■ scene 18
〜カブトを開眼させた王子と、取調室だと勘違いした人魚〜
GM:あ、それと1D6で決めたイベントとは別に、1D10も振って下さい。落下地点も決めますから。
ピノ:落下地点? (ガシャン)、(ガシャン)……って、両方1やし(笑)。
GM:王子から順番に言ってって下さい。
ハックル:えー、1番と3番。
GM:出たイベントはなんですか?
ハックル:1番の『石碑』
GM:はい、わかりました。次は隣の司祭様。
セシル:私は2と8。2のイベントが『宝石、鉱脈を発見』。
GM:『宝石の鉱脈』ねぇ……はい。次は向かいのピノさん。
ピノ:1番。『巻物、古文書』。で、十面体の方も1番です。
GM:場所は王子と一緒ですか。
ピノ:え?(編注:GM、勘違いしています。王子は3でピノは1なので)
GM:で、最後はモノユニ。
モノユニ:5で『大型モンスターが襲ってくる』(笑)。
(一同爆笑)
ピノ:さすが日陰者(笑)。カードのパワーソースも『真の黒』とか書いてるし(笑)。
モノユニ:1D10は6。
GM:はい、ではまず王子とピノさんから、いきます。二人が気づくと、辺りは真っ暗。手にしたハリネズミカブトの感触だけがはっきりとしているような気がする不思議な空間にいます。
ピノ:「王子っ、王子はいますのっ!?」
ハックル:「うむ、ピノ。私はここにいるぞ」
ピノ:「お怪我はございませんか?」
ハックル:「うむ、特にない。ピノは大丈夫なのか?」
ピノ:「ええ、大丈夫です。すみません。私の為に、カブトのトゲトゲまで掴んで頂いて……」と、はらはらと涙をこぼしつつ(笑)。
ハックル:「それは別に構わないが……にしてもここは暗いな」
GM:とりあえずピノさんの声のする方に近づいていきますか?
ハックル:うむ。
GM:ではしばらくそろそろと進むと、王子は突然、ガツーンと何かに頭をぶつけてしまいます。
ハックル:「痛っ。ピノはこんなに硬かったのか?」
GM:石の柱のような物、みたいです。
ハックル:「なんだ? これは……」
GM:しばらく触っていると、どうやらそれが『石碑』な感じがしてきます。
(セシル):そこに来たか。(←地縁カードのイベントのこと)
GM:表面にもなにやら刻まれているようですが、暗くて見えません。まぁ、その部屋で具体的に何をするかは、ちょっと考えておいて下さい。では所変わって司祭様。
セシル:うむ。
GM:ふと気がつくと辺りは真っ暗で、周りに人の気配もしません。どうやら一人だけのようです。風の流れがないことから、そこそこ広さのある閉じた空間にいることがわかります。
(ピノ):(王子に)これはやはり、まず明るくする必要がありますねー。
GM:しばらくして目が慣れてくると、その部屋の隅に、ぼんやりとした青い輝きが見えてきます。
セシル:ふむ。ではそちらに歩いていってみよう。
GM:少し進むと、ズボッと足がちょっとした深みにはまります。まぁ、膝辺りまでなんですけど。まだ隅の方へ進む? その柔らかい物は、どうやら粘土のような物なんですが。
セシル:少し戻って様子をみよう。その粘土は膝丈までなんですね?
GM:うん。それ以上進むとどうなるかはわかりませんが。
セシル:ではその粘土地帯を迂回するようにして進むと?
GM:そうですね。部屋の壁のような場所に突き当たります。そのまま壁沿いにゆっくり進むと、だいたいそこが、正方形の形をした広間のような場所であることがわかってきます。
セシル:扉とかは?
GM:ありませんでした。そやね、霊感20以上……は簡単ですかね。
セシル:(ガシャン)……余裕。
GM:どうやらその闇の広間に、魔法的な力で閉じこめられている気がしてきます。
セシル:ふむ。
GM:そこから抜け出すには、呪文かなにかを発動させる必要があるみたい。
セシル:さっきの青い光は?
