■ scene 12
〜老人に囲まれた詩人に熱く説教する詩人に、笑顔でゾッとするような台詞を浴びせる薬師〜
GM:では鰯に絡め取られたラングに、ミシュリさん、トドメの方どうぞ。
ミシュリ:えーっと……説得して正気に戻らせれませんか?
GM:どのように説得? 剣も路上に転がり、詩人は身動きできない状態やけど。
ミシュリ:「あんたが勇者になるって、あなたの仕事は詩人でしょっ! 勇者の伝説を語るのがあんたの仕事でしょっ! 勘違いすんじゃないわよーっ!!」(←先月の棒読み魔女とは大違い、珍しく大声で演技入ってます)
GM:「だって、俺はもう歌えないんだーっ!」
ヨザック:なんで、それだけしゃべってんのに(笑)。
オウサマ:鰯を食べれば喉の具合もよくなるぞい。
GM:ラングは頭を抱え、蹲ってわめき散らす。「あんな、人の前で『ンガッグッグッ』なんてみっともないマネしてまで、歌い続けるなんて俺にはもう…」
ミシュリ:「一回の失敗がなんだっていうのよっ! あんたの詩人魂はそんなものなのーっ!?」
GM:説得能力値はどれで?
ミシュリ:度胸。(ガシャン)……
GM:ではこちらの度胸は……あんまり度胸のない人だったので、6として(ガシャン)……16以上。
ミシュリ:17です。
ヨザック:おおーっ、勝った。
オウサマ:ギリギリ説き伏せたか。
GM:ラングは力無く項垂れる。「じゃあ俺は、これから一体どうしたらいいんだ……」
ミシュリ:「失敗をバネにもう一回歌えばいいのよ」
GM:「また歌うのか? でも俺の声はもう……」とか言いながら、ちょっと「あ、あ、あー♪」とか発声練習してみて、詩人は自分がまた歌えるようになってることに気づく。「あっ、俺歌えるじゃねーかっ!」
ミシュリ:「っていうか、あんたさっきからしゃべり続けてるじゃないの。早く気づきなさいよーっ」(笑)。
GM:「話す声と歌声はまた違うんだよ。あの時はなぜだか、話せたけれど、歌えなかったんだ。どういうわけか」
ミシュリ:精神的なものだったのかな。
リーン:じゃあ、正気に戻ったラングさんにニッコリ微笑んで(笑)、「メチャメチャにした診療所、直して下さいねv」(←背筋が冷たくなる発音)
ヨザック:怖っ(笑)。
GM:魅力値でロールどうぞ。
リーン:では畏怖で、(ガシャン)……あ、ゾロ目。幸運不運、どっちもあてはまってないですけど。31です。
GM:バッチリ脅されました(笑)。詩人はシュンと項垂れつつ、トボトボと診療所の後片づけに戻っていきました。
オウサマ:魚正(魚屋名!?)のオヤジと目配せして……鰯を回収。
一同:(笑)。
GM:はいはい。というわけで、詩人をなだめた君達。ちょっと魚臭いがたちこめる通りですが、これからどうしましょう? 昼飯でも食べに行きますか?
ヨザック:手料理も持ってますよ。
オウサマ:落ちた鰯鎖でも食べますか。
GM:はいはい…って、喰うんかい(笑)。
ミシュリ:えー、それちょっとオナカ当たりそう(笑)。
ヨザック:えー、なんかそのイワシ、詩人臭くて嫌だよー(笑)。
リーン:なんとかしてー、この人達ー(笑)。
ミシュリ:イワシが詩人臭いのか、詩人がイワシ臭いのか(笑)。
GM:えー、そんな路上に散らばった詩人臭いイワシもゲットしつつ、君らは再び古めかしい学院食堂へとぶらぶら向かうのでした、と。
リーン:はぁー(笑)。
ヨザック:常連になってしまった(笑)。
■ scene 12+
〜レベルを上げる人達、村長はひたすら息子希望〜
GM:というわけで、今回はここまで。経験表振ったり技能上げたり、早速レベルアップの方、とりかかって下さい。さて、ヤバイですねー、もう時間なさげな予感が……(笑)。
ヨザック:はい、サクサクといきますね。
GM:あ、でも5分くらいは休憩もとりつつ。
リーン:あ、はい。
オウサマ:(レベルアップ)どうやるんでしたっけ?
ヨザック:えーっと、マスター。
GM:はい。
ヨザック:技能上げるんでしたよね?
GM:はい。マスター指定の技能を1つ。プレイヤー希望の技能も1つ。
ヨザック:今回何にもしてないっす。<配偶者(愛しさ)>ぐらしいしか使ってないです(笑)。
GM:(そんな技能作ってたんかい)……じゃあそれで。リーンさんは<医学>やね。
リーン:はい。<医学>、もー上がんないって(笑)。(編注:リーンさんの<医学>レベルは12。2D10でこれ以上が出ると、1D3(←1D6の半分)レベルアップする仕組みです)
ヨザック:<斧>投げなかったし。<配偶者(愛しさ)>も、技能使ったっていうより、演技しただけですし。
GM:それなら何か自作技能増やしてくれてもいいですよ。2コ。
ヨザック:<ジジイ大暴れ>にしよう(笑)。
GM:(そんな技能作るんかい)……じゃあそれで。ミシュリさんは?
ミシュリ:失敗したけど、<詩歌>は使いました。
GM:まぁ、それでどうぞ。
ミシュリ:はい。
GM:オウサマは? 技能、何使いました?
オウサマ:むー、大したものは何も使ってないような。
GM:では自作でなんか、増やしといて下さい。
ヨザック:(自作技能初期レベルは)1D6レベルですよね。
GM:はいはい。
ミシュリ:これ、1の時は全く上がらなかったってことですか?
GM:そうですね。……いや、1D3は端数切り上げやから、最低1は上がるはずです。
ミシュリ:なるほど。で、後一つは好きな技能?
ヨザック:経験表も振れるんですよね?
GM:(ミシュリに)うん、自作でもいいよ。
ヨザック:よしっ! 今度こそ子供作るぞぉーっ!!!
GM:また子供かよ(笑)。
(録音テープ停止にて、以下略。とりあえず、ヨザック村長に子供は生まれませんでした)
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