をしておる」とかなんとか、間男風のセクハラ攻撃をくらう。
茶汲:「やだーっ!おぢーちゃん」 ズシャッ!
GM:ドチャッ! 茶汲に張り倒されたブライトは、ベッドから床に転落する。「あぁぁぁっ、腰がぁっ、腰がぁぁぁぁっ」 床の上で呻いてる。
茶汲:あぁ、リュウマチでしたね。じゃあちょっと手当てしてあげます。
GM:茶汲が近寄った途端、クルッと振り返った間男爺。元気よく飛びついてくる。
茶汲:「な、なになさるんですかぁぁっ」
狩野:元気な爺さんやなぁ。
アンネ:老いてなお盛ん(笑)。
サムラン:迫る爺さん。地獄の軍団。
GM:接近戦や。
茶汲:「お元気ですねぇ」と、林檎の皮でも剥いとく。ショリショリ……
GM:では爺の抱きつき攻撃。50%で(ガシャン)……56、失敗。目を血走らせて跳ねたブライトは、勢い余って茶汲の隣の壁に頭から激突する。「うぎゃああぁぁぁっ!痛い痛いぃぃぃっっ!」七転八倒大暴れ。
茶汲:なんかさっきから一人で暴れてますけど。
GM:「腰も痛いぃぃっ!立てなぁぁい!起してくれぇぇっ!」
茶汲:じゃあ起して上げますか。
GM:全力でむしゃぶりついてくる。
アンネ:ここぞとばかりに(笑)。
茶汲:爺さん投げる。
GM:<投げ>ロールどうぞ。
茶汲:<投げ>?
アンネ:<圓明流>のことやろ。(編注:自作のキャラシート表記です。正しくは<グラップル(格闘術)>)
茶汲:えー、<圓明流>25%で……(ガシャン)……97、失敗。
GM:猛る老人に押し倒された。ブライトは白目を剥いてよだれを垂らし、盛んに腰を振っている。
アンネ:ひさしぶりじゃのぅぅ(笑)。
サムラン:種植え付けられんねんな。
茶汲:「いやーっ!助けてーっ!!」
アンネ:こんなに元気な爺さんやったらええんちゃう?
サムラン:でも茶汲さんがアンネさんの婆ちゃんになるんやで。
アンネ:それは嫌ーっ。

GM:さて、図書館で調べ物を終えた三人が、アンネの家にやって来ると、茶汲の叫び声が聞こえてくる。窓際のカーテンには、馬乗り状態で激しく律動する爺さんのシルエットが。
茶汲:「助けてーっ! 誰か助けてよーっ!」
アンネ:窓から飛び込んで、爺に<昇龍拳>。(編注:自作のキャラシート表記です。正しくは<パンチ>) (ガシャン)……失敗。
サムラン:窓から飛び込んで、爺に<神龍拳>。(編注:そんな表記はありません。正しくは<パンチ>) (ガシャン)……34、成功。ダメージ7発。
GM:ブライトは派手に吹き飛ぶ。
サムラン:レベル3。
茶汲:殺ったんちゃう!?
GM:床で痙攣してるから、まだ息はあるみたい。
アンネ:「もぉ、お爺さん。寝てなくちゃ駄目じゃない」 ベッドに寝かしつける。
GM:ちょうど往診に来ていたらしいシェルバートが騒ぎを聞きつけて部屋に飛び込んでくる。「ブライトさん、どうしたんですか!?」
アンネ:「いや、たいしたことじゃないんです。ちょっと種を植え付けられそうになっただけで……」
GM:「しかし、あなた方は窓から入ってきたみたいだし、身内の方々でかなり大騒ぎしていたようでもありましたし……! ひょっとして、今回の奇病の犯人はブライトさんなのですか!?」
アンネ:「な、何を言うんですか!」
サムラン:「『当たらずと言えども遠からず』、デスネ」
茶汲:わぁっ(笑)。
サムラン:「真実はすぐにわかりマースヨーッ!」
茶汲:あはは(笑)。
サムラン:「スグにNEEEーッ!」
アンネ:「……もう少しお待ち下さい。今は調査中なので」
狩野:「ところで、シェルバートさんは何歳ですか?」
GM:33才。
アンネ:某ヤブ医者と同じか。
GM:さて、欲情老人から辛うじて救い出された茶汲は、息も絶え絶えで起き上がり、こんな老人の見舞いに行くなんて言い出したことを激しく後悔する。
茶汲:せっかく人の為になることをしようと思ったのに。
サムラン:ある意味なったやん。
アンネ:今はベッドで悶絶してるけどな。
茶汲:あ、そうか。「じゃあお爺ちゃん。お元気で」

GM:さて、ブライト宅を出た一行。
サムラン:じやあ、その昔、村人達によって焼き払われたとかいう、村外れの魔女の屋敷跡にでも行ってみますか。
GM:了解。君達が村人に訪ねながらその場所に向かおうとすると、天気が急に悪くなってくる。で、道中、君達に向かってローザが駆け寄ってくる。
アンネ:「どうしたの?」
GM:「兄がっ! 兄がさっき、猟銃を持って家を飛び出していったんです!」
狩野:「行き先はわかりますか?」
GM:「そ、それはちょっと……」……そやね、全員<幸運>ロール振ってみて。
狩野:(ガシャン)……成功。
アンネ:成功!
茶汲:せいこー。
サムラン:成功。
GM:みんな成功か。狩野が秋葉原で買った胡散臭い発信機が突然光と音を発する。方角は、村外れ。君達が向かおうとしている所やね。
アンネ:「それは私達が今向かっているペニョンピン魔女一族の屋敷のことねっ!」
GM:……そんな名前やったんか。
サムラン:村人に場所訊きながら走る。
GM:「あの廃屋ならあっちだっ!」と、訪ねる人が次々と正確な場所を教えてくれる。で、その屋敷は、君らがつい先日訪れた墓場の裏手、山の斜面を背にした森の木々の合間にあった。
茶汲:そんな近くやったん?
GM:寒いから近づけた。屋敷の形は『アダムスファミリー』を想像のこと。
サムラン:ジャジャジャジャン!(テ注:ファミリーが出ている車のCMのBGM)……ということは、屋敷の敷地内にも墓場があるねんな?
GM:うん。西洋風の白い墓石の墓場がある。
サムラン:『起きてよ! 伯父さん起きてよっ!』(編注:ファミリーの小僧風台詞)
GM:道すがら、タイ人が墓石にしがみついて退行したような子供っぽい奇声を上げ始めてる。
茶汲:あぁ(笑)。
アンネ:ほっとこ。
狩野:屋敷目指す。
アンネ:ローザさんの兄のベランダンさんは? その辺おらへん?
GM:……ううっっ、寒ーっっ。えー、墓場をわき目に通り過ぎた君らは、なんとか形を留めている程度のボロボロの屋敷にたどり着く。


 
 
 

▼replay_Call of CTHULHU

■『蛇男、爆発犬餌を飲み込む』/10

←return   →next