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■『金の瞳の女神 act1』/11

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■ act 1-11 M'1949/04/19
〜物乞いと、世紀末救世主伝説〜

GM:では、家の外に出たコールとシルバート。
(イルナ):ヒュー。
GM:冷たい夜風が吹き抜ける。
コール:おぉ、寒いなぁ。
シルバート:と、コールが言うてる間に、注射器に眠り薬をシャクシャクと装填する。
一同:おおーっ(笑)。
(イルナ):その注射器を五本くらい服の内側に並べとくわけや。
GM:はいはい。
シルバート:そして持ってきたニワトリの血袋を使って、ゴホッゴホッと吐血する浮浪者のフリをする。
(イルナ):一人は浮浪者そのままやん。
(ハス):だって職業、浮浪者やもん。(編注:正しくは放浪者です)
GM:では浮浪者となったコールとシルバートが通りをしばらく歩くと、四つ角で銃を構えた兵士が立っているのを見つける。
シルバート:じゃあその兵士の周りでおもむろに、ゴホッゴホッ。
コール:ゴホッゴホッ。
GM:「なんだ、きさまらは!」と、銃で邪険に降り払われる。
シルバート:よぉし。じゃあうつむいて血袋からたっぷり血を口に含み、ぶはーっと勢いよく兵士に撒き散らす。
コール:ぶはーっ(笑)。
GM:「な、なにをする!」 シルバートは兵士に蹴り上げられる。
シルバート:「うぅぅ。助けてくだせぇ……」
GM:「うるさい、離れろ!」 銃で殴り倒される。
シルバート:「た、助けてくれぇぇ」 兵士の足にしがみつく。
GM:頭をおもいっきり踏みつけられるよ。
シルバート:それでもしがみつく。
GM:「はっ、離れろぉぉ!!」
シルバート:よし。その間にコールはさっと背後に回り込み闇の中から、
(ハス):それっ!襲いかかれっ!!
コール:「おっ、おめぐみくださいーっ!!」

   (一同大爆笑)

(ハス):背後から物乞いするなっ(笑)!
GM:前後から浮浪者に絡まれ、兵士は恐慌状態に陥っている。
(ハス):どーすんだよ、きさまら。
シルバート:では次の瞬間、キラーンと目を輝かせて足をひっぱり兵士を押し倒し、
GM:「うおぉぉぉっ!」
シルバート:馬乗りになってドシュッ!(テ注:注射器の刺さった音)
GM:「ぎゃぁぁぁぁっ!!」と叫び、兵士は気絶してしまう。しかし、その叫びを聞きつけ、「なんだ!?何事だ!」と、もう一人の兵士が、走ってくる。
(ハス):もう一人は?
コール:もう一人はフックつきロープ(コールの数少ない所持品の一つ)で、シュッ!
(ハス):殴り倒すわけやな。
GM:はいはい(笑)。コールの投げたフックが額に当たり、その兵士はブッ倒れる。
シルバート:そいつをさらにサクッ、と。
GM:わかったわかった。その兵士も気を失ってしまう。
シルバート:その後、そいつらを裏路地へ引きずっていく。
GM:はい。裏路地に入ったよ。
シルバート:じゃあ兵士達の服を脱がして
(ハス):剥ぎ取って(笑)。
シルバート:着替えて、
(ハス):兵士を縛り上げておく、と。
GM:了解。君らは軍服に着替えた。コールは久しぶりに、下着の感触を楽しむことができた(笑)。
シルバート:夜は冷え込むから、そのヴァルモン兵にはちゃんと乞食の格好をさしておいてあげよう。
GM:じゃあコールも軍服のお礼に、一張羅のコートをもう一人に着せといたるんやな?
コール:(平然と) いゃ。ちゃんと持っとくよ。

