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■『ラング、歌声を探す』/02

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■ scene 02
〜好奇心で飛び込んだ詩人と、家へ帰ろうとして飛び込んだ薬師(泥酔老人付)〜

GM:さて、そんな感じで宴会もお開きとなり、みんないい気分でブラブラ夜の町を歩いていると、そろそろ噴水広場が見えてきました。なにやらそこで、一人舞い踊る黒ローブの人影が見えます。それからその噴水の周りでは、なにやらブツブツ呟きながらゆらゆら歩き回る、人影もいくつかあるみたい。
ヨザック:あぁー、あの怪しい儀式とやらか。
GM:といった光景が、噴水広場に向かう通りにさしかかり、見えてきます。
リーン:はい。
GM:でも程良く酔いの回った君達は、タッパーに詰めた婆さんの土産のことや、ヨザック長屋の高齢化問題などの話で盛り上がっていて、前方で行われている怪しい儀式は、ほとんど気になりません(笑)。
ヨザック:「ホッホッホ。妻の喜ぶ顔が見えるわい」
リーン:「はいはい、おじいちゃん。まっすぐ歩いてね」
GM:さすがに危険を感じたのか、精霊のラウフがミシュリに言う。『おい、ミシュリ。ちゃんと前見ろよ。長屋の心配なんてしてる場合じゃないみたいだぞ』
ミシュリ:「あぁー、そっかそっか」
リーン:「ミシュリさんも、よそ見してないで、ちゃんとこの二人の面倒見て下さいよぉー」(笑)。
ミシュリ:「爺さんの世話はあんたの仕事でしょーっ!」(笑)。

   (一同爆笑)

