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■『クコ、食材になる』/10

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■ scene 10
〜とにかく縮んだ人達〜

GM:ではとりあえず、まだ穴の外にいた三人。霊感17以上振ってみて。
リーン:あ、その前にちょっと(ガシャン)……薬の効果時間を……20ラウンドです。霊感の方は……
オウサマ:……失敗。
リーン:よいしょっ、(ガシャン)……失敗。
ミシュリ:20、成功。
GM:あ、リーンの他にも、薬飲んだ人は、効果時間決めといて下さい。ミシュリは? 20ラウンド?
ミシュリ:いや……私はポリーさんがつっかえてるのを見て怖くなって、まだ飲んでません(笑)。霊感に成功しただけ。
GM:うむ。それは賢い選択かもしれない。
ヨザック:釣り上げてくれてもいいよ(笑)。
GM:さて、薬飲むのをちょっと躊躇ってしまったミシュリは、そのウサギ穴の奥から、どんよりと怪しげな黒い霧のようなものが、霊的に立ち昇ってくるのを見てしまう。
ミシュリ:うわー、なんか嫌やなぁ、とか思いながらパッパッと。(手で払う仕草)
ヨザック:それ、加齢臭なんとちゃうん(笑)。
リーン:ヨ、ヨザックさんの香り(笑)? いや、さっき温泉入ったから大丈夫。
GM:記念にマジックカードを一枚進呈。適当にどうぞ。(と、ミシュリにカードを差し出すマスター)
ミシュリ:……<混じり合う全ての色>……
GM:さっきのヌルヌル魔法も構造書きました?
リーン:<黒>と<青>と<車輪>?
GM:そうそう。
オウサマ:を書くんですか。
GM:うん。で、もしそのカードが必要になった時には、呪文をバラして下さい。どーせ、そんなヌルヌル呪文なんて、他に使えそうな場所もないやろし(笑)。
ヨザック:フローラさん(←触媒)は(笑)……
ミシュリ:あ、私ちなみに<白>にします。
GM:あぁ、魔力源の小枝のことですね。了解。さて、とりあえず穴に飛び込んだのは、ヨザックとリーンの二人かな。
リーン:はーい。
ヨザック:スタッフ共々(笑)。
GM:で、地上では、オウサマとミシュリとポリーとペロが、成り行きを見守っている、と。ミシュリは穴から立ち上ってくる怪しげな煙を見て、
ミシュリ:来るな来るなーと、手でパッパッとしてる(笑)。
オウサマ:むー、とりあえずこれからどうするか、ミーティングじゃな。
GM:既に二人ほど、穴の奥に消えてます(笑)。ポリーさんが言う。「私はもうさっき飲んでしまったから、免疫がついて薬は効かないはずなんです。だから、これは……」と、二人の方を見て丸眼鏡を光らす(笑)。
ミシュリ:嫌やなぁ(笑)。
ヨザック:ポリーさんは人体実験がしたいだけなんじゃ(笑)?
GM:さぁ、どうでしょう? で、どうします(笑)?
ミシュリ:いや。でもさっき、穴の奥から、黒い嫌なモノも出てきてますしー。
GM:ペロ爺さんも、少し気がかりな風に言う。「確かに、穴の奥からなにやら禍々しい気配がするのぅ。あの二人、勇んで飛び込んでいきおったのはいいが、大丈夫かのぅ」
リーン:好きこのんで飛び込んだわけじゃないようーっ(笑)。
オウサマ:仕方ない。「あの程度の魚なら、釣ったことがあるんじゃ」とか言いつつ、<青>の小枝を取り出して、ブツブツ呟き始める。何か魔法でも唱えようかな。<青>で水をはって……
GM:え? <青>を使うって、早速作った呪文バラすんですか?(編注:GM勘違いしてます。小枝の魔力源は、何度でも使用可能なので) 霊感に成功すれば、さっきの呪文はカードに戻せます。
オウサマ:えっ、そうなん?
ヨザック:でも呪文はなくなったことになっちゃうんです。
GM:さっき作った二つとも、あっさりバラすには惜しい呪文やけど。まぁ使えない呪文であることは確かですし(笑)。
リーン:(笑)。
オウサマ:んー……まぁ……様子を見るかのぅ。(←結局呪文が惜しかった)

