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■『クコ、食材になる』/07

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■ scene 07
〜温泉にひたる老人達と一緒にされたくない佳人と、誘惑したと勘違いされた詩人〜

GM:「クコ?……聞いたことのない名前じゃのぅ」
オウサマ:「儂も会ったことないからのぅ」(笑)。
ミシュリ:私は見たことあるんですよね?
GM:うん。顔見知りです。
ミシュリ:じゃあ、こんなこんな格好で…と、説明してみます。
GM:それを正確に伝えるには…何か交渉とかしてみます?
ミシュリ:じゃあ…度胸で。
GM:とりあえず2D10振って足してもらえますか。
ミシュリ:(ガシャン)……えー、9の……20です。
GM:「うー、そうこと細かく説明されても知らんわい」
ヨザック:尊厳で聞き出すことはできませんか?
GM:いや、みんな。行き倒れの老人から一体何を聞き出そうと(笑)?
リーン:とりあえず、そんな小人を見たかどうかってことですよね。
GM:「この森で小人など、見てはおらんよ」
オウサマ:このカードはどうするんですか?(←使った魔法カードのこと)
GM:呪文欄に、構造とか書き込んだら、こちらへ返して下さい。
ヨザック:「ウサギがよく捕れる場所とか、知らんかのぅ」
GM:「儂もこの森に来たのは初めてじゃからのぅ」
オウサマ:「おぬし、まじない師じゃろう」
ヨザック:「そのまじないで、なんとか調べられんかのぅ」
GM:「……酒がきれておるから、ダメじゃな」(笑)。
オウサマ:「アル中老人め」
リーン:酒(笑)?
GM:「儂は今、ガソリンをきらしておる。さっきまで行き倒れだったくらいじゃしな。それこそそこの二人。さっき儂が魔法使いの小枝を渡してやったじゃろう? おぬし達自身でまじないでもかけて、捜してみてはどうかのぅ」
リーン:「(オウサマとミシュリに)できない?」
オウサマ:「おぉーぅ。難しいこと言いよるな」
GM:あの、もう一回、地縁カードで出たイベント、言ってってもらえますか。まずリーンさんは、
リーン:『森に行く手を遮られました』
GM:立ち止まってる現状と、見なしますか……
ヨザック:『謎の老人』
GM:……は、出ましたね。
オウサマ:『回復の泉』
GM:そこでまじないでもかけて捜してみると、見つかるかもしれませんよ。
オウサマ:……温泉じゃな。
ミシュリ:『妖精/精霊に、お願いされる』
GM:うーん……(シナリオノートを眺めながら)はいはい、もうちょっと待ってて下さい……(オウサマを見て)え? 温泉(笑)?
オウサマ:老人の『回復の泉』といえば、温泉じゃろ。
リーン:あはは(笑)。
ヨザック:素晴らしい(笑)!
GM:あぁ、まぁそんなものなら、霊感15以上振ってもらえます?
オウサマ:何か見えるんですかな。(ガシャン)……
GM:温泉の気配を関知します。
リーン:硫黄の臭いとか。
オウサマ:……(まじないオジジの口調で)「見えるぅー、何か見えるぞぉー」(笑)。
GM:「温泉じゃ、温泉が近いぞっ」と、オウサマのうわごとが続きます。
ヨザック:「おぉー、最近リュウマチが酷かったからのぅ、それはありがたい」
GM:あのー、老人達は料理人捜しより温泉行きに乗り気ですが、他の方々はどうしましょう?
リーン:あー、でも治療の役に立つかもしれないし、と、ちょっと興味が(笑)。
ミシュリ:あの丘小人は何にでも興味を示すから、温泉にも行ってるかもしれない。
GM:なるほど。ではそわそわと先を急ぎ始めた老人達についていく一行。しばらくすると、辺りに湯気が漂い始め、やがて木々の合間に、いかにも入ってくれー、と言わんばかりの温泉が見えてきます。
ヨザック:迷わず飛び込みます。
