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■『ラング、歌声を探す』/03

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■ scene 03
〜再び黒い霧を目撃した老人達と、ニブさで難を逃れた薬師〜

GM:さて、ふと気づくと、翌朝です。皆さん不思議な体験をしたので、記念に一枚ずつどうぞ。(と、Bローズのマジックカードを渡すマスター)
リーン:はい。
ミシュリ:私は一体、どこにいるんでしょう?
GM:今から説明します。さて、翌朝。『古めかしい学院』食堂の裏口のある細路地の奥で、突然『赤色の扉』がフワッと現れて、そこからミシュリがドチャッと出現。赤い扉はそのまま消えてしまいます。(編注:『赤い扉』というのは、すっかり忘れていた1話冒頭の地縁カードの効果を適用しています) しばらくして目が覚めると、ミシュリは自分が路地裏で寝転がっていることに気づきます。
ミシュリ:えーっ?
GM:日はすっかり昇っていて、どうやら次の日になっていることがわかります。同じ頃、リーンも同じく路地裏で気を失って倒れてました。
リーン:えっ? あたし?
GM:うん。で、『親切な人に助けられました』 「おい、あんた。大丈夫かい?」と、ほっぺたをペチペチ。
リーン:うーん。気がつきます?
GM:そやね。君を助けたのは、丘小人の料理人、クコ。君が倒れていたのも、どうやら古めかしい学院食堂のすぐ近くやったみたい。「こんな所で寝てたら風邪ひくよ。夜はまだ、結構寒いんだし」
リーン:「ねぇ、あたし、なんでこんな所で寝てたの?」
GM:「僕に訊かれてもわからないよ。昨日、結構酔ってたから、そのせいじゃないの?」と、クコも笑ってる。さて、ところがですね。ふと気づくと、リーンの近くには、あの困った老人が二人とも見あたりません。もう気が気でないかも(笑)。
リーン:「はっ!? あっ!? い、いない!?」(笑)。とりあえず長屋へ走ります。
GM:で、次は爺さんですか。ヨザックも他の人達と大体同じで、ふと気がつくと次の日。薄暗い路地裏に転がっていて、おまけに婆さんへの土産もなくなっていた、という状況です。「誰が喰ったんじゃ!?」とか、早速わけのわからないこととか口走ってるのかな?
ヨザック:「おぉ。お婆さんが取りに来てくれたのか。なんて気が利く嫁じゃっ」
ミシュリ:そんなわけないない(笑)。
ヨザック:フローラに感謝してます。
GM:さて、最後はオウサマ。
オウサマ:はい。
GM:倒れていた君がふと気づくと、目の前には、君を見下ろすようにして、黒ローブのほっそりした人影がある。逆光になっていて顔の表情とかはわからないけど、しばらくして、その人影が口をきく。「こんな所で寝ていると、風邪をひくぞ」
リーン:優しい人かな?
GM:その声は、男なのか女なのかよくわからない、中性的な美しい声をしてる。しかしそのたたずまいからは、美しいだけではないような、何とも不思議な気配が漂っている。
オウサマ:むー。
GM:(ガシャン)……霊感で33以上出せますか?
オウサマ:(ガシャン)……26、失敗です。
GM:「まぁ、この者でもいいか……」と、その人影は、目深にかぶっていたフードから少し顔を覗かせる。オウサマは、その中で静かに開かれた緑色の目を直視してしまう。……はい、これ。(と、オウサマに紙切れを渡すマスター)……あ、他の人は見ないで下さいね。オウサマだけ、こっそり読んでおいて下さい。
オウサマ:……

