■ scene 05
〜路地裏で袋を被せられた人と、それを見つけた人々〜
GM:ではこちら。(と、ラングを見るマスター)
ラング:『袋を発見』
スカイニット:ホウ、ホウ、ホウ。
クコ:それはフクロウ(笑)。
GM:袋か……ちょっと待って下さいね。(と、スカイニットを見るマスター)
スカイニット:『死体や遺品』
GM:死体や遺品……ちょっと待って下さいね。(と、クコを見るマスター)
クコ:『モンスターに襲われる』
(一同爆笑)
GM:それはわかりやすい(笑)。では、町中の厨房に歌姫コンテストと料理コンテストの宣伝に駆け回るクコ。夜の裏通りなどを、元気よく走っています。すると突然、襟首をガシッと捕まれる。で、路地裏の壁に投げつけられる。「へっへっへ。会いたかったぜ、小人野郎ぉ……」
クコ:えっ? モンスター?
GM:モンスターのように恐ろしい、あのチンピラ二人組ですね。
クコ:あぁ、なるほど(笑)。
GM:暴れる間もなく大男の方に背後から羽交い締めにされ、小男の方に、頭から麦袋を被せられる。しかもそれ、タマネギ臭いねん(笑)。
クコ:うははぁっ(笑)。
GM:で、袋の口をギュッと荒縄で縛られた後は、文字通り袋叩きにされる。で、仕上げに壁に何度もぶつけられた後、ポイッと路地裏の暗がりに投げ捨てられる。
スカイニット:へたしたら、『死体』発見ですか(笑)?
GM:クコにはチンピラ二人組の話が聞こえる。「おい、ドーフ。トドメ、刺しちまうか?」「おいペス。刃物はやめとけ。こんな場所で刃傷沙汰起こしてる場合じゃねぇ。俺達にはこれから仕事があるだろ」「そうだな。行くか」……と、二人の声が遠ざかっていきます。
クコ:……助かった(笑)。
GM:さて、スカイニットがルソーのいる『黒猫』亭へ行くと……『遺品』ですね……えー、ルソーか声をかけてきます。「よぉ、スカイニット。久しぶりだな」
スカイニット:「ええ、ルソーの旦那。実はね……」と、歌コンテストの話をして「そんなわけで、なにかおもしろい優勝商品を探してるのよ。ミス歌姫だから、できれば女の子が興味を持ちそうな装飾品とかがいいんだけれど……」
GM:「ほぉ、装飾品か……ならこれなんてどうだ?」と、ルソーは棚から首飾りを手にとって見せる。で、スカイニットはそれを見た途端、なにか強烈に禍々しい雰囲気を感じる。
スカイニット:禍々しい?
GM:マジックカード三枚差し上げます。
スカイニット:<赤>に……
GM:!……「それはな。ある血筋のいい公爵家の奥方か誰かかが、それを妬む者達によって殺された時に身につけていた首輪らしいんだ」(笑)。
(ラング):(スカイニットが引いたカードを覗きつつ)<赤>に<五芒星>に<鎖>って、あからさまに呪い系やな(笑)。
スカイニット:それは……ちょっと……賞品向きではないような(笑)。
GM:「まぁ、単なる噂話だしな。それさえ黙っていれば、モノは確かだぜ」(笑)。
スカイニット:「いや、賞品なのよ、賞品!」(笑)。
GM:「……実はな。俺もこれを早いとこ手放したくて、仕方なかったんだ」(笑)。
スカイニット:「よし、じゃあこうしよう。私がその不吉な首飾りを引き取ってあげる。だから、この金貨30枚くらいで、何か別の……ティアラとか用意してちょうだいよ」
GM:「なんだ。それを賞品に使わないのか」
(袋の中のクコ):『豪華賞品(呪い付)』(笑)。
スカイニット:「使わないって。なんならこれ、ここに置いてってもいいのよ」
GM:「わかったわかった。じゃあ早速ティアラかなんか用意しとくから、明日の朝にでも取りに来てくれよ」
スカイニット:「ええ。お願いね」
GM:と、『黒猫』亭を出たスカイニット。帰り道、じぃーっと、路地裏の奥を見つめるラングを見かけます。
スカイニット:「ラング、何やってるの?」
ラング:「いや。あ……」
GM:「あれ。何か路地裏の奥で蠢く袋があるんだ」(笑)、と相棒が言いました。
(一同爆笑)
ラング:「蠢く袋があるんだ」(笑)。
(シアン):あはは(笑)。
蠢く袋:「ううっ、ううっ」って(笑)。
スカイニット:「なんかあの声、聞いたことない!?」
ラング:「あるようなーないようなー」(笑)。仕方ない、意を決して、袋を開けに行きましょう。
スカイニット:腹据わってるから、ダッと駆け寄って、バッと開封。
GM:するとそのタマネギ臭い麦袋の中から、ボコボコにされた小人がドチャッと(笑)。
スカイニット:「ち、ちょっとクコ! 生きてる!?」
クコ:半分気絶状態(笑)。
スカイニット:治癒を促進させる、回復の魔法を使います。(ガシャン)……18。
GM:まぁ、成功でいいです。
スカイニット:回復は最大2D6みたいやけど。ダメージの方は?
