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■『リーン、珍獣を飼う』/04

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■ scene 04
〜色を付けられネズミ呼ばわりされた挙げ句、命まで狙われるハメになった毛玉〜

セシル:その壁の端の方に、霊的な何かを感じないか、調べてみます。霊感は…(ガシャン)……32。
モノユニ★:32? そら見えるよなぁ(笑)。何せぇっちゅうねん。
セシル:とりあえず見えたイメージってことで、カード貰っとくわ。(と、カードを引きつつ)……<犬>か……
ポリー:マスター。カードの意味も、話に盛り込んで下さいね。とりあえず<混じり合う全ての色>は、『リーンさんが不思議な気持ちになってる』って程度の意味合いでいいのでは?
モノユニ★:そうですね。
セシル:「それで、リーンさん。あの壁の隅にいるモノは……」……どんな形で見えるん?
モノユニ★:それは……モコモコ。
セシル:モコモコか。
ポリー:霊的にしか見えないんですか? ちなみに霊感判定は大失敗してます。
セシル:実体として見えるのでは?
モノユニ★:(サブマスタことポリー役のGMに)この生き物って、実体ですよね?
ポリー:まぁ、そうでしょう。希少動物ですから。その幻が見えるってことは、リーンさん、ソイツに夢中になり過ぎて、とうとうオカしくなったんでしょうか。
セシル:「大丈夫ですか、リーンさん」
モノユニ★:(リーン)「……あれは……ネズミ?」
セシル:「いえいえ。あれは『友好的』な、とても珍しい生き物ですよ」
ピノ:なんか司祭様、セラピストみたいになってきた(笑)。
セシル:ところでその動物、知識として知ってていいですか?
モノユニ★:(マルチマスタシートを指さし)コイツのこと?
セシル:うん。えーっと、(ガシャン)……知力で大成功してます。
モノユニ★:知っとけ、なんでも。
ハックル:「ところで司祭殿。先程から一体、リーンさんと何を話しているのだ?」
ピノ:「ええ。司祭様、一体何が見えるんですの?」
ハックル:(ガシャン)……霊感20とか出ましたけど、何か見えるん?
ピノ:私も試してみよう。(ガシャン)……19。
モノユニ★:ええ。見えます、何やら白いモコモコが。僕(モノユニ)の情報によれば、紫っぽいモコモコなんですけど。
セシル:では壁の隅のそいつに向かって、愛嬌ふりまいて、「さぁ、おいでー」とやってみよう。
モノユニ★:ではここで、マスタ交代します。(と、右隣のポリーことGMに話を振るモノユニ)
ポリー★:では、ノルマカードを一枚引きつつ……<鳥>。では司祭様の声に応えて壁の隅から近づいてきた、白とも紫ともつかないモコモコ。ところが突然、パッと……<鳥>の逆位置……『きびすを返す』や、パパパパパッと飛び跳ねるようにして、薬草部屋の方へ逃げてしまいます。司祭様がガラにもなく愛嬌を振りまいたのが裏目に出たんでしょう(笑)。
セシル:さっきまでは友好的だったのに(笑)。リーンさんに対してだけ、友好的やったんかな。
ポリー★:人見知りとか。それを見たリーンさんは、「あっ、タマッ!」とか叫び、それを追うように薬草部屋の方へ駆け込みます。「リ、リーン先生っ!」と、そのリーンさんを追って、エリナも駆け出します。
ピノ:「あぁっ! ちょっと待って下さいなっ!」(笑)。
セシル:では私達も追いかけましょう。
ポリー★:ではみんなが薬草部屋に入ると、「タマッ! タマーッ!」と、あのモコモコを捜して、リーンさんが半狂乱になってます。
セシル:「リーンさん、大丈夫ですよ。あの生き物は、私達が来たせいで、少し驚いているだけなんでしょう」
ポリー★:(右隣のハックルに)…だそうです(笑)。(←マスタ交代合図)
ピノ:(笑)。
ハックル★:えー……まず、カード引きますね。……<ランプ>。
ポリー:今は何時くらいなんでしょう? 辺りが暗くなってきてるようなら、そのまま『明かりを灯す』でもいいのでは?
ハックル★:そうですね、もう暗くなってるでしょう。辺りもかなり暗くなってきてるので、とりあえず、薬草部屋の『ランプを点けます』。
ポリー:さっきの霊感判定に失敗したポリーが、何も知らずに薬草部屋を見回して言います。「リーンさん、いきなりこの部屋に飛び込んでどうしたんですかー? それにしてもさっきは感動しました。魔法はからっきしだったリーンさんが、あんな不思議な目をして壁の隅を見てるんだから。私の調合した薬が効き始めたってことなのかしら」
ハックル★:(リーン)「タマ……タマはどこ?」
モノユニ:全然聞いてねぇ(笑)。
セシル:「ポリーさん。これからはリーンさんに余計な物を与えないように」
ピノ:「リーンさん。タマがどうかなさいましたの?」