 それは、緑の眼の暗示をかけられたという内容のメモでした。

GM:とまぁ、各自そういう感じです。ミシュリがちょっと頭を振りながら、古めかしい学院食堂の前に出てくると、すぐ近くで「あぁ、お爺さん達が大変だわっ」とか言いながら、リーンが一人あたふたしてるのを目撃する。
リーン:大急ぎで帰ります(笑)。
ミシュリ:か、帰ってる(笑)。「ちょっとちょっとーっ!」
リーン:「あぁーっ、ミシュリさーん! 昨日は大丈夫だったんですか?」
ミシュリ:「うーむ、大丈夫っていうか何ていうか、気がついたらこんな所で寝てたんだけどー」
リーン:「うん。私も今、気がついたらここの路地裏で倒れててね、クコに起こされたの。とりあえずヨザックさん達が心配だから、見に行かなきゃ。お爺ちゃん達、ちゃんと家に帰れたかなぁ」
GM:そのお爺ちゃん達の内の一方、オウサマの方ですが、その黒ローブの人影は、オウサマにその用事を済ませた後、何事もなかったかのように去っていきます。
オウサマ:うむ。
GM:ふらふらーっと、路地の奥の暗がりへ、消えていきました。まぁ、とりあえず、オウサマは普通に動けますよ。昨日の酔いが少し残ってるくらいで。
オウサマ:そうじゃな。では慌てず、ここで迎え酒を。
GM:迎え酒(笑)?
ヨザック:まだ飲むん?
GM:ヨザックさんは?
ヨザック:ヨザックさんは、とりあえず弁当だけ取りに来たフローラの元へ帰ろうかのぅ(笑)。
GM:ではとりあえず路地裏から表通りへ出ようとした村長。しばらくして、近くの横の細路地から、「うぃー、迎え酒ぢゃ」とかいう聞き慣れた奇声が聞こえてくる。
ヨザック:「おぉーっ、あそこに見えるのは、オウサマではないか」 なんか楽しそうに飲んでるみたいなので、加わります。
オウサマ:一緒に迎え酒。
ミシュリ:とりあえずリーンの後について、長屋へ帰ります。
リーン:帰ります。
GM:長屋はがらーんとしてをります(笑)。
リーン:ガガーン(笑)。
GM:クレイやデリスやマギーサブリナ達が、「おじいちゃーん!」とか言いながら駆け寄ってくるけど、そこには娘さん二人しかいないのを見て、こちらもガガーン(笑)。(編注:長屋の子供達。全てヨザックさんの設定より)
ミシュリ:帰ってないみたいね(笑)。
GM:「ヨザック爺ちゃんは?」
リーン:「帰ってきてないの?」
GM:「うん。帰ってきてないよ。お爺ちゃん、どうしたのー?」と、マギー(10才、女)も心配そうに訊いてくる。
リーン:「うん。昨日ちょっと酔っぱらってねー」
GM:「えー、お爺ちゃん達だけ、そんな酔っぱらったりおいしいもの食べてたのー? ずるーい」 他の子供達からも、ちょっと非難の声が上がり始めます(笑)。
リーン:じ、じゃあしょうがないので、お昼ご飯の買い出しへ出します。年長組をお昼の買い出しへ出し、年少組をお爺さん探しへ出します(笑)。
ヨザック:捜索隊が出されたぞっ(笑)。
オウサマ:おぉ、捜索隊じゃ(笑)。
GM:てきぱきと子供達に指示を出し始めたリーンの傍らにいたミシュリ。どうします?
ミシュリ:うーん、やっぱり昨日見た光景が気になるので、噴水広場へ戻ってみよう。爺さん達には興味なし(笑)。
ヨザック:徘徊老人はお好きではないか(笑)。
GM:昼の噴水広場に戻ったミシュリ。辺りはここ数日と同じように、なんだか冴えない人達が行き来しているくらいで、特にめぼしい光景はないけど。
ミシュリ:あの、昨日の連中がいた場所とかは?
GM:あぁ、噴水の側ってことなら、昨夜の連中の代わりに、また、あの楽士達が演奏してるのが見える。やっぱりまた調子が悪そう。稼ぎも悪そう。今日は風琴弾きのスカイニットと歌うたいのラングの二人組だけで演ってる。踊り子のシアンは来てないみたい。なんにせよ、通行人の反応は芳しくない。
ミシュリ:それはデキが悪いんじゃなくて、二人組に興味がない、といった感じかな?
