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■ scene 05 
〜黒幕を前に、老人達による誓いをかけた徒競走〜 
 
GM:では龍人のリーンが、その見えない障壁に、腕輪をはめた手をかざして呪文を唱える。すると、パッ、と辺りが一瞬輝き、光の粒が散っていくのが見えた気がします。と、同時に目の前の重苦しい何かが消滅した感じがする。広場へ入っていける気がします。ヨザックさんなんて、突然駆け出したいような衝動にかられます。 
ヨザック:ほ? 
GM:障壁が消えたせいで、噴水広場の方へ猛烈に踊り込めそうな気持ちになります。(編注:マスター、既に時間切れが気になり、ちょっと慌ててます) 
ヨザック:ほぅほぅほぅ。それはもう……喜んで(笑)。 
オウサマ:(『誓いのメモ』から顔を上げ)あのーこれ、この4つ以外じゃダメですか?(編注:「この4つ」とは、『〜を倒す』『〜を護る』『〜を救う』『〜を得る』の誓いの例のこと) 
GM:他に、どんなのがいいんですか? 固有名詞付で。 
オウサマ:『〜に勝つ』 
GM:それは『〜を倒す』んじゃ、ないんですか? 
オウサマ:『勝つ』の意味が違うんです。儂はジジイに『勝つ』んです。 
GM:ジジイに勝つ? 
ヨザック:(笑)。 
オウサマ:ライバル心を燃やして。ジジイと競って勝つ。 
GM:はぁ。わかりました。『ヨザックに競って勝つ』……妙な誓いをラッパに立て始めた爺さん。 
リーン:はぁ(笑)。 
オウサマ:「突撃ラッパ。パッパパッパパッパパーパッパパッパパッパパー♪」(←ノリノリです) 
ミシュリ:あははーっ(笑)。 
GM:精霊の名前はなんでしょう? 
オウサマ:『プピ』。 
GM:プピ? なんだか気の抜けるような名前ですが。 
ヨザック:ジジイは足が折れつつもがんばって駆け出す。折れてないか。 
GM:気の抜けるような精霊が、オウサマが吹き鳴らしたラッパからニョキリと出てきました。『オウサマッ。俺に何か用かい?』 
オウサマ:「突撃」 
リーン:(笑)。 
GM:『って、誓いを立てるのか?』 
オウサマ:「もちろんじゃー」 
GM:『じゃあ今ここで立ててくれよ』 
オウサマ:「んんーっ! あんなジジイに負けねぇっ!」 
 
   (一同爆笑) 
 
GM:『あんなジジイ』は固有名詞じゃないけど、まぁヨザックのことってわかるからいいか。 
ヨザック:その誓いは、私のこのハサミにも立てれるのでしょうか? 
GM:いけますよ。 
ヨザック:「なんのぅ、ハサミッ!」 ピュュゥーン!!(←ハサミの精霊呼び出し効果音) 
 
   (一同爆笑) 
 
