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■『シアン、夜に踊る』/07

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■ scene 07
〜妙な仲間割れと、空から降り注ぐ一喝〜

GM:「ミシュリさん! 何やってるの!」と激しく殴り立てたリーン。
リーン:(笑)。
ヨザック:「これリーン! 何してるんじゃい!」(笑)。
GM:あ、それからオウサマがやらかす困ったことをまだ聞いてませんでしたが。
オウサマ:んー、勇気を出してラッパを吹いていいですか?
リーン:あはは(笑)。
GM:え? ラッパ吹いて誰を困らせるんですか?……あ、リーンの耳元で思いっきり吹き鳴らすとか(笑)。
オウサマ:困らせるって言っても、
リーン:ほら、今暗示をかけられてるから。
ヨザック:向こうの手先状態なんよ。
リーン:そう。向こうから困らせろーという、指令が来てるみたいなの。
ヨザック:で、二人がその手先となって、目が白くなってる状態。
GM:ミシュリはもう矢を発射したからいいとして、次はオウサマ。ラッパでなんかして下さい。そういえば、悪魔を呼び出す儀式に加わっていた広場の周囲を巡っていた町の人達……眠り病患者でもあるんやけど……な人達も、カッと白目を剥いて、一斉に君達の方へ襲いかかってきました。
ヨザック:うひゃーっ。
オウサマ:んー、じゃあ何かせなあかんねんやったら…
ヨザック:瀕死のヨザック爺さんは…
GM:片膝をついたペロ爺さんも叫ぶ。「この馬鹿者共をつれて、ここから逃げるんじゃっ!」
オウサマ:<青>の小枝を取り返そうと、ジジイに襲いかかる。剥き出しの怪我の跡に飛びつく(笑)。「イテテテテッ」言うのをお構いなしに蹴り飛ばす(笑)。
ヨザック:これは、今、魔法って、使えるんですか?
GM:使えますけど、その前に、オウサマが襲いかかってきます。
オウサマ:キシャーッ(笑)!
ヨザック:ではまずそっちから(笑)。体力で抵抗。
リーン:これで相討ちになって正気に戻ってくんないかな(笑)。
ヨザック:<ジジイ大暴れ>は足せるんでしょうか?
オウサマ:そんな技を隠し持っていたのか(笑)。
GM:大暴れされてる方なので、今回は足せません。では二人とも、体力で取っ組み合いどうぞ。
オウサマ:(ガシャン)……16。
ヨザック:(ガシャン)……よし、いい目が出た……33。
GM:ヨザックの抵抗成功。さっきの敗北を見事巻き返したみたい。目の前の怪物には怯えても、襲いかかってくるオウサマには打ち勝ったと。
ヨザック:「お前だけには負けん!」
オウサマ:「くそーっ! せっかく勝った気分も、これではなんだか負け犬のようじゃ。納得いかん」と、涎を垂らして悔しがる。
ヨザック:では戦利品の<青>の小枝と、<竪琴>と<無色>を『偉大な力』として、『めちゃくちゃおっきな声を空から降らす』呪文。『お前ら、しっかりせんかーっ!!』という声と共に雨を降らします。
リーン:あははっ(笑)。
GM:力源2枚、印象1枚で、難易度は25。
ヨザック:では潜在力を…
オウサマ:MPは?
GM:うん。余ってるんやったら、先にMPから使った方がいいと思う。後で回復するし。
ヨザック:ではMPを10点使って、潜在力を8点使ったら?
GM:そんなに使う程霊感低いんですか?
ヨザック:6です(笑)。やっぱ潜在力を10点使います。
GM:そういえば、タコ殴りされたミシュリさんって、気がついたんですかね?
ミシュリ:気絶、はしてないと思うん。
GM:あの暗示は解けたかどうか。
ミシュリ:それは知らないです。
リーン:え? 正気に戻ってないんですか?
GM:んー、戻りたいですか(笑)?
ミシュリ:戻りたいです。
リーン:も、戻って下さいよー(笑)。
GM:あー、じゃあ説得でもしてあげて下さい。
リーン:え? 説得もしなきゃいけないんですか?
ヨザック:この魔法で、町の人達とひっくるめて正気に戻す算段なんですが。
GM:なるほど。それでも構いません。呪文は成功しました?
ヨザック:えー、全部で20減らすつもりなんですけど。
GM:20も減らすん? 難易度5なんて、ゾロ目でも出ない限り成功しますよ。
ヨザック:(ガシャン)……魔数も出てるし、成功でーす。全部で……26出ました。
GM:はい。なんやったっけ、大声の叫びが響き渡る呪文? では突然、空からジジイの一喝が響き渡り、町の人達はハッと、襲いかかるのを止める。
