■ act 1-9 M'1949/04/18
〜酔っぱらい、出撃!!〜
GM:では、コール。君はトイレの中で、そのガシャーン!という扉の音に気がついた!
コール:(まさに酔っぱらいそのものといった口調で)「ん? なんりゃぁ?」
(一同爆笑)
(ハス):酔ってる場合じゃねーっ(笑)!!!
コール:どぉれ、ちょっと行ってくるかなぁ。コキコキっと(笑)。(テ注:腕を鳴らす音)
GM:もう余裕やな(笑)。
ハス:(勝手に状況を引き戻し)「その娘を放せーーっ!!」
GM:じゃあ、そういうことでコールも階段上がってんねんな?
コール:うん。
GM:君が、応接間とは別の階段で二階へ上がると、前方の開け放たれたドアの前で、ハスが何やら絶叫しているのが見える。
コール:(酔っぱらいが朗らかな声で歌うように)「よっ!どうした兄弟!」
(一同大爆笑)
──身も心も酔っぱらいであった。
ハス:「コール、突撃だぁーっ(笑)!」
GM:熱血やなぁー。
ハス:ジャックナイフ抜いたら性格変わるんや。えへへへへぇー(笑)。
GM:しかし、突撃しようとしたハスの足もとの床が、バババッと音をたてて飛び散る。目の前のグラサン野郎の仕業やね。「おっと、それ以上近づかれちゃあ、一般市民といっても命の保証はできないぜぇ」
ハス:突撃(笑)。
GM:その後ろにいたやたらと目付きの鋭い男が言う。「我々の任務はこれでほぼ完了した。お前達がどういういきさつでこの娘を手に入れたかは知らぬが、所詮は過ぎた物。これでこの件から手を引くことだ」と、ハスの前に、中身のぎっしりと詰まった重そうな袋を投げてよこす。三回目やな(笑)。
ハス:「なっ、何の真似だっ!!」(笑)。
(イルナ):とか言いつつ、既に手を出している(笑)。
ハス:出さへん出さへん(笑)!!
GM:「わかったな。これでこの件からは一切手を引くのだ。再び我々の前に現れることがあれば、命はないものと思え。ま、あればの話だが……」といった感じで、そいつらと対峙していたハスの隣りに、コールがフラっと現れる。酔っぱらいながらも君の目に写ったのは、昼間のあのフンディング中佐や。あっという間に酔いが冷めてしまう。
コール:「ぬっ」
(シルバート):きさまっ!!(テ注:って言えってことだろう)
コール:弾を込めるよ。カシャリ。
GM:呑気に込めてんのか?
コール:あ、いえ、急いで、カシャカシャカッカッカッ。
(イルナ):種子島の鉄砲かい(笑)! 火打ち石でカッカッカッ(笑)。
ハス:そんなことはせんでいぃーっ(笑)! カシャリで終わりやろ!
GM:フンディングも呆れてる。さて、そのコール。君はフンディングの後ろにいた男と目が合ってしまうが……知覚ロール×2してみて。
コール:(ガシャン)……失敗。(ガシャン)……あ、成功しました。
GM:すると君は、その黒騎士になにやら懐かしさを感じるよ。
ハス:ははは! そりゃー懷かしーわな!
──この男の思考は、コールがかつて、その騎士のプレイヤーであったという意味で『懷かし』ととっているのだが、実のところ、GMの真意はより深きところにあったのである!
コール:「あ、あの黒騎士は……」
GM:セリフありがとう(笑)。しかしそれよりも君は、目の前のフンディングの方に気を取られるわな。さ、どーする? 相手の方は、君のことなんて全然気づいてないみたいやけど。
コール:う、うーん。か、軽く冗談を飛ばしながら、2ラウンド待つ。(編注:単発狙撃銃の弾丸装填時間)
(一同爆笑)
コール:(さっそく調子に乗って)「よくもこんな所に出てきたなっ!!」
GM:しかし、2Rゆーたら20秒やで。
(シルバート):20秒冗談飛ばさな(笑)。
イルナとハス:さぁ、飛ばせー(笑)!!
ハス:それっ、20秒がんばるんだっ!
コール:(セリフに困りながら)「う、うぅーっ。(敵に)みんなも酒飲むかい?」
GM:「遠慮する。もう用はなかったな」
ハス:(計っていた時計を見ながら)「1R経過」
コール:(慌てて)「そ、そんなことはないぜ!!」とか言いつつ、自分で酒をあおる。ゴボゴボッと(笑)!
(一同大爆笑)
(イルナ):こ、こいつ、いきなり何をしだすんや(笑)。
(シルバート):ほんま何やっとんや(笑)。
ハス:2R経過しやしたぜっ!!
