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■『ラング、歌声を探す』/09

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■ scene 09
〜精霊や王子にしつこく助言され続ける、夢でも冴えない歌声をなくした詩人に纏わる物語〜

GM:えー、要するにこのカードを一番最初に使い切った人が勝ちです。というか、この結末を語れます。(とマスターは結末を書いた2枚のメモを出す。それぞれ<そして彼は自分の歌声を見つけだせないまま、一生を終えました>と、<そして彼は自分の歌声を取り戻し、悪い夢から目覚めることが出来ました>と書かれています) えー僕が勝ったら、黒ローブの望んだ結末ということで、『見つけだせなかった』方を選びます。みなさんは、どちらでも好きな方をどうぞ。
リーン:手持ちのカードがなくなればいいの?
GM:うん。なくなり次第、こちらのメモの結末を話すことができます。
リーン:はい。
GM:後は、話を続けながら、上手い具合にその状況に合うカードを出していく、と。今はある森に住んでいた歌声をなくした詩人が夜、悩んでいるところ。つまりこれは、歌声をなくした詩人の物語というわけ。「さて、そろそろ始めようか」と、黒ローブもブツブツ言ってます。
ヨザック:あの、言葉がわからないんですけど。
GM:はい?
ヨザック:(手札のカードを見せる)コレ……<Far Away>って?
GM:……あぁ、<遙か彼方>。
ヨザック:コレはなんですか?
GM:<恐れ>。まぁ、カードに書いてる英語の意味のわからない人は、その都度訊いて下さい。(編注:この後、GMは老人組に散々カードの意味を訊かれることとなります。高校レベルの英単語(挿絵付)なんですけど……)
リーン:ようするに、話に割り込んでいいんですね。
GM:うん。その手持ちのカードを使って、いつでもどうぞ。
オウサマ:それでみんなで一つの話を作っていく、と。
GM:うん。
リーン:こじつけでもいいんですか。
GM:うん。こじつけだらけの変な話になります。とにかくカードを使い切って結末を読み上げた人が勝ちです。では、いきましょう。詩人が悩みながら眠っていたある夜のこと。彼はある不思議なお告げを聞きました。それはどうやら森の精霊によるものだったようです。
『精霊は詩人に言いました。「お前が歌声を取り戻すには、この森から遙か遠くの国にある、ある<山>を目指さなくてはならないだろう」』
リーン、ミシュリ:『『その山には』』(大笑)。(←二人同時に同じ割り込み方してます)
GM:あー、仲良く、ね(笑)。
オウサマ:あー…
ミシュリ:『その山には言葉を話す<ウサギ>がおる。お前はそのウサギの教えに従って<妖精>に出会うのだ』
リーン:『しかしそのウサギを狙って…』
ヨザック:(向かいのオウサマが困ってるのを見て)あのー…
GM:はい。
リーン:あ、は、入り込んでいい?
GM:いいですよ。でもちょっと待って。カードの意味わからんみたいですから。
オウサマ:これなんやらわかれへん。
ヨザック:訊いといた方がいいですよね。
GM:訊かな使えませんから。
オウサマ:これなんですか?
GM:んー、<Palace>、<宮殿>です。
オウサマ:宮殿。
GM:ちょっと(意味訊く人らに)邪魔されましたが、リーンさん。
リーン:あ、(話の)邪魔しちゃいけないん?
GM:邪魔していいんです。邪魔するゲームなんですから。どうぞ続けて下さい。
オウサマ:あ、これもちょっと。
GM:はい。……<Journey>、<旅>です。はい、リーンさん、どうぞ。
リーン:はい。じゃあ、あー、どこまでいったっけ(笑)?
ミシュリ:『妖精に出会うんだー』
リーン:じゃあ『その妖精を狙う<オオカミ>と、その妖精を護る<巨人>が…』
GM:あ、ごめん。一応一文で一枚ってことで。立て続けには出せません。
リーン:え? あ、はいはい。じゃあ『その妖精を狙う<オオカミ>がいます。そして更に』
ヨザック:入っていいですか?
リーン:う。
GM:どうぞ。
ヨザック:『「そのオオカミと<戦って>倒す必要があります」』
GM:『「しかしそのオオカミから<逃げる>こともできるのだぞ」と、詩人の夢の中に現れた精霊は告げました』
ミシュリ:『「しかし本当は、お前はその逃げたいという<恐怖>に打ち勝たなければならない」』
オウサマ:『「それはとても大変<苦難>な日々となろう」』
GM:『「お前は<物乞い>にまで身を落とすことになるだろう」 そんな散々な夢のお告げを受けた詩人でしたが、彼はそれでもやはり、旅に出ようと思いました』
ミシュリ:『「その旅の間に<敵>も出てくるだろう」』
GM:それ誰の台詞? また夢のお告げかいな(笑)。
ミシュリ:『「つまり、お前の旅を妨害する者も現れるだろう」』(←お構いなしでお告げを続ける人)
ヨザック:(場に出たカードを見て)あ、これなんだっけ?
リーン:<enemy>、<敵>。
ヨザック:『「その敵は<塔>にいるらしいぞ。その塔にはたくさんの<罠>が仕掛けられている」』
GM:『「しかし、その塔にこそ、お前のなくした歌声が隠されているのだ。お前はそれを<盗み>出さなければならないだろう」』
リーン:『「それを狙う<盗賊>もいます」』
GM:詩人の歌声なんぞ狙ってどうするんやら(笑)。
リーン:知りません(笑)。
GM:『「その塔へは<海>を越えて行かなければならない」』
ヨザック:『「それは<とても遠く>にあるだろう。そこへ行くにはまず<姫>を訪ねなくてはならない」』
ミシュリ:『「その姫に会うにはまず…」』
GM:あのー、詩人はまだ旅に出てないわけやね。夢のお告げがしつこく続いてて(笑)。
リーン:あはは(笑)。
ミシュリ:『「姫は…」』
GM:いい加減、旅に出ませんか?
ミシュリ:『「しかしその姫は、<老女>によって護られているのだ」』(←お構いなしでお告げを続ける人)
リーン:『「さぁ、<強く>なって旅に出なさい」』
GM:あーよかった。そろそろ出発?
ヨザック:あの、これは?(とカードを見せる)
GM:<An Argument>、<議論>。
リーン:『というわけで、詩人はまず、<腹ごしらえ>をしました』
ミシュリ:『それから<町>に出て、必要な物を買い集めました』
GM:『彼は、旅の<本>も必要だと思いました』
ミシュリ:『更に不思議な力を発する<指輪>も見つけ、買いました』
GM:『「これがあれば、多分、私は<変身>できるだろう」 詩人はそう思いました』
オウサマ:『しかし変身すると思った…』
リーン:『その指輪からは、<魔女>が出てきました』