GM:広間の片隅でぼんやりと光ってます。今居るところからやと、少し遠くに見えるかな。それが何かを知る為には、やはり近くまで行く必要があるかと。
セシル:では壁沿いに近づいていってみようかな。
GM:しばらく進むとやはり、ズボスボと粘土になってる所に入っていきますが。それでも進みます?
セシル:それは深くなりそうな感じ?
GM:むーそうでもないみたい。青い光はもうすぐ近くなんで、なんとか行けそう。
セシル:では進んでみましょう。
GM:腰くらいまで粘土に浸かりましたが、セシルはなんとか光の側にたどり着くことが出来ました。その青い光は、どうやら青い石が発してる光みたい。どうやらその壁周辺が、剥き出しの鉱脈みたいになっているようです。……あー、鉱脈って光るものなんかどうかはよく知りませんが。まぁ、闇の中で霊的に光ってるということにしておいて下さい。
セシル:ふむ。ではその石の欠片を少し手に取ってみます。剥き出しの鉱石って感じなんですよね。
GM:うん。トンカチとかで削り出す必要はありそう。そりあえず触れてみるのなら、マジックイメージ差し上げますが。霊感の数はまだいけるん?
セシル:余裕で。
GM:では、カードを一枚。(と、セシルにランダムでイメージを渡しつつ)……光る鉱脈に触れたセシルには、そんな不思議なイメージが浮かびました。あとはまぁ、その闇の広間からの脱出方法でも考えておいて下さい。さて、王子達は何するか決めました? 「ピノッ」とか言って進んだら、ガツンッて石碑に頭をぶつけた状態なんですが。
ピノ:私は暗いのが苦手なので…
ハックル:まずは明かりを付けよう。<ランプ>で。(と、いくつかの魔法カードを並べる王子)
GM:あ、魔法使うん? えー、<ランプ>以外の<黒>は『創造の力』、<鳥>は『この閉塞空間、闇からの開放』って解釈が出来そうやね。呪文名とかはどうします?
ハックル:呪文名は……
GM:<黒><鳥><ランプ>で現在の難易度は20。触媒とかは何か使います? あとMP使っても、難易度は下げることができます。
ハックル:MP使おうかな。
GM:あとは潜在力使ってもいいし、家宝の精霊に手伝ってもらってもいいし。
ハックル:使い方が……よく覚えていないのだが(笑)。
GM:全部任せてもらってもいいですよ。MPは2点か3点くらい?
ハックル:そやね。2点で。
GM:って、ちなみに王子の霊感っていくら?
ハックル:3。
GM:(笑)。それはもう少し奮発した方がいいかもしれません(笑)。
ハックル:じゃあ10点くらい使います。
GM:はい。では現在の難易度は10。あと触媒とかどうしましょう? なんか手持ちの小道具とか使います? あ、カブトなんてどうですか?
ハックル:うむ。ではカブトに呪文をかけよう。
GM:では2点下げて、難易度は8。
ピノ:ハリネズミのカブトを触媒にするランプの呪文って……どうなるんだろう? やっぱ、ハリネズミの目が光るとか(笑)?
GM:そやね(笑)。
ピノ:「王子がんばってー」
ハックル:では霊感8以上ってことで。(ガシャン)……成功。
ピノ:いったいった。
GM:闇の中で突然ハリネズミの目が光りました。
(セシル):怖いな。
GM:光はピノの顔面を直撃(笑)。
ピノ:ぐわっ。眩しい(笑)。『お前がホシかっ!』……って、これはどこかで聞いた台詞(笑)。(編注:どうやら刑事ドラマの取り調べシーンを勝手に想像して、一人ボケ一人ツッ込みをしている模様)
ハックル:ちょっと強すぎたようだな。光をちょっと調節しよう。キリキリキリ。(←光量調節SE)
ピノ:どこで調節するん(笑)。……あ、シッポ(笑)?
ハックル:回して。
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