リーン:(笑)。
ヨザック:「おじいちゃん、服脱いで!」と、叱られそうな勢いで駆け出す(笑)。
リーン:「おじいちゃん、服服!」(笑)。
GM:「おぉー、おぬしら、早速こんなものを見つけおったか。なら儂も入るとするかのぅ」と、ペロ爺さんも入水開始。
リーン:えっ、ペロさんもいたの?
ヨザック:「ペロさん。その長い髭を乾かすのは、ちと大変じゃなぁ」(笑)。
GM:そんなことも気にせず。「ふぃー、いい気分ぢゃ」
ヨザック:「やっぱり老人には温泉じゃのぅー」
ミシュリ:ダメだ。和んでる(笑)。
リーン:じゃあその脇でお湯をすくって、成分とか調べてみます。臭いとか。
GM:では、知力15以上で。
リーン:(ガシャン)……25の……31です。
GM:リュウマチにもよく効きそうな、いいお湯です。
ヨザック:<薬草学>で、この温泉の周りに何か役に立ちそうな草とか生えてないか、調べれません? 温泉浸かりながら、ちょいちょいと(笑)。
GM:こちらも知力15以上で。
ヨザック:(ガシャン)……22。
GM:薬に使えそうな薬草などを引っこ抜きました。
ヨザック:「リーンさんや、これも使えそうじゃぞー」
リーン:「あー、はいはい」 じゃあそれを荷袋に詰めておきます。
ヨザック:よし、これで今朝の失敗を取り戻せたぞ(笑)。
オウサマ:儂は、「このお湯、ちと熱いのぅ」とかいいながら、さっきもらった<青>の小枝で、温度を下げようとする。
GM:あぁ、その小枝に込められた魔力源だけでは、魔法は使えません。それプラス、あと最低二枚のイメージが必要ということで、今回は無理みたい。周りの人には、オウサマが「お湯よ、冷めよ」とか一人ブツブツ
言いながら、小枝でグルグルかき回している奇妙な光景を目撃します。
ヨザック:また痴呆が進んだのかのぅ。
リーン:うーん、笑うに笑えない(笑)。
ミシュリ:ダメだ。和んでる(笑)。
GM:さて、ミシュリさん。
ミシュリ:はい。
GM:君の持ってた家宝の精霊の名前は何でしょう?(編注:先月のプレイヤーが冒険者向きでない、結構弱い人達だったことから、今月の方々には『精霊つき家宝』なる特殊兵器を進呈していたりします。まぁ、ローズで生み出される人達って、誰がどう作っても、基本的にみんな『村人A、B』並なんですけど)
ミシュリ:名前?
GM:ブーメランかなんかやったね、確か。
ヨザック:名前いるんですか?
リーン:つけてなかった。
ミシュリ:名前……名前……
GM:まぁ、後でもいいから、適当に決めてて下さい。で、そのミシュリの家宝のブーメランが何かを感じたみたい。ドロンドロンと、持ち主にだけ見えるんやけど、そのキャラシートに書いてある姿で現れた、名前未定の精霊が、ミシュリに告げる。『おい、ミシュリ。あっちの方で、何か、女の子が助けを求めるような声が聞こえたぜ。助けに行かなくていいのかー?』やって。
ミシュリ:「あ、それは大変だ。行かなくっちゃ」……って思うけど、みんな……まったりしてるんじゃ(笑)?
ヨザック:してますよぉ(笑)。
リーン:その側で介護も(笑)。
オウサマ:儂らに、その精霊の声は?
GM:聞こえてません。
オウサマ:独り言を言ってるようにしか見えない、と。
リーン:「あぁーん、ミシュリさんまでボケないでぇー、お願いですぅー」(笑)。
オウサマ:「困ったのぅ」
ヨザック:「若いのに、大変じゃ」
ミシュリ:「なんか、女の子が助けを呼んでる気がするんだけど」
リーン:「女の子?」
オウサマ:「仕方ない、儂がこの<青>の小枝でおぬしを治してやるか」
ミシュリ:「だから行ってみたいんだけど」
ヨザック:「空耳、空耳。この年になると、よくあることじゃから」
オウサマ:「空耳と呼んでる気がするのとは、ちと違うかも」
ミシュリ:「私はまだ、あんた達みたいにモウロクしてなーい!」(笑)。

