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AD2004/03/14(SUN)11:30
 サークルFIN 2004年3月例会 前編
 
 『ヨザック、消える』
 ver_0.6
 
 system with
 『Far Roads to Lord』
 [Copyright 1993 遊演体,All Rights Reserved.]
 
 
 
 ■ scene 01
 〜思いつきで経歴を増やす人達と、思いつきで増やされる人達〜
 
 岡本:では、王子から、自己紹介お願いします。(と、右隣を見る)
 scarlet:ハックル=ディ=アムールと申します。アムール王国の王子です。
 太郎丸:王子っv
 scarlet:えーアムール王国というのはですね、ローダニゾンのとある地方にありまして、人口は100名くらい。農業が盛んでございます。
 一同:(笑)。
 岡本:なんか、観光ガイドみたいな話し方ですね。もー、好きなだけ語って下さい。
 scarlet:それで祭りが好きな国民でして、秋には感謝祭もあり、今回、この町でも行われるという…
 岡本:収穫祭?
 scarlet:はい。その収穫祭にも勝るとも劣らない盛り上がりを見せています。
 太郎丸:人口100人やのに(笑)?
 scarlet:人口100人とはいえ、その盛り上がりようは我が国民の方が上なのだ(笑)。
 岡本:一騎当千とかいうやつですね。
 scarlet:そう。で、私自身は、立派な王子となるべく、ローダニゾンからファライゾンを目指したわけだが、途中でちょっと徴集にかけられてだな…
 岡本:はぁ。王子やのに徴集ですか。
 scarlet:いや。正しくは徴集ではなく、『参加して欲しい』と頼まれたのだ。断っては私の戦士としての名が廃るので、戦功を立てる為にだな……(←話し方が観光ガイドから王子口調に変わってます)
 岡本:はいはい。しかしまぁ、その少ない経歴で、よくまぁ得々と語りますなぁ(笑)。(編注:この山小人の王子。14才という若さ故、経験表を振る回数はたったの1回。古デュールなる行動的な神様を信仰する特典として、経験表を二倍振れるようになりましたが、それでもたった2回。筆者が知る限り、最も経歴の浅いキャラだと思われます)
 太郎丸:経歴の数など、問題ではありませんわ、王子っ(笑)。(←本編前から王子を励ます追っかけ人魚)
 scarlet:うむ。そしてその地で輝かしい戦功を立てた後、ファライゾンへとやってきたのだ。しかしその道中、いつの間にか連れが増えてな。やはりこれは、私の人徳というやつか。
 太郎丸:良かった。ないがしろにはされてないのね(笑)。(←連れ、その一。玉の輿狙いの追っかけ人魚)
 新井:人に教えを請うておきながら何を言う。(←連れ、その二。王子に帝王学を教える流浪の司祭)
 
 (一同爆笑)
 
