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■『ヨザック、消える』/06

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■ scene 06
〜司祭が見かけた鍛冶屋で王家カブトの改悪を希望する日陰者と、王子に臭うドレスが似合うと言われる人魚〜

モノユニ:1D6っと……
ピノ:『陽気な旅人』が出ました。
モノユニ:『行き止まり』(笑)。

   (一同爆笑)

ピノ:早速やん。日陰者人生(笑)。強く逞しく生きるんだよ(笑)。
ハックル:『怪しげな酒場』だ。
セシル:『威勢のいい鍛冶屋』ね。
GM:さて、皆さん、それぞれ昼の町に繰り出したわけですが……バラバラは時間がかかるので、ある程度ゾロゾロ連れだって歩いてたことにしていいですかね?
ハックル:はいはい。
ピノ:「これでしたかしらー?」とか言いながら適当な服を探し回ってます。
GM:あぁ、古着屋の件ですか。なんかぴったりの服とか、見つかりました?
モノユニ:僕はみずぼらしい服がいいな。
一同:(笑)。
GM:まぁ、そんなみずぼらしい服なども探していると、カツーンカツーンと露店で鍛冶を打つ音が聞こえてきます。
ピノ:『威勢のいい鍛冶屋』(笑)。
ハックル:「そうだな。服の他にも、装飾品などもあった方がいいな」
GM:「勿論、飾り物もあるぜ。ほら、ここに出来たてのやつとかな」と、その威勢のいい鍛冶屋が言う。
モノユニ:それ、熱そう(笑)。
ピノ:「お、王子。私、飾り物なら、海から持ってきた真珠の首飾りがあるので……」
ハックル:「そうか」
GM:「首飾り以外にも色々あるぜ。好きなのを選んでいってくれよ。お、それにそこの祭司の旦那。随分古ぼけた護符とかブラ下げてるけど、それも新しい飾りに変えちゃどうだい? なんなら、あんたの好きな形に作ることもできるぜ」
セシル:「そうだな。マントの留め金はあるかね?」
GM:「あぁ、色々揃ってるよ。どんなのがいいんだ?」
セシル:「うーん、そうだな……」(と思案中)
GM:王子はなんかいります? アクセサリーとか。
ハックル:ふむ……(と思案中)
ピノ:あ、じゃあ私は(新しい飾り)はダメなので、モノユニの分を選ぼうかな。
モノユニ:「王子っ、この目深なカブトなど、陰気でいいですよ」
ハックル:「カブトかっ。カブトは私が今身につけているこの王家代々に伝わるカブトで充分だ」
モノユニ:「では私が舞台で、こう……目深に被ったりしますので……」
ピノ:「カブトを被って舞台に出る歌うたいなんて、一体どこにおりますのっ」
ハックル:「成る程っ。ではこの私のカブトに似た物を作ってもらうか」
ピノ:「まぁ、それは素敵な提案ですわ。王子」
GM:どっちやねん(笑)。鍛冶屋が驚いて言う。「へぇ、あんた王子なのかい? そのカブトが余程気に入ってるみたいだが、俺の腕なら、それくらい簡単に作れるぜ」 早速カツンカツン板金を叩き始める。「そこの、陰気な旦那に被せる大きさでいいのかい」
ハックル:「そうだ」
モノユニ:「キンキラ光ってるのはいらないですよ」
GM:(隣の王子のキャラシートの絵を覗き込みつつ)「で、その額のマークも付けるのか?」
ハックル:「これは……その……ハリネズミだ」
ピノ:(向かいの王子のキャラシートの絵を覗き込みつつ)可愛いーっ(笑)……って、え? じゃあそのカブトの後ろには尻尾とか(笑)?
ハックル:そうそう、勿論(笑)。「これは、我が国の守護神だ」
モノユニ:ハリネズミが守護神の国って……(笑)。
GM:「ほほぅ。さすが王家のカブトとか言うだけあって、よく見るとなかなか凝った作りになってるな」とか言いながら、威勢のいい鍛冶屋は作業を続けてます。「そうだな。明日には出来てると思うから、時間のある時にでも、また来てくれないか」やって。
ピノ:これで頭突きされたら痛いやろなー(笑)。金属製ですよね?
GM:勿論。鍛冶屋で作ってるんやし。
モノユニ:その鍛冶屋に耳打ちしよう。「旦那旦那っ」
GM:「あぁ? なんだ?」
モノユニ:「じ、じ、地味に」
GM:「地味にぃ?……地味ったってあのカブト……ハリネズミだぞっ?」
ピノ:あはは(笑)。
GM:「一体どう地味にしろってんだよ」
モノユニ:「そこをなんとか。鍛冶屋さん、あなたの腕を見込んでっ」
GM:じゃあなんか交渉してみて下さい。
ピノ:成功したら、とりあえずハリを寝かせてくれるくらいはしてくれるかも(笑)。
モノユニ:ここはやはり……『愛嬌』かなぁー。
GM:とりあえず20以上出たら、交渉の余地アリということで。
モノユニ:(ガシャン)……あ、20。
GM:いけましたね。「するとなんだ、このハリネズミをどうすればいいんだ? アンタ好みの動物にしてやるよ」(笑)。
モノユニ:「まずはペタペタペタと、そのトゲトゲを」
GM:「目立たなくする、と」
モノユニ:「それから色もちょっと。暗めの色で」
GM:「おいおい、そんなドブネズミみたいな陰気なカブトでいいのか!?」
モノユニ:「ええ。心配しなくても、私は陰気だから。仕上げはつや消しで」
ピノ:胡散臭せーっ(笑)。
GM:「しかし、こんな仕上がりにして、俺は王子に怒られないか?」
モノユニ:「大丈夫大丈夫。怒られた時はその時で…」
ピノ:(現実世界。扉を開けて入ってきた人に向かって)あー、いつもありがとうございまーす。
セシル:頂きます。

