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■『シアン、夜に踊る』/01

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AD2003/11/16(SUN)15:00
サークルFIN 2003年11月例会 後編

『シアン、夜に踊る』
ver_0.6

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『Far Roads to Lord』
[Copyright 1993 遊演体,All Rights Reserved.]



■登場人物紹介


■ scene 01
〜学院食堂であいかわらずな人達と、町中に広まった病〜

GM:はい、では始めますね。
リーン:はい。
GM:というわけで、昼の噴水広場にやってきた君達。すぐ近くにある古めかしい学院食堂で昼食をとっています。すると酒場の友達が顔色を変えて話しかけてくる。
「おい、オウサマ、聞いたかよ。ダイジンとショウグン、それからオウヒの三人までついにあの眠り病にやられちまって、病院に担ぎ込まれたって話だぜ」
オウサマ:(誰じゃった?とでも言うように)「ダイジンとショウグンとオウヒ…」
GM:「おいおい、またモウロクし始めたのかよ。オウヒなんてお前のステディじゃねぇか」と、語るのはハカモリ。
ヨザック:『墓守』まで友達だったのか(笑)。
オウサマ:(突然)あ、このカード返さなくていいんですか?
GM:使ってないカードは持ってていいよ。呪文作ったカードは返して下さい。あと使いそうもない呪文も分解すればカードに戻せますけど。
オウサマ:このMP10も使う『鰯鎖』はちょっとなぁ……
ミシュリ:呪文分解してカードゲットしたいです。
GM:じゃあ構造の難易度で。どの呪文を分解するかはしらんけど、多分、力源1枚、イメージ2枚の呪文やとしたら、難易度は霊感20で。
ミシュリ:20以上。(ガシャン)……あぁー、全然ダメ。
GM:じゃあ呪文分解失敗ということで、その呪文欄を全部消しておしまい。さて、そんな作業はさておき、その食堂で君らと一緒に昼食をとってるのはスカイニットとポリー、それからペロ爺さんもふらりとやって来て、君らのジジイ仲間に入っていたりもする。
リーン:増えた(笑)。
GM:ラングはリーンに脅されて診療所の片づけ、と。
リーン:はい。診療所で見張ってます。
GM:で、昼食をとりながらスカイニットがブツブツ言う。「しかし、クコにしろラングにしろ、なんだか妙なことに巻き込まれてたみたいだけど……ひょっとしてアレがまずかったのかな……」
ミシュリ:「アレって何?」
GM:「以前この町の地下で、<巡る罠>っていう、バカでかいタマネギ頭の怪物が召喚されるのを邪魔したことがあってね。その時、あたし以外の連中がやたらブルッてたから、ひょっとしたらみんな、あの時に何か悪いモノでも植え付けられたのかな……」とか、ちょっと考え込んでみたりしてます。
ミシュリ:「でもそれは、ちゃんと封印できたんじゃないの?」
GM:「ええ。それはうまくいったと思うんだけど。ただやっぱり、みんなの怯えようはちょっと変だったから、あの時に何かあったのかもしれないわね」
ヨザック:そのブルッてた人達は、今は?
GM:クコは南の森で助け出しましたね。ラングも覚めない夢から助け出したと。今は診療所でリーンに見張られながら片づけしてる。
ヨザック:クコさんは?
GM:そやね。この店で給仕をしてたということで、食事を運んできました。さっきの話を聞くと、「確かにそんなこともあったよね」とか笑ってる。
ヨザック:「おぬし、その時、一体何に怯えてたんじゃ?」
GM:「うーん、もう良く思い出せないけど、やっぱあのタマネギの魔物? それも怖かったこともあるけど、確か他にも何かあったような気がするなぁ。なんだかとても変な気持ちになったりもしたんだ。何か悪いモノとか植え付けられたような……」
ミシュリ:ふーむ。
GM:「ひょっとして、あの時のアレのせいで、あんな狂暴なウサギ達に調理されるハメになったのかなー」
ヨザック:(笑)。
GM:「あいつらも前はあんな感じじゃなかったんだよ」
ヨザック:「確かに、あの時のおぬしはかなりオカしかった」(笑)。
ミシュリ:「でも君達三人だけならともかく、町の人達まで影響が出ているってのは、変な話よね」
GM:「うーん。それは他にも何か原因があるのかなぁ。あの眠り病のことだよね?」と、皿を配りながらクコが訊く。
ミシュリ:「うん」
GM:そんな話をしていると、ユイランも店にやって来る。ラングの話なども一通り聞いた後、彼女は不思議そうに尋ねる。「そういえばあの時、クコやラングの他にも急に怖くなった人達っていないの? 私はあの時、祭壇に寝かされていたから、よく分からないんだけど」
ミシュリ:「ハッ! ポリーさん!」
オウサマ:錬金術師の?
GM:うん。あの人は何ともなかったみたい。ってか、この店で一緒に昼食とってます。いつも通り陽気な感じ。
ミシュリ:…って私が言っちゃダメなんだ(笑)。(←先月からの唯一の参加者)
GM:「あー、そういえばあのいつも寝てる踊り子は大丈夫だったの?」とユイランが訊くと、スカイニットが思い出したように答える。「そういえばシアン、前から酷かったけど、この頃はなんだかずっと寝てる気がするわ。占いも、最近はすぐ店じまいにしてるみたいだし。ひょっとしてあの子にも何かあったのかしら」と、ちょっとそわそわしてる。
