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▼replay_Far Roads to Lord

■『リーン、珍獣を飼う』/01

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サークルFIN 2004年3月例会 後編

『リーン、珍獣を飼う』
ver_0.6

system with
『Far Roads to Lord』
[Copyright 1993 遊演体,All Rights Reserved.]



■登場人物紹介


■ scene 01
〜挙動不審な薬師について語り合う人達と、なかなか落ちない衝撃的事実〜

GM:さて、今日も麗しのアムール亭で盛り上がっている君達。
セシル:私は、リーンさんがまだ衰弱してるようだったので、エリナさんに邪険に扱われながらも、診療所の方へ、ちょくちょく顔を出しています。
GM:成る程。収穫祭が終わってからは、そんな風にして過ごしている、と。さて、そうしてアムール亭で昼食などとっていると、そのエリナさんが血相を変えて飛び込んできます。セシルとしては、リーンさんに何かあったのかな、とか思ってしまいます。「セ、セシルさん、セシルさん!」と、日頃あんなに邪険にしていた彼女が、君達のテーブルへと駆け寄ってきます。非常時だけ、頼られてます。
セシル:「おや、エリナさん。一体どうしたというのですか?」(←相変わらず、余裕の口振り)
ハックル:「司祭殿。なにやら嬉しそうだな」(笑)。
ピノ:「そうね」(笑)。
セシル:「いやいや。何を言いますか」
GM:「ちょっと! なんでそんなに嬉しそうにしてるんですか。先生が、リーン先生が大変なんですよっ!」
セシル:「ほぅ。リーン先生に何があったというんですか?」
GM:……ちょい待って。カード引くん忘れてました……(と、マジックカードを引いて、語るべき要素を導き出すマスター)……<車輪>。
ピノ:……車や(笑)。ひ、轢かれたとか(笑)?

   (一同爆笑)

(編注:この『リーン、珍獣を飼う』は、『マルチマスタセッション』という実験的手法で行われています。一言で言えば、マスター交代制セッション。GMは予め用意したNPC一覧や町の噂表などを纏めたシナリオ素材(B4用紙二枚分)をセッション直前に各プレイヤーに配布し、それらを頼りに自由に語ってもらうことにしました。勿論、粗筋や結末は未定。能力値の他に、NPCそれぞれの思惑と、12種類ほどの結末例も記しておきましたが、どうなるかは誰も知らないまま、セッションが開始されました。

 順番が回ってきたマスタ役の人は、最初に山場からマジックカードを引きます。これをノルマカードとして、即興で語られる物語に盛り込む<要素>としてもらうというのが、マスタ役の唯一のルールだったりします。このルールにより、シナリオの流れは更に偶発性に左右されることとなる、とGMは考えていました。なにせセッションはもとより、ルール作りも素材準備も初めてだらけな試みだったので、このセッション自体、どうなるかは、全くわかっていませんでした。

 そもそもこんな普通でない形式のセッションを思い立ったのは、実験要素満載RPG『ビヨンド・ローズ・トゥ・ロード』のあとがきで、原作者の門倉直人さんが『マルチマスタ』という実験スタイルに触れられていたことによります。あとがきなので、ルール等は一切なし。本セッションはあくまで、『マルチマスタ』というTRPGの稀な形式における、当GMの解釈の一つであるとお考え下さい。ちなみについ先日入手したビーローズのサプリメント『変異混成術師の夜』において、この『マルチマスタ』の手法例が幾つか挙げられていました。このセッションでの手法とはまた異なる内容で、こちらもなかなか興味深い内容でした)

GM:「先生がっ! 先生が夕べ、車に轢かれそうになったんですっ!」(笑)。
ピノ:馬車ですよねっ(笑)?
GM:「ええ、馬車です。先生最近、随分ぼおっとしてることが多くて…… きっと昨日のこともそのせいだと思うんです。私、ずっと心配してて。先生に何かあったらと思うと…… あ、それに私、あの晩見てしまったんです」
セシル:「まぁまぁ、エリナさん。とりあえず落ち着いて」
GM:「……はい」
セシル:「それにここでは何でしょうから。詳しい話は診療所の方で」
GM:「だ、駄目ですっ! 診療所だとマズいんです。話はここで聞いて下さい」
ピノ:「何かありましたの?」
GM:「ええ、それは…」 次のマスターに訊いて下さい(笑)。(と、右隣の王子を示す無責任なGMこと、以後錬金術師のポリー)
ハックル★:『それは…』で回すの(笑)? 「それは…」
GM:あ、ノルマのマジックカードを一枚引いて下さい。その要素を語ることが出来れば、いつでも次のマスタと交代可能ってことで。
ハックル★:あ、はい。引いたカードは…
セシル:これって、どっちの束から引いてもいいんですか?(と、テーブル中央に二つに分けられて置かれた山札を指す)
GM:いいですよ。カードをとりやすいように山分けしてるだけやから。
ハックル★:<稲妻>。
ピノ:衝撃的事実(笑)。「それわっ!……」ピカーッ!!(←心理的効果音)ってやつね(笑)。
ハックル★:(エリナ)「それわっ!……リーンさんが……怪しいんですっ!」

(編注:リプレイ表記がややこしくなっています。これは、『ハックル王子役のscarletさんが、現在マスター係として、エリナさんの台詞を語っている』という状況。セッション上では、声の雰囲気とか変えて演ってるので、区別はついていますが、以後、読み解くのは少々難解かもしれません。いかんせん、リプレイ作成も初めての試み故、ご了承下さい。なお、『★』は現在のマスタ役の人を示しています)

