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■『金の瞳の女神 act1』/04

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■ act 1-4 M'1949/04/18
〜再会〜

GM:荒野の方は、そこまで。場所はまた三日後のレールスの街に変わる。さて、ヤクルト博士は新型のコウサくんmk02の上に立って、朝日を背に「わーっはっはっは」と高笑いしている。
イルナ:「……博士、やめて下さい」(笑)。
GM:にゅっ。(編注:『了解』の意味が含まれた発音です) 正気に戻った博士は、コウサくんをポン、と叩きながらイルナに訊いてくる。「ところでイルナさん、これはなんですか?」
イルナ:「……あ、あなた、知らないで改造したんですかっ(笑)」
GM:「はて?」 ヤクルト博士がいうには、気がつくと目の前に設計図が置かれていたそうな。で、それをイルナの命令やと思い、食事抜きにされると恐ろしいので(笑)、パッパカパーッと改造したらしい。ハッハッハと、誤魔化し笑いしてる。
イルナ:「……あ、あんた……」
GM:さぁ、コウサくんmk02のシートを、他の人達にも見せてあげなさい。
イルナ:い、いや……これはちょっと……見せられないわ(笑)。
(シルバート):そんなに酷いんか?
イルナ:「急いで車庫になおしてぇーっ!」
GM:「あ、はいーっ」とか言いながら、博士は慌ててなおしてる。
(ハス):さすが家主様。強いなぁ。
GM:まぁそんな感じでのんきに時は過ぎ、マキロニー暦1949年4月18日安息日。穏やかな朝を迎えたレールスの街ラクター通りにある、イルナが家主の家……って名前決めへん? このままやと言い難いし……
イルナ:『ピンクハウス』(編注:ラブホテルの名前)
GM:あ、そっか。(テ注:呆れている)
(ハス):頼むーっ!、やめてくれー(笑)!
GM:三階建てで、地下もあるよな。そこはヤクルト博士の研究室やねん。
(シルバート):で、一階は診療室になっていたと思う。
(コール):い、いつの間に(笑)。
イルナ:あ、そんじゃそんじゃ『陽気な小人』!

   (一同爆笑)

(ハス):『やんちゃな子猫』とかゆーなよ。
イルナ:『もしもしチャペル』

   (一同大爆笑)

一同(イルナ以外) :なんでそんなにあやしーねん(笑)!!
GM:さて、その怪しいイルナ、ヤクルト、ユティートの三人は、のんびり朝食をとっている。で、パンをかじりながら新聞を読むヤクルト博士がイルナに話しかけてくるよ。「おーこれはすごいことが書いてありますよイルナさん」
イルナ:「なんですの、ヤクルト博士」
GM:にゅっ。見出しもずばり『三大爆破事件』と書かれている。何でも鉄の山爆破、謎の彗星山中爆破、それに旧ユークリード鉄道が青白い炎につつまれ爆破、やとさ。
(ハス):俺らや(笑)。
イルナ:(平然と)「まぁ大変」
GM:ヤクルト博士が続ける。「明日、朝一の列車に乗って、デュート=リグ量産機を学究都市まで運ぶ予定なんですが、列車爆破なんて縁起でもないですねぇ」 さて、そんなとりとめのない話をしていると、表で車の止まる音がする。
イルナ:「まぁ、どなたかいらしたのかしら」
シルバート:は? 私達ですか?
ハス:ここはどこですか?
GM:イルナが表に出ると、一年ぶりの怪しげな顔ぶれが……
イルナ:「あら、どちらさまです?」
ハス:新入りも二人おるわけやな。
GM:イルナの目には、うんざりするほど見慣れ、ますます薄汚れた二人。それにあと二人、見知らぬ奴が増えている。若い男の方は、まるでコールのように小汚くなく……
ハス:おいおいおい(笑)。
GM:へらへらと愛嬌を振りまいている。んで、眠ったままの娘のほうは見るからに品がありそう。服装はごく普通なんやけど、君ら商人の目をキラリと光らすものがある。その理由の一つに、彼女の額には緑色の宝石がはまってんねん。
イルナ:はまってるって? サークレット?
GM:ま、サークレットやね。あと、銀の輪のイヤリングなども身に付けていて、商人でなくてもかなりの値打ちもののように見える。
イルナ:じゃあまず、女の方をこちらに連れてきておいて……
「なぜ人間が地球を制覇できたか教えてやるぜぇーーっ!!」
ゴシゴシゴシッ(笑)!!!

   (一同爆笑)
(編注:以前TVでやっていた『ターナーアンドフーチ』とかいう洋画の中の一セリフです)

