■ scene 06
〜レア触媒に仕立て上げる雪精と、彼女が引き取ったレアな首飾りに受信妨害された占い師〜
スカイニット:じゃあシアンを寝かせた後、また酒場に戻ってきてラングに言う。「むー、でも何か、トトの話と通じるものがあるよねー」
ラング:「まぁ、俺は実際に、その竪琴の話は聞いたことないんだけどな」
スカイニット:「あんた、おかしいんじゃない?」
ラング:「おかしいのはお前だろ」(笑)。
GM:ジャンとジャックも突っ込みいれる。「そうだぜスカイニット。あんた最近おかしいよ。なんだか独り言とか増えてないか」(笑)。
スカイニット:「気のせいよ」(笑)。
GM:「そんなので、明日のコンテストの伴奏とか出来んのかよ」
スカイニット:「今日の演奏見てなかったの?」
GM:「あん時は独り言いってなかったけどな。なんにせよ、楽器にブツブツ話しかける癖、やめた方がいいぜ」
スカイニット:「もー、わかったわよ。気をつけるわ」
GM:と、そんなやりとりを見てるクコは?
クコ:うん、ラングは? シアンを寝床に連れて行って帰ってきたん?
GM:そやね。もうポリーさんもウトウトしつつある。「あのー、今日はもうお開きですかー? 私ももう、帰った方がいいのかなぁ?」
クコ:「そうですね」
GM:「ユイランさんを探す手伝い、私もしたいんだけど、明日はいつ何処で集まったらいいんでしょう?」
ラング:「明日の夕方、中央広場でミス歌姫コンテストがあるから、それに参加するように」(笑)。
GM:「え? 歌のコンテストに参加するんですか?」(笑)。「私、あんまり人前で歌ったことなんてないんだけど、がんばってみます」と、ちょっとうれしそう(笑)。ノリのいい人ですな。
ラング:とりあえず参加者一人ゲット(笑)。
スカイニット:サクラって奴ですね。
クコ:じゃあポリーさんも帰して、後は……何でしたっけ?……あの団体?
スカイニット:パオパオ団?……確かルソーの宿屋に泊まってなかったっけ? もう一回、ルソーの店行って確かめようか。ちょっと訊きに行ってみます。
GM:「あぁ、その連中なら、今朝方町を出ていったぜ」
ラング:今朝方?
GM:「特に怪しいところなんてなかったぜ」(笑)。……パオパオ団なんて口からデマカセやし(笑)。
スカイニット:ん? じゃあ、この町って地下都市とかは……
GM:「そんな話、聞いたことないな」と、ルソー。
ラング:女の子が一人で泊まれそうな場所とかは? あんまりないかな?
GM:ないでしょうね。泊まることはできても、結構目立つと思うから、わざわざそんなことはしないと思います。あとまぁ、この町の治安とかは結構いい方なんですけどね。平和すぎるくらいで。
ラング:どこを探すべきかな……
スカイニット:ちょっと思い出してみたいんですけど、劇団とか見せ物関係の一座で、新しい団員とか募集してるところとかなかったですか?
GM:知力15以上で。
スカイニット:(ガシャン)……あぁ、微妙に失敗。
クコ:じゃあ、明日の仕込みとかしながら……
GM:料理コンテスト(笑)?
クコ:うん。
GM:厨房のおやじも早速仕込みに入ってる。「よぉ、クコ。明日の露店。久々に腕が鳴るって感じで楽しみだな。俺達もすっかり興奮してきちまったぜ」
クコ:チラシの方もちょっと刷ってみる。
スカイニット:その人達の賞品って金貨20枚くらいでいいかな。
クコ:そんなにいらないでしょう。一位になったっていう喜びで十分。
ラング:じゃあ、金貨5枚分くらいで。
GM:まぁ、そんなわけでそろそろ翌日にいきます。夕方まではまだ時間があるので、各自適当に行動してもらっていいです。
スカイニット:私は『黒猫』亭に、賞品を取りに。
GM:じゃあ、ルソーがいい感じの首飾りを渡してくれる。「ティアラはなかったけど、これなら文句ないだろ。なんの呪いもついてない掘り出し物の一品さ」
スカイニット:「ありがとう、ルソー。じゃあこれ」と、金貨30枚。
GM:「ミス歌姫コンテストってのは、あんたも出るのかい、スカイニット? 最近は竪琴とか風琴ばかり弾いてるみたいだけど。歌も歌えたよな?」
スカイニット:「あたし歌は全然よ(笑)。まぁ、出てもいいんだけど、一応主催者だしね」
GM:「え、そうだったのか?」
スカイニット:「そうでなきゃ、こんな賞品なんて捜しにこないわよ」
GM:「そうか。まぁ、夕方には俺も見に行ってみるよ」
スカイニット:「ええ。来てよ」
GM:ってことで。店を出るスカイニット。他の人は?
ラング:噴水広場の方へ行ってみよかな。参加者とか集まってきてるかな、と。
GM:そやね。年頃の娘さん達が、ぼちぼち集まり始めてるみたい。
ラング:その中に、あの白銀の髪の子とかは……
GM:まだ見あたりませんね。「あのー、このコンテストの参加登録とかは、どうすればいいんですか?」と娘さん達は、その場にいたそれらしい人……ジャンとジャックに訊いてたりしてる。「え?……俺達に訊かれてもなぁ……あ、あそこにいるシレリ(雪精)に訊くといいよ。おい、スカイニット!」
スカイニット:え? 私も来てたんですか? えーっと、「あぁ、参加者の人達ね」
GM:娘さんが二、三人ですが。
スカイニット:「じゃあここに……」って……あの、この世界、文字の読み書きとかって、ある程度は広まってるん?