ピノ:「そ、それが診療所には行けない事情ですの?」
GM:「まぁ!」と、そこに、麗しのアムール亭の扉を開けて、錬金術師のポリーさんも現れます。「リーンさんに何かあったんですかっ!?」 えー、リーンさん達とは以前からの知り合いだったらしく、彼女も血相を変えてやってきます。「ひょっとして、私のあげた薬が、おかしな副作用を起こしたのかしらっ!?」
ピノ:うわっ(笑)。ポリーさん。現れていきなりそれですかっ。
GM:「お願いですっ。私も一緒に、診療所へ行かせて下さいっ。効果の程を確かめないとっ」とか言って、丸眼鏡を光らせながら、彼女も君達と同じテーブルの席に着きました。
セシル:「おやおや」 このポリーさんとは、何回か会ってたってことでいいんですか?
GM:はい。彼女は歌姫コンテストで一回戦敗退してたりする、オンチの娘さんだったりします。
モノユニ:あっ(笑)。仲間か(笑)。
ピノ:ポリーさん、可愛いよぉ。(←おそらくGMの前にある、キャラシートの絵でも見た感想かと)
GM:「クコさーん。私、葡萄酒お願ーい」とか言いながら、すっかり君らの話に聞き入る体勢に入っています。「それでそれで? リーンさんが、どうしたんですかっ?」と、興味津々でエリナに訊いてきます。
ハックル★:(エリナ)「え、ええ。あのー……そうなんです。先生ったら、毎晩毎晩、深夜になると……おかしいんです」
セシル:「おかしい?」
ポリー(GM):「おかしい人なんて、この町には結構いるみたいですけど」
ピノ:そうなん(笑)?
ポリー:はい(笑)。「具体的に、リーンさんは、どうおかしいんですか?」
ハックル★:(エリナ)「ええ。いつもならお爺さん達の相手をしてですね。バタバタしてるんですけど…」
ポリー:「あ(笑)。ひょっとして、あのおかしなお爺さん達の病気が伝染ったとか? ククク…」と、丸眼鏡を光らせて笑いをかみしめてます。
ハックル★:(エリナ)「違います」
ピノ:「何か隠し事でもしてらっしゃるのかしら」
ハックル★:(エリナ)「ええ。何か……怪しいモノを飼ってるみたいなんです」
ポリー:「飼ってる? それはますます興味が出てきました」
ハックル★:(エリナ)「でも私。それが何なのか、怖くて訊けなくて……」
モノユニ:成る程ねぇ(笑)。
ピノ:「それならやはり、診療所へ行って、それがなんなのか直接、確かめてみた方がよろしいのではないでしょうか?」
ハックル★:(エリナ)「でも先生。そのことをなんだか、秘密にしてるみたいなんです」
ポリー:ところで、<稲妻>的解釈は出ないんですか?
ハックル★:衝撃的なのは……最初だけ。「それわっ!」でおしまい(笑)。
ピノ:「実はっ!」でバトンタッチした瞬間、ガラガラピッシャーン!で、おしまい、と(笑)。
ポリー:もう一発くらい、なんか強烈なのを落としてから代わって下さいな(笑)。
ハックル★:何ー?(と、強烈ネタを思考中)……
ポリー:「ところであなたは、歌コンテストの舞台でもピノさんが愛を誓った、あの王子様なんですよね?」と、ポリーさんは同じテーブルのハックル王子を見て、また興味津々に尋ねてくる。
モノユニ:いつの間に愛を(笑)?
ハックル★:(王子)「いやいや。私はそんなことは一言も……」
ポリー:「でも私、決勝戦の時とか、舞台の袖で見てましたよ。ピノさんへ愛の贈り物とか、してらしたじゃないですか」(笑)。
ピノ:「まぁ。これのことですわねっ」とペンダントを取り出す。「王子が私を贔屓にして下さる証ですわっ」(笑)。「やはり、私と王子は…」
セシル:コホン。(と、わざとらしく咳払い)「あー、ポリーさん。話を蒸し返さないように。ピノ君の愛の話が始まると厄介だからね。今はまず、エリナさんの話を詳しく訊くことが先決でしょう」
ポリー:「すみません、審査員さん…じゃなくて、司祭様」と、シュンと項垂れます。
ピノ:「ポリーさん。そんなにシュンとならなくてもよろしいんですのよ。あと一息ですわっ」(笑)。
モノユニ:あと一息って……(笑)。
ピノ:「私もがんばりますわっ!」
ハックル★:(王子)「うーむ。(と、わざとらしい呻り声) とりあえずは、やはり診療所の方へ行ってみるのがいいのではないだろうか」
ピノ:「そうですわねっ」
ハックル★:(王子)「うむ。状況がどうなっているのか、確認してみないとわからないだろう」
セシル:「そうですね。今日は未だ、私も顔を見せていないので、これから足を運んでみようとは思っています」
ピノ:「ええ。私も参りますわ」
ポリー:「私も勿論。そこの暗そうな方は?」(とモノユニを見る)
モノユニ:「えっ?」とか、壺磨きながら(笑)。「ぼ、僕は…」
ピノ:「モノユニさん。リーンさと言えば、あの美しいお嬢さんですのよ」
モノユニ:「……あの人なら、助けないと」(笑)。
ピノ:そうそうそうそう(笑)。


 
 
 

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■『リーン、珍獣を飼う』/01

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