コール、他 :おおーっ!やったぜ!!(コール、急に勇ましく)「とーさんのかたきっ!!」
ハス:ぎゃーっ(爆笑)!!!(テ注:謎の雄叫び)
(一同大爆笑)
GM(フンディング):「きさま、一体何者だ」
コール:(回想口調で)「あれは忘れもしない……」
ハス:えーぞ、いけいけ(笑)!!
コール:「……あれ、何年前やったっけ(笑)?」
(イルナ):忘れもしないって、忘れとるやろ(笑)!!
(一同爆笑)
コール:(めちゃ口惜しそうに)「……しまった」(笑)。
GM:頼むから流暢にゆーとくれよ。こっちも対応せなあかんねんやから(笑)。
コール:(シートの裏に書いていた設定を見ながら)「とーさんを蛮国西、西方蛮国征討計画に利用しておいて殺したきさまを、許すわけにはいかない!!」(テ注:前半は棒読み口調で語尾のみ役者がかった口調に変わる)
GM:……それだけ?
コール:……う、うん。これだけ。
GM:では、それを聞いたフンディングは一瞬驚いた表情を見せるが、やがて低い声で笑い出す。「これはこれは……マックスの息子がこんな所にいるとは、偶然とは恐ろしいものだ。それならば我々に盾突くな、という前言は撤回した方がよさそうだな。いっそこのままこの場で殺して行くのも悪くはないが、なにせ、十数年ぶりの感動の再会だからな。今回だけは見逃してやる」
コール:ち、ちょっと待って。銃向けとるんやで。
GM:ああ、それでも相手は余裕たっぷりの表情で話し続けるよ。「せいぜいその『ガルア2035』を大事に持っておくのだな」と、コールの単発狙撃銃を指さす。「この件が片付けば、必ずその銃を頂きに来るからな!」 そう言い終えると、フンディング中佐、レイ大佐、そしてアルテミスを担いだカイス准将の三人は、突然走り出し、窓越しの夜の闇へと飛び出す。君らは呆然としてしまうよ。
ハス:「ま、待ちやがれーっ!!」と叫びつつ、腕には金貨ザックザクの袋を抱えている(笑)。
GM:さて、一階のガリューダの方も、頃あいを見て家を飛び出す。
シルバート:「ま、待てーっ!」と言いながら追いかけるよ。
GM:で、二階。アルテミスが連れ去られ、荒れ果てた部屋に立ちつくすコールとハス。知覚してみて。コールは×1で。
コール:……失敗です。
GM:じゃあハスは×3で。
ハス:56、失敗。……01! 成功!!
GM:あ、そう(笑)。じゃあ君が両手に大事に抱えている例の袋から、微かに音が聞こえてくる。「チッ、チッ、チッ……」
一同:おいおい(笑)!
ハス:えへへへへぇ!? 「なんだー!これはーっ(笑)!!」と袋を開ける。
GM:ドカーン!!
(一同爆笑)
コール:「ハ、ハスぅー(笑)!」
GM:大爆発が起こる。しかし、まさか袋を抱え込むとは思わんかったなぁ。爆弾は……ダイナマイトだ(笑)!
ハス:(ゲッソリと)もーーなんでもきて(笑)。
GM:ダメージは3D10か……
(シルバート):周りにも被害でるんやろ?
GM:1m離れるごとに2D10、1D10ってふうになってくわ。
ハス:ってことは俺、爆心地におんねんな?
(イルナ):そらそうや。抱え込んでんやから(笑)。
ハス:(虚ろに)ウヒヒヒ……ヒャハハハ……こーゆー展開になるとは思わんかったな(笑)。
GM:(ガシャン)……13発。
ハス:装甲なんてないから直撃か……(といいつつシートに記入している)
(イルナ):なんや、体ブッ千切れへんかったん(笑)?
ハス:まぁな。一緒に入ってた金貨が俺をかばってくれたんや。
GM:何ゆーてんねん(笑)。そんなわけで、部屋の中でおきた大爆発による轟音と共に、全ての窓が砕けて吹き飛ぶ。イルナの家の二階からは火の手が上がり、爆煙が割れた窓から夜空に立ちのぼっていく。ガリューダを追っていたシルバートも思わず振り返り、一階にいたイルナにも、その音がもろに聞こえる。
イルナ:表へ出て、家を仰ぎ見る。「わ、私の家が……家がぁ……許すまじガリューダァァー!!」 家と同時に私も燃えるぜっ!! ゴゴゴゴ……(テ注:怒りの炎の音らしい)
アルテミスを拉致された上、家まで爆破されてしまった受難の勇者達。彼らに明日はあるのだろうか? 沸き上がる正義の心と、燃え盛る私怨をもってヴァルモン軍に挑む彼ら。果たして彼らは、アルテミスを救い出すことが出来るのだろうか? レールスの街に平和を取り戻せるのだろうか?
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