GM:うん。大丈夫。
スカイニット:「じゃあここに名前を書いてくれる?」と。あとは適当に開催時刻などを話しつつ。
GM:噴水の近くからは「アァーウゥーイィー♪」とか素っ頓狂な歌声が上がってる。ポリーさんですね。「ラングさん、スカイニットさん、私、がんばりますからねー」とか、陽気に手を振っている。
スカイニット:「……ま、まぁ、誰でも気軽に参加できるから。他の人達も呼んできてね」と、その娘達に。「あぁ、優勝賞品はこれよ」って、首飾りをちょっと見せる。
シアン:あのー、ポリーさんに、魔力探知をするための……その、香水の……どんな魔法か……
クコ:魔力的な感じとか訊いてみる、と。
シアン:うん。そう。
GM:「え? あの香水の魔力? うーん、あれは『緑の月の祝福』って呼ばれてたくらいだから、やっぱり<緑>の魔法と関係があるんじゃないかなぁ。植物系の材料も結構使ったし。ほら、虹色キノコとか」
ラング:なるほど。
クコ:あれの残りとか、欠片とか残ってないんですかね?
GM:あ、キノコの欠片?
クコ:うん。それを魔法の触媒とかにしたら。
シアン:うん。
GM:おおっ。そやね。ではそれを聞いたポリーが、懐をゴソゴソ……パッと取り出す。
クコ:そんなとこに、まだ持ってたのか(笑)。
GM:「はい。これまだ使えると思います。じゃあ私、歌の練習があるから」……で、それを触媒に魔法使うんですか?
シアン:今まで杖を使ってきたけど、その触媒は一回使うとおしまい?
GM:おしまい。
スカイニット:対象を限定して使う? 『緑の香水』を使った娘を捜す魔法、とか。
GM:そこまで対象を絞り込むと、難易度は高くなりますよ。
スカイニット:あ、そうか。絞り込んだ方がマズいんか。
GM:単に漠然と、緑の魔力の気配を辿る、とかにしておいた方が、ピピッと気やすいと思う。もしわかるんやったら、方角とかを絞り込むって手もあるけど。
ラング:どのへん辺りやろう、ってことか。
GM:さぁ、どうしましょう?
クコ:特別触媒。
シアン:キノコはどれくらい残ってるんですか?
GM:半欠片程度かな。クコがパクッとやればおしまいになるくらいの分量。
クコ:食べるん(笑)?
シアン:触媒にするにはどれくらい使うん?
GM:どれくらい使いたいんですか? いっぱい使えば効果は高まるやろし。ケチれば効果は下がるかと思われます。ようは一回でドチャッと使ってしまうか、まぁ、欠片を細かく砕いて使えば、2、3回試すことも出来そう。
シアン:じゃあ3回で。
GM:それやったら、魔法の難易度に-3できます。
クコ:なくなったらまた、キノコ見つけてもいいし。
GM:別のキノコやと無理なんですよ。虹色キノコを北の森のラウムの角で清めたものでないと(笑)。
クコ:あ、そっか。
スカイニット:そんなレアな触媒なら、も少し色つけましょうよ(笑)。
(一同爆笑)
GM:そう(笑)? じゃあ-5でいいよ。
シアン:えっと、じゃあ『キノコの魔力を帯びてるものを探す』魔法を。
GM:うん。でも修正-5もつくことやし、いつもより強い魔法も作れると思うよ。カード増やした方が、その効果は増すんで。
シアン:うー。
GM:シアンは、もともと霊感も高いし、個人的にはカード5枚くらいまでは、結構楽にいけると思うんやけど。
ラング:イメージ一枚で難易度5でしたよね?
GM:うん。
シアン:えっと……じゃあ、<ランプ>と<馬>と<車輪>と……<白>で。『魔力を関知して、その発生源を辿る』魔法を。
GM:はい。では難易度25から、
クコ:キノコの触媒分5と、
スカイニット:あとはMPを好きなだけ減らして霊感ロール?
GM:うん。
シアン:じゃあマジックポイントを3使う。
GM:では、難易度17以上で。
シアン:17以上……(ガシャン)……24。
GM:成功。すると、噴水広場でぼんやりしていたシアンの髪の毛が突然ピピーンと逆立ちます。キタ○ウ状態(笑)。
シアン:(笑)。
GM:すぐ側に強力な魔力源を関知。猛烈に呪われた気配ですね。
スカイニット:あ……ポケットからジャラッと(笑)。
GM:スカイニットが禍々しいオーラを放つ首飾りを取り出しました。とりあえずそのすぐ近くから呪われた魔力がビンビン伝わってきて、他の気配は辿れない状態です。
スカイニット:「何?」って顔してる。
シアン:……失敗(笑)?
スカイニット:いや、呪文は成功してるけど。
GM:別なモノを探知してしまったみたい(笑)。
クコ:なんてこったい(笑)。
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