オウサマ:「なんじゃーっ(笑)!? ヤル気かぁっ!」 
GM:なんか噴水広場で誓い合ってます(笑)。駆けっこ勝負ですか? 
リーン:あははっ(笑)。 
ヨザック:『オウサマをひざまずかせる!』 
GM:って、あのー君ら。誓いを立てると、その行動が常に最優先になるんですけど(笑)。 
ミシュリ:普通、こんな状況で立てる(笑)? 
ヨザック:『オウサマより常に先を行くっ!』(←お構いなし) 
リーン:くくっ(笑)。 
ヨザック:『オウサマを打ち負かすっ!』(←誓いに夢中) 
GM:わかったわかった(笑)。 
ヨザック:(オウサマに)「そうはさせるかーっ!!」 
GM:二人とも3D10振って下さい。 
オウサマ:冗談とも本気ともつかない状況になってきたな……(ガシャン)…… 
GM:それをそれぞれ、ラッパとハサミの潜在力に足して下さい。 
オウサマ:24。 
ヨザック:潜在力?(←やはり誓いに夢中だったらしい) 
リーン:をハサミの欄に書くんです。 
ヨザック:あー、なるほど。(ガシャン)……あっ、低ーっ、7しかないよ。 
GM:それぞれ、ヨザックとオウサマを打ち負かす時にだけ、そこから達成値に足せます。 
ヨザック:よっしゃっ! 
オウサマ:おおーっ。 
ヨザック:走っていきます。 
GM:潜在力が切れると、誓いも破れ、家宝も壊れます。とりあえず誓いを立ててる間は、その行動を最優先して下さい。 
ヨザック:走りました。(←即答) 
GM:はいはい。とりあえず噴水目がけて全力疾走? 
ヨザック:ウルァーッ!!(←ノリノリ) 
GM:では二人で運動対抗ロールですかね。 
ヨザック:それに潜在力を足せる、と。 
GM:うん。それでオウサマを越えて下さいね。 
ヨザック:おっしゃっ! (ガシャン)…… 
GM:(リーンに)さっきの結界破りの記念に一枚どうぞ。(とマジックカードを差し出す) 
リーン:あ、はい。……<犬>…… 
ヨザック:勝つ気ないらしい。17です。 
GM:潜在力使いました? 
ヨザック:全部使いました(笑)。 
GM:折れそうな足を引きずって、雄叫びを上げたヨザックが駆けていきました。オウサマは? 
オウサマ:17ぁ? 
GM:潜在力を使い切ってソレだそうです。 
ヨザック:あぁーっ、我が家の家宝のハサミが(笑)。 
GM:ラッパ吹いて勝負ですよね。 
ミシュリ:ってこれ、負けた方(の家宝)が壊れるってことですよね? 
 
   (一同爆笑) 
 
GM:そうそう。負けた方が壊れます。(編注:多分、潜在力を使い切った時点で、ヨザックさんのハサミには、ヒビぐらい入っていたかと思われます) 
ヨザック:「ハサミよ、儂に力をっ!」 
オウサマ:こんなことに潜在力を20も使っていいものかと考えながら… 
ヨザック:目が血走ったジジイがハサミ片手に広場の中心目がけて走ってます。 
リーン:あ、あのーぅ… 
ミシュリ:「ちょっとちょっとリーン! あんな爺さんほっといていいのっ!?」 
リーン:「ど、どうすればいいんでしょう!?」(笑)。 
ミシュリ:「ボケ通り越して発狂してるよ、アレ!」(笑)。 
リーン:あのーぅ、あの、<老人介護>を… 
オウサマ:そのジジイの足引っ張るぞ。ラッパの潜在力全部使って(笑)。 
GM:はい、どうぞ。 
リーン:あの、この二人の中に入って止めていいでしょうか? 
GM:誓いをかけた真剣勝負の邪魔するんですか(笑)? 
オウサマ:(ガシャン)……19に24足して……43。 
ヨザック:わっ、転んだっ(笑)。 
オウサマ:儂の勝ちぢゃーっ!! 
ミシュリ:ハサミ壊れた(笑)。 
GM:噴水広場目がけて走るヨザックの足を、地面から生えたラッパの精霊プピの手が掴む。村長は見事に転び、その弾みで手にしていた家宝のハサミが路上に落下。パキリと割れてしまいます。 
ヨザック:「か、家宝のハサミがーっ!」 そのままゴロゴロゴローッと、勢いよく転がっていく。 
オウサマ:脚がバーストしおったか。 
リーン:こ、こんなことの為に精霊が消えてゆく(笑)。 
GM:ハサミが割れてしまったので、精霊は消えてしまいました。名前もつけてもらってなかったのに。『サヨナラ、ヨザック爺さん。今まで楽しかったよ』と、精霊は夜空に昇天していく(笑)。後、すっ転んだ記念にダメージ2発進呈。 
ミシュリ:ヨザックさん、『負傷』とかいってませんでした?(編注:『疲労』に続く体力ゲージ、イエローゾーンのこと) 
ヨザック:激しくいってます。あと8点で(昇天で)す。 
オウサマ:命懸けで走っておったのか。 
 
 
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