■ scene 05
〜王子に古着を褒め称える人魚と、司祭の眩しさにやられた日陰者〜
GM:「掌にアムールって書くのもいいけど、『あの歌』さえ覚えれれば、私もエウヴァさんに負けないのになぁ」とユイランが呟きます。
ピノ:「あの歌?」
GM:「みんなは聴いたことがないの?」
ハックル:「なんの歌のことかな?」
GM:「最近、月夜の町に聞こえてくる不思議なメロディーがあるの。歌うたいの間で噂になってるわ」
ピノ:「あ、それってひょっとして」(笑)……って、違うか(笑)。(編注:噴水広場から麗しのアムール亭のバルコニー目がけて歌う人魚…つまり自分のことだと思っています)
GM:ユイランが簡単に口ずさんだ歌は、素朴な旋律なんやけど、懐かしい感じもしてくる不思議な曲です。「少年みたいな声で流れてくるんだけど……」
ハックル:「我が故郷の歌によく似ておる」
ピノ:ホント(笑)?
GM:「メロディーはなんとか覚えれたんだけど、歌詞がね。異国の古い言葉みたいで、よくわからないのよ。楽士仲間でも、誰も知らない言葉みたい。王子、聴いたことあるの?」
ハックル:<社交>で調べよう。
GM:使う能力値はご自由に。
ハックル:(使えそうな能力は)なんだろうなー。
ピノ:「その歌、今夜も聴けますかしら?」……って、自分ばっか歌ってて聞こえんかったとか(笑)。
GM:(王子に)なら知力でいきますか。
ハックル:知力で。(ガシャン)……わぁーっ、イチゾロやぁーっ。
GM:そんな歌、聴いたこともありません。
モノユニ:(笑)。
GM:夜な夜な寝室に聞こえてくるのは、噴水広場で歌う人魚の歌だけです(笑)。
ピノ:声デカいの(笑)。
ハックル:「ピノの歌しか聞こえないなぁー」
セシル:「そう言えば……」と、私も振ってみたいのですが。
GM:知力でどうぞ。<社交>かなんか、技能あればそれも足して。
セシル:(ガシャン)……全部で19。
モノユニ:私も。(ガシャン)……17。
GM:まぁ、それくらい出てれば知ってるでしょう。君らにはアムール亭で知り合った楽士もおるんやけど、彼らの間でも、その月夜に流れる歌は噂の的みたい。ただ、誰が歌っているのか、見た者はいません。そんなこともあって、噂はますます広まっている模様。
セシル:「ほぉーっ」
モノユニ:「きっとその人も日陰者なんだ」(笑)。
ピノ:「セシルさん、モノユニさん。その歌を聴いたことがありますの?」
GM:って、君は自分が歌ってるものやと思ってるんじゃなかったっけ(笑)?
ピノ:あ、そや(笑)。でも異国の言葉ってのが……
GM:君はこれまで随分色んな地方を旅してきたし、なんせ人魚やし。異国の歌くらい歌えるでしょう。
ピノ:「『月夜に流れる不思議な歌』……私のことなのね」(笑)。
セシル:「それはちょっと違うと思う」
モノユニ:こう……(と外人が呆れて肩をすくめるオテアゲ身振り)(笑)。
ピノ:「みんなには秘密にしておくのも、ミステリーですわよねー」
モノユニ:浮かれるピノを見ながら、「……この人、ひょっとして日陰者?」(笑)。
ピノ:「えぇーっ!?」
モノユニ:「……仲間?……この人も陽に当たれない人だったんだ」(笑)。
ピノ:いや、それ勘違い(笑)。
GM:といった感じで、昼の麗しのアムール亭は盛り上がっています。それぞれ、クコが運んできた料理などパクつきながら、楽しく勘違いなどしつつ。
ピノ:ところで、この町は内陸にあるんですか?
