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■『クコ、食材になる』/08

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■ scene 08
〜穴掘りを始める老人達と、足を眺めて居眠りを始めた老人〜

GM:さて、なんやかんやで温泉を出たみんな。とりあえず隊長のオウサマ、どうしましょう?
ミシュリ:私はとりあえず、ラウフに道案内をさせて森の奥へ進んでいきます。
GM:ブーメラン片手にダウジング状態で詩人は歩き出しました。
リーン:あーん、いっちゃったー。
ヨザック:まぁ、他に行く当てもないので、フラフラついて行きましょう。
リーン:「ちょっとヨザックさん、ちゃんと体拭いて。服来てから行きましょうねー」と、みんなの着替えを大急ぎで手伝います(笑)。「はいはい、みんな体拭いて」
GM:「本当に優しいお嬢さんじゃのぅ、儂は感心したわい」と、ペロ爺さんも介護されて喜んでます。
リーン:「ちゃんと髭も拭いてね。お爺ちゃん」
オウサマ:「あぁ。みんな行ってしもうた」

   (一同爆笑)

GM:確かに詩人と村長は行ってしまいましたが(笑)。
オウサマ:「このパーティで、儂はご意見番だったはずなんじゃが」(笑)。
リーン:あのー、こんな人達つれて、ミシュリに追いつけるのでしょうか(笑)?
GM:まぁ、待っててくれるでしょう。多分(笑)。で、そのミシュリ。
ミシュリ:はい。
GM:ブーメランの導きでしばらく進むと、やがて少し開けた場所に大きな木が見えてくるんやけど、その根元で、うーうー唸りながらバタバタさせてる足を見つけます。
ミシュリ:……?
リーン:はい? 足?
GM:はい、これがその状況。(と、イラストを差し出すマスター)
ミシュリ:あー、バタバターってしてる。
リーン:あぁ、地面から足が出てると。
ヨザック:この足は、サイズ的には? 見たことある?
オウサマ:「儂は見たことがあるぞ」
リーン:「はいはい、オウサマ。ちょっと黙っててねー」(笑)。
GM:まぁ、追いついた残りの人達も、その上半身を地面に埋めた足に遭遇します。
ミシュリ:見たことのある足ですか?
ヨザック:嗅いだことのある臭いですか?
GM:……君らがその足に何を期待してるんかは知りませんが……とりあえず霊感でも振ってみて下さい。
リーン:(笑)。
GM:16以上で。
ミシュリ:(ガシャン)……えーと、
リーン:出た。
GM:知り合いです。
ヨザック:嗅いだことのある臭いだ(笑)。
GM:変態かいな(笑)。
リーン:「はいはい、ヨザックさん。ちょっと離れててねー」(笑)。ということで、地面掘ります。
ミシュリ:23、成功です。
GM:えー、その人は多分、ペトラ工房のポリーさんの足みたいです。
リーン:ポリーさん?
GM:まぁ、リーンやヨザックには、森で採ってきた薬草などを引き取ってくれる、錬金術師の娘さんです。蒼石通りで工房を開いてる人。
リーン:だから知り合いと。
ヨザック:それを嗅いで、
GM:うん。お得意さま。……の、足の臭いがしました(笑)。
ヨザック:おぉ。逆さになったお得意さまの足の臭いじゃ(笑)。
リーン:掘り出します。
GM:うん。周りを少し掘ってみたリーンは気づくんやけど、なんかおかしいですね。そのつまり方は。足をギュウギュウ引っ張れば抜ける、なんて状態じゃないみたい。どうやって、そんな場所にはまったのか、不思議になるくらいのはまりぶりです。
リーン:ただごとじゃないみたい。
オウサマ:「<鎖><とんがり><足バタバタ>イメージが見えるぞぉ」(笑)。
ミシュリ:「ないないないない」(笑)。
リーン:「はいはいみんな。無駄口叩いてないで、手伝ってねぇー」(笑)。
オウサマ:「足じゃ、足が生えておる」
ヨザック:とりあえず、そのポリーさんはしゃべれる状態なんですか?
リーン:「ポリーさーん」
GM:「ううっ、ううっ」て唸ってる。なんせ地面の中やし。霊感17以上振ってみて。