 scarlet:(笑)。まぁ、その司祭殿の勧めによってある王宮に勤めることができ、<帝王学>と共に<社交>も学ぶことができた、と。
 岡本:はぁ。王子やのに王宮勤めですか。王子やから招かれたのでは?
 新井:いや。勤めるどころか、ほとんど丁稚奉公のような下働き。
 岡本:なんか酷い言われようですな。あぁ、つまり帝王学の一環として、そういった下々の者の気持ちも学ばなければいけない、と(笑)。
 新井:そう。
 scarlet:王子たる者、家臣の隅々にまで、気を配らなければならないということだな。
 岡本:成る程。そういった王宮勤めもしながら、お付きの者をゾロゾロ引き連れ、王子とその取り巻きは、ファライゾンの町、メディリオノイルにやってきた、ということですね。
 scarlet:うむ。
 岡本:今この町では何してるんでしょう? 収穫祭の真っ最中なのですが。見聞広めてるだけ?
 scarlet:そうだな。
 新井:というよりこう……旅する私の後にチョロチョロ付いて来られただけかも。
 岡本:なにやら司祭様が威張ってますが(笑)。その前に、名前決まりました?(と、王子の右隣の司祭様に自己紹介を促す)
 新井:はい。私はセシル=タスラム。
 岡本:セシール?
 新井:セシル。
 山本:伸ばしちゃダメ(笑)。
 岡本:称号とかも考えてましたよね?
 新井:"流れ百合"のセシルです。
 太郎丸:"流れ百合"?
 岡本:なにやら優雅な呼び名ですが……男の人ですよね?
 新井:はい。男です。それで変わり者ですから…
 太郎丸:変わり者?
 岡本:どう変わってるんでしょう?
 新井:つまり都を抜け出して、諸国を巡礼して回ってる司祭ですね。まぁ、多少は蔑みの意味も込めての、この通り名が付いていたりします。
 岡本:自虐的にそう呼んでる、と?
 新井:いえ。周りからそう呼ばれているという。
 岡本:え? するとメディート神に仕える旅の司祭セシルは、そんな呼び名が付けられる程有名なんですか?
 scarlet:司祭の中ではそこそこ有名なのでは。
 新井:ええ。そこそこ有名。一応エリートですから。
 岡本:はぁ。ちなみに何才?
 新井:29才。
 岡本:わかりました。で、そのそこそこ有名なエリート司祭様は、旅先で出会った王子などに帝王学や社交など教えながら、諸国を旅して回ってる、と。その王子には、『王子の徳』とかいう特殊能力のせいで、玉の輿を狙う追っかけ人魚とか、玉座を狙うスパイとかも付いてきてるんですが。その辺に関しては?
 新井:その辺に関しては、『楽しい旅仲間』ということで。あまり深く考えてません。
 太郎丸:深く考えられてません(笑)。
 山本:オマケ扱いかい。(←連れ、その三。呪術師師匠の為に玉座を狙うスパイ)
 岡本:で、メディリオノリルにやってきた司祭様としては、どういったことをするつもり? 布教活動?
 新井:そうですね。まず一日一回は、教会へ顔を出します。
 岡本:町の教会区へ出向く、と。するとこの町のメディート神殿に勤める同僚がいますね。その人の名前は?
 新井:(突然、同僚の名前を訊かれ)名前?……名前……名前ねぇ……(←深く考え込まれてしまいました)
 岡本:リリィとかにしときます?
 太郎丸:百合とセットですね。
 岡本:嫌ならムサいオッサンでもいいですが。
 scarlet:ダリアン。
 新井:(笑)。
 太郎丸:ローズ。
 山本:花系(笑)。
 太郎丸:ハニービー(笑)。
 岡本:まぁ、考えといて下さい。で、その同僚と?
 新井:一日一回は顔を合わせてます。そして、神殿への勤めが終わった後は、ブラブラと町を歩きながら、収穫祭の雰囲気を楽しんでいます。
 岡本:わかりました。それでこれからの目的とか、目標とかは何かあります? 王子の社交とかは教えきったん?
 新井:そうですね。順調には仕込んでますが……
 岡本:メディート神に改宗させるとか? この王子、古デュール派なんですけど。
 新井:その辺はあまり感知してませんね。ま、宗教の自由ということで。
 岡本:わかりました。ではそろそろ次のピノさん。
 太郎丸:はい。えーと、ピノはー……経歴からですか?
 岡本:まぁ、その辺りから適当に紹介していって下さい。
 太郎丸:リラー地方の氷の下に住んでたんですけど、人間がいると思って陸に上がって、森の狩猟民と知り合って、しばらく森で暮らします。これで家宝の投げ網の技能レベルをちょくちょく溜めて、その後、アウロンまで旅しました。
 岡本:はぁ。
 太郎丸:そこで捕まってしまい、エーンへ流刑。そこでまたなんかやらかしたみたいで、海賊八人から恨みを買います。
 一同:(笑)。
 岡本:海賊八人……って、名前決めるの大変そやね。とりあえずボスの名前くらいは考えといて。
 太郎丸:『パピプペポ』で、『パッケ』『ピッケ』『プッケ』『ペッケ』『ポッケ』です。
 
 (一同爆笑)
 
 山本:五人なんですけど(笑)。
 岡本:わかりました。おもしろい名前なんで、この町にも来てもらいましょう。
 太郎丸:えー? マジで? うっそー(笑)。あ、私が恨みを買った理由として、その海賊八人の内の一人が、海軍に捕まったということにしていいですか?
 岡本:では『ペッケ』が捕まりました。
 太郎丸:いや、名前決まってない奴(笑)。
 岡本:では『その他一名』捕縛。
 太郎丸:海軍から1金貨貰いました。それで「わーっ遊ぶお金ができたぞーっ」て浮かれてたら、なんと、このメディリオノイルに王子が来ているというではありませんか。
 岡本:あれ? 合流はこの町にするんですか?
 太郎丸:それで「王子の相手は昔から人魚と決まっておりますわ」と、王子に会いにこの町にやってきて捜して、「見つけましたわーっ」と。(←自分の経歴披露に夢中)
 岡本:……はい、わかりました。
 太郎丸:そんな感じですね。
 岡本:では最後。スパイのモノユニさん。
 山本:えーそうですね。まず幼少の頃、不思議なキノコを食べて(笑)…
 一同:(笑)。
 岡本:なんか早速怪しげな経歴やね。
 山本:人の目には見えない、別世界に目覚めました。
 新井:魔法の力に目覚めたとか。
 山本:そして青年期に鬼族の友人、キャラメルと出会ったけど…
 太郎丸:変な名前(笑)。
 山本:こいつがまた妙に陽気な奴で、私は結局、自分の暗さを再認識しました。
 
 (一同爆笑)
 
 山本:そして大人になるにつれ、警邏から逃げる生活や、物乞いをする生活を経て…
 岡本:めっちゃ日陰者やん(笑)。
 山本:そんな時、呪術師のペット師匠と出会い、妖術を教えて貰いました。そしてこのペット師匠に仕え、恩返しをしようと…
 岡本:あ、そのペット師匠って若いん?
 山本:いや、オッサンにしましたよ。でも、若い方がおもしろいかな。
 岡本:でも実は、300才くらいとか。
 山本:そうですね。346才です。その346才のペット師匠に拾われて、その恩返しをする為に……ペット師匠を一国の主とする為に(笑)……ペット師匠に相応しい国を捜しているわけです。
 太郎丸:世界はペットの為に(笑)。
 岡本:それでアムール王国という人口百人の国を得々と語る王子と出会い…
 太郎丸:「これだっ!」と思ったわけですね。
 山本:うん。『人口百万人の国』と聞き違えて、王子の弱みを掴むことにしました。
 新井:ちょっと違うと思う。
 
 
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