▼replay_Far Roads to Lord

■『クコ、食材になる』/05

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■ scene 05
〜森で耄碌し始める老人達と、黙々と任務を遂行する詩人〜

GM:はい、南の森につきました。クコはウサギ狩りに出かけたそうですが、さて、どうしましょう?
ヨザック:ここはやはり、ウサギ穴がありそうな所を探してみたいですな。
GM:じゃあとりあえず、地縁カードを引いて、何が起きたか決めてみますか。(と森の地縁カードを差し出す)
リーン:はーい。
ヨザック:とおっ。
オウサマ:これは表に見せても、
GM:別に問題ないです。そこに書いてる出来事を、1D6振って決めてみて下さい。
リーン:1D6ぅー。(ガシャン)……
GM:ところでみなさん、この集団の隊長は誰なんでしょう? やっぱ長屋の村長か、千年以上生きてるオウサマ?
ヨザック:ここはやはり年の順かのぅ。
リーン:年功序列?
オウサマ:みんなをまとめて引っ張っていくということに、まだ適応できない私がいるんですけど。おろおろよろよろし始める。
リーン:じゃあよそ見しそうになったら、後ろから首をクイッと捻るから(笑)。
GM:で、結局、この四人はそれぞれ別々にウサギ穴捜しをしたのか、みんな一緒で探してたのか、捜索隊長のオウサマ、決めて下さい。
ミシュリ:ちなみに私は絶対道に迷いません。(編注:風妖の特典)
GM:どこへ行くか分かってないから、迷うも迷わないもないです。
ミシュリ:帰り道はわかる、と。
GM:まぁ、とりあえず、それぞれどういう状況になったか言ってって下さい。
リーン:はい。『森に行く手を遮られました』
ヨザック:『歓迎せざる者/謎の老人』に会いました。
リーン:また、じいちゃん増えるの(笑)?
ヨザック:これ(←『謎の老人』)、自分にしたいんですけど(笑)。
リーン:森の中に鏡が(笑)。
オウサマ:『回復の泉』
ミシュリ:『妖精/精霊に、お願いされる』
オウサマ:まぁ、老人がはぐれると面倒なんで、みんな一緒の行動でいいですかね。
リーン:はい。
GM:では、順番にかたづけていきますか。さて、森の中をブラブラ散策していた君達は、行き倒れの老人を発見します。
ヨザック:あっ、老人だっ(笑)。
ミシュリ:出たな老人。
オウサマ:また、平均年齢が上がるのぅ。
リーン:(笑)。
GM:長旅で薄汚れた白ローブをまとっています。
リーン:はい。では丁重に介護させて頂きます(笑)。
ヨザック:「こんなところに老人が一人で来きちゃいかんよ、危ない」
オウサマ:「そうぢゃ、そうぢゃ」
ミシュリ:「おまえらが言うなーっ」(笑)。ゲシゲシ。(←多分、蹴りをかました効果音)
ヨザック:「年を考えろーっ」
オウサマ:「そうぢゃ、そうぢゃ」
リーン:「ちょっとおじいちゃん。そんなところでまとまらないでーっ」(笑)。
GM:じゃあ全員、霊感17以上で振ってみて下さい。介護しようとしたリーンさんは15以上で。
リーン:はーい。(ガシャン)……あはは、周りの騒ぎが気になって失敗(笑)。
オウサマ:成功。
ヨザック:失敗。
ミシュリ:霊感17ですか?
GM:はい。
ミシュリ:22です。
GM:成功したのはオウサマとミシュリ。半妖精と風妖の魔法使い族ですか。
ヨザック:長屋の店子達ですな。
GM:では二人には、その行き倒れの老人の頭上に、こんなイメージが浮かんでいるのを目撃します。『金色と白色に瞬きながら、枯れ枝の周りを巡る、小さな星々』 で、君ら二人にそれが見えていることに気づいた老人は、リーンの腕の中で(笑)、もごもごと呻く。「そ、そこの古枝をちょぃと一ひねりしてくれんか。あとついでに、オザンやガルパニ、あとこの際アウルやイーヴォでも構わん。なんか儂に力を与えてくれー……あと酒も」……ガクッ。