リーン:はい。(ガシャン)……あー出ませーん。
ミシュリ:わかりません。
オウサマ:成功。
GM:では、その足を見ていたオウサマ1人だけが、そこにこんなイメージが浮かんでいることに気づきました。『黒い鎖が振り下ろされる度に、壊れていく車輪』
オウサマ:ふむ。これは…
GM:マジックカードとしては、<黒>、<鎖>、<車輪>の逆位置。解釈としては、ポリーさんは、自分の姿を変えようとしたんやけど、それが失敗してハマってる、という異常事態を表しているみたい。まぁ、薬やら魔法やらが失敗して穴に詰まってしまったんやろな、と、穴掘りの人達から少し離れて眺めてたオウサマは直感したということで。
ヨザック:じゃあ普通に転んで穴にはまったわけではない、と。
GM:うん。だから、リーンが堀だそうとするのは、かなり大変みたい。
リーン:そんなこと気づかずに、掘り続けてます。「ポリーさーん」
ミシュリ:足、引っ張ってみましょう(笑)。
GM:「ううっ、ううっ」て、地の底からめっちゃ痛そうなうめき声が(笑)。ブーメランのラウフも言う。『ミシュリ、痛がってるだろ。無理矢理は良くないぜ』
ヨザック:(絵を見ながら)……これは……木の根元?
GM:うん。どうもウサギ穴でもあったみたいですね。
ヨザック:……! キラーン! 手斧を取り出す。
リーン:ウサギ穴……(思考中)……
ヨザック:(リーンに)……危険すぎる。止めて下さい(笑)。
リーン:「ちょっと、ヨザックさん。腰を痛めてるでしょ」(笑)。
ヨザック:手斧を取り上げられ、腰に戻されます(笑)。
オウサマ:アブないジジイやな。
GM:さて、どうしましょう?
リーン:状況飲み込めてないので、ひたすら掘ります。
ヨザック:ペロ爺さんに、
GM:あぁ、そのペロ爺さんがオウサマに言う。「ここはおぬしの腕の見せ所じゃのぅ。儂は酒が切れておるから、手伝わんがの。まぁ、やれるだけやってみぃ」
オウサマ:「なぜ酒がいるんじゃ」……つまり、このイメージを組み合わせて、何か打開策を考えると。
ヨザック:さっきの<青>の小枝を足したりして…
GM:そやね。まぁ、色々試してみて下さい。その小枝を使ったり、他の人からカードを分けてもらったり、
オウサマ:そんなこともできるん?
GM:うん。霊感で勝ったらもらえます。それから、手持ちのカードが揃わなかった時でも、そのイメージに干渉して、状態を変えることもできるし。
ヨザック:んー。
GM:<黒>は変化。創造の力。
ヨザック:(イメージ解釈表の<青>の欄を見ながら)この、『吸収』って意味を逆に解釈すると、『排出』ってことにはなりませんか?
GM:まぁ、それでもいいと思います。(編注:色のカード、つまり魔力源の逆位置なんて聞いたことがありませんので、今思うと、なかなか怪しい解釈なのですが)
オウサマ:……ふむ。では、<青>の小枝を掲げて……(みんなに)あと、どうしましょう?
GM:そこに見えてるイメージ全部を使おうとすると、難易度高くなるから、さっきみたいに使えそうなところだけ持ってきてもいいですよ。例えば、その<鎖>を逆位置で使えば、『開放』の意味にもなるやろし。<壊れた車輪>を正位置に戻して使えば、ポリーさんを元の状態に戻せるかもしれんし。(編注:もう答え言ってますね。先月同様、今月の方々も、魔法の解釈では相当苦労されたようです。自由にやっていいよ、と言うと、逆に何やっていいのかわからなくなる、という状態なのでしょうか)
オウサマ:むー……
GM:まぁ、そんな捻ったイメージに<青>を足せばなんか呪文はできるでしょう。まぁ、そこで考え込んでるうちに、リーンさんの穴掘り作業が完了するかもしれませんし。
リーン:ほりほり(笑)。
オウサマ:うーん……5分、10分(笑)。
GM:老人はうつらうつらし始めます(笑)。
ミシュリ:(横からツッ込み)シパーン(笑)。
オウサマ:おおっ。気が遠くなっちょった(笑)。
ヨザック:まだ魔法使い慣れてないからなぁ。


 
 
 

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