GM:湖の側ってことにしてもいいけど。海からは遠いと思う。
ピノ:じゃあ海草なんかは「新鮮じゃない」とか呟きつつ(笑)。
GM:さて、そろそろ昼食も終わりですが、皆さん、これからどうしましょう? それぞれの行動を纏めて王子に伝えて下さい。
ピノ:私は早速部屋に戻って、発声練習とか始めます。
ハックル:王子の提案。「では大会に出る者には、それなりの衣装が必要であろう」
一同:(笑)。
ピノ:あっ、ダメッ(笑)。
GM:服着替えたら弱くなるから(笑)?(編注:能力値の低さ故、HPも11(←長剣一振りで逝けます)しかなかったピノ嬢。とりあえず救済措置として、『AV(防御力)6のウロコのドレス』を初期装備にしていました)
ピノ:それもあるけど、『新品の衣類や装備を身につける』と不運状況になるんです。新品じゃなきゃ、いいんやけど。
GM:では古着屋とか? さて、そんな店に出向くことを王子が承諾するかどうか。
ピノ:「私、着慣れてる物が一番ですので。その代わり、お守りとして、王子の身につけている物を何か一つ、お貸し頂けませんか?」と、交渉。能力は何にしましょう?
GM:ご自由に。
ピノ:では美麗で。
ハックル:(自分の能力が低いので、説得するには)愛嬌とかの方がいいのでは?
ピノ:(ガシャン)……あぁ、3やし(笑)。全部で11。
セシル:それは無理でしょう。
GM:ということで、王子。納得したかどうかは美麗11以上でどうぞ。
ハックル:(ガシャン)……13。
GM:ピノの交渉失敗。王子はピノに、自分の言い分を押し通すことができます。「ピノにはこの服がいいな」とか無理矢理新しい服を着せることも可能。
ハックル:「ふむ。しかしその今着ている服より、もっといいものもあるだろう」
ピノ:(笑)。
モノユニ:「王子。申し訳ないですが、私にはこのフードが合っていますので」 度胸(←魅力値)で説得。(ガシャン)……16で。
ハックル:王子には度胸がなかった(笑)。(←『度胸2』) (ガシャン)……
モノユニ:ニヤリ(笑)。
ハックル:……16だ。
GM:同じ数字か。それはもう、王子と日陰者との間で激しいやりとりが行われてますな。
ピノ:手に汗握る口論(笑)。
モノユニ:「王子。このフードは凄いフードなのでございますよ」って、どこにでもある奴やけど(笑)。
ハックル:「いやモノユニ。王国の使者として人前に立つのなら、もっと立派な物を着なくてはなるまい」
セシル:「モノユニ君。君は素顔を見せた方がいいと思うよ」
ピノ:綺麗やねんね。
モノユニ:(セシルに)何でやねん。(←使う能力尋ねてます)
セシル:威厳で。
ピノ:「えっ、セシルさんて……そうでしたの?」……人魚、勘違いしてます(笑)。
セシル:16。
モノユニ:16? 16やったら頑張れるよ。「ケッ、エリートが何言いやがる」 (ガシャン)……「アァーッ! エリート、眩シイッ!」
(一同爆笑)
GM:フードはがされたん?
モノユニ:全然ダメでした(笑)。「エリート眩しいよぉーー」
セシル:「ほら。コンテストに出るのなら、そっちの方がいいんじゃないかい?」(笑)。
GM:噴水広場の周りでは、町の人達の他にも、色んな国から来た行商人達によって、露店とかもかなり多く立ち並んでるから、そこで古着やとか捜してもいいと思います。とりあえず言い合いに勝った王子と司祭が、なんか適当に見繕ってあげてもいいかと。
ピノ:そしたら、「あのー、王子。私。広場の古着屋で素晴らしい服を見つけましたの。私、あれが気に入りましたわーっ」って。
ハックル:「ふむ。そうか」
ピノ:「どんな新しいドレスも、あれにはきっとかないませんわっ」
GM:古着屋の服をやたら褒め称える人魚(笑)。
ピノ:これから、「あれってどれだったかしら」、とかいって服を探し回ることになる(笑)。
ハックル:「そうか。ピノがそこまで言うのなら、では早速買いに行こう」
ピノ:「そうですわねぇ」……まず古着屋から探さなきゃ(笑)。
GM:では皆さん。とりあえず古着屋に出かけるということで、外に出たことにしていいですか?
一同:はーい。
GM:それでは、祭りで賑わう昼の町で何が起きるか決めます。それぞれカードを一枚ずつ引いて、1D6振ってもらえますか?(と、ランダムイベントが記された『石』の地縁カードを差し出すGM) 出たイベントを追って処理していきます。
ピノ:はい。
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