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■ scene 03〜路地裏で妄想に見入る人達と、着色された毛玉〜
 
 ハックル:「ところでボク達。先程見たと言っていた毛玉のことなのだが…」
 ピノ★:(子供)「うん、さっき見たふわふわした丸い奴、尻尾とかも生えてたよ。あっちの方へ行ったよー」と、路地裏を指さします。
 ポリー:その路地裏を覗き込んでみます。何か霊的なものとか、感じませんか?
 ピノ★:霊的な何かですか。
 ポリー:はい、マスター。難易度は?
 ピノ★:難易度は……霊感で20。
 セシル:(ガシャン)……振るまでもないな。(←成功)
 ハックル:出ねぇな。
 ピノ★:(ポリーことGMに)……こいつって魔法的な生き物なんですか?
 ポリー:魔法的な生き物なんですか?、マスター(笑)。ちなみに判定は成功してます。
 ピノ★:うーむ。珍しい生き物であることは間違いないと思うんだけど。
 セシル:とりあえず霊的な何かを感じたってことで、カード引いていいですか?
 ピノ★:はい、どうぞ。
 ポリー:あ、僕も欲しいです、カード。ロール30越えたんで、二枚貰ってもいい? 早よ魔法使いたいんで(笑)。
 ピノ★:どうぞどうぞ。引いて下さい。
 セシル:私も30越えたんで、二枚頂きます。
 モノユニ:僕も36とか出ました。
 ピノ★:じゃ、二枚。ところで、それだけの出てきたイメージの内容を、私が語るんですか?
 ポリー:カード六枚分の解釈は大変でしょう。マスタの方は、自分の想像に任せて普通に進めて下さい。
 ピノ★:はい。じゃあ路地裏を覗いた皆さんですが……あ、でもそのカードって何が出ました?
 ポリー:僕は<木の枝>と<鎖>。って、やっぱり解釈するんですか?
 ピノ★:えーっとねぇ、じゃあリーンさんが大事そうに毛玉を抱えていた時、車に轢かれそうになるイメージと、その毛玉が木の枝の方にポーンと飛んでいったイメージが見えました(笑)。
 セシル:私は<火炎>と<車輪>ですが、リーンさんと馬車がぶつかった時に何かあったのかな?
 ピノ★:そうですねぇ、<車輪>は馬車。<火炎>は……『煙突から出る煙』なんて意味もあるかもしれない。
 ポリー:<火炎>は『馬車に轢かれそうになって危ないーっ!』っていうモーレツな意味じゃないんですか? 危険信号とか。
 ピノ★:確かにちょっと危険な意味もあるけど……とりあえず今は煙突なんです。皆さんは、その煙突をどこかで見たことがあります。
 セシル:やはりそれは、リーンさん絡みということになりますか。
 モノユニ:<稲妻>と<紫>です。
 ピノ★:<稲妻>と<紫>? ちょっと待って。……根性で解釈します(笑)。そのふわふわの毛並みはなんか、『紫色』やった気がする(笑)。
 
 (一同爆笑)
 
 ピノ★:しかも『嵐の晩』だった(笑)。
 ポリー:はい。全ての解釈ご苦労様でした。
 モノユニ:紫か……
 ポリー:「なんかリーンさんもその毛玉っていうのも、随分危ないことになってるんじゃないですかー?」
 ピノ★:ところで皆さん、どこで話してるんですか?
 ポリー:かずら通りから少し脇にそれた路地裏です。その暗がりで、みんながふと懐いたイメージについて語り合っている、と。
 ピノ★:成る程。では煙突で……あー、直感って能力はなんだろ? 感覚?
 セシル:感覚でもいいし、閃きという意味なら霊感かな。
 ピノ★:じゃあ霊感でも感覚でもいいから、とりあえず振ってみて貰えますか。
 セシル:(ガシャン)……余裕。31。
 ピノ★:そんだけ高かったらわかります。さっきのイメージに出てきた煙突って、飲食店っぽかったな……って、あたしも何をしようとしてるのか、わからなくなってきた(笑)。
 ポリー:まぁー、無責任に話をでっちあげて隣に代わってもらうってのでいいと思います。ところでノルマのカードって語りました?
 ピノ★:<火>? <煙突>? それなら語りましたけど。(編注:実は<ランプ>なんですけど。ピノさん、やたら煙突煙突言ってます)
 ポリー:ではいつでも交代可能です。「ところでみなさん。こんな裏路地で語り合ってますけど、診療所の方へは行かなくていいんですか?」
 セシル:「いや。私は診療所に顔を出しますよ」
 モノユニ:まぁ、イメージのことは、頭の隅にでも留めておこう。
 ピノ★:ではそんなことを考えていると、かずら通りの方を、何か小さな人が、買い出しを終えたみたいにチョコチョコと通り過ぎていきます。なにやらブツブツ呟いてます。そのブツブツを聞きたい人は、感覚で振ってみて下さい。
 ハックル:(ガシャン)……ゾロ目だ。
 ポリー:17。
 モノユニ:僕も17。
 セシル:23。
 ピノ★:17なら聞こえるかな。23ははっきり聞こえます。「最近ネズミが多いよなぁ」とか言いながら、丘小人が中央噴水広場の方へ歩いていきます。(編注:この人は丘小人の料理人、クコのことだと思います。ピノさんは、セッション前に渡されたNPCシートから全キャラを登場させようと目論んでいたそうです)
 ポリー:「セシルさん。表通りの方なんて眺めて。何かあったんですか?」
 セシル:「ん?……いやぁ、何でもないですよ」
 ポリー:「じゃあ私達も早速、診療所の方へ行きましょうか」 何やら残り時間が気になってきましたし(笑)。
 ハックル:そうだな。
 ピノ★:(エリナ)「リーンさんの診療所はこちらですっ」
 ポリー:と、みんなはエリナに連れられて診療所へ向かう、と。
 ピノ★:はい。わたし(←ピノ)は小人のこと、聞こえなかったと思う。一応感覚で振っとこう。(ガシャン)……やっぱり失敗(笑)。あ、ここで交代します。(と、隣のモノユニにマスタ交代)
 ポリー:では、リーン診療所に着きました。(と、モノユニを見る) 話に混ぜるカード引いて下さいね。
 モノユニ:えっ? 交代ですか?
 ピノ★:はい、交代です。
 モノユニ:えっと……<混じり合う全ての色>……
 ハックル:これはまたややこしいものを(笑)。
 ポリー:診療所はどんな感じなんですか、マスター。リーンさんが『混乱』してるとか?
 ピノ:あ。あたし早よ一枚捨てなあかんねんや。(編注:霊感ギリギリまでカード持っているという意味)
 モノユニ★:そうですね……皆さんが診療所に入ると、リーンさんは何とも言えないニヤけた笑いを浮かべて、部屋の隅の暗がりで、壁に向かってブツブツ言ってます。
 