GM:そやね。で、そんな二人組をぼんやり見ていたミシュリ。ある歌の最後の方で、歌うたいのラングが突然「ンガググッ」とか、喉を詰まらせ、歌が歌えなくなるのを目撃してしまう。スカイニットも驚いたらしく、一瞬演奏が止まりかける。でもまぁ、かろうじてなんとか取り繕ってるみたい。それまで無関心で歩いていた通行人も、「なんだこいつら」程度の関心をちょっと向けたりもしてる。といった状況やけど、ミシュリはどうしましょう?
ミシュリ:じゃあ飛び入りで演奏に加わりましょう。
GM:それを迎え酒でご機嫌になって再びふらふら歩き始め、千鳥足で噴水広場にやって来た徘徊老人達が目撃します。
ヨザック:またまた、喉が痛そうなのにがんばっておるわい。
オウサマ:えーことじゃい。
ヨザック:朝から酒ひっかけて上機嫌なので、また投げ銭でもしますかな。
ミシュリ:スカイニットの演奏に合いそうな小噺などをしてみます。
GM:そうですね。難易度は26以上で。小噺やから知力かなんかかな。
ミシュリ:じゃあ知力で……(ガシャン)……わっ、ひっくー……4の5の……23でした。
GM:アドリブにはちょっと無理があったみたい。音楽にそぐわない妙な話で周りの温度を更に下げました。老人達が近づくと、ミシュリが音楽に合わせてくだらないダジャレとか得意げに語ってるけど、周りの冷めた反応には気づいてないみたい。
ヨザック:それだけでは不十分みたいじゃな。ではジジイがその演奏に加わり、こう…体力を使ってマッチョなポーズを次々と披露する。
リーン:ポージング(笑)?
ヨザック:(ガシャン)……26。
GM:なかなか堂に入ったマッチョなポーズが、演奏に加わり、芸は持ち直す。通行人も一瞬足を止め、(ガシャン)……銀貨3枚ゲットです。
ヨザック:おぉーっ。
GM:こうしてラングのトラブルで止まりかけた演奏は、ミシュリが加わり妙な具合になったけど、最後は徘徊老人の筋肉でなんとか持ち直しました……って、妙な芸やな(笑)。
ミシュリ:やっぱ、ちゃんと打ち合わせしてないと駄目ねー(笑)。
GM:ヨザック一人が銀貨3枚を拾ってホクホク顔。
ヨザック:ホクホク。
GM:で、オウサマはどんな感じ?
オウサマ:うーん、これは……どうしたもんかのぅ。よし、点呼でもとろうかの。脱落者はいないか(笑)。
リーン:て、点呼(笑)?
GM:「あ、お爺ちゃん達だーっ」と、捜索隊の子供達も広場の爺さんを目撃する。
ヨザック:お爺ちゃん目立ってるで、今(笑)。
GM:「お爺ちゃん、また点呼とってよー」と、オウサマにも子供達が群がる。
オウサマ:パッと襟を立て、背中を向ける(笑)。でも背中からは釣り竿が見えている(笑)。
リーン:バレバレ(笑)。
GM:結局心配で広場までやって来たリーンも、そんないつもの光景を見てホッとします。
ヨザック:子供達に囲まれ幸せなヨザック。
GM:それはさておき、ぐったりと噴水の側に腰掛けていた歌うたいのラング。風琴弾きを見あげて言う。「スカイニット、俺……やっぱ変だ。なんだかとっても眠いんだ……」と言うと、突然バタリ、とその場に倒れてしまう。そろそろ夕刻に近づいてきたけど、寝るのにはまだ早い時間。ってことで、全員霊感20以上、振って下さい。
ヨザック:霊感ですな、(ガシャン)……
リーン:あ。あたしは?
GM:うん。ちょうど広場にやって来たということで、どうぞ。
リーン:はい。(ガシャン)……
ヨザック:お、ちょうどピッタリいきました。
ミシュリ:えーと、26。
リーン:やっぱりダメです。
GM:成功した人は気づく。倒れた詩人の体から、怪しげな黒い霧がどんより漂い出すのが、夕闇の中、微かに見えます。と、同時に、何やら魔力的なイメージも次々君らの頭の中に入ってくる……ということで、それぞれ一枚ずつカードどうぞ。(と、ランダムで引いてもらおうと、マジックカードの束を差し出すマスター)
リーン:(イメージ)入って来ませんでしたv(笑)。
GM:鈍感リーンさん(笑)。いいですね。キャラは立ってますよ。
リーン:立たなくていいから気づきたひ(笑)。


 
 
 

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