   (一同爆笑)

リーン:「はいはいはいはい」(笑)。じゃ、それを聞いて、一応聞き耳たててみます。
GM:あぁ、それはちょっと、聞こえませんね。
オウサマ:聞き耳で聞こえる距離ではない、と。
ヨザック:その、精霊さんとやらは、簡単に呼び出せるん?
リーン:精霊って、一般的なもの?
GM:誓いを立てたりすると、みんなにも見える姿で積極的に出てきたりします。そういう不思議な道具をみんなも持ってることやし、魔法とか精霊とかは、一般的とまでは言わないものの、そんなに珍しいものでもありません。誓いのルール説明はまた後で。
リーン:とりあえず、『精霊に教えられた』って聞くと、あぁーそうなんか、と思っていいの?
GM:まぁ、君らも家宝持ってることやし、信じることはできます。(ミシュリに)このモウロクした人達に、交渉でちゃんと納得させてみます?
ミシュリ:『私が持ってるブーメランの精霊が言ってる』って?
GM:そんな話を、この老人衆が理解するかどうか(笑)。
リーン:混ぜないで下さい(笑)。
ヨザック:老人臭が伝染ったようじゃな(笑)。
リーン:えぇー、だんだん浸食してきてるん(笑)?
オウサマ:『臭い』のことじゃないと思うけど(笑)。
GM:なんでもいいけど。とにかく、温泉浸かっていい気分のまったりした連中の重い腰を動かせるような説明を。
ヨザック:説得して下さい(笑)。
リーン:混ぜないで下さーい(笑)。
GM:『度胸』とかで説得する?
リーン:いや、だから私は説得されなくても。
ミシュリ:『美麗』でやります。(ガシャン)……
GM:だそうで。はい、全員『美麗』で対抗ロールしてみて下さい。
ヨザック:うっ。その美しさには……惑わされんぞっ! フローラの名にかけてっ(笑)!! やぁっ、(ガシャン)……
リーン:あははっ(笑)。フローラ修正は?
GM:そんなもんありません。えー、ミシュリさんは?
ミシュリ:15。
GM:以上で、詩人の説得に納得がいきません。
ヨザック:び、美麗で抵抗ですか。きっつー。(編注:『愛嬌』9だけど『美麗』は3の老人)
リーン:(ガシャン)……抵抗はしましたけど。(編注:『愛嬌』1だけど『美麗』は11の佳人)
オウサマ:儂はのぼせて話をきくどころではなかったな。(つまり抵抗成功)
ミシュリ:んー、ちょっと低かったか……
リーン:(隣を覗き込んで)フローラさんへの愛は……あっ、足った(笑)。
GM:お湯に浸かったまま、
ヨザック:「おぬしの誘惑は受けないっ!」
ミシュリ:「誰がモウロク爺さんを誘惑するかっつーの!」(笑)。「ついてこないんなら、私一人でも行くわよ」って、精霊さんに場所訊きます。
GM:名前は?
ミシュリ:うっ……
GM:はい、また困ってます(笑)。
リーン:「ミシュリ、大丈夫? ちょっと待っててね。みんなを着替えさせるからー」(笑)。
ミシュリ:……『ラウフ』にします。
GM:ラルフ?
ミシュリ:ラ、ウ、フ。
GM:あぁ、ラウフね。
ヨザック:まぁ、あんまり長湯ってのも危険だから、そろそろ出ますか。
リーン:そうそう、倒れたら大変なんだから。みんな、上がって上がって。オウサマも高血圧あるんでしょ(笑)?
ヨザック:そんなに浸かってると、ツッちゃうよ。


 
 
 

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