ハックル★:(リーン)「どこに行ったのかしら。今、こっちの方に来ましたよね?」
ポリー:窓とかちょっと開いてるかも。
ハックル★:(リーン)「…! もしかして外に出ちゃったのかしら」
ピノ:「あの、リーンさん。リーンさんはそのタマを飼い始めてからオカしくなったって話なんですけど。タマをこうしたいっていう望みとか、おありなんですの?」
ポリー:「ていうかリーンさん。そのタマってなんなんですか?」
ピノ:あ、ほんまや(笑)。私は霊感判定成功しましたよね。見たんですよね?
ポリー:「私にはなんにも見えなかったんですけどー」
ハックル★:(リーン)「えっ……見えなかったんですか?」
ポリー:「さっきは壁の隅の暗がりを指さしてましたよね?」
モノユニ:「僕が思うに、あれは紫色のネズミですね」
ハックル★:(リーン)「だってとっても可愛いじゃないですかー」と、ここで交代。(とマスタは右隣のセシルへ)
ポリー:「紫のネズミって……可愛いんですか?」(笑)。
モノユニ:「ええ。紫のネズミが可愛いらしいです」
ピノ:「あんまり可愛くなさげですわね」(笑)。(手持ちのマジックカードを眺めながら)……ところであたし。なんでこんなにメラメラ燃え上がってるんやろ(笑)。
ポリー:こっちはパワーソースがないんやけど(笑)。
ハックル:使えねー(笑)。
ポリー:力源欲しーっ(笑)。
ピノ:<紫>、<ランプ>、<ランプ>でね。『潜在力回復魔法』って出来ひん(笑)?
ポリー:ルール上、潜在力は回復しないので、ちと厳しいかな。あ、そんなことより(と、マスタ係のセシルを見て)「リーンさん。紫のネズミなんて飼ってるんですか? 私も是非、見てみたいですねー」と丸眼鏡をキラリッ。
セシル★:ビクッとして、(リーン)「な、なんでもありませんよっ、ポリーさん」
ハックル:「しかし先程の生き物。なかなか可愛かったな」
ポリー:王子も目撃してるくらいですし、エリナあたりは見逃すはずはないでしょうね。狼狽するリーンを問い詰めたりはしないのでしょうか?
モノユニ:「それよりリーンさん。今思い出したんですが、なにやら先日、馬車に轢かれそうになったとか。大丈夫なんですか?」
ポリー:「エリナさんから話を聞きましたよー」
ピノ:「嵐の夜。馬車に轢かれそうになったんですってね」
ポリー:「その時、フワフワした毛玉も一緒だったとか」
モノユニ:「頭を打ったとか」
セシル★:(リーン)「いえ。そのことは大丈夫だったんですけどね。お隣のヨザックさんが……」
ポリー:「ヨザックさん? あのやんちゃなお爺さんがどうかされたんですか?」
ピノ:「お迎えが来たとか?」(笑)。
ハックル:「いや。あの爺ちゃんは、かなり元気そうだったぞ」
モノユニ:「この前壺の中で会ったよ。あの爺さんは元々オカシイ」(笑)。
セシル★:(リーン)「ええ。そのヨザックさんがね……」と。さっきのアレ、目撃した人。
ピノ:はい。
ハックル:はい。
ポリー:紫のネズミやと思ってます。
モノユニ:紫のネズミやと思ってます。
ピノ:(笑)。私と王子もネズミやと思ってるのかなぁ?
ハックル:まん丸なふわふわ毛玉なのでは?
モノユニ:悪趣味なネズミだなぁ、とか思ってる。俺と同じだぜぇっ。
ピノ:「地上には不思議な生き物でいっぱいなんですねっ」
セシル★:(リーン)「お隣のヨザックさんの手前隠していたんですけど、うちのタマがですね……」
ハックル:「タマか……」
ポリー:「紫のネズミのことですか?」
ピノ:「ネズミにタマって名付けるなんて、変わってますわね」
モノユニ:「とてもハイセンスです」
ピノ:シュールだ(笑)。
セシル★:(リーン)「まぁ、そういう生き物なんですけど、お隣のヨザックさんがいる為に……」
ピノ:「ヨザックさんがいる為に?」
セシル★:(リーン)「タマを……」
ハックル:(突如大声で)「食べようとするんですかっ!?」

   (一同爆笑)

セシル★:(リーン)「ドキッ!」(笑)。
ピノ:そうなんや(笑)。「た、食べるんですか!?」
ポリー:「紫ネズミって、そんなにおいしいんですかっ? 私も食べてみたいっ!」(笑)。
モノユニ:「食べたーい!」(笑)。
ハックル:煮込んだりするのかな。
セシル★:(シナリオ素材を用意したポリーことGMに)食べれるん?
ポリー:(最初に紫ネズミ云々言い出したモノユニに)食べれるん(笑)?
モノユニ:いやもう、自由に決めて下さい(笑)。
ポリー:(現マスタ係のセシルに)だそうです。
セシル★:……食べれるモノやね(笑)。
ピノ:マジ(笑)? ヤバくなってきた。さっき丘小人(←料理人)、町中に放しちゃったよー(笑)。


 
 
 

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