GM:具体的にはダメージ出してなかったけど、一応振ってみて。
スカイニット:8点回復しました。
クコ:8点って、結構回復してると思う。
GM:まぁ、タマネギ袋から解放されて一息ついたクコ。
クコ:ふぃーっ(笑)。
GM:路地裏の暗がりで頭を寄せ合う三人。
スカイニット:「なにクコ。新しい罠の研究?」
クコ:「あぁ、そうそう……っていうわけじゃなくて!」
(一同爆笑)
ラング:「誰にやられたんだ?」
クコ:「あの声と調子からして、多分……あのデコボココンビだ」(笑)。
ラング:なるほど(笑)。
GM:やっぱ、あの酒場のことといい、ラウムの森のことといい、小人には散々やられたし、相当根に持ってたみたいやね。
スカイニット:あいつら、生きとったんや。
ラング:殺してへん殺してへん。
クコ:「あいつらまた、何か悪いことを考えてるみたいなんだ」
ラング:「何か言ってたのか?」
クコ:「仕事がある、とか言ってた。あいつらの仕事なんて決まってるさ!」
(一同爆笑)
スカイニット:「まぁ、まともな仕事じゃなさそうね」
クコ:「気になる……」
GM:さて、そんな感じで一息ついた三人が宿屋に戻ると、シアンは既に爆睡中。
クコ:あー、よだれ垂らしてるー(笑)。
GM:ポリーは一人でお酌などしながら、ちょっとへべれけ状態。
シアン:(GMに)「夢の話をしたいんですけど」
スカイニット:(ラングに)「何か寝言言ってるよ(笑)。とりあえず『幸運の風』に運ぶ?」
ラング:「そやな」
GM:ではラングの背に揺られながら寝言に成功するかどうかは、感覚20以上。なんにせよ、目は覚めません。
シアン:(ガシャン)……18なんで、33。
GM:大成功。事細かな寝言をお伝え下さい。
ラング:そっから何か不吉な魔力的なものを感じんねんな。
シアン:ついでに、あの……えっと……
GM:詳細共々、全部私ではなく、こちらに語って下さい。(とラングを指す)
シアン:「あの……地の底から湧き出てるような……禍々しい力が……」
GM:めっちゃ棒読み口調やし(笑)。
ラング:相変わらず棒読みな寝言やなぁ(笑)。
シアン:「えっと……地の底から湧き出てくるような禍々しいランプが……」
ラング:「禍々しいランプ!?」
GM:寝言に聞き返す詩人(笑)。
シアン:(笑)。「うーん……黒い力が……ランプの火が消えて、鳥がどこか遠くの世界へ行っちゃうような……」
GM:夢占い師の寝言は混迷を極める(笑)。
ラング:そこから俺に、一体何を聞き取れというのだ(笑)。
GM:詩人はとても不思議な気分になる。そりゃもう魔力的に(笑)。
シアン:(GMに)「……ランプの火が消えたんですよね?」
GM:(ラングに)……やってさ(笑)。誰かに問いかけるような妙な寝言が続いてます。
ラング:俺に質問されても(笑)。
シアン:(笑)。「ランプの火がぁ……鳥がぁ……鳥がぁ……」
スカイニット:(GMに)それは何か、魔力的なものを感じるんじゃないですか(笑)?
GM:なるほど(笑)。詩人はどんどん不思議な気持ちが頭をよぎる……ってことで、カード一枚、どうぞ。
ラング:<円>
GM:夢占い師の中では、何か完結した同じ夢の繰り返しがグルグル回ってる……んじゃないかな、って気分になる。詩人はもうさっぱりや。
ラング:まるでウ○トラQ観てる気分やわ(笑)。
|