■ scene 11
〜路上で遊ぶ老人達はさておき、止めに入った娘達に向かって剣を振り回しながら魚まみれになる詩人〜
GM:目が覚めると次の日です。日も高く昇り、既に昼頃になっています。君達が布団からムクリを身を起こすと、リーン診療所がかなり乱暴に荒らされているのに気づきます。
ヨザック:あら?
GM:棚の薬は割れて飛び散っていたり、本やカルテも辺り構わず散乱してる。
リーン:(やったのは)だ、誰だぁーっ。
ヨザック:…ば、婆さんは無事かっ!? 慌てて婆さんの身元確認を。
GM:リーンが辺りを見ると、眠った君達を見守っていたはずのスカイニット、ポリー、エリナの三人が、それぞれ部屋の隅の方で昏倒してるのを見つける。どうやら誰かが暴れたみたい。
ヨザック:わ、儂かっ!?
リーン:笑えないー(笑)。とりあえず倒れてる人達を看護看護。
オウサマ:儂にはいっさいの記憶がない。
ヨザック:辺りには他に、何か変わったことは?
GM:あぁ、そういえば、寝床の中心が空。詩人のラングがいません。
リーン:ラングさんがいない……
ヨザック:とりあえず外に出て…
リーン:あ、倒れてる人達はなんとかなりませんか? 気付け薬とかで。
GM:そうですね。そうしてリーンが看護してあげると、やがてそれぞれ気づき始める。スカイニットが頭を振りながら言う。「あー、あのラングの奴、目覚めたかと思ったら突然暴れ出して散々だったのよ。いきなり振り回した剣でブタれて、気を失ってたみたいね。鞘のままで命拾いしたわ」
リーン:「暴れたんですか? ラングさん」
GM:「えぇ。あいつ、町の方に飛び出していったのかしら。大変なことにならなきゃいいけど」
ヨザック:それは危ないんじゃ。
リーン:うん。
ヨザック:とりあえず奥さんは無事か、と訊いてみる。
GM:あ? フローラ(笑)? はいはい、大丈夫ですよ。「あなた、一体どうしたの?」とか言いながら、荒れた診療所にやって来ました。ちょうど昼食を運んできたところです。
ヨザック:「おぉー、お前。お前の手料理はうまいからのぅ」(←詩人そっちのけ)
リーン:(笑)。
ヨザック:「……なんじゃったけのぅ(笑)?」
リーン:あはは……(ボケ老人)入院(笑)。「と、とりあえず、急いでラングさんを追いましょう。ほっとくと危ないですよ」
ヨザック:「おぉ、そうじゃったそうじゃった」
ミシュリ:どっちの方へ走っていったかわかりませんか?
GM:そやね。とりあえず長屋の表に出てみると、すぐ近くで争う叫び声とかが聞こえてきます。「俺は勇者だぁーっ!」とか不可解な叫びをあげながら、近所の店先…肉屋の軒先にブラ下がってた干し肉とかに斬りかかってる、オカシなラングを発見します。
リーン:じゃあ急いで追いかけます。
GM:魚屋の店先に体ごと飛び込んでいったり…
オウサマ:魚屋に迷惑かけるとはけしからん。
ヨザック:お得意さまなんじゃ?
GM:路上の上でゴロゴロ転がって駄々っ子のように奇声をあげてみたり…
ヨザック:ガイキチか!?
GM:ピョンピョン跳びはねてみたり。「ほら、見ちゃダメよ」とか、子連れの母親が子供に言い聞かせてたりしてる。
オウサマ:「このクソ餓鬼ィ!(←ラングのこと)」とか言いながら…
GM:詩人、路上で大暴れです。
ヨザック:「よっしゃ、ジジイに任せろっ!」と、力ずくで押さえ込みに行きます。
オウサマ:ジジイのすることじゃないな(笑)。
リーン:仕方ないので、ついて行きます(笑)。
GM:「お爺さん、危ないよー」とか言わへんの?
リーン:「危ないーっ!」
GM:(ヨザックに)と、また介護人の妨害が入りそうですが(笑)。
ヨザック:体力で振り切るっ(笑)。(←体力対抗ロールやる気満々)
リーン:いや、でも今回はラングさんの方が危険なので、一緒に止めに行きます。
GM:でもヨザックの方が年寄りやで。介護の方が優先されるのでは?
ヨザック:(介護人に)組み付かれる前から振りほどこうとしてる(笑)。
GM:こちらの二人は?
オウサマ:「仕方ない、儂がジジイを止めてやるか」と。これで一人恥ずかしく振りほどきをせずに済むじゃろう(笑)。(ガシャン)……22。
ヨザック:(ガシャン)……振りほどきました(笑)。
オウサマ:「やぁーっ!」とか言いながら振りほどかれた。
ヨザック:「儂は走るんじゃーっ!」
リーン:と、お爺ちゃん達が遊んでる間に、ラングさんを止めに行きます。
GM:剣を振り回していて、かなり危ないですよ。既に鞘も抜かれて、更に危険。
リーン:うーん、刃も抜かれてるのかー。
GM:とりあえず運動で対抗ロールしてみます?
