■ act 1-3 M'1949/04/12
〜出会い〜
シルバート:みんなの力判定あわせてなんぼ? 儂40。
ハス:38。
コール:35。
GM:じゃ、それを足して、2D100したのがそれ以下やったら成功、ということで。
ハス:38+35+40で……113か。
シルバート:では私が、(ガシャン)……82と、(ガシャン)……
ハス:……93、こりぁあかんわ(笑)。
GM:ギギギ、ガシャーーン!!
ハス:「ああっ、運転手殿、大丈夫ですかっ!」
GM:「ぐはっ」と血ぃ吐いたみたい。二人が上げてる間に一人が引きずり出す、とか思いつかん? 男の意識は朦朧としてるみたい。
シルバート:あ、そーや。WOL使おう。
GM:どうぞ。
シルバート:おおっ……失敗(笑)。
GM:車は更に地面にめりこむ(笑)。
コール:WOL使っていい?
GM:どーぞ。
コール:……13、おおっ 。
GM:結局一人で持ち上げてんな。ひょぃって(笑)。さて、男はかなり苦しそうに呻き、汗をかいて顔も青ざめている。
ハス:「大丈夫ですかっ!」……ドクターっ。
シルバート:診察。
(イルナ):(やたらわざとらしく)「どこか痛いところはないですかーっ(笑)?」
(一同爆笑)
GM:どうやら左の肩の骨が砕けてるみたい。
シルバート:そんだけ?
GM:だけ、ってことはないと思うけど。さっと見たところはそんな感じ。それから意識はまだあるみたい。男は痛みをこらえながらも君らに言う。「む……娘を……アルテミスを連れて逃げてくれ……」
ハス:(すぐさま)その娘さんは?
GM:ああ、目線を少し先に向けると、荒れた地面の上に、先程の赤い髪の女の人がうつ伏せになって倒れてるわ。
ハス:(間髪入れず)助けに行く。んで、抱き起こす。「大丈夫かーっ」(テ注:あの、声、笑ってますけど)
シルバート:私はとりあえず、おやじの肩に痛み止めをプシュッと(一同笑)。
GM:「うぐわーっ!」
シルバート:その男に「あなたも来るんだーっ!」と、ロリエスへ引きずっていく。
ハス:その間に娘さんを助ける。
GM:「ち、ちょっと待ってくれ、私は大丈夫だ…」
シルバート:「大丈夫なもんかーっ」
GM:「すぐに追っ手が来る。私が奴らをまかなければ…」と言うと、その男は懐から取り出した一通の手紙を医者に渡す。「そこに記されている男の所へ娘を届けて欲しい。報酬はその男が望むだけ与えてくれるだろう。頼んだぞ」って。
ハス:とりあえず娘を抱き抱えて……(テ注:さっきから、そればっかしや)
GM:その男は自分を、立て直した車に乗せてくれって頼んでるよ。
ハス:どーします? 見殺しにするようなもんですぜ。
コール:……私はあんまり見殺しは……
ハス:(浮浪者にはまったく耳を貸さず)ドクター、囮に使いやすか(笑)?
──よほど見殺しにしたいらしい。
シルバート:見殺しにはできーん!!
GM:でも「行かせてくれっ」と、男は真剣な目で言ってるよ。
シルバート:薬撃ったろか!!
