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■『ヨザック、消える』/20

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■ scene 20
〜生娘が招く幸運で司祭が見出した、王子と素敵な国について議論する日陰者越しに浮かぶ白い扉〜

GM:というわけで一行の一番後ろから、元村長な老人を連れたセシルが自分が最初にいた鉱脈の広間にやってくると、南側の壁の隅に「て、照らさないでくれーっ」とか呻きながら蹲るモノユニを見つける。王子のカブトランプにバッチリ照らされてます(笑)。セシルはもう一回、霊感難易度30でやってみる?
セシル:(ダイスをジャラジャラ念力を込めつつ)……難易度30ねぇー……(ガシャン)……はい、2ゾロ(笑)。
一同:(笑)。
GM:状況は? なんならみんなで幸運状況にしてもいいやろし。
セシル:状況はねぇ……一応『近くに処女がいる』ことなんやけど……
ピノ:処女ーっ(笑)。(←挙手)
セシル:だそうなので、大成功(笑)?
GM:ではセシルは、その蹲るモノユニの向こうの壁に、白い扉らしきものが、ふわっと霊的に浮かび上がるのを目撃します。ぼんやりと浮かび上がったそれは多分、自分の目にしか見えてないんやろなって気もするけど。
セシル:ふむ、ok。
ピノ:116年も生きてきて……(笑)。(←自分のこと)
モノユニ:生娘っ(笑)!?(←嘘くさって感じで)
ピノ:勿論っ(笑)。
セシル:だからこそ、王子を追っかけている、と。
ピノ:うん。天然な勘違い娘。
セシル:ふむ。ということは、このパーティにいる限り、私のゾロ目は無敵かな。
GM:それはさておき、その南側の壁の隅で、本能的に怯えたままの人とかどうします? どうやらハリネズミライトの光が強すぎたみたい(笑)。
モノユニ:(笑)。
ピノ:『その光は儂には強すぎる』って(笑)。
ハックル:仕方ない。少し弱めてやろう。ヒュウウウ。(←光量軽減SE)
モノユニ:はぁぁ、助かった(笑)。ふぅ、と一息つきつつ王子に進言。「王子の国は、こんな陽のない国にしましょう」

   (一同爆笑)

ハックル:「なんと?」(笑)。
モノユニ:「暗闇の国。心が安まりますよ」
ハックル:「それはー……髭小人の国だな」
モノユニ:……小人?
GM:王子は山小人。ちょっと種類が違うんです。まぁ、いわゆるドワーフとハーフリングくらいの違いってことで。あと丘小人はホビット、かな。
モノユニ:「え? その人達は王子とどこが違うんですか?」
ハックル:「あやつらは、儂らが生やす髭とは全く違う髭を生やしておる」
ピノ:全く違う、って(笑)。
モノユニ:「髭の種類はともかく、それは魅力的な王国ですねー」
ハックル:「何を言う。年がら年中洞窟の中で過ごす変な輩だ」
モノユニ:「違いますよ王子。その人達は多分、人生というものを知っているんですよ」(笑)。
ハックル:「穴から出てこれぬ、ただの臆病者共なのだろう」
モノユニ:「臆病者! いいなぁ、僕のアイドルだ」(笑)。
GM:あのー、セシルが霊視した南の壁の白い扉の間で、日陰者と王子がそんな問答を繰り広げているわけですが……とっととなんとかして(笑)。
ピノ:脱線しまくりやし(笑)。
セシル:「まぁまぁ。あなた達のそういう妄想じみた話はおいといて…」(笑)。
モノユニ:司祭が近づいてきたら逃げるから。暗い方へ暗い方へ(笑)。
ピノ:ゴキブリですか、あなたは(笑)。
セシル:そんなモノユニはほっといて、扉に手をかざして呪文を唱える。<白>、正位置。<三角>、逆位置。<鎖>、逆位置。
GM:はい。その解釈は?
セシル:えー、<白>は見えた扉の色に合わせた力源(パワーソース)。『力の浄化』ってことで。<三角>は目標物に対する…
GM:<三角>は正位置で『精神』を表すから、その逆位置ってことで、『物質』。つまり、見えない物の物体化、くらいの意味でいいのでは?
セシル:そやね。で、<鎖>、逆位置は『解除』で。呪文名もそのまま『解除』って名前で。
GM:了解。今の難易度は20やけど。このままでもあっさりいけそうやね。
セシル:まぁ、ゾロ目…しかもピンゾロでも出ない限り、大丈夫でしょう。(ガシャン)……31、はい、成功。
GM:あー、でもMPは最低1Pは減らしといて下さいな。では、モノユニが逃げ出した後、セシルが南の壁に向かって呪文を唱えると、そこに白く輝く扉が現れました。
ピノ:「あ、司祭様。これは?」
セシル:「うむ。扉、ですね」
モノユニ:それは見ればわかる(笑)。
ピノ:「さすが司祭様ですわーっ」
セシル:(GMに)…あ、これ、返します。(とカード返却)
GM:呪文の構造とかも書いといて下さい。で、潜ります?
セシル:そうですね。ガチャリと。(←ドアノブ回転SE)
GM:ではその白い扉を潜り抜けた君達。えー、扉の向こうは、青い空、広い海、どこまでも続く白い砂浜。遠くから寄せては返すさざ波の音が耳に心地よい、静かで人気のない浜辺に出てきます。浜辺の少し先に、白い石造りの建物が見えます。さて、そんな突然の状況の変化に驚く君達ですが、「グワァァッ、眩しいっ!!」とかいうモノユニの叫びにふと我に返ります(笑)。
一同:(笑)。
モノユニ:ショックだぁ。あの素敵な国は何処にっ(笑)!?
GM:振り返ると、あの白い扉は消えてる。白い砂浜しかありません。
ピノ:あらら。浜辺だけって……帰りはどうしましょう?
セシル:感覚的には、単に扉を潜っただけ? それとも転移させられた感じ?
GM:『どこでもドア』から出てきた感じやから…
セシル:転移か。
ピノ:あとは広い海と、浜辺の向こうに見える白いお屋敷、と。子供達の声とかは聞こえる?
GM:いや。声が聞こえてくる程、その建物が近くにあるわけでもないから。辺りには君達以外の人影もなく、今耳に入ってくるのは、穏やかな波の音だけです。といった感じで君達が潜り抜けてきた扉は既に消えていて、そこにはただ、モノユニが顔を覆うようにして蹲っている、と。
モノユニ:「素敵な国が。素敵な国がぁー」(笑)。
セシル:「モノユニ君。君は少々混乱しているようだね。とりあえずちゃんとフードを被りなさい」