ミシュリ:あ、死んだ。
ヨザック:酒?……酒が飲みたいのかのぅ。
オウサマ:我が儘なじじいぢゃ。
リーン:え? え? なんて言ったんですか?
GM:もごもご言ってたので、ちゃんと聞き取れなかったかもしれませんが。まぁ要するに、手持ちのカードとか使ってその現れたイメージに干渉して下さいって、ことです。ちなみに色付きのカードが魔力源、力の源です。あとは古枝。それは小枝の、
ミシュリ:逆位置。
GM:うん、そう。それをなんとかする、と。
ヨザック:しかし、儂の魔力はカスカスじゃのぅ。
リーン:じゃあ枯れ枝をポキッと折って……
GM:いや、そのイメージが見えたのは、オウサマとミシュリだけやから、なんかできるのは、その二人だけです。
リーン:あ、実際にある枝じゃないんですか。
ミシュリ:その老人は精霊かなんかなんですか?
GM:いや……真人間っぽい。
ミシュリ:え? 見えないって……
GM:いや、老人は全員、見えてます。リーンとヨザックには、老人の上に現れた古枝のイメージが見えてないだけで。
ミシュリ:あぁ。
GM:さて、そんなイメージに気づくことなく、老人介護に夢中のリーン。ヨザックは? また妙な爺さんが増えたなぁ、とか思ってるん?
ヨザック:酒はないが、とりあえず薬草を捜しに行くとしますか。
ミシュリ:さっき爺さんが言ったの、もう一回教えてくれませんか?
GM:もうイヤです。
ミシュリ:う゛ー。
オウサマ:手持ちのカードを使ってなんかするんですかね……
リーン:オザン、ガルパニ、アウル、イーヴォ……
ヨザック:(キャラシート右側の呪文説明を見て)あーっ、なるほど。それ、なんか色に対応してますねー。
GM:まぁ、もう一回言いますか。「そこの古枝をちょぃと一ひねりしてくれんか。あとついでに、オザンやガルパニ、あとこの際アウルやイーヴォでも構わん。なんか儂に力を与えてくれー……あと酒も」 …(台詞を真面目にメモし始める人達を見て)…あの、爺さんの台詞なんて、いちいちメモする必要もないですよ。要はみんなのイメージで適当にやるのが大事なんで。まぁ、今それができるのは、ミシュリとオウサマだけなんやけど。
リーン:なるほどなるほど。
GM:で、それが見えてるオウサマから、どうしましょう?
オウサマ:んー……フイッシュ(笑)。
GM:釣り竿でそのイメージを釣り上げるんですか? まぁ、別に構いませんけど。手持ちのカードとかは、どういうのを持ってるんですか? それ、見せてもらってもいいですよ。
オウサマ:ほい。
リーン:(向かいを覗き込んで)……<三角>。
GM:例えば、その<三角>を正しい向きで使えば、『何かを向上させる力』になるかもしれませんね。ちなみにその<古枝>は、逆向きやから『古枝』なんで、それをまた反対に向ければ『生き生きした枝』になると思います。ちなみにこれがその老人。(と、イラストを差し出すマスター)
ヨザック:ほぉ、白髭じいさんですか。

 老人の頭上に現れたイメージは、その行き倒れの老人の状態、つまり、『弱っている』状態を表しています。だから、その中の<古枝>反対へ向けたり、手持ちの色付カード(魔力源)を加えたりすることによって、老人が元気になるという、GMに言わせれば、ごくごく簡単な謎かけなのですが……

ヨザック:ヒゲヒゲ団。
リーン:介護介護。もぉー、おじいちゃんばっかり(笑)。
ヨザック:その老人がブツブツ言ってるのが全く聞こえずに、「はぁ? はぁ?」とか言ってる。「おぬし、入れ歯かぁ?」

 謎かけ以前が問題です。

ヨザック:「言ってることがわからんぞ」


 
 
 

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