ヨザック:この二人(ミシュリとオウサマ)も治っていい?
GM:うん。激しいケンカを繰り広げていたオウサマも…
オウサマ:いやー、儂は暗示にかかってなくても小枝を奪おうと躍起になってる(笑)。
GM:ミシュリもハッと我に返る。リーンが馬乗りになっていて、更にリンチが加えられようとしている。
ミシュリ:なんかー、頭の後ろがズキズキ痛むのですが(笑)。
リーン:知らぬ顔して(笑)、爺さん二人を連れて…
ミシュリ:ちなみに血を流してる人いますよね。
GM:ペロ爺さんは弱ってますね。
リーン:ってかミシュリも(笑)。
ミシュリ:殴られて『幸運状況』(笑)。
ヨザック:儂の足からも血がドクドク流れてます。
リーン:あー、ヨザックさんまで。あの、一応、みんな正気に戻ったんですよね。
GM:みんなが治ったかどうかは怪しいところですが。まぁ、ヨザックさんが潜在力を振り絞ったことですし…
オウサマ:儂は見た目は全く変わらぬ様子で、小枝を奪いにかかってる。邪念の塊のように(笑)。
リーン:わっ(笑)。
ヨザック:「おぬしには返さんっ!」
GM:あー、まぁ、とりあえず町の人達は正気に戻ったようです。
リーン:はい。
GM:それを見た黒ローブ…夢魔の王、バールって名前なんですけど…は、チッと舌打ちするや、黒い霧となって揺らめく金色の囲いから飛び出す。
リーン:あっ、逃げられた。
オウサマ:(ヨザックに)「儂が貸してやったのに。返せっ! 儂より凄い魔法使いおって」(笑)。
GM:どうやら、ペロ爺さんが弱ってた隙をついたみたい。黒ローブは夜の闇の中へ消えていきます。ペロ爺さんは、それに気づいた後も、その金の囲いを絶やさないように、ブツブツ魔法を唱え続けています。振り返らずに君達に言う。「この魔物は、町の者達の黒い悪夢を纏い、この地上に蘇ろうとしておる。ほれ、空を見てみぃ、黒い霧で星が見えんじゃろ」
リーン:ほー。
GM:「今はもう、この町の者達の黒い夢で、町の空はドス黒く覆われておる。何かこれらを振り払う方法を見出してくれんか。儂にはもう力は残っておらん。背中に矢も突き刺さっておるしのぅ」
リーン:(笑)。
ミシュリ:それは記憶にあるのかな?(←自分が射たこと)
GM:ありますね。
ヨザック:やっちゃった(笑)。
ミシュリ:あちゃー(笑)。
GM:「先程のヨザック殿の魔法もなかなかのものであった。おぬし達にも十分な力があるはずじゃ」 ということで、星空も見えないほど、眠り病の人達の悪夢で黒く覆われた町ですが、どうしましょう?
ヨザック:ようはこの霧を晴らせばいいってことですよね?
GM:基本的には、そういうこと。後逃げ出したあの黒ローブもついでにドドメでも刺してもらえると、町は平和になるかと。「後は頼んだ」とかペロ爺さんに言われてしまいます。
ヨザック:<青>の小枝は、オウサマに返しましょうかね。もうカードもないんで。
オウサマ:うむ。
GM:そうこうするうちに、広場に走ってくる人影があります。ポリーさんですね。
リーン:あらあら。
ヨザック:ほー。
GM:「とうとうこれが完成したんですよ!」と、得意げに小瓶を振りかざす。
リーン:また怪しげな(笑)。
GM:うん。ドロドロの緑色の液体。「これは<緑の月の呼び声>って言って、眠り病の人達を困らせている、夢の中の悪いモノを取り除く特効薬なんですっ。これで多分、みんな助かると思うんですけど……誰を最初に試しましょう(笑)?」と、うれしそうな顔して近づいてくる。
リーン:「それは、(眠り病に)倒れた人じゃなきゃ、試せないんじゃないかな?」
ヨザック:「元気なのに飲むわけにはいくまいて」
GM:「はい。それはそうなんですが、これはまだ一人分しかないんです。また作るとなると結構大変なので、とりあえず誰か一人、思い当たる人とかいませんか?」とか言って、とりあえずオウサマにでも渡しとく。「うまくいったら教えて下さい」 で、<青>の小枝って、結局取り戻したん?
オウサマ:今取り返してる最中。(←さっき返してもらったのに)
ヨザック:「痛いわいっ」
リーン:となると、シアンさんに試すか……
ミシュリ:シアンはどうなったの?
GM:逃げ出しました。呪文かなんかで霧になって消えました。もうその広場にはいません。
ミシュリ:ということは、まだ取り憑かれたまま?
GM:うん。そういうこと。
ミシュリ:じゃ、その薬はシアンにいるかな。
リーン:うん。


 
 
 

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