   (一同爆笑)

モノユニ:(フードを被る仕草で)「か、帰って来たー。俺の国にぃー」(笑)。
セシル:「さて、これからどうしましょうか、王子」
ハックル:「うむ。ではまず、目の前に見える屋敷に行こうではないか。そこには多分…」
ピノ:私はもう、目をキラキラさせて「王子っ、海ですわぁーっ!」と(笑)。
ハックル:「ラトニという王子がいるのでは…」
ピノ:渚を駆け出す。「王子っ、私を捕まえてぇーっ!」(笑)。
GM:『渚のアバンチュール』(笑)?
ハックル:「ピッ、ピノッ!?」(笑)。
セシル:「王子。ピノ君の妄想を止めて頂けませんか?」
ハックル:(『彼女を追いかける彼氏風に』手を伸ばし)「ピノーッ!」……って、違うか(笑)。
ピノ:「王子っv」(笑)。
セシル:火に油を注いだ(笑)。
ピノ:じゃあ途中から人魚に身を変えてバシャンと水飛沫。「ここまで来れるかしらっ」と海へ(笑)。
GM:海へって……沖へ行くんですかい(笑)!?
ハックル:山小人に海は厳しい(笑)。
モノユニ:背も届かないし(笑)。
セシル:「王子っ、引き込まれるから止めなさい」(←ピノ、海坊主のような扱いを受けてます)
GM:えー、じゃあ二人で運動対抗ロール? 沖へ泳ぎだしたピノに魅了されたってことで、美麗でもいいんですが。
ピノ:別に対抗しなくても。私の頭とか肩にでも乗ってくれたら運びますわ。
モノユニ:何処へ(笑)。
GM:そもそも渚を走るんじゃなくて沖へ泳ぐって時点で変やし(笑)。
ピノ:(ガシャン)……とりあえず、美麗11の…29です。
ハックル:対抗できるかな……(ガシャン)……無理。
GM:「ピノーッ!」っと、人魚を追いかけていったものの、途中で海底に足が届かなくなり、突然爪先立ちしていた足がつりました(笑)。
ピノ:勿論、その王子を助けに行きます。人魚状態で。「ちょっとポイントッ!?」とか思いながら(笑)。「王子っ、大丈夫ですかっ!? しっかり捕まっていて下さいね。私があの白い屋敷まで王子をお運びいたしますわっ!」
ハックル:「い、いや。とりあえず、みんなのいる陸へっ」(笑)。
ピノ:「司祭様達なら大丈夫ですわっ」
ハックル:「……し、司祭殿ぉぉぉーっ!!」(笑)。(←助けを乞う情けない悲鳴)
セシル:「……私の提案は、本当に火に油を注いだだけだったようだな……」
モノユニ:(妙にさっぱり醒めた声で)「ま、とりあえず行こうや」

   (一同爆笑)

ハックル:助けは届かなかったか(笑)。
ピノ:すいすいっ。(←ゴキゲン遊泳SE)


 
 
 

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