▼replay_Far Roads to Lord

■『忘れられた黒い魔女』/05

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■ sleep 05
〜川〜

GM:さて、水不足を心配する村人達の頼みをきき、干上がった川岸を上流へ上るフドウ、リン、クワッキンとシュウ。
フドウ:道中四角い石などを見つけては興奮している。「四角ぢゃ! 四角の石ぢゃ!」
リン:コレクター(笑)。
GM:じゃあシュウは感覚RR難易度20で振ってみて。
シュウ:(ガシャン)……足して28。
GM:すると君の横では干上がった川の中を、四つん這いになったり干からびた魚の死骸などを踏みつけたりしながら、アザラシが、必死で四角いものを捜している。
シュウ:胡散臭い。
GM:その奇妙な皮を被った老人の隣では、薄気味悪い物体が出たり入ったりして時々光ったりしてる鍬を肩に担いだ娘が、ニコニコしながらも、時折しゃっくりのようにチュン、チュチュンと鳴いているのを目撃する。どうやら無意識のようやね。
シュウ:こいつも胡散臭い。
GM:で、その二人を眺めていると、時折、ふといなくなるように影が薄く感じられる。
シュウ:なんだこりゃ。
GM:三人ともどうも、様子がおかしい。
シュウ:いや、こいつらがおかしいのは、出会った時から知っていた。
フドウ:井戸から這い出できたあんたに言われたかないのぅ。
シュウ:どうやら探索の人選を誤ったらしい。

GM:さて、そんな奇妙な行進をしばらくしていると、やがて黒い森にわけ入り、切り立った崖に突き当たる。ウニ山の麓に着いたみたい。干上がった川があった場所は、滝のようになっていて、四角いフドウもちょっと登るのはためらわれそうな高さやね。それと川跡から外れて傍らの山周辺の森の中に入って行けば、もう少しまともな登り道も捜せそうな気配やけど。どうする?
シュウ:骰子(サイコロ)で決めよう。どっちがいいかなぁー奇数が出たらロッククライミング。偶数が出たら森の中や。(ガシャン)……6。
フドウ:森か。
シュウ:ロッククライミングだ。
リン:何故(笑)。
シュウ:登れ、さぁ登れ!
GM:登礬やるんやったら、運動RR30。さすがに足場ももろく切り立ってるからな。
シュウ:それは、無理ってことかい?
GM:いや、ゾロ目とか出せば、登れんこともない。
シュウ:では不肖私が。てりゃ、(ガシャン)……ただの16。
GM:勢いよく壁面に張り着いた丘小人。軽快に十数m登ってゆくが、ある場所に突き出た手頃な岩を掴んだところ、突然それがすっぽ抜け、『アッ!』という短い悲鳴とともに態勢を崩して落下。下でまだ石拾いをしていたフドウは、自分の周りにパラパラと小石が落下してくるのを見て我に返り、手を休める。
フドウ:ん?なんりゃ? 見上げる。
GM:シュウマッハがゴロゴロ転がり落ちてくる。
フドウ:丸はいらーん! 逃げる。
GM:運動RR20。
フドウ:ヤッ! (ガシャン)……近くに(幸運を呼ぶ)美術品とかはないわな……11。どうやら逃げ切れんかったらしい。「アッ! もぉだめぢゃぁぁああっ!」 切なげに辺りを見回す。
GM:どうやら助けを求めているらしい。干上がった川辺跡で鍬を振り回してるリンはなんかする。
リン:期待のまなざしで衝突を見守る(笑)。
GM:君のわくわく度(喜び)が1D6上がる。鍬は?
クワッキン:……(また、寝てる)……光っとく。
GM:誰も助けてくれないことを悟ったフドウはやるせなさ1D6上昇、そして衝突。
フドウ:最後の瞬間に四角く身を寄せる。キュッ。
GM:生ける肉の弾丸打撃は2D10。小人が振りや。
シュウ:2と4で6。
GM:小人の前頭部とアザラシの後頭部がカチ当たり、シュウの目から火花が飛ぶ。はい、トリップしたので君にもマジックカードをあげよう。
シュウ:見てええんか。<混じり合う全ての色>?
GM:パワーソースやな。基本的にそういった色のカードと、<鳥>とか<鎖>とかいったイメージを組み合わせて魔法を作ることができる。で、ブチ当たられたフドウは、辺り一面光輝く四角がきらきら舞い散る光景を見てひどく興奮する。
フドウ:あれじゃ! あれが儂の追い求めておる四角じゃ!! 手足をカクカク広げわめき散らす。
GM:カクカクよろめいたフドウは川跡の真ん中に倒れ伏す。一瞬影が消える。
フドウ:もう、あかんらしい。
GM:そんな状況がほんの数瞬のうちに起こったわけやけれど、鑑賞していたリンは、どうでした?
リン:あんまり、おもしろくなかった(笑)。


 
 
 

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