■ scene　02
〜妙に裕福な人達と、演歌風ラヴソング〜

ピノ(太郎丸)：あ、私、天職『勘違い』にします。
ＧＭ(岡本、ＧＭは『ゲームマスター』の略です)：その勘違いのピノさん。ちょっとお伺いしますが、町の噴水広場とかでバシャバシャ水浴びしたりもしてるわけ？　一応人魚やし。もしそうなら、結構有名人になったりするかも。
ピノ：あー、そうですねー。人目につかない時など見計らってやってるかもしれません。一応捕まった経験もあるし(笑)。まぁ、宿屋でお風呂が長いとか、普段はその程度です。
ＧＭ：歌とかは歌ってる？
ピノ：「はぁーぁ♪」とか、お風呂でコブシを効かせて(笑)。
ＧＭ：えー、他には誰か、音楽活動とか芸術活動されてる方、いませんか？　あと皆さん、この町での路銀集めの方法とかは、どうなんでしょう？
ハックル(scarlet)：金。金貨14枚。
セシル(新井)：私、金貨20枚とか持ってます。
ＧＭ：なんですと！？
セシル：最初っから『1D6×5金貨』持ってるので。
モノユニ(山本)：僕は王子の身の回りのお世話でもしようかな。銀貨1枚しか持ってないので(笑)。
ピノ：じゃあ私は「王子っ、私の美声をお聴きになってっ」と、噴水広場で歌ってます。
ＧＭ：はい、わかりました。
ピノ：あ、じゃあ王子はこの噴水広場近くの宿屋に滞在してるということにして。私は、そのバルコニーの下で毎日歌っています。
ＧＭ：噴水広場周辺に、王子滞在用の宿屋でも作ります？　バルコニー付きで(笑)。じゃあ王子、気に入った名前の宿屋なり酒場なり、勝手に作っちゃって下さい。
ハックル：そうだな。
ピノ：バルコニー付きで(笑)。そして私はそのバルコニーの下で、昼となく夜となく、王子に愛を捧げてます(笑)。
ＧＭ：……だそうです。
ハックル：ふむ……
ピノ：……って、『愛の歌』ってなんやろ？
ＧＭ：曲名とか考えといて下さい。
ピノ：『海の男にゃ惚れるなよ』…とか。

　　　(一同爆笑)

セシル：どこが愛の歌なんですか(笑)。
ＧＭ：あのー、そろそろ本編始めていいでしょうか？
ピノ：はい。
セシル：あ！　(メディート神殿の)同僚は『エミリア』で。
ＧＭ：わかりました。何才の人？
セシル：そうですね、28。女性です。
ＧＭ：(scarletさんに)宿屋の名前、決まりました？
ハックル：えー、どうも思いつかないので……
ＧＭ：どなたかリクエストありませんか？　王子が逗留するバルコニー付きの宿屋の名前。
ピノ：アムール王国ですよね……
モノユニ：『麗しのアムール』亭。

　　　(一同爆笑)

ピノ：なんか宿屋に国名ついてるし(笑)。王国御用達！？
ＧＭ：金貨使って、店主を買収でもしたんと違いますか。「今日からここは、『麗しのアムール』亭と名乗るべし』とか言って。
ハックル：「ここを我が王国のお抱えの宿とする」
ＧＭ：認定されました。
モノユニ：あ、僕一つだけ言わせて下さい。
ＧＭ：はい？
モノユニ：(新井さんの方を見て)エリートはあまり見たくないです。

　　　(一同爆笑)

モノユニ：エリートには目を合わせられない眩しさが見えるんで。(編注：2004年になってFINに参加された山本さんと新井さん。以前からかなり仲間内でTRPGされてきたらしき古強者な方々でした。去年のセッションでのヨザック村長や釣り人オウサマ同様、今回も顔見知り同士で反目し合ってます)
ハックル：王子はエリートではないのか(笑)？
モノユニ：お？……あー……まぁ、王子に対してはちょっと哀れみの眼差しを向けてみたり(笑)。
ピノ：「なんですの、その目は」(笑)。
モノユニ：『可哀想に。ペット師匠の為に、この人は犠牲になるんだなぁ』と。
ＧＭ：なにやら腹黒いことを考えているようです。
セシル：さすが日陰者。


■ scene　02+
〜余談、席配置〜

　当初、「今回こそは上座(←ＧＭ定番席)に座るぞ！」と意気込んだＧＭでしたが、気が付けばまた下座に座っていました。(「あれぇ？　上座に座るって言ってませんでしたぁ？」とかピノ嬢にツッ込まれつつ(-_-;))

　結局、前回のリプレイ同様、横長テーブルの左下のＧＭから逆時計回りに、ハックル、セシル。向かって王子の前にピノ、その隣でＧＭの向かいにモノユニ、という、やはりサルなＧＭがプレイヤの隣に座るという変な席順でセッションが行われました。

　故に、ＧＭ席からだと王子越しのセシルがやや伺いにくい状況でした。しかしこの司祭様。実はＧＭよりローズＧＭこなされている上級者だった上、魔法や作戦など色々一人で考え込まれる方でもあったので、ＧＭ的に全く気を遣う必要もなく、今回の席順でも特に不都合なかった模様。結果的には一見落着だったりします。