 と、ここで、部屋の扉が静かに開き、大原さんの奥さんが(遠慮して)無言で登場。しかも何故か白の和服姿(笑)。昼食にと、手料理を皆に渡し、退出されました。ちなみにこの方、去年のセッションでご一緒させて頂いた薬師のリーンさんだったりします。

ハックル:カボチャが嫌いだったら……
ピノ:大好きです。頂きまーす。
モノユニ:では僕も。
GM:あ、俺昼メシ食べないので。
ハックル:あ、そうか。そうでしたね。
GM:はい。一日二食なんです。それはさておき。「じゃあたっぷり陰気なデザインにしといてやるよ」
ピノ:陰気なデザイン(笑)? 「何だ!? あの陰気なデザインわっ」とか(笑)。「華々しい舞台で、一人だけ陰気な格好で出たら、余計目立ちますわよっ」(笑)。
モノユニ:一人舞台の上でドヨーンと肩を落としてるん(笑)。
GM:「それで、そっちの司祭様はどうするんだ?」
ピノ:留め金やったっけ。
セシル:そうだな。ではこう……掌で形を示しつつ、「こんな感じに、弓形の留め金を作って欲しいのだが」
GM:「ほほぅ。なかなか凝ったデザインだな。よし、それも明日までに作っておくよ」
セシル:「ありがとう」
GM:といった感じで、とりあえず鍛冶屋を出た一行。服屋とかはどうします?
ピノ:服屋は……アンティーク屋などで、何か素敵なドレスなどを見つけましょう。青がいいかな。青か、緑のドレスを。天鵞絨(ビロード)っぽいやつ。
モノユニ:黒いマントを探します。
GM:王子とかは?
ハックル:「うむ。確かにピノには青いドレスが臭う…じゃなくて(笑)、似合うかもしれんな」
ピノ:臭うって(笑)。
ハックル:似合う似合う(笑)。
モノユニ:「王子。ピノからは磯の匂いしかしません」(笑)。
ハックル:(笑)。
ピノ:香しい磯の香り(笑)。
モノユニ:森妖精(←自分)のくせに磯の香りに詳しいし(笑)。
ピノ:サザエの壺焼きの香りも漂ってます(笑)。じゃあとりあえず、アンティークのお店に行きます。
GM:結局服はその、『香しい青色のドレス』でいいんですか?
セシル:香しい(笑)。古着屋で香しいって(笑)。
ピノ:いや、別に香しくなくてもいいけど。青のグラデーションっぽくて、私に似合いそうなマーメイドドレスを。


 
 
 

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