GM:あー、オウサマは?
オウサマ:儂は今晩、どこに泊まろうかのぅ、とか考えながら。
GM:長屋は嫌なんですか?
オウサマ:……うん(笑)。
ヨザック:ヨザック長屋の高齢化問題が気になったのかの?
ミシュリ:目を凝らしてよく見てみます。
GM:うん。さっき言った通りですね。噴水の側で舞い踊る黒ローブと、その周囲を夢遊病者のように練り歩く人達。
ミシュリ:踊ったりしてるんですか。
GM:うん。あからさまに魔法的な儀式を行ってる感じ。
ミシュリ:とりあえず、このまま近づくのはマズいわね。
GM:君の側では、酒臭い老人達がなんかモメてるけど。土産はちゃんとタッパに詰まってるのかとか、今晩長屋には帰りたくないとか(笑)。前方不注意甚だしい。
ミシュリ:「もぉーそれはいいから。なんか前から変なものが見えてきてるよ。注意した方がいいんじゃない?」
リーン:「え? なぁに?」 とりあえず、そっちを見てみます。
GM:ではリーンにも、その怪しい儀式の光景が見えてきました。さっきから注意してたミシュリは、更に霊感で振ってもらえますか? 25以上。
ミシュリ:25か。ちょっとキツいなぁ…(ガシャン)……
GM:いい気分のオウサマも気が向いたらどうぞ。
ミシュリ:……ダメです。
オウサマ:(ガシャン)……24。
GM:まぁ、ギリギリいけたかな。するとオウサマは、その広場に近づくにつれ、なにやら魔力的な障壁のようなものが、広場の周りに張り巡らされていて、自分達がそれに近づいて行ってるのをひしひしと感じ始めます。
オウサマ:じゃあ……パントマイム。
GM:パントマイム(笑)?
ヨザック:「アレもお土産にええのぅ」とか言って、踊りながら近づいていく(笑)。お酒を飲み過ぎたせいで、お土産の量も増えてるし。
ミシュリ:「ちょっと。変なものを見たからって、一緒になって踊らなくてもー」
ヨザック:ふらふら千鳥足で近づいていく。
オウサマ:そこでパントマイム。
GM:では噴水広場入り口付近で、泥酔ダンサーとパントマイマー。それを見て途方に暮れるリーン。老人達は歯止めが利かなくなってるようですが(笑)。
リーン:じゃあオウサマの首根っこをしっかり掴みつつ、ヨザックさんの介護に走ります(笑)。
オウサマ:「何がやりたいんじゃ、きさまら」とか、言ってる。
ヨザック:「眠いのぅ」とか言いながら近づいていって、広場へドーンと。「アレも婆さんへの土産じゃ」
リーン:「ちょっとヨザックさん。そんなにお土産増やしても、フローラさん食べれないでしょ」
ヨザック:「フローラは冷麺が好きじゃったんじゃ。あれは15才の頃…」
GM:えー好奇心旺盛なミシュリはそのまま突進?
ミシュリ:いや、さすがに嫌な感じがするから…
GM:でも、霊感的には、何も感じなかったんですよ。単に奇妙な光景を見て、好奇心が刺激されただけかも。
ミシュリ:でもやっぱり怪しげだから、ちょっと様子を…
GM:そやね。自分の好奇心にうち勝ってその場に止まれるかどうか。えー、好奇心ロールなんてないから…知力で。
リーン:知的好奇心が勝つのかな?
ミシュリ:度胸とかじゃダメですか?
GM:うん、いいよ。では度胸でロールしてみて下さい。16以上が出たら、精霊の忠告を無視して、わくわくしながら広場の中へ足を踏み入れてしまいます。
ミシュリ:(ガシャン)……もう迷わず突進しています。詩人の血がうずいてしまった(笑)。
GM:「語りのネタをくれーっ、最近スランプなんだーっ」とか、酔って妙なことを口走ったミシュリは、そのまま広場に突進。
リーン:「あーっ、ミシュリさんまで走らないで下さいよぉーっ!」(笑)。
ミシュリ:もっとよく見ようと思って(笑)。
GM:暴れる老人達に手を焼いていたリーンと手を焼かせていたヨザックやオウサマの目の前で、ミシュリはふと、消えます。噴水の方では、何事もなかったかのように、怪しげな儀式は続いています。
リーン:あ、消えちゃった。
GM:(ミシュリに石の地縁カードを引いてもらい)……1D6振っといて下さい。パントマイマーは?
オウサマ:うーん……そろそろ止めていいかのぅ(笑)?
GM:ご自由に。他の人達は?
ヨザック:さすがにその怪奇現象には気づくんですね?
GM:ご自由に。自分の踊りに夢中だったかもしれませんよ。
ヨザック:じゃあ夢中で(笑)。
GM:隣ではパントマイムに疲れたオウサマがぜぇぜぇ荒い息をついている。どうやら詩人が消えたことを把握してるのは、リーンだけみたいです。
リーン:ミシュリさん消えちゃったー。
GM:老人はふらふら広場に近づいていってます。
リーン:ミシュリさんが消えた辺りはどんな感じなんでしょう?
GM:霊感やってみます? 23以上で。
リーン:それはちょっと……よっ、(ガシャン)……無理でした。
GM:リーンは目の前の怪奇現象より、消えた詩人より、傍らで歯止めが利かなくなっている老人達をなんとかしなければならない気がしてきます。早くヨザック長屋に帰らなければ(笑)。
リーン:そうですね(笑)。じゃあ両隣の方が大変なので、二人を掴んで一旦長屋へ帰ります。
GM:町の北東の長屋へ帰るには、普通、噴水広場を横切るんですよね(笑)。ってなわけで、老人二人をひっつかんだ薬師も広場へ突撃、と(笑)。
リーン:えーっ(笑)。
ミシュリ:だから爺さんの世話係なんだって。じじいのアイドル(笑)。
GM:はい、残りの人達も地縁カードを引いて、1D6振って下さい。
ミシュリ:あ、ちなみに私、『古めかしい学院』が出ました。
GM:はい。ちょっと待ってて。
リーン:しかし、回が進むに連れ、また爺さん増えたらどうしよう(笑)。
ヨザック:(地縁カードを引いて)(ガシャン)……ガーン、爺さんショック!
リーン:なに? またスラれたの?
ヨザック:うん。お土産全部『スラれた』(笑)。

   (一同爆笑)

ヨザック:あぁーっ! 婆さんへのお土産がぁーっ! いつもこうじゃーっ!
リーン:だからあんなに、私が持ったげるって言ってたのに、ヨザックさん(笑)。
ヨザック:あ、でもシィだけはもともと忘れてきた(笑)。(編注:シィとは、ヨザック長屋の二歳児、オス。この老人、宴の席にそんな幼児を連れてきていたのでしょうか? 既に言ってることが支離滅裂です)
リーン:(笑)。あ、でも『親切な人に助けられた』
GM:はい。そちらは?
オウサマ:『不思議な美しい人』
ヨザック:じじいや(笑)。
GM:わかりました。
ミシュリ:誰かが届けてくれるんかな。(←徘徊老人のこと)


 
 
 

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