(一同爆笑)
(イルナ):本性剥き出しや(笑)。
シルバート:「医者が怪我人を見殺しにすることなどできーん。それならば私も行くっ」
GM:じゃあシルバートはその男と一緒に車に乗ったわけやね。ところが、その男は車を発進させるふりをして、いきなりバーンと医者をつき飛ばす。
シルバート:「わーっ」(笑)。
GM:「娘を頼んだぞ」 そう言い残し、男は片腕でハンドルを操り、砂埃の中を走り去ってしまう。と、その音が聞こえたみたい。列車の方から「こっちだ、こっちに逃げたぞ!!」という大勢の声や、走り出す車の音が聞こえる。おまけにゴゴゴゴッ……というなにか巨大なモノまで動き出すのも聞こえるよ。
ハス:今動いたら気づかれるかもしれんが、ここでじっとしてても、バレるのは時間の問題か……
コール:うーん……
GM:ロリエスは既にエンジンがかかってて、いつでも発車できる状態。
ハス:「そらコール。とっとと逃げろ。逃げよーぜ!!」
GM:そうこうするうちに、立ち込めていた砂煙が薄れ始める。で、レール沿い、東の方に新たな煙が巻き起こっている。どうやら、さっきの男はうまく逃げているみたい。それを追いかける兵士達の乗る車の音も遠ざかっていく。しかし、例のゴゴゴゴッという音は、遠ざかるどころか、次第にこっちに近づいてるみたい。
ハス:むううーっ……
GM:(反応なし、か)などといってるうちに…
コール:すいませーん。
シルバート:後でえーと思うのだが。
GM:(なにゆーてんやろ、こいつ)その砂煙の向こうに巨大な影が浮かぶ。君らはずーっと硬直してんねんな? 車に乗ったまま。
ハス:え、俺ら走ってたんと…
コール:「みんな、何か物音がするぜっ」
GM:巨大な大砲が向けられた。
ハス:「ギャーッ!逃げろーぉぉっ!!」(笑)。
GM:もう遅い。さて後ろを振り返ったコール=パーバート。知覚ロール×2してみて。
コール:……17、成功。「何だあいつはっ」
GM:(笑)。こいつはヴァルモン帝国軍主力戦車『ヤークト=バイパー』だ!
一同:どわぁー(笑)っ!!
GM:ガキーンと大砲が向けられ、「動くな」と戦車から声がする。
ハス:やばいぞぉぉーっ(笑)。
GM:どうすんの?
シルバート:とりあえず、預かった封筒をびーっと破って中身を拝見し…
GM:んなことしてる場合かーっ(笑)。大砲むけられてんねんぞーっ!
ハス:とりあえず娘を抱き抱えとく。(テ注:おいおいっ(笑)。)
GM:(おいおいっ)じゃあ、ハスが抱きついていたその娘の髪が、突然金色に輝き出す。
ハス:「何じゃこりゃーっ!!」
GM:で、彼女は目を閉じたまま話し出す。「車を発進させなさい、コール=パーバート」
変質者はフルネームで呼ばれるよ。
コール:なっ、なんで私の名前を……
GM:「目の前のヤークト=バイパーには、まだ弾が装填されていません」
ハス:「コール、早くしてくれ」
GM:ハスに抱き抱えられていたアルテミスは起き上がる。髪は今もまだ金色の輝きを放ち、人間離れした雰囲気が、体全体に金色のオーラとなって漂っている。しかも、あいかわらず目は閉じられたまま、眠っているようにも見える……と、いった状況やけど……
コール:では皆さん、シートベルトを……
(一同爆笑)
ハス:そーいう場合じゃねぇーっっ(爆笑)!急げぇぇーっっ!!!
GM:さて、勢いよく逃げ出したロリエスとそれを追うヤークト=バイパー。走りながら次々と戦車砲を乱射させてくる。まぁここが荒れ地ということもあり、かなり見当外れな方向に飛んでるのも多い。その上君らにはアルテミスの適切な指示もあり、まともに飛んできた弾もかろうじてかわせてる。
ハス:アルテミスが「そこ右」とか?
GM:ああ。それでも時間が経つにつれ、戦車が君らに追いついてくるよ。
ハス:速いのー。
GM:相手はどんどん近づいてくる。こっちの運転席ではコールが必死に運転し、その隣でアルテミスが指示してる。ハスもそこにいてるから動くわけにはいかん、と。で、その後ろにいてる医者はどうする?