 (一同爆笑)
 
 ピノ:なんでリーンさんがそんなことになってるん(笑)!
 ポリー:「リーンさん、リーンさん。クスリが効き過ぎちゃったんですかー?」とか、言いながら恐る恐る接近してみます。
 セシル:「ポリー先生。あなた何か怪しい薬でも渡したんですか?」
 ポリー:「それはまぁ、日頃から色んな薬を使って頂いてますが。今回のはかなりキてるみたいですねー。私もなんか、嬉しくなってきました」(笑)。
 モノユニ★:と、そんなことを話していると、リーンさんは今度は別の壁の方を向きます。なにやら壁の下の方を見ながら、ふらふらーっと何かに吸い寄せられるように、てくてく歩き出します。
 ピノ:「リーンさん、リーンさん。一体何があったのか、話して下さいます?」
 モノユニ★:(リーン)「あぁ……うぅっ……」(笑)。
 ピノ:私早いとこ『精神を落ち着かせる魔法』とか使っちゃわないといけないので、<紫>と<犬>と<ランプ>を組み合わせて呪文がかかるか試してみようかな。でも私、霊感低いんだよなー。
 セシル:まぁ、ピノ君が失敗しても、こっちにも魔法使いいますから。
 ピノ:はい。あのね、あたしマジックカード6枚までしか持てないんですよ。
 ポリー:あぁ、なんなら霊感対抗ロールで、イメージの受け渡しが可能なんで、こっちで引き受けることもできますよ。「ピノさーん、何しようとしてるんですかー?」 グワシッと人魚の頭掴んで念力抽出。ビビビッと。
 セシル:それは怪しい。
 ポリー:(ガシャン)……霊感ロール、こっちは24。そちらは?
 ピノ:12、負けました。どのカードにします? 一枚だけ?
 ポリー:あ、カードは一応ランダムということで、伏せて下さい。それと二枚でも良ければ二枚引きますよ。
 ピノ:そうですね。二枚くらい持っていって下さい。
 ポリー:ではありがたく頂戴します。ところでリーンさんはどうしてます?
 モノユニ★:リーンさんは部屋の中を、皆さんを視野に入れずに走り回ってます。
 セシル:とりあえず彼女を落ち着かせます。『解放する心』(←前回造った呪文)を唱えつつ、美麗による魅力値リアルロールしてみます。
 ポリー:そうですね。
 セシル:(ガシャン)……23の……全部で31(笑)。
 モノユニ★:31? どうよ、この数字(笑)。こっちは0、0とか出さな抵抗できんてやつ? (ガシャン)……負けました。(セシルに)一体どうやって落ち着かせるん?
 セシル:……(演技がかった紳士的口調で)「リーンさん。セシルです。一体どうされたんですか? 何か悩みでもあるのなら、私に仰って下さい」
 ピノ:「そうですわ。しっかりなさって下さい」
 モノユニ★:(リーン)「……ええ。悩み……ってことでもないんですけど……皆さんには……見えません?」
 ピノ:「何が?」(笑)。
 モノユニ★:(リーン)「……あの……端の方。あ、また動いた」
 
 
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