リーン:うーん、運動ないんだよなー。(ガシャン)……ガッチャンコ……
ミシュリ:私も止めに入ります。
GM:えー、ラングに近寄った人は運動18以上で、剣の餌食にならずに済みます。
リーン:あ、いけました。よかった。
ミシュリ:33。全然余裕でかわしてます。(編注:この風妖娘の運動値、もともと16もあったりして。ちなみに薬師さんは7)
GM:ラングがめったやたらに振り回す危ない剣先を、しゃがんでかわしたり、飛び退いてかわしたり。詩人の剣は全くもって見事に空振り続けています。NPCになっても不運(笑)。「やっぱ俺は、何をやっても駄目なのかーっ!!」
リーン:とりあえず…
GM:「勇者になりたいんだーっ! お前らにもこの必殺剣を当ててやるーっ!」とか叫びながら突進してきました。
ヨザック:「たわけ者っ! 小娘にも当てられない剣で何が勇者だっ!」
リーン:体当たりで受け止められないでしょうか?
ミシュリ:じゃあそこで…
GM:……あのー、一気にしゃべられても困ります。私、聖徳太子じゃないので(笑)。(編注:上の三人、同時発言。ここ以外でも多々あるのですが、10回近く聞き直しても正確な記述は困難で、リプレイ書きはゲッソリやつれ気味。カセットデッキはコワレ気味)
リーン:体当たりで。倒したいんですけど。
GM:では詩人の体力は12ということで、体力対抗ロールかな。(ガシャン)……22以上。
リーン:ハッ……おらいけーっ! (ガシャン)……あー、ダメ、出ません。
GM:ラングに飛びかかったリーンは大きく空振り、魚屋の軒先に突撃。路上にも魚がピチピチ飛び散る。みんな魚まみれ。
ヨザック:うわっ、臭っ(笑)!
リーン:あははっ(笑)。
ヨザック:じゃ、改めて言葉で説得。「そんな町娘達にヒョイヒョイよけられるような剣で、勇者になれるものかっ」と(笑)。度胸で。(ガシャン)……
GM:はい。じゃあラングの度胸は10くらいとして、(ガシャン)……21以上で。
ヨザック:えーっ、ダイス目悪ぅー……全然ダメです。
GM:「うるさいっ! 俺は勇者になるんだっ!」 詩人は広場の方へ全力疾走していこうとしてます。あー、次はオウサマ?
オウサマ:「魚屋をナメるなぁっ!!」
(一同爆笑)
GM:誰もナメてません(笑)。
ヨザック:違う! 論点が違うっ(笑)!!
オウサマ:釣り竿をバァーッと振って、
リーン:また釣るのっ(笑)!?
オウサマ:気分的に魔法発動。イワシで<青>を使って、こいつで束縛。(と<鎖>のカードを出す)
リーン:あはは(笑)。鰯がくっついていくんだ。ベチャベチャベチャと(笑)。
ヨザック:全身に。
オウサマ:しかもイワシが変化を起こして(と<黒>のカードを出す)、鎖のように引っ付いていく。
GM:おもしれー(笑)。
オウサマ:「『鰯鎖』」とか、ポーズをつけながらニヤリと笑う。どうなるかはよくわからずに(笑)。
GM:そんな呪文かけられた方はたまりませんな。
ヨザック:臭いーっ。
オウサマ:臭かろう。
GM:難易度の方は、25。後はいつも通り触媒とMPで減らせます。
ヨザック:触媒はイワシ。
リーン:イワシ(笑)?
GM:イワシなんか持ってたっけ?
リーン:散らばってるやつでいーじゃん(笑)。
GM:まぁ、それでもいいですけど。で、イワシ? 釣り竿でもいいよ。
オウサマ:釣り竿。
GM:じゃあ2点。消費MPは?
オウサマ:3点。
GM:では難易度霊感で20以上。あ、言い忘れてたけど、その潜在力ってやつからもポイント使えますよ。
オウサマ:あ、この能力のことですね?(とキャラシートを指さす)
GM:うん。その絵の欄の下にあるやつ。そのキャラそれぞれが元から持ってる潜在力は、いつでも達成値に足せます。でも、それは使うと回復しないので、ここぞ、という時に使うのがいいかと。
ヨザック:(自分のシートを見て)あ、ジジイにも結構残ってた(笑)。
GM:まぁ、暴れる詩人を止めるのが、そんな非常時かどうかは微妙なところですが。
オウサマ:やっぱりMP10点使います。これで13以上?
GM:そやね。
オウサマ:(ガシャン)……16、出た。「『鰯鎖ィ』!」(笑)。
GM:詩人は、突然絡みついてきた魚に「うわぁぁーっ!」と情けない悲鳴を上げています。
ミシュリ:キマッてる(笑)。
オウサマ:これで少しは時間が稼げる上に、臭いまでつくぞ。
GM:じゃ、効果の方、2D6で振ってみて。臭いの時間と束縛時間、どっちでもいいんやけど。(編注:間違い。正しくは使用イメージは<鎖>の一枚なので、1D6でした)
オウサマ:(ガシャン)……臭いは10ラウンド。
ヨザック:うわっ、臭っ(笑)。
オウサマ:束縛時間は、(ガシャン)……5。
ヨザック:臭いの方が強烈なのかっ!?
リーン:振りほどいた後も魚臭い(笑)。
|