   (一同爆笑)

ヨザック:見捨てられたー(笑)。
GM:様子見かい。ミシュリさんはどうすんの?
ミシュリ:怖いから尻込みしてます。
GM:ブーメランの妖精、ラウフも言う。『おい、助けに行かなくてもいいのか?』
ミシュリ:「でもあの黒い霧、気持ち悪いよー」
リーン:あのーそうこうするうちに、私、ヨザックさんには追いつけないのでしょうか?
ヨザック:ヌルヌルの手をこう、下にして穴の中をズルズル滑っていく。「滑りはよいわい!」
GM:ノリノリですな。では穴の奥まで滑りきったってことで。はい、ヨザックさんの目の前には、こんな光景が繰り広げられていました。ひとまず、他の人には見せないで下さい。(と、イラストを村長に手渡すGM)
ヨザック:……ひょーっ! こ、これは怖過ぎるーっ(笑)!!
リーン:えっ?、えっ!? 私も見ていいですか?
GM:村長に続いて穴の底まで滑りきったってことで、リーンさんもどうぞ。
ヨザック:はい。(と、イラストを薬師にも見せる村長)……ところで、この『表情』はまんまなんですか?
GM:ええ。そのまんまの光景ですから。結構うれしそうです。
ヨザック、リーン:(大笑)。

 それは、数匹のウサギに囲まれ火あぶりにされる、うれしそうな丘小人の光景でした。

リーン:……帰ろっかなー(笑)。
ヨザック:(摩訶不思議な光景を目の前に)……婆さん、儂は一足先に逝ってしまったようじゃ(笑)。
GM:というわけで、地上の人達。穴の底からは、悲鳴やら楽しそうな笑い声やらが、微かに聞こえてきます。
オウサマ:しまった。タイミングを外したか(笑)?
ミシュリ:(笑)。
オウサマ:「よこせ、その薬ー」と、縮み薬をかっぱらおう。
GM:どうぞ。効果は3D10R。
オウサマ:(ガシャン)……20。
GM:その効果時間が切れたら、突然巨大化が始まることをお忘れなく。
リーン:はい。
ヨザック:ジジイがんばれ。
ミシュリ:え、結局オウサマも入っちゃったんですか?
オウサマ:はい。
GM:穴の底の人達は、とりあえず3Rほど減らしといてもらえますか。
ヨザック:わおー。
ミシュリ:じゃあ、なんか、取り残されて寂しくなったから、私も薬飲みます。
リーン:あの、薬の時間切れって、自覚はないんですか?
GM:あぁ、そやね。じゃあそろそろ切れそうって感じはしてくると思うから、ヤバくなったら逃げ出していいと思います。
リーン:ムズムズとしてくるわけですね。
ヨザック:なるほど。
ミシュリ:(ガシャン)……っていっても少ない。11Rで切れてしまう。
GM:まぁ、最後に飛び込んだし、3Rは減らさなくてもいいですよ。では、穴底の光景をみんなに見せてあげて下さい。
リーン:はい、こんな感じです。(と、イラストをテーブル中央に置く薬師)……あたし、もう帰りたいなー(笑)。
GM:えー、穴の底のウサギの巣で丘小人が火にあぶられ調理されています。
ヨザック:しかも小人はうれしそう(笑)。
GM:その周りを二本足でうれしそうに踊る小ウサギ2匹。小人の手足を縛った棒きれの端をそれぞれ回す小ウサギ2匹。そして、それらを眺めるように、上座に腕組みで鎮座する大きなボスウサギが1匹。
リーン:(笑)。
GM:丘小人は珍しい罠、というか装置に自分がかけられているのがうれしいのか、うははっ、とか笑ってるものの、汗を流し、息も荒いみたい。
リーン:火がまわってきてるんですね。
GM:着実に調理されつつあるようです。
ヨザック:彼はマゾなのか!?
ミシュリ:ちょっと違うと思う(笑)。


 
 
 

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