   (一同爆笑)

GM:えー、その歌声をなくした詩人は、彼が町で買った指輪から出てきた魔女と、どーなったんですか?
リーン:『そのま、ま(笑)、魔女は<巨人>を喚びました』(笑)。
ヨザック:うははっ(笑)。
オウサマ:『その大男は…』
ミシュリ:『しかし詩人は<幸運>にも、その巨人から逃れることができました』
GM:エラい買い物しましたな。
ヨザック:『その巨人はある<少女>を町から攫っていました』
GM:攫うのは結構ですが、歌声をなくした詩人の話にして下さいね。
ヨザック:あ、なるほどなるほど。
GM:まぁ、その巨人と魔女から詩人が少女を連れて逃げたことにしてもいいですが。で、その歌声をなくした詩人と少女は?
ヨザック:『少女は詩人に、自分も旅に連れていってといいました。二人は<議論>しましたが、結局詩人はそれに同意しました。そして旅に出た二人は、ある<王子>を訪ねました』
GM:『「お前は歌声を<なくして>しまったんだな」 王子は詩人に優しく語りかけました。「その歌声を見つけるには…」』
ミシュリ:『「<川>を下り…」』
GM:『「<人と会わ>ねばならない」 王子は言いました。「それは長い旅になるだろう」』
オウサマ:『「しかし、お前は…」』
ヨザック:『「その前に<腹ごしらえ>が必要だ」』(編注:山札は使い切ってませんでしたので、先程のリーンとヨザックは、それぞれ<Food>や<Cook>辺りを使ったようです)
GM:何回喰ってんねん(笑)。
リーン:晩ゴハンー(笑)。
オウサマ:『しかし詩人は、その食事代が払えず、<牢屋>をブチ込まれてしまいました』
ミシュリ:『その牢屋の窓からは<森>が見えました』
ヨザック:これは?
GM:<tiny>、<小さな>。
リーン:『しかし、その詩人の話を聞いた王子は…』
ミシュリ:って、牢屋の窓から森が見えたところなんですけど…
リーン:あ。
オウサマ:『その森の先には<城>が見えました』
リーン:『その城から<王女>がやってきて、詩人に恩赦を与えました』
GM:えー、やっと娑婆に出てきた歌声をなくした詩人は?(編注:この時点で、せっかく言い合いをしてまで詩人についてきた、魔女が喚んだ巨人に攫われた少女、すっかり忘れられてます)
ヨザック:えー<秘密の>は、<Secret>でいいんですか?
GM:いいよ。
ヨザック:『「この<秘密の>薬を使い、<小さく>なって、この牢から出ましょう」』(と、手持ちのカードを使い切った村長)
GM:あのー、それで『詩人が歌声を取り戻せた』話になったんですか? それに詩人は恩赦でもう牢屋出てます。カード二枚使ってるし。ってことで却下。
ヨザック:あー、そっか。しまったー。
GM:じゃあその続きは、
ミシュリ:魔法で小さくなったところから?
GM:そやね。恩赦で娑婆の空気吸えたのに無意味に縮んでる歌声をなくした詩人は?
リーン:あのー、これは?
GM:<Cursed>、<呪われた>。
オウサマ:これなんですか?
GM:<Disguised>、<変装した>。(編注:マスター、カード訳に結構ゲンナリ。結末カード訳だけでなく、翻訳表も印刷すべきかな、とか痛感してます) で、次の人は?
リーン:『詩人は小さくなった時に、<呪い>もかけられていたのです。「その呪いは<傷つけられた>者がかけたもの。その者を助け出した時、お前の呪いは解かれるであろう」 王女にそう告げられた詩人は、その者を助け出しに行きました』
ミシュリ:『その者はある<島>に住んでいました』
オウサマ:『その島には<宮殿>がありました』
GM:あのー、詩人のなくした歌声は多分、塔にあるはずなんやけど。
リーン:そうだった(笑)。
ヨザック:宮殿の一番高い塔、ということにしましょう。
GM:どうやらそこに、詩人の歌声があるはずです。
ミシュリ:これはー、なんですか?
GM:<Ugry>、<醜い>。
オウサマ:『宮殿の塔に入る為、詩人は<隠れ>ました』
GM:『その塔へ向かうことで、彼は、自分の長い<旅>がようやく終わる予感がしました』
ミシュリ:これはー、<古なじみ>でいいんですか?
GM:<Long=Lost>、<長い間会っていなかった>とか<長い間なくしていた>とか、かな。
オウサマ:これは?
GM:<Cottage>、<山小屋>。
ヨザック:宮殿に山小屋(笑)!?


 
 
 

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