   (一同爆笑)
──朗らかな見かけによらず、残虐で無慈悲な物乞いであった。

GM:おいおい(笑)。じゃあこのヴァルモン兵スッポンポンやんけ。次の日凍死してるかもしれんぞ。嫌な物乞いに遭ったもんや。
(イルナ):ほんま、災難やな(笑)。

GM:さて、兵士になりすました二人、どうしましょう。
シルバート:家に帰るよ。コンコン。
ハス:そのノックを聞いて、俺が扉を開けてみる。
GM:すると扉を開けた君の目の前に、ガラの悪いヴァルモン兵が二人、ニヤついている(笑)。
ハス:ギャアアアアーッ(笑)!! 傷口を押さえながら、「ヴァ、ヴァルモン兵が、なんですかーーっ!!!」
シルバート:「安心なさい」と、ヘルメットをとって顔を見せる。
ハス:なんだ(笑)。
GM:それにしてもえらい手際よかったな。ヤクルト博士も呆気にとられてる。
イルナ:いつの間にか髪の毛を赤く染めた、わ、た、し(笑)。
ハス:お、俺はどーしてりゃいいんや?
GM:またベットで唸ってるんやろ。ヤクルトがやってきて君の頭に真っ赤なスプレーを吹きつける。
ハス:「ギィャァァァァァッ!! な、なにするんですかっ!!」
GM:「なぁに心配いらないよハス君。これで落とせるから」と博士はシンナーの瓶を見せびらかす。そしてトップコートで仕上げられてしまったハスヘッド。
ハス:へいへい。ところで、これから博士はどうするんですか?
GM:「私とユティート(編注:NPCの妖精さん)は、このままここに残っていようと思う。この街の状況も知っておきたいし、ひょっとするとクラーゼ博士もやってくるかもしれないし、ね」
イルナ:じゃあ留守番お願いしますわ。
シルバート:よろしく。さてと、ヴァルモン兵がどんなものを持ってたか、服のポケットを探ってみるよ。
GM:そやな。じゃあポケットの中からは、サイコロやウイスキーの小瓶といったものが出てくる。
シルバート:その中に身分証明書のようなものは入ってる?
GM:……ああ。入ってたわ。
シルバート:それに顔写真はついてる?
GM:あるね。
イルナ:写真なんかあんの?
GM:確かこの時代にはあったと思うよ。
ハス:ということは……偽造でもするか?
イルナ:落書きでもしといたれ(笑)。
シルバート:そやな。顔のところだけ、グニグニグニと、ちょっと汚れたような感じをだしてわからんようにしておこう。
ハス:そーいや俺、女装してんの?
GM:そやな。軍服は二着しかないし。
イルナ:真っ赤なボデコンスーツ着て、扇子ふってんねん。おー気色わりぃ(笑)。
ハス:やめてくれよ(笑)。俺はもーごく普通の質素な服着とくよ。
GM:わかったわかった。質素なミニスカートはいてんねんな。
ハス:涙を滝のように流しとく(笑)。
GM:でも金貨はしっかり胸んとこにでも詰めとくんやろ?
ハス:そうそう。そーいえば何枚くらい手に入ってんの?
GM:えーっと、何枚欲しい?(編注:医者が摘出したはずですが)
ハス:多ければ多いほど。
イルナ:100万枚。
GM:(ガシャン)……7枚。
シルバート:体に突き刺さったやつな(笑)。
GM:そう! だから使えんなぁ(笑)。
コール:エグい(笑)。
ハス:なんの! いざとなったら引っこ抜いて使ったる!!
GM:痛いぞぉ。
イルナ:ほ…ほほ……(笑)。
一同:なに?
イルナ:北斗七星や!!

   (一同爆笑)

コール:胸に七つの金貨を埋め込まれた男!

   (一同大爆笑)

シルバート:凄い(笑)。
ハス:い、いかすぜッ!!
GM:それにしても、ちょうど7なんて数が出るもんなぁ。ほんま凄いわ(笑)。
コール:よし、これで同じ復讐の敵ができたな、兄弟よ。
イルナ:やはりコールが兄貴分やな(笑)。
ハス:な、なんてこったい(笑)。



 
 
 

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