シルバート:何もできんやろ。
GM:戦車はだんだん近づいてくるよ。
ハス:何かないんか、ブラックジャック(編注:所持武器)で襲いかかるとか(笑)。
GM:かなり接近してきた……
ハス:おい、ドクター。
GM:残り15m。
ハス:反撃する手段はないのかっ!
シルバート:……ちょっと待てよ……考え中……
GM:そんな暇ねーぞ。残り10m。
シルバート:ランタンにありったけの油を詰め込んだやつに火をつけて投げるんやぁーっっ(笑)!!
ハス:それっ、ファイヤーっ!!
GM:戦車の前面がボウっと炎を上げるがその中から全く無傷で突進してくる。
一同:わーっ(笑)!!
GM:反撃作戦終了か。さて、隣のアルテミスがあいかわらず冷静に言う。「このまま逃げ切れる可能性は5.7 % この先24mの地点で12度右折し13m進んだ後、後方5.24m地点に衝撃を加えれば、かつての大戦車戦の時から放置されたままの対機甲地雷を発動させることができ、逃げ切れる可能性は68%となります」
コール:「き、貴様なにもんやーっ(笑)」
シルバート:「コール、とりあえず言われた通りにするんだーっ!」
ハス:しかし、機甲地雷とやらの発動はどうする? そこらへんの荷物でも投げるか?
シルバート:もったいない。却下。
ハス:じゃあ拳銃でもブッ放す?
GM:今のところ指示通りにコールが運転してて……そろそろ地雷の方に近づいてきたよ。
コール:あ、シルバートさんお願いします。
シルバート:よし、カチャーンっ。
GM:え、なんか武器持ってたん?
シルバート:単発拳銃を懐から出して「フッ、護身用の為に持ってはいたが、よもやこんなところで使うとは思わな…
一同:セリフはええセリフは(大爆笑)!!
ハス:ドクター、頼みましたよ。
(イルナ):何かかっこえーな。
GM:かなり近づいてきた。チャンスは一回限りやからな。
シルバート:分かった。
GM:来たっ。そら行けっ!(テ注:何やそれ)(編注:ほかに言いようないやん)
シルバート:うりゃ!(ガシャン)……18、成功。
ハス:やるなっ!
GM:バキューン……銃声が一瞬辺りにこだまし……
(イルナ):次元太助みたいやな(笑)。
GM:次の瞬間、轟音と共に大爆発が起こる。
ハス:こっちにもくるな。
GM:ああ。でも爆風によって前に吹き飛ばされるくらいかな。直撃を受けたのは、後を追っていたヤークト=バイパーで、爆発によってキャタピラがちぎれ、その衝撃で横転する。
コール:……結構弱いな(笑)。
GM:地雷の威力がデカかったんや。そんなわけで、とりあえず追っ手を振り切る事ができた君達。
シルバート:「なんてことだ。人を傷つけてしまった……」(テ注:守れぬポリシーを持つ男)
一同:おいおい(笑)。
GM:さて、隣のアルテミスは役目を終えたかのように倒れ込んでしまう。まぁ、気を失ってるだけみたい。髪も元の赤色に戻るよ。で、もう封を破ってしまった手紙はどうすんの? 見てみる?
シルバート:とりあえず封をピィーっと…
GM:もう破れてる(笑)。
シルバート:では読んでみよう。
GM:手紙の中身は何か細々とし…
シルバート:あ、読むんは他の連中に任せて、先に倒れたお嬢さんを診てみるわ。
(イルナ):診てみる? 診察か? 聴診器もって「どこか痛いところはないですかー(笑)?」
一同:おいおい(笑)。
ハス:手紙に宛名とか書いてる?
GM:だから単なる気絶やって(笑)。で、えーっと、封筒の方にはこう記されているよ。『ペトルシア国レールスの街、ヤクルト=オイシー様へ』と。
一同:おおーっ。
意気揚々と家路を急ぐ彼ら。しかし車に乗せた赤髪の少女をめぐって、既にいくつもの魔の手が忍び寄り始めていたいたことなど、現状把握すらままならない勇者達には気づくはずもなかった。
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