ハス:「ぎぁぁぁーっ!、なんなんですかこいつわっ!」
シルバート:まともな会話しようぜ。「ただいまイルナさん」
イルナ:ホースにタワシつけてゴシゴシーッと洗い出す(笑)。
GM:じゃあ君らは洗われる。コールなんかコート一枚脱いだら素っ裸や(笑)。
イルナ:目隠ししながら洗う(笑)。
GM:道行く人達が「わーまたやってるわー」と君らを避けて通りだす。
イルナ:ヤクルト博士が開発した、すぺしゃるタワシでうりゃうりゃどりゃーっ!、と。
シルバート:んなことより、ずんずんと家に入っていって、アルテミスさんを寝かしとくわ。
ハス:一応俺は、ドクターの助手ということで。
GM:はいはい。
イルナ:君らはきれーに洗われてしまった。
GM:はいはい。服なかったな?
ハス:毛布にでもくるまっとく。
GM:ま、アルテミスの方はこの6日間眠ったままやったけど、憔悴した様子はない。で、ヤクルト博士もイルナと一緒に家からでてきてんやけど、彼女を見てえらく驚く。「こ、この子の父親には会いませんでしたか!?」
コール:「あ、あの、白髪の人ですか」
GM:「そうです」
コール:「おおっ」
GM:『おおっ』って。
ハス:もしかしてあの見殺しにしたオヤジのことか?
シルバート:「父親かどうかはわかりませんが、この子の知り合いが一人亡くなりました」
ハス:断定するんじゃない(笑)! 見たわけじゃあるまいし。
GM:「あの人はそう簡単に死ぬような人では……」
シルバート:(ハスに) うるさいっ。「あーその、ヴァルモン軍に捕まったと思われます」
GM:「まぁ、あの人なら大丈夫でしょう。わっはっは」と、ヤクルト博士はとりあえず笑い出す。というわけで再会を果たした君ら。再び朝食をとりなおすことになる。さて、そちらの三人さん。適当な土産話かなんかは?
ハス:「ごっはんだよぉーっ♪」
シルバート:旅の話をすんねんな。
イルナ:「まぁ。で、そちらの汚い方はどなたです?」
GM:洗われてもまだ汚い奴(笑)。
ハス:俺じゃない! 露出狂(コール) が汚いんだーーっ(笑)!!
シルバート:「おお、イルナ君、紹介が遅れたね。彼はハスブラートフ君といってね、私が『雪の都』で助けた一人だよ。身寄りがなかったので私が引き取ることにしたんだ」
イルナ:「まぁ、ではドクターの実験台ですねっ」(笑)。
シルバート:「そうだ」
イルナ:(ガラリと声を変え)「チッ、また無駄飯食いが増えたわねっ」(笑)。
ハス:んなわけでお世話になります(笑)。へらへらへら。(テ注:愛想笑いのつもりらしい)
GM:などというわけやな。
ハス:ふぅ、これで食いっぱぐれないぜ(笑)。
GM:(やれやれ)ヤクルト博士が「クラーゼ博士から、何か受け取りませんでしたか?」やって。
シルバート:「あ、そういえば封筒を……」
GM:「既に破けてますね」(笑)。
シルバート:「いや戦車砲で攻撃されましてね。そのときの傷なんですーっ(笑)」
GM:さて、ヤクルト博士は渡された手紙を読みながら真剣な顔で呟く。「……博士に何事もなければいいのですが……」
イルナ:「どういう内容なんですか?」
GM:うん。その前にヤクルトがコール達に訊く。「道中、アルテミスに何か変わったことはなかったですか?」
ハス:「なんか不思議な……髪が金色に輝き突然喋りだしたんですが……彼女は一体、何者なんですか?」
GM:「彼女はクラーゼ博士の娘ですよ。私の知る限り、特に変わったところもなかったのですが……ま、目覚めたら、彼女から直接話を訊いてみましょう」
シルバート:「そうですね、後で色々調べてみましょう(笑)」
一同:おいおい(笑)。
ハス:私がお手伝いします(笑)。
GM:さて、手紙の内容について簡単に説明するわ。そこには簡潔に、ヤクルト博士にアルテミスをかくまってほしいってことと、できれば、彼女のうなじの部分についている機械を外してくれ、ってことなどが記されている。
コール:機械人間!?
GM:「で、君達の方はどうでしたか。追っ手などは?」
シルバート:「まいたものと思われますが……」
GM:後をつけられてるかもしれんよ……
イルナ:「ここにこられると困りますよ。私の家が……」
ハス:「まぁ、大じょーぶですよ」
GM:もし後をつけられていた……となると、この街にじっとしてるのも危なくなるやろ。ヤクルトとしては、明日19日の始発列車に乗って学究都市へ出かける用があったので、アルテミスを一緒に連れていくのもいいのでは、とか言ってるけど……君らはどうする?
イルナ:「私達も、そのアルテミスさん? 彼女のお世話をしなくては。しなければ! しなければぁ!! わはははははぁっっっ!!!」
ハス:な、なに使命感に燃えてるんですか? イルナさん(笑)。
シルバート:まぁ彼女と一緒にいれば、また新たな現象に出会えるかもしれないとか思いながら、「当然、私もついていきましょう」
ハス:当然、私も行きますよ!
GM:にゅっ。で、変質者は?
コール:ま、兄弟が行くというのなら、行きましょう。
ハス:兄弟?
コール:兄弟やろ?
シルバート:(コールに)兄貴分か?
コール:そう、兄貴分(笑)。
ハス:な、何故ぇーーっ(笑)!!なぜ俺は……いつから弟分になったんだ(笑)!?
シルバート:第一、拾った奴やし(笑)。
ハス:(コールに)てめー、いくつや年は?
コール:23。
GM:(茫然とするハスに)兄貴やな(笑)。
ハス:こ、こんな奴ぁ嫌だぁぁーっ(笑)!!(テ注:心の雄叫び)

──ここまで毛嫌いされるコールって一体……

GM:じゃあ明日は、学究都市へデュート=リグ量産型二台とアルテミスを連れていくので、君らもほいほいついてくるねんな?
シルバート:HPの回復は一晩寝たら全快?
GM:どうやったっけ?1D10くらい?
シルバート:Dr.シルバー特製スタミナドリンクでも?

──そんなもの、いつの間にこしらえた。

GM:わかったわかった(笑)。3D10や。
イルナ:全快でえーやん。
コール:あ、WOLはどうなん?
GM:そのまま。70越えたら『しっぺ返し』ね。
イルナ:だから、イルナのスーパーフードで完全回復や。
GM:(無視して)突然、隣の部屋からアルテミスの悲鳴が聞こえる!



 
 
 

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