ヨザック:ふんふん。
ミシュリ:この時間ならまだ起きてるはずなのに。(←先月の当人)
GM:「占いは今日も『幸運の風』亭でやってるはずだから、ちょっと見に行ってみる?」
ミシュリ:じゃあ食後の散歩がてら。
GM:お爺さん達はどうします?
ヨザック:ふむ。お爺さんもついていこうかのぅ。「占い師か。よし、占ってもらおう、儂と婆さんの恋愛運を」(笑)。
(リーン):(笑)。
ミシュリ:占うまでもないんじゃ(笑)。
GM:昼食を取り終えたポリーが言う。「じゃあ私はあの<緑の月の散歩>が成功だったということで、今度はあれを改良して、町の人達の悪夢を取り除けるような薬を作ってみます。何かあったら、また工房の方に来て下さいね」とか言って、店を出ていきます。ユイランの方は興味津々で、「じゃあみんなで『幸運の風』にでも行ってみましょうか」とか言ってる。ヨザックは恋愛運をみてもらう、と。オウサマは?
オウサマ:うーむ、儂はー。
GM:あの酒場友達の3人は放っておいていいんですか? ダイジン、ショウグン、オウヒの三人。
オウサマ:一応ヘイシ、ハカモリ辺りを連れて、見舞いがてら行ってみようかの。
GM:で、ミシュリは?
ミシュリ:シアンさんの様子を見に行きます。
GM:リーンは? どっちの老人についていくの?
(リーン):まだ診療所です。もう片づきました?
GM:うーん、まぁ、大体は。
(リーン):じゃあ片づけ具合などをチェックしてます。薬とか。
GM:診療所ではラングが情けない声を上げている。「リーンさーん、もう許して下さいよー」
(リーン):ちゃんと配列が合ってるかとかも点検。
ミシュリ:小姑のように窓枠の埃とかも指ですくってみたり(笑)。
GM:「先生、後は私が片づけますから、そんな小姑みたいなマネは止めて下さい」とか、助手のエリナも呆れてる。
オウサマ:詩人相手にネチネチと(笑)。イジワル婆さんのようじゃの。
GM:「あのお爺さん達の様子を見てきた方がいいんじゃないですか? ほらあの二人、町中に野放しにしておくと、なにやらかすか、わかったものじゃないから」
ヨザック:後で被害報告します(笑)。
(リーン):まぁー一通り片づいたみたいだし、エリナもいるし、じゃあ出かけますか。「はい、ラングさん、ご苦労様」
GM:するとリーンは、噴水広場辺りで、古めかしい学院食堂から出てきた三人、それとユイラン、スカイニット、ペロといった人達と会う。オウサマは病院へお見舞いなんですね。まぁせっかくやし、その他一同もぞろぞろついていくということで。ダイジン、ショウグン、オウヒの三人が担ぎ込まれたのはすぐ近くの病院なんですけど、名前は…まぁ、ヘニャ医院にしておきましょう。
リーン:ヘニャ(笑)。
オウサマ:こんな変な病院に担ぎ込まれるとは……入院代をケチりおったか。
GM:それはさておき、病院のベットでは、既に三人はグッタリしてます。
オウサマ:おぉーぅ。
GM:うぅーっ、とか呻きながら、何やら悪夢にうなされているような気もします。あの可愛い13才のオウヒも、うっすら額に汗を浮かべ、苦しそうに呻いてる。
ミシュリ:(オウサマが)手とか握って心配してるのはオウヒだけやったりして(笑)。
オウサマ:「オウヒッ、オウヒィーッ!……あとダイジンにショウグン」(笑)。
ヨザック:あからさまじゃのぅ(笑)。
オウサマ:「我が軍団、最強にして最低のヘイシッ!」(←つまり『一番役に立つ格下の』ってことかな?)
GM:パシリのヘイシ? 「ハッ、なんでしょうオウサマ」
オウサマ:「ここは当然、儂らで一肌脱がなくてはならぬ時が来たのじゃ」
GM:「といってもオウサマ。私は一体何をすれば?」
オウサマ:「うーむ。ハカセに訊いて来いっ」て。ハカセの存在なんか知らんのに。
リーン:何処の博士や(笑)。
GM:どの博士かは知りませんが、ヘニャ医院の医者は、大量の患者を抱えて大忙しみたい。「私は今とても忙しいんだ。あ、ちょうどそこにリーン診療所の先生も来ているみたいじゃないか。患者の具合なら直接その女医さんに訊いてみてくれ」とか、適当にあしらわれてしまいます。
オウサマ:うーっ、ではハカセ以外の呼び名を考えて、「ヒジョウセンセイッ! 教えてくれっ、オウヒは、オウヒは助かるのかっ!? ついでにダイジンとショウグンも」
リーン:あはははっ(笑)。
GM:(リーンに)ってオウサマにすがりつかれますけど。
リーン:はいはい。じゃあとりあえず一通り診てみます。私はここの先生とも知り合いですか?
GM:そうですね。ヘニャ先生とも知り合いということで。
リーン:はい。
GM:あとはロールするまでもないでしょう。一連の症状と同じです。体に異常はないみたいやけど…
オウサマ:あ、あとハカモリも診てやってほしい。
GM:ハカモリ? 「わ、儂は大丈夫じゃーっ」とかわめいている。
オウサマ:「いや、無理じゃ無理じゃ、もうあの世行きじゃ」
GM:「勝手に殺すなよ」
オウサマ:「一番あの世に近い存在じゃ」
GM:「千年以上生きとるお前に言われたかないわい」とか、ハカモリは怒ってる。まぁ、症状の方はそんなところで。
リーン:はい。やっぱりまた、あの黒い影が原因なのかな、とか思いつつ。


 
 
 

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